Xiaomiの最新スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」の購入を検討しているものの、前モデルからどこが変わったのか、実際の使い心地やバッテリーの持ちはどうなのか、といった疑問を感じていませんか。
価格の手頃さで人気のシリーズですが、機能性や注意点など、購入前に知っておきたいポイントは数多くあります。
この記事では、Xiaomi Smart Band 10のスペックや特徴、実際の使用感を基にした詳しいレビュー解説をお届けします。
メリットだけでなく、使ってわかったデメリットまで忖度なくお伝えすることで、あなたが「買うべきか」を判断するための全ての情報を提供します。
まずは結論:Xiaomi Smart Band 10は買うべき?
【結論】健康管理と通知確認が目的ならコスパ最強で「買い」
結論から言うと、Xiaomi Smart Band 10は、日常の健康管理(心拍数や睡眠記録など)とスマートフォンの通知確認を主目的とするならば、コストパフォーマンスが非常に高く「買い」のスマートバンドです。
6,000円台という価格でありながら、見やすい大画面有機ELディスプレイや豊富な機能、そして驚異的なバッテリー持ちを実現しています。
一方で、スマートバンド単体でのGPS記録や電子決済、メッセージへの返信といった高度な機能は搭載していません。
自身の使い方に合うかどうか、まずは下記の「できること・できないこと」を確認してみてください。
一目でわかる!Xiaomi Smart Band 10で「できること」「できないこと」
Xiaomi Smart Band 10の主な機能をまとめました。
| 詳細 | |
|---|---|
| できること | 通知の確認(LINE、電話、各種アプリ) |
| 24時間健康モニタリング(心拍数、血中酸素、ストレス) | |
| 睡眠トラッキングと分析 | |
| 150種類以上のスポーツモード記録 | |
| 歩数や消費カロリーの計測 | |
| スマートフォンの音楽操作、カメラの遠隔シャッター | |
| 天気予報、アラーム、タイマー機能 | |
| できないこと | 電子決済(Suicaなど) |
| マイク・スピーカー非搭載のため音声通話は不可 | |
| LINEなどメッセージへの返信 | |
| GPS非搭載のため、単体での位置情報記録は不可 | |
| 音楽の保存・単体再生 | |
| アプリの追加インストール |
前モデルSmart Band 9からの進化点は?買い替える価値はある?
前モデルのXiaomi Smart Band 9からの主な進化点は、ディスプレイの見やすさです。
画面サイズが1.62インチから1.72インチへと拡大し、特に画面周囲の黒い縁(ベゼル)が細くなったことで、本体サイズはほぼ変わらずに表示領域が大きくなりました。
また、最大輝度も1200nitsから1500nitsへと向上しており、日差しの強い屋外での視認性が大きく改善しています。
すでにSmart Band 9を持っていて現状に満足している場合は急いで買い替える必要はないかもしれませんが、画面の見やすさを重視する方や、古いモデルからの買い替えを検討している方には十分価値のある進化と言えるでしょう。
Xiaomi Smart Band 10のスペックと価格を総まとめ
主要スペック一覧表(ディスプレイ・サイズ・重量・バッテリーなど)
Xiaomi Smart Band 10の主なスペックを一覧表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | 1.72インチ 有機EL(AMOLED) |
| 解像度 | 212 × 520 ピクセル |
| 最大輝度 | 1500nits |
| リフレッシュレート | 60 Hz |
| サイズ | 46.57 × 22.54 × 10.95 mm |
| 重量 | 約27g(バンド込み実測値) |
| バッテリー容量 | 233mAh |
| バッテリー持続時間 | 通常使用:最大21日間 |
| 充電時間 | 約1時間 |
| 防水性能 | 5ATM(水深50m相当) |
| 接続 | Bluetooth 5.4 |
| 対応OS | Android 8.0以降、iOS 12.0以降 |
価格はいくら?どこで買うのがお得?
