Truthear GATE レビュー解説|3000円で敵なしか?音質を徹底解説

3000円前後で高音質なイヤホンを探しているけれど、選択肢が多すぎてどれを選べば良いか分からない。

そんな悩みを抱えていませんか。

特に、安価なイヤホンにありがちな「ドンシャリ」サウンドや、特定のジャンルしか楽しめない音質は避けたいと考えている方も多いでしょう。

この記事では、3000円という価格帯で高い評価を得ている有線イヤホン「Truthear GATE」について、その音質からメリット、注意点までを徹底的にレビューします。

最後まで読めば、Truthear GATEが本当に「買い」なのか、あなたの音楽ライフに最適な一本なのかが明確になります。

目次

Truthear GATEとは?3000円で買える本格派イヤホンの実力

Truthear GATEは、オーディオブランド「Truthear」がエントリーモデルとして発売した、価格約3000円の有線イヤホンです。

バランスの取れた自然なサウンドと、価格以上の付属品による高いコストパフォーマンスが特徴で、多くのオーディオファンから注目を集めています。

HOLAの後継機?エントリーモデルとしての位置づけ

Truthear GATEは、人気を博した同社のエントリーモデル「HOLA」をベースに設計されており、実質的な後継機と位置づけられています。

HOLAの聴きやすさを継承しつつ、ドライバーの振動板素材を変更するなど、音質面でのブラッシュアップが図られました。

これにより、HOLAとはまた違った魅力を持つ、新しいエントリーモデルとして誕生しています。

製品スペック一覧

Truthear GATEの主なスペックは以下の通りです。

特に「インピーダンス」が36Ωとやや高めな点は、音質に影響を与えるポイントとして覚えておくと良いでしょう。

項目スペック
ドライバー10mm ダイナミックドライバー
振動板カーボンLCP+PU複合振動板
インピーダンス36Ω±15%
感度117dB/Vrms (122dB/Vrms@1KHzの表記もあり)
周波数帯域10Hz – 50kHz
ケーブル無酸素銅(OFC)ケーブル、0.78mm 2Pinコネクタ
プラグ3.5mm L字プラグ

