THIEAUDIO Monarch MKIV レビュー解説!1台2役の最強イヤホン

THIEAUDIO Monarch MKIVは、一台で二つの異なるサウンドを楽しめる革新的な有線イヤホンとして注目を集めています。

伸びやかで開放感のある高音域と、迫力満点の重低音を両立させたいと考えている方や、楽曲や気分に合わせて音質を切り替えたいというニーズを持つ方にとって、このイヤホンは最適な選択肢となり得るでしょう。

この記事では、Monarch MKIVのスペックや特徴、詳細な音質レビュー、旧モデルやライバル機種との比較、そして実際の評判や口コミまで、購入を検討する上で知りたい情報を網羅的に解説します。

目次

THIEAUDIO Monarch MKIVレビュー:1台で2つの音色が楽しめる最強イヤホン

Monarch MKIVの評価まとめ:良い点・気になる点

THIEAUDIO Monarch MKIVは、シリーズで初めてチューニングスイッチを搭載し、ニュートラルなサウンドとパワフルな重低音を切り替えられる点が最大の特徴です。

高解像度でキレのある音質を基本としながら、独自のサブウーファーシステム「IMPACT2」による質の高い低域表現は、多くのオーディオファンを魅了します。

一方で、ノズルが太めであるため、装着感には個人差が出やすいという側面も持ち合わせています。

結論:Monarch MKIVはどんな人におすすめ?

結論として、THIEAUDIO Monarch MKIVは以下のような方におすすめです。

・楽曲や気分に合わせて音質を手軽に変えたい方
・量感だけでなく、質感を伴った重低音を好む方
・解像度が高く、伸びやかな高音域を求める方
・一台で様々なジャンルの音楽を楽しく聴きたい方

パワフルなサウンドでありながら、各帯域のバランスが崩れない完成度の高さは、ミドルクラスからハイエンドへのステップアップを考えている方に最適な一台と言えるでしょう。

THIEAUDIO(セーオーディオ)とはどんなブランド?

THIEAUDIOは、2019年に誕生した新進気鋭のオーディオブランドです。

最高のエンジニアチームを集め、オーディオファンやプロフェッショナルのために革新的な製品を開発することを目標としています。

有線イヤホンを中心に、独自のサブウーファーシステム「IMPACT2」を搭載したHYPEシリーズや、プロ向けのチューニングを施したOracleシリーズなど、個性豊かで魅力的なモデルを多数展開しており、世界中のファンから高い評価を得ています。

THIEAUDIO Monarch MKIVの主な特徴は?シリーズ初の機能も解説

特徴①:チューニングスイッチで2つのサウンドを切り替え可能

Monarch MKIVには、シリーズで初めてチューニングスイッチが搭載されました。

このスイッチにより、「STANDARD(スタンダード)」モードと「RUMBLE(ランブル)」モードという2種類のサウンドプロファイルを、指先ひとつで簡単に切り替えられます。

STANDARDモードはスタジオリファレンスに適したニュートラルな音質、RUMBLEモードはサブベースを強調したパワフルで温かみのある音質となっており、一台で二つの音色を楽しめるのが大きな魅力です。

特徴②:独自のサブウーファー「IMPACT2」で迫力の重低音を実現

低域には、THIEAUDIO独自のサブウーファーシステム「IMPACT2」が搭載されています。

これは、8mmのダイナミックドライバーを2基、向かい合わせに配置する「イソバリック(アイソバリック)設計」を採用したものです。

このユニークな構造により、周波数と圧力を一定に保ちながら、パワフルでありながらもスピード感と質感に優れた、上質な重低音の再生を実現しています。

特徴③:再設計された静電ドライバーによる開放的な高音域

高音域には、EST(静電型)ドライバーが2基搭載されています。

Monarch MKIVではこのESTドライバーの運用方法が再設計され、10kHzから40kHzの超高域に専念するようチューニングされました。

これにより、BAドライバーとのクロスオーバーがより滑らかになり、従来モデルを上回る伸びやかで開放感のある高音域と、広い音場表現を両立させています。

THIEAUDIO Monarch MKIVのスペック一覧(ドライバー構成・インピーダンスなど)

THIEAUDIO Monarch MKIVの主なスペックを以下の表にまとめました。

項目スペック
ドライバー構成トライブリッド型(3種10ドライバー)
・ダイナミックドライバー ×2(低域)
・バランスド・アーマチュア(BA) ×6(中高域)
・静電型(EST) ×2(超高域)
インピーダンス9 – 10±1Ω(@1kHz)
感度100±1dB(@1kHz)
再生周波数帯域10Hz – 44,000Hz
ケーブルChocolateケーブル(8芯 OFC+銀メッキOFC)
コネクタ0.78mm 2pin
プラグモジュール式(3.5mm / 4.4mm)
シェル素材T6航空機グレードアルミニウム合金