Xiaomi Smart Band 10の公式サイトでの販売価格は、税込み6,280円です(2025年8月時点)。
Amazonや楽天市場などの主要なオンラインストアでも販売されており、セールやポイントアップキャンペーンのタイミングを狙うことで、よりお得に購入できる可能性があります。
価格が大きく変動することは少ないですが、各ストアの販売価格や特典を比較検討することをおすすめします。
カラーバリエーションとモデルの違い(通常版・セラミック版)
通常版のカラーは「ミッドナイトブラック」「グレイシャーシルバー」「ミスティックローズ」の3色展開です。
フレームにはアルミニウム合金が採用されています。
これに加えて、より高級感のある「セラミックエディション」もラインナップされており、こちらは価格が8,680円となっています。
機能面での違いはありませんが、デザインや質感にこだわりたい方はセラミック版も選択肢に入るでしょう。
【外観レビュー】開封から装着感まで徹底チェック
パッケージ内容と付属品一覧
パッケージはシンプルなデザインで、中には以下のものが同梱されています。
- Xiaomi Smart Band 10 本体(バンド含む)
- 専用マグネット式充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
充電ケーブルの端子はUSB-Aタイプです。
ACアダプターは付属していないため、別途用意する必要があります。
本体のデザインと質感は?安っぽさはある?
本体のフレームにはアルミニウム合金が採用されており、プラスチック製のものと比べて高級感があります。
6,000円台という価格を考えると、質感は非常に高いと言えます。
物理ボタンはなく、すべての操作をタッチで行うため、見た目もスッキリとしています。
バンドの素材と交換・着脱方法は簡単?
標準で付属しているバンドは、TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材です。
肌触りがサラサラとしており、長時間の装着でも快適です。
バンドの着脱は、本体裏側のボタンを押しながらバンドを引っ張るだけで簡単に行えます。
前モデルのSmart Band 8や9と互換性があるため、すでに交換バンドを持っている方はそのまま利用することが可能です。
実際の重さと装着感は?24時間着けても快適か?
バンドを含めた実測重量は約27gと非常に軽量です。
スマートウォッチにありがちな重さや圧迫感がなく、日常生活はもちろん、睡眠時に装着していてもほとんど気になりません。
睡眠記録を毎日取りたいと考えている方にとって、この軽さとコンパクトさは大きなメリットになるでしょう。
【機能性レビュー】主要機能のリアルな使い勝手を解説
通知機能:LINEや電話の通知は見やすい?返信はできる?
スマートフォンに届いた電話やLINE、各種アプリの通知をバンド上で確認できます。
画面が大きく高解像度になったことで、文字がくっきりと表示され、非常に見やすくなっています。
LINEのメッセージでは、送信者の名前と本文、一部の絵文字が表示されますが、スタンプや写真の内容は確認できません。
また、メッセージに対してクイック返信などを行う機能は搭載されていないため、あくまで通知内容の確認用と割り切る必要があります。
バッテリー性能:実測!AOD(常- 時表示)あり/なしで何日持つ?
バッテリー性能はXiaomi Smart Bandシリーズの大きな魅力です。
実際に各種モニタリング機能をすべてオンにした状態での実測値は以下の通りです。
- AOD(常時表示)ありの場合:約6日間
- AOD(常時表示)なしの場合:約10日間
公式の通常使用モードでは最大21日とされていますが、これはモニタリング機能を一部オフにした状態での数値です。
それでも1週間に一度程度の充電で済むため、バッテリー持ちは非常に優秀と言えます。
また、充電速度も速く、約1時間で0%から100%まで充電が完了します。
健康管理機能:心拍数・睡眠・血中酸素の精度はどう?