Truthear GATEの音質を徹底レビュー

Truthear GATEのサウンドは、特定の音域を強調しないバランスの取れたチューニングが特徴です。

全体的にはやや暖色系で、刺激が少なく優しい音のため、長時間聴いても疲れにくい自然なサウンドを実現しています。

高音域:刺さらずクリアで上品な響き

高音域は、刺さることなくクリアで澄んだ音を鳴らします。

安価なイヤホンにありがちなシャリシャリとした荒さはなく、派手さを抑えた上品な印象です。

シンバルや弦楽器の繊細な表現力も持ち合わせており、聴き疲れしない心地よい高音を楽しめます。

中音域:女性ボーカルが際立つクリアな表現力

中音域、特にボーカルの表現力はTruthear GATEの最も得意とする領域です。

音に厚みがあり滑らかで、ボーカルが他の楽器に埋もれることなく、クリアに際立って聞こえます。

特に女性ボーカルの表現力は秀逸で、艶やかさと力強さを両立したサウンドが魅力的です。

低音域:量感より質感を重視した深みのあるサウンド

低音域は、量感で圧倒するタイプではありませんが、楽曲の土台をしっかりと支える深みと迫力があります。

輪郭がぼやけず、キレも感じられるため、テンポの速い楽曲にも十分追従可能です。

余韻を残しつつもレスポンスは悪くない、質の高い低音と言えるでしょう。

音場・定位:価格以上の広がりと立体感

音場は価格を考慮すると優秀で、左右にやや広めの空間を感じられます。

特に奥行きが感じられる立体的なサウンドは、閉塞感がなく音楽に没入しやすいです。

各楽器やボーカルの位置関係も比較的明確に捉えることができ、定位感にも問題ありません。

外観と装着感|デザインとビルドクオリティを評価

音質以外の要素である外観や装着感も、イヤホン選びの重要なポイントです。

ここでは、Truthear GATEのデザインとビルドクオリティ、そして実際の装着感について評価します。

軽量だがプラスチッキーで安っぽさを感じる筐体

イヤホン本体の筐体はオール樹脂製で、フェイスプレートが透明になっているのが特徴的なデザインです。

内部のドライバーが見えるスケルトンデザインは好みが分かれるかもしれません。

全体的にプラスチック感が強く、価格相応の安っぽさを感じるという意見が多く見られます。

高級感を求める方には少し物足りない可能性があります。

快適な装着感で長時間の使用も疲れにくい

筐体は非常に軽量(片側約2.8g)で、耳の形状にフィットするように設計されています。

そのため装着感は非常に良好で、長時間の使用でも耳が痛くなりにくいです。

刺激の少ないサウンドと相まって、通勤・通学やリラックスタイムなど、日常的なシーンで快適に使い続けられるでしょう。

付属品をレビュー|豪華な内容で追加投資は不要?

Truthear GATEは、3000円という価格ながら非常に充実した付属品が同梱されています。

購入後に追加でアクセサリーを買い足す必要がほとんどない点は、大きな魅力の一つです。

2種類のイヤーピースとケーブル、ケースが付属

パッケージには、イヤホン本体の他に以下のものが含まれています。

  • ケーブル(3.5mm L字プラグ、0.78mm 2Pin)
  • シリコンイヤーピース2種類(細軸タイプ3サイズ、太軸タイプ4サイズ)
  • 合皮製ソフトケース
  • 説明書、カード類

特に、音質が変わる2種類のイヤーピースが合計7ペアも付属するため、自分の耳に最適なフィット感とサウンドを見つけやすいです。

ケーブルや簡易的なケースも付属しており、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。

【徹底比較】Truthear GATEとHOLAの違いは?

