75インチという迫力の大画面テレビに憧れはあるものの、国内有名メーカーの製品は価格が高く、なかなか手が出せないと感じていませんか。
近年、高いコストパフォーマンスで注目を集めるTCLのブランド「iFFALCON」から登場した75U65は、そんな悩みに応える選択肢となるかもしれません。
しかし、価格が安い海外ブランドという点に、画質や機能、実際の使い心地について不安を感じる方もいるでしょう。
この記事では、TCL iFFALCON 75U65に関するレビューや評判、スペックを徹底的に解説します。
購入前に知っておきたい注意点やデメリットまで網羅的に掘り下げることで、あなたのテレビ選びに関する疑問をすべて解消します。
【結論】TCL iFFALCON 75U65は「買い」なのか?専門家が徹底解説
75インチ4Kが10万円以下?驚異的なコストパフォーマンスが最大の魅力
TCL iFFALCON 75U65の最大の魅力は、75インチの4Kスマートテレビでありながら10万円前後(※価格は変動します)という、驚異的なコストパフォーマンスにあります。
同等サイズの国内メーカー製品と比較すると、その価格差は歴然です。
低価格でありながら、Google TVの搭載や多彩な高画質・高音質技術に対応しており、「安かろう悪かろう」というイメージを覆す性能を持っています。
大画面テレビを手頃な価格で導入したいと考えているユーザーにとって、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
【こんな人におすすめ】大画面でネット動画やゲームを手軽に楽しみたい方
iFFALCON 75U65は、特に以下のようなニーズを持つ方におすすめできます。
まず、YouTubeやNetflixなどのネット動画を大画面で存分に楽しみたい方です。
OSにGoogle TVを搭載しているため、あらゆる動画配信サービスに手軽にアクセスできます。
また、ALLM(自動低遅延モード)に対応しているため、本格的な競技シーンには及ばないものの、カジュアルにゲームを楽しみたい方にも十分な性能を提供します。
とにかくコストを抑えて、リビングの主役になるような大型テレビを設置したいと考えるユーザーには最適な一台です。
【購入前に要確認】画質や音質に強いこだわりがある方には不向きな場合も
一方で、iFFALCON 75U65はすべての人にとって完璧なテレビではありません。
映像の細かな色彩表現や深い黒の沈み込みなど、ハイエンドモデルに匹敵する最高レベルの画質を求める方には、物足りなさを感じる可能性があります。
同様に、内蔵スピーカーの音質も標準的なレベルであり、映画館のような迫力あるサウンドを求める場合は、別途サウンドバーなどの追加投資を検討する必要があります。
あくまで価格と性能のバランスを重視したモデルであることを理解した上で、購入を判断することが重要です。
iFFALCON 75U65のリアルな評判・口コミを徹底調査
肯定的な評判・口コミ|「価格以上の画質で満足」「軽くて設置が楽」
iFFALCON 75U65の購入者レビューで最も多く見られるのは、「コストパフォーマンスの高さ」を称賛する声です。
「この価格で75インチの4Kテレビが手に入るのは驚き」「画質も十分綺麗で、ネット動画もサクサク動くので大満足」といった、価格以上の価値を感じているユーザーが多数派を占めています。
また、「本体が非常に軽く、一人でも設置作業が楽だった」という意見も散見され、取り回しの良さも評価されているポイントです。
世界的な大手メーカーであるTCLの製品という点も、品質面での安心感につながっています。
否定的な評判・口コミ|「視野角が狭い」「内蔵スピーカーの音は価格なり」
もちろん、手放しで絶賛されているわけではなく、価格相応の点を指摘する声も存在します。
特に多く挙げられるのが「視野角の狭さ」です。
これは採用されているVAパネルの特性によるもので、「斜めから見ると画面が白っぽく見える」というレビューが見られます。
また、「音質はこもって聞こえるので、外部スピーカーはあった方が良い」という意見もあり、音にこだわるユーザーからは改善を求める声が上がっています。
他にも、リモコンの反応速度や番組表の使い勝手など、細かな操作性に関する指摘が一部で見受けられました。
【総評】口コミからわかるメリット・デメリットのまとめ
全体的な評判を総合すると、iFFALCON 75U65は「割り切って使うことで、非常に高い満足度が得られるテレビ」と言えます。
完璧な画質や音質を求めるのではなく、あくまで「低予算で大画面スマートテレビを手に入れる」という目的を最優先するユーザーから高く評価されています。
高評価の背景には圧倒的な価格の安さがあり、多少の弱点には目をつぶれるという意見が中心です。
購入を検討する際は、後述する注意点やデメリットを許容できるかどうか、ご自身の視聴スタイルと照らし合わせて判断すると良いでしょう。
iFFALCON 75U65の画質・音質・ゲーム性能を本音で評価
画質は本当に綺麗?独自エンジン「AiPQプロセッサー」とHDR対応の実力
iFFALCON 75U65の画質は、価格を考慮すると非常に高いレベルでまとまっています。
心臓部には、TCLが開発した高画質化エンジン「AiPQプロセッサー」を搭載。