心拍数、血中酸素レベル、ストレスの3項目は24時間自動でモニタリングが可能です。
睡眠トラッキングも自動で行われ、深い眠りや浅い眠りの時間などを記録してくれます。
これらのデータは医療機器ではないため、あくまで健康管理の参考値として捉えるべきですが、日々の体調の変化や傾向を把握するには十分な精度を持っています。
専用アプリ「Mi Fitness」を使えば、過去のデータをグラフで分かりやすく確認できます。
ワークアウト機能:150種類以上のスポーツモードとGPS非搭載の注意点
ランニングやウォーキング、水泳など150種類以上のスポーツモードに対応しており、運動時間や消費カロリー、心拍数などを記録できます。
ただし、スマートバンド本体にGPSは搭載されていません。
そのため、ランニングやサイクリングで移動ルートや距離を正確に記録したい場合は、常にスマートフォンを携帯し、スマホのGPSと連携させる必要があります。
操作性とUI:画面はサクサク動く?物理ボタンなしは不便?
リフレッシュレートが60Hzに対応しているため、画面のスクロールやスワイプ操作は非常に滑らかで、ストレスを感じることはありません。
物理ボタンがないため、深い階層からホーム画面に戻る際に何度かスワイプが必要になる点は少し手間ですが、しばらく操作しないと自動でホーム画面に戻るため、大きな問題にはなりにくいでしょう。
直感的なタッチ操作で、初めてスマートバンドを使う人でもすぐに慣れることができます。
文字盤(ウォッチフェイス):種類は豊富?カスタマイズは自由?
専用アプリを通じて、490種類以上もの豊富な文字盤をダウンロードして利用できます。
シンプルなデジタル表示から、天気や心拍数などの情報を表示できる多機能なものまで、気分やファッションに合わせて変更可能です。
また、スマートフォンに保存されている自分の好きな写真を背景に設定するカスタマイズ機能もあり、オリジナルの文字盤を作成して楽しめます。
Xiaomi Smart Band 10のメリット(おすすめな点)
メリット①:ベゼルレス大画面で圧倒的に見やすいディスプレイ
最大のメリットは、やはりディスプレイの見やすさです。
前モデルからベゼルが大幅に細くなったことで、本体サイズを維持したまま大画面化を実現しました。
これにより、通知の文字や各種データが格段に視認しやすくなっています。
特に、背景が明るい文字盤を使用してもベゼルの太さが気にならなくなり、デザインの自由度も向上しました。
メリット②:屋外でも安心!輝度向上による優れた視認性
最大輝度が1500nitsに向上したことで、日差しの強い真夏の屋外でも画面がはっきりと見えます。
もちろん自動調光機能も搭載しているため、環境に合わせて最適な明るさに自動で調整してくれます。
時間や通知を確認するたびに手で画面を覆う必要がなく、あらゆるシーンで快適に使用できる点は高く評価できます。
メリット③:充電を忘れるほどの驚異的なバッテリー持ち
スマートウォッチの多くが毎日〜数日に一度の充電を必要とする中で、1週間以上充電なしで使えるバッテリー性能は非常に大きな利点です。
頻繁な充電の手間から解放されるため、ストレスなく24時間着用し続けることができます。
特に睡眠トラッキングを毎日行いたい方にとって、充電のために夜間に外す必要がないのは嬉しいポイントです。
メリット④:軽量・コンパクトで睡眠中も気にならない快適な装着感
約27gという軽さとスリムな形状により、着けていることを忘れるほどの快適な装着感を実現しています。
腕時計が苦手な方でも違和感なく使用できるでしょう。
この軽さは、運動時や睡眠時など、長時間身につけるスマートバンドにとって非常に重要な要素です。
【本音評価】購入前に知るべきデメリット・注意点
注意点①:一部の文字盤で画面点灯の反応が遅くなる現象
ほとんどの場面で動作は快適ですが、情報量の多い特定の文字盤を設定していると、手首を返して画面を点灯させる際の反応速度が遅くなることがあります。
特に、製品パッケージに描かれている標準の文字盤でこの現象が見られました。
多くの文字盤では問題なく高速に反応するため、もし反応が遅いと感じた場合は、別の文字盤に変更することで解決します。
注意点②:LINE等のメッセージに返信はできない
前述の通り、LINEやメールなどの通知を確認することはできますが、バンド本体から定型文などで返信することはできません。
