高性能ミニPC「GEEKOM NUC XT13 PRO」レビュー解説！その実力と価格とは!?

コンパクトながら驚異的なパフォーマンスを発揮するミニPCが注目を集めています。その名も「GEEKOM NUC XT13 PRO」。

最新の第13世代Intel Coreプロセッサを搭載し、優れたスペックと多様な機能で、多くのユーザーから高評価を得ています。

本記事では、このモデルの特徴やスペックを詳しく紹介するとともに、実際の使用感やレビューを基にその魅力を解説します。

作業効率を高めるデバイスをお探しの方にとって、GEEKOM NUC XT13 PROがどのような選択肢となるのか、ぜひご覧ください。

GEEKOM NUC XT13 PROの特徴

GEEKOM NUC XT13 PROのスペック表

項目	詳細
CPU	Intel Core 13th Gen Raptor Lake i7-13620H / i9-13900H
グラフィックス	Intel Iris Xe Graphics
メモリ	デュアルチャネルDDR4 260PIN 3200MHz SODIMM、最大64GB
ストレージ	1 × SSD (PCIe Gen 4×4)、最大2TB
TDP	35W
I/Oポート	– リア: USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1、USB 2.0 Type-A ×1、RJ45 ×1、HDMI 2.0 ×2、DC入力 ×1
	– フロント: USB 3.2 Gen 2 Type-A（Power Delivery対応） ×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1
	– USB 4 Gen 3 Type-C ×2、3.5mmステレオヘッドセットジャック ×1
内部コネクタ	– M.2 key-Mスロット（PCIe x4 Gen 4 NVMe SSD用）
	– M.2 key-Bスロット（SATA用）、M.2 2230（WiFi用）
冷却システム	ファン搭載
LED	– 電源LED（電源オン時：白色）
	– マルチLED（M.2 R/W：白色、SATA R/W：白色、Bluetooth：白色）
イーサネット	Intel 10/100/1000/2500 Mbps RJ45
ワイヤレスLAN	M.2 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2（XB591）
セキュリティ	ケンジントンロック対応、DTPM2.0（FTPM）
バッテリー	RTCコインバッテリー
アダプター	19V 6.32A

高性能を支えるプロセッサの特徴

GEEKOM NUC XT13 PROのプロセッサは、第13世代Intel Core i9-13900Hまたはi7-13620Hを搭載しており、非常に高い計算能力を誇ります。

これらのプロセッサは、最新のRaptor Lakeアーキテクチャに基づき、特に並列処理性能に優れています。i9-13900Hは14コア20スレッド、i7-13620Hは10コア16スレッドという構成で、タスクを迅速かつ効率的に処理するための最適化が施されています。

具体的には、これらのプロセッサは重いデータ処理や動画編集、複数のアプリケーションを同時に実行する場合でも遅延を感じさせません。例えば、動画編集ソフトや画像処理ソフトを動かす際でもスムーズな動作を体感できます。

また、プロセッサ内蔵のIntel Iris Xe Graphicsにより、日常的なグラフィック処理や4K動画の再生も快適に行えます。これにより、ゲームや高解像度動画の視聴をスムーズに楽しむことができます。

ただし、独立GPUを搭載していないため、本格的な3Dレンダリングや最新のAAAゲームにおいては限界があることも念頭に置いておくと良いでしょう。

メモリとストレージの柔軟な拡張性

GEEKOM NUC XT13 PROのメモリとストレージは、柔軟な拡張性が特徴です。標準搭載されている32GBのDDR4メモリ（デュアルチャネル対応）は、最大64GBまで拡張可能です。このため、将来的にさらなる処理能力を必要とする場合でも対応可能です。

ストレージにはPCIe Gen 4×4対応のM.2 SSDスロットが搭載されており、最大2TBのNVMe SSDを利用できます。また、サブストレージ用にM.2 SATA SSDスロットもあり、最大1TBまで増設可能です。

これにより、システムストレージとデータ保存用ストレージを分けることが可能になり、より効率的なデータ管理が実現します。例えば、動画や画像などの大容量データを扱うユーザーにとって、これらの拡張性は非常に魅力的です。

加えて、ストレージやメモリの換装が容易である点も利点です。本体底面のネジを外すだけで内部にアクセスでき、交換や追加作業をスムーズに行えます。

ベンチマークで見る性能の実力

GEEKOM NUC XT13 PROは、実際のベンチマークテストでもその高い性能が確認されています。Cinebench R23では、マルチコアスコアが10,814、シングルコアスコアが1,713と、非常に優れた結果を示しています。

これにより、動画編集や3Dモデリングなどのプロセッサパワーを必要とする作業においても十分に対応可能であることが分かります。また、Geekbench 6のテスト結果では、CPUのシングルスコアが2,366、マルチスコアが11,422となっており、複数タスクを同時に処理する際の強力なパフォーマンスが証明されています。

