TANCHJIM FISSION レビュー解説で情報を探しているあなたは、このイヤホンの高いカスタマイズ性と音質評価について詳しく知りたいと考えているのではないでしょうか。
2万円前後の価格帯でありながら、ノズル交換やスイッチ切り替えで「自分だけの音」を追求できる点が大きな魅力ですよね。
この記事では、TANCHJIM FISSIONのスペックや音質の特徴、物理ギミックの効果から他機種との比較まで、購入の判断材料となる情報を網羅的に解説します。
TANCHJIM FISSIONレビュー!12通りの音変を楽しめる「音質特化型」有線イヤホン
TANCHJIM FISSIONは、同社の名機「4U」のコンセプトを正統進化させ、さらにフラッグシップモデル「ORIGIN」の技術を投入した意欲作です。
最大の特徴は、3種類の交換ノズルと4段階のスイッチを組み合わせることで、合計12通りものサウンドプロファイルを楽しめる点にあります。
単なる高音質イヤホンにとどまらず、楽曲や気分に合わせて音を「着せ替える」体験を提供してくれる、音質特化型のガジェットと言えるでしょう。
TANCHJIM FISSIONの価格・発売日・スペック一覧
TANCHJIM FISSIONの基本情報は以下の通りです。
2万円を切る価格設定ながら、充実した付属品と高いスペックを誇ります。
| 項目 | 詳細 |
| 発売日 | 2025年6月 |
| 参考価格 | 約19,800円前後(129.99ドル) |
| ドライバー | 10mm DMT5 ダイナミックドライバー |
| インピーダンス | 16Ω ± 10% |
| 感度 | 126dB/Vrms |
| 周波数特性 | 8Hz – 48kHz |
| コネクタ | 0.78mm 2Pin |
| プラグ | 3.5mm / 4.4mm / Type-C(交換式) |
特筆すべきは、プラグが交換式になっており、スマートフォンに直結できるDSP内蔵のType-Cプラグまで標準付属している点です。
第5世代DMTドライバー搭載!進化した高解像度サウンドの特徴
本機には、TANCHJIMのフラッグシップモデル「ORIGIN」にも採用されている技術をベースにした、第5世代DMT(Dual Magnetic Technology)ダイナミックドライバーが搭載されています。
このドライバーは、高い磁束密度と低歪みを実現しており、従来のモデルと比較しても圧倒的な解像度とダイナミックレンジを持っています。
音の立ち上がりが速く、微細な音まで明瞭に描写する能力に長けており、クラスを超えた高忠実な再生を可能にしています。
アルミ合金筐体とサファイアガラスを採用した高級感あるデザイン
筐体には、CNC加工された航空機グレードのアルミニウム合金が採用されており、軽量でありながら高い耐久性と剛性を兼ね備えています。
フェイスプレート部分にはサファイアガラスがはめ込まれており、光の当たり方によって表情を変える美しいデザインが所有欲を満たしてくれます。
また、人間工学に基づいたコンパクトなシェル形状は耳への収まりが良く、長時間のリスニングでも疲れにくい装着感を実現しています。
【音質評価】TANCHJIM FISSIONはどんな音?帯域別に徹底解説
TANCHJIM FISSIONの基本的なサウンドキャラクターは、高い解像度と透明感を併せ持つ、現代的なHi-Fiサウンドです。
特定の帯域を過剰に強調することなく、音源に含まれる情報を正確に引き出す能力に優れています。
ここでは、標準的な設定(ステンレスノズル・Defaultモード)を基準とした音質傾向について詳しく解説します。
全体的な音質傾向:ニュートラルで透明感のある寒色系サウンド
全体的な音色は、TANCHJIMらしい透明感のある寒色寄りのニュートラルサウンドです。
音が団子にならず一音一音が分離して聞こえるため、見通しの良さは抜群です。
ウォームで濃厚な音というよりは、クールでスッキリとした清涼感のある響きが特徴で、複雑な楽曲でも分析的に聴き取ることができます。
中高域・ボーカル:女性ボーカルの生々しさと距離感の近さ
中高域はFISSIONの最も魅力的なポイントの一つであり、特に女性ボーカルの表現力は秀逸です。
ボーカルの定位が近く、息遣いやリップノイズまで感じ取れるほどの生々しさがあります。
高域はどこまでも伸びていくような開放感があり、刺さる直前で綺麗に減衰していくため、明瞭でありながら聴き疲れしにくいチューニングが施されています。
低域の質感:アナログ接続時のタイトさとDSP接続時の迫力の違い
3.5mmプラグなどのアナログ接続時における低域は、量感よりも質感を重視したタイトな鳴り方をします。
ボワつきがなくスピード感があるため、疾走感のあるロックやポップスとの相性は良好です。