この機能は競合製品の一部では対応しているため、スマートバンドでの簡単な返信を重視する方にとってはデメリットとなる可能性があります。
あくまで通知の確認に特化したデバイスであると理解しておく必要があります。
注意点③:GPS非搭載のため単体でのルート記録は不可
本体にGPSが内蔵されていないため、ランニングなどのワークアウトで移動したルートやペースを正確に記録するには、スマートフォンのGPS機能と連携させる必要があります。
スマートフォンを持たずにランニングに出かけたい方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
スマートバンド単体での記録を重視する場合は、GPSを内蔵した上位モデルを検討する必要があります。
注意点④:秒数がわかる文字盤が極端に少ない
豊富な文字盤が用意されていますが、デジタル時計で秒数まで表示されるものや、アナログ時計で秒針が表示される文字盤の数は非常に少ないです。
仕事などで秒単位の時間を確認する必要がある方にとっては、不便に感じる可能性があります。
今後のアップデートで対応される可能性もありますが、現状では秒数表示を求める方には向いていないかもしれません。
Xiaomi Smart Band 10の評判・口コミを調査
ネットで見られた良い評判・口コミまとめ
- 「画面が大きくて明るいので、とにかく見やすい」
- 「バッテリー持ちが最高。充電のストレスから解放された」
- 「この価格でこの機能と質感はすごい。コスパ最強」
- 「軽くて着け心地が良いので、一日中着けていられる」
- 「通知が見やすいので、スマホを取り出す回数が減った」
やはり、ディスプレイの見やすさとバッテリー性能、そしてコストパフォーマンスの高さを評価する声が多数見られました。
ネットで見られた気になる評判・口コミまとめ
- 「GPSがないのが残念。ランニング中はスマホが必須」
- 「LINEの返信ができないのが不便」
- 「標準のバンドが少し外れやすいことがある」
- 「秒表示できる文字盤がほとんどない」
機能面での制限、特にGPS非搭載や返信機能がない点を指摘する声が見られます。
購入前にこれらの点が自身の使い方に影響するかどうかを確認することが重要です。
まとめ:Xiaomi Smart Band 10 レビュー解説
改めて解説!Xiaomi Smart Band 10はこんな人におすすめ
- 手頃な価格でスマートバンドを始めたい人
- 充電の手間をできるだけ減らしたい人
- 日々の通知確認や健康管理を手軽に行いたい人
- 軽くて装着感が快適なデバイスを探している人
- 屋外での画面の見やすさを重視する人
こんな人にはおすすめしない!他の選択肢は?
- スマートバンド単体でランニングのルートを記録したい人(GPS搭載モデルがおすすめ)
- Suicaなどの電子決済機能を使いたい人(FeliCa搭載モデルが必要)
- バンドから直接メッセージに返信したい人
- アプリを追加して機能を拡張したい人(Apple Watchなどが選択肢)
よくある質問(Suicaは使える?LINE通話は?など)
- iPhoneでLINE等の返信はできますか?
- できません。通知の確認のみ可能です。
- Suicaなどの電子決済は使えますか?
- 対応していません。
- GPSは内蔵されていますか?
- 内蔵されていません。スマートフォンのGPSと連携して使用します。
- 充電ケーブルの端子は何ですか?
- 専用のマグネット式端子で、反対側はUSB-Aです。
- Xiaomi Smart Band 10は通知確認と健康管理目的ならコスパ最強
- 前モデル9からディスプレイが大型化し、輝度も向上して見やすくなった
- 実測でバッテリーはAODなしなら約10日間持続する
- 本体は約27gと非常に軽量で、24時間快適に装着可能
- 60Hzのリフレッシュレートで操作感は非常に滑らかである
- 150種類以上のワークアウトに対応するがGPSは非搭載
- 490種類以上の豊富な文字盤をアプリからダウンロード可能
- LINEなどのメッセージに返信する機能は搭載されていない
- 一部の情報量が多い文字盤では画面点灯の反応が遅れることがある
- Suicaなどの電子決済には対応していない点に注意が必要
