ゲーミングUMPC(Ultra Mobile PC)は、持ち運び可能な小型のPCで、高性能ゲームを外出先でも楽しむことができるデバイスです。
最近では、その性能と携帯性のバランスが注目され、多くのメーカーから様々なモデルが発売されています。
しかし、数多くの選択肢がある中で、どのゲーミングUMPCが自分のニーズに最適かを選ぶのは容易ではありません。
ここでは、ゲーミングUMPCを選ぶ際の重要なポイントと、市場で人気のモデルを比較してみましょう。
ストレージ
ゲーミングUMPCを選ぶ際、ストレージは非常に重要な要素となります。
高速アクセスが可能なSSDはゲームの起動速度を格段に向上させます。
基本的には、最低でも256GB以上のSSDを選ぶことが推奨され、ゲームを沢山入れたい場合は512GBもしくはそれ以上が望ましいです。
画面サイズと解像度
ゲーミングUMPCを選ぶ上で、画面サイズと解像度は重要な判断基準の一つです。
例えば、Steam Deckでは7インチのディスプレイサイズで1280×800の解像度、
Steam Deck OLEDモデルは同じ解像度で7.4インチのディスプレイサイズと最大90Hzのリフレッシュレートを実現しています。
一方、ROG Allyは1,920×1,080のフルHDで120Hz対応。他の高価格帯のゲーミングUMPCも解像度が高く、画質も良くなる傾向にあります。
したがって、ポータブルゲーミング体験で重視する要素に基づいて、適切な画面サイズと解像度を持つUMPCを選択することが推奨されます。画質を重視する場合は、やや高価でも解像度の高いモデルを選ぶ価値があるでしょう。
バッテリー
ゲーミングUMPC選びで見逃せないのは、バッテリーの持ち時間です。外で使うことを想定すると、バッテリーが長持ちすることが非常に重要になります。
高品質なゲーミングUMPCは、最低でも6から8時間の使用が可能なバッテリーを搭載していることが望ましいです。ただし、プレイするゲームのタイプ、画面の輝度、その他の使用条件によって、実際の持ち時間は変わってきます。
ゲームをする際のスタイルや設定が電力消費に影響を与えるため、自分がよくプレイするゲームや使用状況に合致するバッテリー性能を備えた製品を選ぶことが大切です。バッテリー性能の詳細をチェックし、レビューや他のユーザーからの意見も参考に、実際に自分の使い方に適した製品を見つけることをお勧めします。
接続オプション
UMPCを使用する主な魅力の一つは、いつでもどこでも作業ができる点です。
Wi-Fi、Bluetooth、USBポート、SDカードスロットなど、多様な接続オプションを備えていることで、外部のデバイスやインターネットへのアクセスが容易になります。
特に、ゲーム以外の仕事や個人用途でUMPCを使う場合、プロジェクター、外部モニター、キーボード、マウスなど、様々な周辺機器を接続する必要が出てくるかもしれません。多様な接続オプションを持つUMPCは、これらのニーズに柔軟に応え、使用範囲を広げることができます。
用途に合わせて、接続オプションも確認することをおすすめします。
価格相場と予算設定のポイント
ゲーミングUMPCの価格は、そのスペック、ブランド、搭載されているゲームに対する最適化度合いによって大きく変わります。
例えば、Steam Deckは約59,800円、ROG Ally Z1 Extremeは109,800円、高性能なモデルでは15万円以上になることもあります。
ゲーミングUMPCを選ぶ際には、どのタイプのゲームを主にプレイするのか、また移動時だけでなく自宅でも使用するのかなど、自身のニーズを明確にすることが重要です。
高解像度のグラフィックや高速なフレームレートを要求するタイトルをプレイする場合は、より高価なモデルへの投資が必要になる場合があります。
ゲーミングUMPCのおすすめモデル
VALVE Steam Deck
- CPU: 7nm APU
- 特徴: SSD 256GBのLCDモデル。7インチのディスプレイ、60Hzリフレッシュレート、Wi-Fi5
- 価格: 59,800円
VALVE Steam Deck OLED
- CPU: 6nm APU
- 特徴: SSD 512GB/1TBの有機ELモデル。7.4インチのディスプレイ、90Hzリフレッシュレート、Wi-Fi6E
- 価格: 84,800円(512GB) / 99,800円(1TB)
AOKZOE A1 Pro
- CPU: Ryzen 7 7840U(8コア/16スレッド、内蔵GPU Radeon 780M)
- 特徴: 最新のZEN 4アーキテクチャとRDNA 3アーキテクチャを採用し、高性能な処理能力とグラフィック性能を提供。
- 価格: 14,9800円
ONEXPLAYER 8.4型
- CPU: Core i7-1195G7
- 特徴: 8.4インチの大画面と2560*1600の高解像度で、鮮明な画質を楽しめる。コントローラーの作りもよく高スペック。
- 価格: 約16万円
AYANEO Air
- CPU: Ryzen5 5560U
- 特徴: 5.5インチの有機ELディスプレイを搭載し、1920*1080の解像度で鮮やかな色彩を提供。コンパクトながら高品質なゲーム体験が可能。
- 価格:約11万円で、高い携帯性と優れたディスプレイ品質を備えている。
ROG Ally RC71L
- CPU: Ryzen Z1 Extreme
- 特徴: 7インチのIPS液晶(1920*1080解像度、120Hzリフレッシュレート)を搭載し、高速なゲームプレイが可能。
- 価格: 109,800円で、バランスの取れたスペックと価格を提供しています。
これらのモデルは、各々が異なる特徴と価格帯を持ち、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能です。自分のゲームプレイスタイルや予算に最適なゲーミングUMPCを選ぶ際の参考にしてください。
まとめ
ゲーミングUMPC選びの際は、以下のポイントを考慮しましょう:
- ストレージの種類と容量:SSDを選び、最低256GB以上の容量を目指す。
- 画面サイズと解像度:プレイスタイルに合ったサイズと高解像度を選ぶ。
- バッテリー寿命:最低6〜8時間のバッテリー寿命を確認。
- コネクティビティ:必要な接続オプションを備えているかチェック。
- 相場価格と予算:予算内で最高の性能と機能を提供するモデルを選択。
ゲーミングUMPCは、外出先でも高品質なゲーム体験を楽しむための素晴らしい選択肢です。自分のニーズに合ったモデルを選び、どこでもお気に入りのゲームを存分に楽しんでください。
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