このエンジンが、地上デジタル放送やネット動画など4Kに満たない映像を解析し、ノイズ処理を行いながら4K相当の高精細な映像へとアップスケーリングします。
また、光の明暗を豊かに表現するHDR技術(HDR10、HLG)にも対応しており、夜景や逆光といった明暗差の大きいシーンでも、白飛びや黒つぶれを抑えた立体感のある映像を描き出します。
VAパネルの特性である高いコントラスト比も相まって、引き締まった黒を表現するのが得意です。
内蔵スピーカーの音質は十分?Dolby Atmosの効果をチェック
音質に関しては、合計30W(15W+15W)のスピーカーを搭載し、立体音響技術である「Dolby Atmos」に対応しています。
これにより、音が映像と一体となって部屋全体を包み込むような、没入感のあるサウンド体験が可能です。
ただし、評判にもある通り、その性能はあくまで内蔵スピーカーの範疇です。
ニュースやバラエティ番組の視聴では全く問題ありませんが、映画の重低音や音楽の繊細な表現力を最大限に楽しみたい場合は、少し物足りなさを感じるかもしれません。
より高いレベルの音質を求めるのであれば、サウンドバーの追加がおすすめです。
ゲームは快適にプレイできる?ALLM(自動低遅延モード)と応答速度
iFFALCON 75U65は、ゲームプレイを快適にするための機能も備えています。
HDMI2.1規格がサポートするALLM(自動低遅延モード)に対応しており、ゲーム機を接続するとテレビが自動でゲームに適した低遅延モードに切り替わります。
これにより、コントローラーの操作と画面表示の間のタイムラグが最小限に抑えられ、ストレスなくゲームに集中できます。
ただし、リフレッシュレートは60Hzで倍速機能は非搭載のため、一瞬の反応速度が勝敗を分けるようなプロレベルのeスポーツやFPSには向きませんが、RPGやアクションゲームなどを大画面でカジュアルに楽しむ分には十分な性能と言えます。
Google TVの使い勝手は?リモコン操作やアプリの動作感をレビュー
OSには最新のGoogle TVを採用しており、非常に快適な操作性を実現しています。
YouTube、Netflix、Amazonプライムビデオといった主要な動画配信サービスのアプリがプリインストールされているのはもちろん、Google Playストアから追加でアプリをダウンロードすることも可能です。
スマートフォンの画面をテレビに映し出すChromecast機能も内蔵されており、手軽にコンテンツを共有できます。
付属のリモコンには音声検索用のマイクが内蔵されており、「OK, Google」と話しかけるだけで見たいコンテンツを簡単に探せる点も便利です。
購入前に必ず知っておくべき注意点とデメリット
弱点は視野角?斜めから見ると白っぽく見えるVAパネルとは
iFFALCON 75U65を購入する上で、最も理解しておくべき点が液晶パネルの特性です。
このモデルには「VAパネル」が採用されています。
VAパネルは、正面から見た際のコントラストが高く、黒が引き締まって見えるという大きなメリットがあり、映画鑑賞などには最適です。
しかしその反面、視野角が狭いという明確なデメリットも存在します。
テレビを斜めの角度から見ると、色が薄く白っぽく見えてしまう傾向があるため、大人数で視聴する場合や、様々な位置からテレビを見るリビングなどへの設置には注意が必要です。
倍速機能は非対応|スポーツなど動きの速い映像は苦手?
本機には、動きの速い映像を滑らかに表示するための「倍速機能(120Hz駆動)」は搭載されていません。
リフレッシュレートは標準的な60Hzです。
一般的なテレビ番組や映画の視聴ではほとんど気になりませんが、サッカーなどのスポーツ中継や、画面が目まぐるしく動くアクション映画などでは、映像の残像感やカクつきが気になる可能性があります。
映像の滑らかさを非常に重視する方にとっては、この点が大きなデメリットとなるかもしれません。
音にこだわるなら外部スピーカーの追加も検討
前述の通り、音質はDolby Atmosに対応しているものの、薄型テレビの宿命として内蔵スピーカーの性能には限界があります。
特に、映画の迫力ある爆発音や、オーケストラの重厚な響きなどを再現するパワーは十分とは言えません。
現在の視聴体験を格段に向上させたいのであれば、購入と同時にサウンドバーや外部スピーカーシステムを検討することをおすすめします。
幸い、eARCに対応したHDMI端子を備えているため、対応するサウンドバーとケーブル1本で簡単に接続が可能です。
録画機能はシンプル|番組表の見やすさや操作性はどうか
iFFALCON 75U65は、外付けUSBハードディスクを接続することで、番組の録画が可能です。
BS4K/110度CS4Kチューナーを含む各種チューナーを2基ずつ搭載しているため、番組を視聴しながら別の裏番組を録画することもできます。
ただし、一部のユーザーレビューでは「番組表が見にくい」「録画予約の操作が直感的ではない」といった指摘も見られます。
国内メーカーのレコーダーのような、きめ細かな録画機能や編集機能を期待していると、物足りなさを感じるかもしれません。
録画機能を多用する方は、ブルーレイレコーダーなどを別途用意する方が快適でしょう。
iFFALCON 75U65の価格はいくら?最安値情報と保証プランを解説
最新の価格情報|Amazonでの販売価格をチェック
iFFALCON 75U65は、主にAmazon.co.jpで販売されています。