さらに、ストレージの速度テストにおいても優れた結果を残しています。CrystalDiskMarkの結果では、読み込み・書き込み速度がいずれも高速で、データの転送やソフトウェアの起動が快適に行える仕様となっています。

ただし、内蔵グラフィック性能は中程度であるため、グラフィックス性能が重要な用途では、外部GPUの接続を検討すると良いでしょう。この機種のUSB4ポートは外部GPUの利用にも対応しているため、柔軟に性能を補完することができます。

GEEKOM NUC XT13 PROのおすすめポイント

実用性を高める多彩なポート構成

GEEKOM NUC XT13 PROは、日常的な使いやすさを向上させる多彩なポート構成を持っています。これにより、複数のデバイスを同時に接続することが可能です。

前面には、USB 3.2 Gen 2 Type-Aポートが2つあり、1つはPower Deliveryに対応しています。これにより、スマートフォンやタブレットの充電にも利用でき、利便性が高まります。さらに、3.5mmのステレオヘッドセットジャックがあるため、ヘッドセットやイヤホンを直接接続することが可能です。

背面には、USB 3.2 Gen 2 Type-AとUSB 2.0 Type-Aが1つずつ、USB4 Type-Cが2つ搭載されています。このUSB4ポートは、データ転送速度が非常に速く、外部GPUなどの高性能デバイスを接続する際にも活用できます。また、HDMI 2.0ポートが2つあり、最大4K画面を2台同時に出力することが可能です。

さらに、有線LAN用のRJ45ポートは2.5Gbpsに対応しており、高速で安定したネットワーク接続を提供します。このため、ストリーミングやオンライン会議、データ転送などもストレスなく行えます。

これらの豊富なポート構成により、デスクトップ環境だけでなく、オフィスやリモートワークのシーンでも柔軟に対応できる設計になっています。

コンパクトながら高い冷却性能を実現

GEEKOM NUC XT13 PROは、そのコンパクトなサイズにもかかわらず、優れた冷却性能を備えています。この冷却性能は、安定した動作を維持するための重要なポイントとなっています。

本体にはGEEKOM独自の「IceBlast 1.5」冷却システムが搭載されています。このシステムは、大型ヒートシンク、デュアルヒートパイプ、そして高品質な熱伝導グリスを組み合わせることで、効率的に熱を排出します。その結果、負荷の高いタスクを処理している間も過熱を防ぎ、安定した性能を発揮します。

さらに、冷却システムは静音性にも配慮されており、通常の使用ではほとんどファンの音が気になりません。高負荷の状態ではファンが回転しますが、騒音レベルは40dB程度に抑えられており、快適な作業環境を維持します。

本体側面にはメッシュ構造が採用されており、自然な通気を促進する設計です。この設計により、内部の熱が効率的に外部に放出され、小型ながらも熱対策が万全であることが特徴です。

ただし、負荷が高い作業を長時間続ける場合は、デバイスの表面が熱くなることがあります。こうした場合には、冷却用の追加アクセサリを検討することも一つの手段となります。

魅力的な価格

GEEKOM NUC XT13 PROは、性能と価格のバランスが非常に魅力的です。上位モデルのCore i9-13900H / RAM 32GB / 2TB SSD版は139,000円で、同等の性能を持つ他のミニPCと比較しても競争力のある価格設定です。

さらに、Core i7-13620H / RAM 32GB / 1TB SSD版は約94,900円と、より手頃な価格で入手できます。この価格帯で32GBのメモリや1TB以上のストレージを備えたモデルは多くありません。そのため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにも最適です。

公式サイトやAmazonでは、期間限定の割引クーポンが適用されることが多く、購入時期によってはさらにお得に手に入れることが可能です。

このように、性能だけでなく価格面でも大きな魅力を持つ製品といえるでしょう。

GEEKOM NUC XT13 PROのレビュー・評判は？

GEEKOM NUC XT13 PROに寄せられているレビューや評判は、全体的に好意的なものが多いです。多くのユーザーが、その高い性能やコンパクトなデザインを評価しています。

実際に購入したユーザーからは、「起動が速く、複数のアプリケーションを開いても動作がスムーズ」「4画面出力に対応していて作業が快適」などの声が上がっています。また、「冷却性能が良く、動作中も静かで快適」という意見も多く見られます。

一方で、注意点として挙げられるのは、内蔵グラフィック性能が高くないため、グラフィック処理を多用する作業には外部GPUが必要になる場合があるという点です。また、一部のユーザーはファン音が気になることもあると指摘していますが、通常使用での静音性は十分との評価が主流です。

総じて、コストパフォーマンスの高さや拡張性の優れた点が高く評価されており、日常的な作業から軽いクリエイティブ用途まで幅広いニーズに応える製品として認識されています。購入を検討する際には、自身の用途と要件に合致するかどうかを確認することが大切です。

まとめ：GEEKOM NUC XT13 PROの魅力と知るべきポイント