THIEAUDIO Monarch MKIVの音質を徹底レビュー

STANDARDモードの音質評価:高解像度でニュートラルな万能サウンド

STANDARDモードは、高解像度でパワフルな骨太サウンドが特徴です。

全体のサウンドバランスは非常に整っており、低域は量感よりも一音一音の重みが際立つ上質な表現力を持っています。

芯がありながらもレスポンスが良くクリアで、ボーカルはやや近めに聴こえます。

存在感のある低域に埋もれることなく、伸びやかな高音域が全体の解像度を支えており、あらゆるジャンルをノリ良く楽しめる万能な音質です。

RUMBLEモードの音質評価:スピーカーのようなパワフルな重低音

RUMBLEモードに切り替えると、ベースサウンドが劇的に変化します。

STANDARDモードでも十分だった低域の一音一音の重みが格段に増し、まるで大型スピーカーで聴いているかのような、肉厚で重厚感のあるベースは圧巻の一言です。

それでいて、他の帯域を潰すことなく全体の高い解像度は維持されています。

ボーカルや楽器が埋もれることもなく、高域もしっかりと伸びるため、心から音楽に没頭できる楽しいサウンドです。

Monarch MKIVが得意な音楽ジャンルは?

Monarch MKIVは、そのチューニングスイッチにより幅広い音楽ジャンルに対応できます。

STANDARDモードでは、ロック、ポップス、アニソンなど、スピード感とキレを重視する楽曲との相性が抜群です。

一方、RUMBLEモードはEDM、ヒップホップ、メタルなど、重低音の迫力が求められるジャンルでその真価を発揮するでしょう。

付属ケーブル「Chocolate」の品質と音への影響は?

付属する「Chocolate」ケーブルは、8芯構成の超高純度OFC(無酸素銅)と銀メッキOFCを組み合わせた高品質なものです。

伝送ロスを最小限に抑え、クリアで厚みのあるサウンドを実現しています。

また、プラグ部分が交換可能なモジュール式になっており、4.4mmバランス接続と3.5mmアンバランス接続を自由に切り替えられる利便性の高さも魅力です。

【徹底比較】Monarch MKIVは旧モデルや他機種と何が違う?

Monarch MKIIとの違いは?より濃厚でパワフルに進化した点

前々モデルのMonarch MKIIと比較すると、MKIVはより濃厚で濃密なサウンドに進化しています。

MKIIは各帯域が絶妙なバランスで成り立つ、さっぱりとして聴きやすい一体感のあるサウンドです。

一方、MKIVは一音一音のパワフルさや分離感で優れており、特に引き締まった重い低域表現において大きな違いが感じられます。

Monarch MKIIIとの違いは?解像度やキレの良さが向上

前モデルのMonarch MKIIIと比較すると、MKIVは音の完成度が全体的に向上しています。

基本的な音の方向性は似ていますが、ベースの解像度や重厚感、音のアタック感やキレの良さ、中高音域の伸びといった細かな部分でMKIVが上回っている印象です。

MKIIIも十分にパワフルですが、MKIVはより洗練され、高いレベルでバランスが取れています。

ハイエンドモデルValhallaとの違いは?

BAドライバーを19基搭載するハイエンドモデルValhallaは、意外にもMonarch MKIVと音の方向性が近い印象です。

Valhallaのベースの厚みはMKIVのSTANDARDモードに匹敵するほどの重厚感がありますが、音の分離感や一音一音の濃密さ、全体的なパワフルさでは、トライブリッド構成のMKIVが優勢だと感じられます。

同価格帯のPrestige LTDとの違いは?

同価格帯のPrestige LTDは、まとまりのあるサウンドで楽曲の一体感を感じられるモデルです。

イキイキとした弾むような鳴らし方が特徴ですが、音の分離感や解像度の高さという点ではMonarch MKIVに軍配が上がります。

楽曲の細部まで描写する能力を重視するなら、MKIVがより適していると言えるでしょう。

Monarch MKIVの装着感と付属品をチェック

装着感レビュー:ノズルは太め?フィット感は個人差あり

Monarch MKIVのノズルは、比較的太めに設計されています。

そのため、耳の小さな方だと少し浮いた感覚があったり、奥までしっかりと入らないと感じたりする可能性があります。

耳の形状による個人差が大きい部分であるため、購入前に試着してみることをおすすめします。

普段大きめのイヤーピースを使っている方は、ワンサイズ小さいものを選ぶとフィットしやすいかもしれません。

装着感を改善するおすすめイヤーピースは?

もし純正のイヤーピースで装着感が安定しない場合、軸が短いタイプのイヤーピースを試すのがおすすめです。

例えば、AZLAの「SednaEarfit MAX for TWS」などに交換すると、耳の奥までしっかりとフィットし、安定感が大きく向上する可能性があります。

医療用シリコン製で低刺激な点や、高い遮音性も魅力です。

付属品一覧:何が同梱されている?