2025年8月時点での通常価格は99,800円(税込)前後で推移しています。
75インチという画面サイズを考慮すれば、この価格は市場の中でも際立って安価です。
価格は常に変動するため、購入を検討する際は、最新の情報を必ず販売ページで確認してください。
販売サイト | 参考価格(税込) |
Amazon.co.jp | 99,800円 |
※上記は記事執筆時点での価格であり、変動する可能性があります。
セールはいつが狙い目?お得に購入できる最適なタイミング
Amazonでは、プライムデー(7月頃)やブラックフライデー(11月頃)といった大規模なセールが定期的に開催されます。
これらのセール期間中には、テレビ製品も割引対象となる可能性が非常に高いです。
すぐに必要というわけでなければ、大型セールのタイミングを待って購入することで、通常価格よりもさらにお得に手に入れることができるかもしれません。
日頃からほしい物リストに追加しておくなどして、価格の変動をチェックすることをおすすめします。
5年の延長保証はつけるべき?保証内容と料金を解説
Amazonでは、ヤマト運輸が提供する5年間の延長保証プランを追加料金で付けることが可能です。
料金は4,940円(税込)で、メーカー保証(通常1年)が終了した後の4年間、自然故障に対応してくれます。
TCL(iFFALCON)は信頼性の高いメーカーですが、テレビのような大型家電は万が一の故障時の修理費用が高額になりがちです。
レビューの中にも「故障が心配なので延長保証を付けた」という声が多く見られることから、安心して長く使いたいのであれば、加入を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
iFFALCON 75U65のスペック一覧|他モデルとの違いは?
【スペック表】画面サイズ・画質・チューナーなど基本仕様のまとめ
iFFALCON 75U65の主要なスペックを一覧にまとめました。
購入を検討する際の参考にしてください。
項目 | スペック詳細 |
画面サイズ | 75V型 |
ブランド | iFFALCON (TCL) |
パネル性能 | 4K (3840 x 2160) |
パネル種類 | VAパネル |
バックライト | 直下型LEDバックライト |
映像エンジン | AiPQプロセッサー |
HDR対応 | HDR10, HLG |
チューナー | 地上/BS/110度CS x2, BS4K/110度CS4K x2 |
録画機能 | 外付けHDDによる裏番組録画対応 |
OS | Google TV |
音声出力 | 30W (15W+15W) |
音響技術 | Dolby Atmos |
本体寸法(スタンド込) | 幅166.8cm × 高さ102.7cm × 奥行き34.9cm |
本体重量(スタンド込) | 約18.2kg |
接続端子は十分?HDMIやUSBポートの数と規格
接続端子に関しても、現代のテレビとして標準的な構成を備えています。
HDMI端子は3系統あり、そのうちの1つはeARC(エンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル)に対応しているため、高音質なサウンドバーとの連携もスムーズです。
USB端子は2系統備えており、1つは録画用、もう1つはメディア再生用として使用できます。
その他、光デジタル音声出力端子やLAN端子も搭載しており、様々な周辺機器との接続に困ることは少ないでしょう。
端子種類 | 数 |
HDMI端子 | 3 (eARC対応) |
USB端子 | 2 |
光デジタル音声出力 | 1 |
LAN端子 | 1 |
ヘッドホン出力 | 1 |
iFFALCONはどこの国のメーカー?TCLとの関係も解説
「iFFALCON(アイファルコン)」というブランド名に馴染みがない方も多いかもしれませんが、これは世界的なテレビメーカーであるTCLのブランドの一つです。
TCLは中国に本拠を置く総合家電メーカーで、テレビの出荷台数では世界第2位のシェアを誇ります。
日本にも「株式会社TCL JAPAN ELECTRONICS」という法人を構えており、アフターサービスも国内でしっかりと対応してくれます。
つまり、iFFALCONは世界トップクラスのメーカーの技術力と販売網を背景に持つ、信頼性の高いブランドと言えます。
まとめ:TCL iFFALCON 75U65 レビュー解説
- iFFALCONは世界シェア2位のテレビメーカーTCLのブランドである
- 75インチの4Kスマートテレビとして圧倒的なコストパフォーマンスを誇る
- OSにGoogle TVを搭載し多彩なネット動画サービスを手軽に楽しめる
- 高画質エンジン「AiPQプロセッサー」により価格以上の映像美を実現
- 立体音響技術「Dolby Atmos」に対応し没入感のあるサウンドを提供
- ALLM(自動低遅延モード)搭載でカジュアルなゲームプレイにも適する
- 注意点としてVAパネル採用のため斜めからの視聴では白っぽく見える
- 倍速機能は非搭載のため動きの速いスポーツ映像などでは残像感が生じる場合がある
- 実際の評判はコストパフォーマンスを高く評価する肯定的な声が多数を占める
- 大画面・多機能を低予算で実現したいユーザーにとって最適な選択肢である