Truthear GATEを検討する上で、多くの人が気になるのが前モデル「HOLA」との違いでしょう。

ここでは、音質とデザインの観点から両者を比較します。

音質:GATEはより明るくクリアなサウンドに進化

音質に関しては、GATEはHOLAと比較して全体的に明るくクリアなサウンドに進化しています。

特にボーカルがより鮮明で力強く表現されるようになり、解像感が向上したと感じる人が多いようです。

HOLAのウォームで優しいサウンドも魅力的ですが、より現代的でハッキリとした音を好むならGATEが適しています。

デザインと質感:HOLAに軍配が上がるか

デザインや筐体の質感においては、HOLAの方が評価が高い傾向にあります。

HOLAが一部金属パーツを使用していたのに対し、GATEはオール樹脂製となり、見た目の安っぽさが指摘されています。

音質を取るか、質感を重視するかで評価が分かれるポイントです。

結論:どちらを選ぶべきか

音質の進化を重視し、よりクリアでボーカルが際立つサウンドを求めるなら「GATE」を選ぶべきです。

一方で、GATEのデザインや質感に物足りなさを感じ、よりウォームで落ち着いた音を好む場合は、もし入手可能であれば「HOLA」も選択肢になります。

ただし、HOLAは販売終了となっているため、現在エントリーモデルとして選ぶならGATEが基本的な選択となるでしょう。

Truthear GATEの5つのメリット・良い点

ここまでのレビューを基に、Truthear GATEの優れた点を5つにまとめました。

購入を後押しする魅力的なポイントをご覧ください。

1. 3000円とは思えないバランスの取れた高音質

最大のメリットは、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

特定の音域を強調しないバランスの取れたサウンドは、3000円という価格帯のレベルを超えています。

どんなジャンルの音楽もそつなくこなす対応力の高さは、より高価なイヤホンとも渡り合える実力を持っています。

2. 女性ボーカルを魅力的に聴かせるチューニング

中音域、特に女性ボーカルの表現力はTruthear GATEの大きな強みです。

ボーカルがクリアに際立ち、艶やかさと力強さを兼ね備えたサウンドは、ポップスやアニソンなどを楽しむのに最適です。

ボーカル中心の楽曲をよく聴く方にとって、非常に満足度の高いイヤホンとなるでしょう。

3. 長時間でも疲れにくい自然なサウンドと装着感

刺激的な音を抑えた自然なチューニングと、軽量でフィット感の良い筐体により、長時間のリスニングでも疲れにくい点は大きな利点です。

日常的に音楽を楽しむためのイヤホンとして、安心感のある設計がされています。

4. 充実した付属品でコストパフォーマンスが高い

イヤーピースやケースといった付属品が非常に充実しているため、追加の出費なく快適なリスニング環境を整えられます。

特に、音質の異なる2種類のイヤーピースが豊富に付属する点は、ユーザーにとって嬉しいポイントです。

5. リケーブルやイコライザで音質調整を楽しむ素性の良さ

ケーブルが着脱可能な0.78mm 2Pinコネクタを採用しているため、リケーブルによる音質変化を楽しむことができます。

また、イコライザへの追従性も高く、自分好みのサウンドに調整しやすい素直な特性を持っています。

オーディオの楽しみ方の入り口としても面白い一台です。

購入前に知っておきたい3つの注意点・デメリット

多くのメリットがある一方で、購入前に知っておくべき注意点も存在します。

後悔しないために、以下の3つのポイントを必ず確認してください。

1. 筐体の質感が価格相応で安っぽく感じる

メリットである軽量さと引き換えに、筐体の質感は価格相応と言えます。

全体がプラスチックで作られているため、金属パーツを使用したイヤホンと比較すると、どうしても安っぽさを感じる可能性があります。

見た目の高級感や所有満足度を重視する方には、少し物足りなく映るかもしれません。

2. インピーダンスが高めでスマホ直挿しでは実力を発揮しにくい

Truthear GATEはインピーダンスが36Ωと、このクラスのイヤホンとしてはやや高めに設定されています。

これは、イヤホンを鳴らすためにより多くの電力が必要になることを意味します。

そのため、出力の弱いスマートフォンに直接接続した場合、音が小さく感じたり、本来のポテンシャルを発揮しきれない可能性があります。

より良い音質で楽しむためには、小型のUSB-DACなどを介して接続することが推奨されます。

3. 刺激や迫力を求める人には物足りない可能性

バランスの良さが魅力である反面、迫力のある重低音や、突き抜けるような高音といった刺激的なサウンドを好む方には、物足りなく感じられる可能性があります。

あくまでも楽曲全体の調和を重視したチューニングであるため、「面白みに欠ける」「地味な音」という評価になることも考えられます。

まとめ:Truthear GATE レビューの総括

Truthear GATEは、3000円という価格で驚異的なバランスと完成度を誇る有線イヤホンです。

特にボーカル表現に優れた自然なサウンドは、多くの音楽ファンを満足させるポテンシャルを秘めています。

一方で、筐体の質感や再生環境を選ぶインピーダンスの高さなど、価格なりな側面も持ち合わせています。

この記事で解説したメリットとデメリットを理解した上で、あなたの音楽スタイルに合うと感じたなら、Truthear GATEは価格をはるかに超える満足感を提供してくれるでしょう。

  • 3000円台でトップクラスのコストパフォーマンスを誇る
  • 全体的にバランスが取れた自然で聴きやすいサウンド
  • 特に女性ボーカルの表現力に優れている
  • 前モデルHOLAより明るくクリアな音質に進化
  • 筐体は軽量だが質感は価格相応で安っぽさを感じる
  • インピーダンスが高めなため再生環境を選ぶ傾向がある
  • 迫力や刺激を求めるサウンドを好む人には不向きである
  • 豊富なイヤーピースやケースが付属し追加投資がほぼ不要
  • 軽量で装着感が良く長時間のリスニングにも適している
  • リケーブルやイコライザによる音質調整の素性が良い
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