Monarch MKIVには、イヤホン本体の他に以下のものが同梱されています。

・Chocolate ケーブル
・交換式プラグ2種(3.5mm / 4.4mm)
・シリコンイヤーピース(S/M/L 各2ペア)
・フォームイヤーピース(S/M/L 各1ペア)
・キャリングケース
・クリーニングクロス
・仕様書、保証書など

THIEAUDIO Monarch MKIVの評判・口コミと購入前の注意点

良い評判・口コミまとめ

Monarch MKIVの良い評判としては、「チューニングスイッチで音が大きく変わり、1台で2度美味しい」「RUMBLEモードの低音は本当に圧巻」「解像度が高く、どんなジャンルも楽しく聴ける」といった声が多く見られます。

特に、質の高い低音と、気分に合わせてサウンドを変えられる機能性について高く評価されています。

悪い評判・口コミと購入前の注意点(ビルドクオリティなど)

注意点として、前述の通りノズルの太さによる装着感の問題が挙げられます。

また、海外のフォーラムなどでは、THIEAUDIO製品の一部でフェイスプレートとシェルの接着部分にわずかな粗さが見られるといった、ビルドクオリティに関する指摘がなされることもあります。

パフォーマンスに影響はありませんが、細部の仕上げを非常に重視する方は留意しておくと良いでしょう。

フェイスプレートのカスタマイズは可能?受注生産モデルについて

Monarch MKIVには、フェイスプレートのデザインを好みに合わせてカスタマイズできるセミカスタムモデルが存在します。

こちらは受注生産となり、価格は通常モデルよりも高価で、納期も2ヶ月前後が見込まれます。

自分だけのオリジナルデザインを求める方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

THIEAUDIO Monarch MKIVの価格は?どこで買うのがお得?

Monarch MKIVの価格とモデルラインナップ(Kaleidoglow/Stellashot/Custom)

THIEAUDIO Monarch MKIVの国内希望小売価格は、176,000円(税込)です。

フェイスプレートのデザインは「Kaleidoglow」と「Stellashot」の2種類がラインナップされています。

また、前述のセミカスタムモデルは205,000円(税込)となっています。

国内正規販売店での購入方法とメリット

国内では、正規代理店のナイコム株式会社を通じて、フジヤエービックやe☆イヤホンなどのオーディオ専門店で購入できます。

国内正規販売店で購入するメリットは、日本語での手厚いサポートや保証を受けられる安心感です。

試聴機が設置されている店舗も多いため、実際に音質や装着感を確かめてから購入できる点も大きな利点と言えます。

LinsoulやAliExpressなど海外通販での購入方法と注意点

LinsoulやAliExpressといった海外の通販サイトでも購入が可能です。

セール時などを利用すれば国内よりも安価に入手できる可能性がありますが、注意点も存在します。

具体的には、到着までに時間がかかること、初期不良や故障時のやり取りが英語になること、保証対応のプロセスが煩雑になる可能性があることなどが挙げられます。

まとめ:THIEAUDIO Monarch MKIVのレビュー解説

改めて解説!Monarch MKIVのすごい点3つ

Monarch MKIVの魅力を改めて3つのポイントに集約します。

第一に、シリーズ初搭載のチューニングスイッチにより、高品位なニュートラルサウンドと迫力の重低音を一台で両立している点です。

第二に、独自のサブウーファー「IMPACT2」が生み出す、量感と質感を兼ね備えた上質な低域表現が挙げられます。

そして第三に、トライブリッド構成の各ドライバーが織りなす、全帯域にわたる高い解像度と分離性能が、音楽を聴く楽しさを最大限に引き出してくれます。

こんな人には合わないかも?購入を再検討すべきケース

一方で、以下のような方にはMonarch MKIVは合わない可能性があります。

・耳が非常に小さく、太いノズルのイヤホンが苦手な方
・モニターライクで、完全にフラットな音質を求める方
・低音の量感をあまり重視しない方

装着感はイヤーピースで改善できる可能性もありますが、音質の好みについては購入前の試聴が重要です。

最終評価:重低音好きなら間違いなくおすすめの逸品

THIEAUDIO Monarch MKIVは、スイッチ一つでキャラクターを大きく変える、非常に完成度の高いイヤホンです。

特に、パワフルでありながら他の帯域をマスクしない質の高い重低音は、このモデルならではの大きな魅力と言えるでしょう。

重低音を愛するすべてのオーディオファンにとって、間違いなくおすすめできる逸品です。

  • THIEAUDIO Monarch MKIVは1台で2つの音色を楽しめる有線イヤホンである
  • シリーズ初のチューニングスイッチを搭載しサウンドの切り替えが可能
  • STANDARDモードは高解像度でニュートラルなサウンドを提供する
  • RUMBLEモードはスピーカーのようなパワフルな重低音が特徴
  • 独自のサブウーファーシステム「IMPACT2」が上質な低域を実現する
  • 再設計された静電ドライバーにより開放的な高音域を再生する
  • 旧モデルと比較して解像度やパワフルさが向上している
  • ノズルが太めのため装着感には個人差が出やすい点が注意点である
  • 価格は176,000円(税込)で国内正規店や海外通販で購入できる
  • 重低音の質を重視し、様々なジャンルを楽しみたいユーザーに最適である
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