テレビの音がなんだか物足りない、でも高価なスピーカーには手が出せないと感じていませんか。
実は、1万円以下の安いテレビ用スピーカーでも、内蔵スピーカーとは比べ物にならないほど音質を向上させることが可能です。
映画や音楽番組の迫力が増し、これまで聞き取りにくかったドラマのセリフもクリアに聞こえるようになります。
この記事では、予算を抑えつつテレビの音響環境をアップグレードしたい方のために、コスパ最強の安いテレビ用スピーカーの選び方と、価格帯別のおすすめモデル10選を詳しくご紹介します。
あなたにぴったりの一台を見つけて、いつものテレビ時間をより豊かな体験に変えましょう。
安いテレビ用スピーカーで後悔しないための選び方
手頃な価格帯の製品でも、ポイントを押さえれば満足度の高いスピーカーを見つけることができます。
ここでは、安いテレビ用スピーカーを選ぶ際に後悔しないための4つのポイントを解説します。
接続方法で選ぶ(有線・ワイヤレス)
スピーカーとテレビをどう繋ぐかは、最も重要な選択肢の一つです。
接続方法には主に「有線」と「ワイヤレス(Bluetooth)」の2種類があり、それぞれにメリットがあります。
有線接続の大きなメリットは、音の遅延が少なく、安定した音質を保てる点です。
特に、テレビ用スピーカーでおすすめなのがHDMI(ARC対応)端子での接続で、ケーブル1本で済み、テレビのリモコンで音量操作ができるモデルも多く便利です。
光デジタル端子やステレオミニプラグも一般的な有線接続の方法で、比較的安価な製品に多く採用されています。
一方でワイヤレス接続は、ケーブルが不要なためテレビ周りをスッキリさせられるのが魅力です。
設置場所の自由度も高く、手元にスピーカーを置いて使いたい場合にも適しています。
ただし、テレビ側がBluetoothに対応しているか確認が必要です。
形状で選ぶ(サウンドバー・手元スピーカー)
テレビスピーカーの形状は、主に「サウンドバータイプ」と「手元スピーカータイプ」に大別されます。
サウンドバータイプは、横長の棒状のデザインが特徴で、テレビの前や下にスマートに設置できます。
省スペースで迫力のあるサウンドを実現できるため、安いモデルでも主流の形状です。
手元スピーカータイプは、小型で持ち運びやすいのが特徴です。
テレビから離れたキッチンなどで家事をしながら音を聞きたい場合や、高齢で少し耳が遠くなった方の補助としても非常に役立ちます。
自分の視聴スタイルに合った形状を選びましょう。
音質に関わるポイントをチェック
安いスピーカーでも、音質にこだわることは可能です。
チェックしたいのは「チャンネル数」や「バーチャルサラウンド機能」の有無です。
チャンネル数はスピーカーの構成を示し、「2.1ch」とあれば、左右のスピーカーに加えて重低音専用のサブウーファーが1つあることを意味し、迫力が増します。
また、サウンドバー単体でも立体的な音場を仮想的に作り出す「バーチャルサラウンド」機能を搭載したモデルもあります。
映画などをより臨場感あふれるサウンドで楽しみたい方は、こうした機能に対応しているか確認することをおすすめします。
設置スペースに合うサイズか確認
スピーカーを購入する前に、必ず設置場所のスペースを確認しましょう。
サウンドバーの場合、テレビの横幅に合わせると見た目のバランスが良くなります。
また、高さを確認することも重要です。
テレビの前に置いたときに、画面やリモコンの受光部を隠してしまわないか、事前に高さを測っておくと安心です。
コンパクトなモデルも多く販売されているので、ご自宅の環境に合ったサイズの製品を選んでください。
【〜5,000円】とにかく安いテレビ用スピーカーおすすめ5選
まずは予算5,000円以内で購入できる、コストパフォーマンスに優れたモデルをご紹介します。
手軽に音質を改善したい方にぴったりのラインナップです。
1. Creative Pebble SP-PBL-BK
価格.comのプロダクトアワードを受賞した実績もある、非常に人気の高いPCスピーカーです。
テレビのスピーカーとしても十分活用でき、USBからの電源供給と3.5mmピンプラグでの音声入力というシンプルな接続方法が魅力です。
45度の上向きドライバー設計により、音が直接耳に届きやすく、クリアなサウンドを実現します。
コンパクトながら低音を強化するパッシブラジエーターも搭載しており、2,000円台という価格を考えれば驚きの音質を提供してくれます。
2. サンワサプライ マルチメディアスピーカー MM-SPL2N3
実用最大出力5Wで、コンパクトながらパワフルなサウンドが楽しめるステレオスピーカーです。
ヘッドホン端子を前面に搭載しているため、深夜など音が出せない時間帯でもイヤホンやヘッドホンを繋いでテレビ視聴ができます。
テレビとの接続は3.5mmステレオミニプラグで行い、AC電源で動作します。
1,000円台で購入できる手頃さで、テレビ内蔵スピーカーからのステップアップに最適なモデルです。
3. FUNLOGY Speaker
総合14Wの出力と重低音を響かせるパッシブラジエーターを搭載した、スタイリッシュなPCスピーカーです。
USB給電で手軽に使え、3.5mmピン入力でテレビとも簡単に接続できます。
こちらも上向きのスピーカー設計で、音が広がりやすいのが特徴です。
2,000円を切る価格でありながら、デザイン性と音質を両立しており、インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。
4. エレコム サウンドバー風スピーカー SP-PCBS01UBK
有線接続とBluetooth接続の両方に対応した、汎用性の高いサウンドバー風スピーカーです。
テレビとは有線で安定接続し、スマートフォンとはワイヤレスで手軽に音楽を楽しむといった使い分けができます。
実用最大出力5Wのアンプと2基のドライバーを搭載し、バランスの取れたサウンドを再生します。
3,000円前後という価格でワイヤレス機能も手に入る、コストパフォーマンスに優れた一台です。
5. OROW PCスピーカー 小型
10Wの出力とRGBライトが特徴的な、ゲーミング用途も意識した小型PCスピーカーです。
もちろんテレビ用スピーカーとしても使用可能で、3.5mmステレオミニプラグで接続します。
コンパクトなサイズ感で設置場所に困らず、USB給電で手軽に利用できるのがポイントです。
2,000円以下で購入でき、見た目のインパクトと必要十分な音質を求める方に向いています。
【5,001円~1万円】高コスパなテレビ用スピーカーおすすめ5選
もう少し予算を上げて、機能性や音質をさらに追求したい方向けに、5,001円から1万円までのおすすめモデルをご紹介します。
1. ソニー サウンドバー HT-S100F
大手音響メーカーSONYが手掛けるエントリーモデルのサウンドバーです。
100Wのハイパワーと、前方のスピーカーだけで臨場感豊かなサラウンドサウンドを実現する「S-FORCEフロントサラウンド」を搭載しています。
人の声を聞き取りやすくする「ボイスモード」もあり、ドラマやニュースの視聴にも最適です。
HDMI ARCに対応しているため、対応テレビならケーブル1本で接続でき、テレビのリモコンでの操作も可能になります。
Bluetoothにも対応し、スマホの音楽も高音質で楽しめます。
2. ヤマハ コンパクトサウンドバー SR-C20A
楽器メーカーとしても名高いヤマハの技術が詰まったコンパクトなサウンドバーです。
横幅60cmというスリムなボディながらサブウーファーを内蔵し、迫力のある低音を実現しています。
セリフやナレーションを聞き取りやすくする「クリアボイス機能」や、バーチャルサラウンド技術による音の広がりも魅力です。
専用アプリを使えば、スマホからの音質調整も簡単に行えます。
3. FUNLOGY Soundbar
総合出力80Wの2.1chスピーカーシステムを搭載した、本格的なサウンドバーです。
ツイーターとウーファーにより、クリアな高音から迫力ある低音までバランス良く再生します。
スタンダード、クリアボイス、低音の3つのサウンドモードを搭載し、コンテンツに合わせた音質調整が可能です。
HDMI ARCや光デジタル、Bluetoothなど多様な接続方法に対応しており、使い勝手も良好です。
4. サンワダイレクト サウンドバー 400-SP092
バッテリーを内蔵し、充電してワイヤレスで持ち運びも可能なサウンドバーです。
最大20Wの出力で、コンパクトながらしっかりとした音量を確保します。
Bluetooth接続のほか、3.5mmステレオミニプラグでの有線接続、さらにmicroSDカードやUSBメモリに保存した音楽ファイルの再生にも対応しています。
テレビ用だけでなく、様々なシーンで活躍する多機能な一台です。
5. Philips サウンドバー TAB4000
世界的な電機メーカーであるフィリップスのサウンドバーです。
60Wの出力と2つのスピーカーで、クリアかつ迫力のあるサウンドを実現します。
特に声の聞き取りやすさに配慮した設計で、映画やテレビ番組の会話を明瞭に届けます。
HDMI ARCに対応しているため、テレビとの連携もスムーズです。
シンプルながら質の高い音を求める方におすすめのモデルといえるでしょう。
安いテレビ用スピーカーに関するよくある質問
ここでは、安いテレビ用スピーカーを検討している方が抱きがちな疑問についてお答えします。
ダイソーの300円スピーカーはテレビで使えますか?
はい、テレビにイヤホンジャック(3.5mmステレオミニ端子)があれば接続して使用することは可能です。
電源はUSBから供給する必要があります。
ただし、音質はテレビ内蔵スピーカーと同等か、それ以下になる可能性が高いです。
音質向上を目的とする場合は、今回ご紹介したようなオーディオメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。
あくまで緊急用や、単純に音を出す場所を変えたいといった目的での使用に留めるのが賢明です。
接続がうまくいかない時の対処法は?
スピーカーから音が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、ケーブルがテレビとスピーカーにしっかりと差し込まれているか確認してください。
次に、テレビ側の音声出力設定が「外部スピーカー」になっているかを確認しましょう。
テレビの機種によっては、イヤホンジャックに接続すると自動で切り替わるものもあれば、手動で設定変更が必要な場合もあります。
Bluetooth接続の場合は、ペアリングが正しく完了しているか、他の機器に接続されていないかを確認してみてください。
まとめ
テレビの音質は、1万円以下の安いスピーカーを導入するだけで劇的に改善できます。
映画や音楽の迫力はもちろん、ニュースやドラマのセリフの聞き取りやすさも格段に向上し、毎日のテレビ視聴がより一層楽しくなるはずです。
選ぶ際は、まずご自宅のテレビに合った「接続方法」を確認し、次に「形状」や「サイズ」を考慮することが後悔しないためのポイントです。
この記事でご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、あなたの予算と視聴スタイルに最適な一台を見つけてください。