一方で、重低音の量感が物足りないと感じる場合は、付属のType-Cプラグ(DSP接続)を使用することで、迫力のある低音を引き出すことが可能です。
音場と定位感:FPSゲームでも使える正確な定位
音場は左右に適度な広がりがあり、音の配置が手に取るようにわかる優れた定位感を持っています。
音が鳴っている方向や距離感を正確に把握できるため、音楽鑑賞だけでなくFPSなどの対戦ゲーム用イヤホンとしても高い適性を持っています。
足音や銃声の方向がクリアに聞き取れるため、ゲーミング用途での評価も非常に高くなっています。
物理ギミックの効果を検証!3種のノズルと4段階スイッチの変化
FISSIONの真骨頂は、ハードウェアレベルでの音質調整機能にあります。
3種類のノズルと本体背面のスイッチを組み合わせることで、デジタル処理とは異なる自然な音の変化を楽しむことができます。
ここでは、それぞれのギミックが音質にどのような影響を与えるのかを解説します。
3種類の交換ノズル(ステンレス・真鍮・チタン)による音色の違い
付属する3種類のノズルは素材が異なり、それぞれ固有の響きを付与します。
- ステンレス(S): 最も標準的でバランスの取れたサウンド。まずはこのノズルでFISSIONの基準となる音を知るのがおすすめです。
- 真鍮(C): 響きが豊かで、中低域に温かみと厚みが加わります。ボーカルをより感情的に聴きたい場合に適しています。
- チタン(T): 金属的な響きが乗り、高域のキレと解像感が向上します。よりクールで分析的な音を好むユーザーから人気があります。
4段階調整ダイヤル(Atmosphere~Monitor)で低音はどう変わる?
本体背面のロータリースイッチは、低域の量感を物理的にコントロールします。
- Atmosphere / Default: 低域の量感が最も豊かで、リスニングに適したバランスです。
- Pop: 少し低域が引き締まり、ボーカルが際立つポップス向けの調整です。
- Natural: 低域がフラットに近づき、原音忠実なバランスになります。
- Monitor: 低域が最も少なくなり、中高域のチェックに適したモニターサウンドになります。
おすすめのカスタマイズ設定とノズルの組み合わせ
多くのユーザーやレビュアーから支持されているおすすめの組み合わせをご紹介します。
一つ目は「チタンノズル × Atmosphereモード」の組み合わせです。
チタンノズルで高域の解像度を高めつつ、Atmosphereモードで低域の土台をしっかりさせることで、ドンシャリ傾向の楽しいリスニングサウンドになります。
二つ目は「真鍮ノズル × Popモード」です。
真鍮の響きでボーカルに艶を出しつつ、Popモードで中域をクリアにすることで、歌モノに最適なセッティングとなります。
DSP機能と専用アプリ活用術!Type-C接続で真価を発揮する
物理的なカスタマイズに加え、付属のDSP内蔵Type-Cケーブルを使用することで、さらに高度な音質調整が可能になります。
近年、スマートフォンで音楽を聴くユーザーが増えている中で、この機能は非常に大きなメリットとなります。
DSP対応Type-Cケーブルのメリットと音質向上効果
付属のType-Cケーブルには高性能なDAC/AMPチップが内蔵されており、スマートフォンに直挿しするだけで高音質な再生環境が整います。
また、メーカーがあらかじめ最適化したDSP(デジタル信号処理)プロファイルが適用されているため、アナログ接続時よりもS/N比が向上し、よりクリアで力強いサウンドを楽しめる傾向があります。
特に、アナログ接続では控えめだった低域の迫力を補完する役割も果たしています。
専用アプリ「TANCHJIM」でのEQ調整とゲームモード設定方法
専用アプリ「TANCHJIM」を使用することで、パラメトリックイコライザー(PEQ)を用いた詳細な音質調整が可能です。
プリセットEQの選択はもちろん、自分好みの周波数特性を作成してケーブルに保存することもできます。
さらに、FPSゲームなどに特化した「ゲームモード」も用意されており、足音などの重要な音を強調する設定にワンタップで切り替えることが可能です。
3.5mm/4.4mmバランス接続とDSP接続の使い分け方
FISSIONを最大限楽しむためには、再生環境に応じた使い分けが重要です。
高品位なDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やポータブルアンプをお持ちの場合は、3.5mmや4.4mmプラグを使用して、アンプ側の個性を活かした音作りを楽しむのが良いでしょう。
一方で、スマートフォンで手軽に高音質を楽しみたい場合や、低域の量感を増やしたい場合、ゲームをプレイする場合は、DSP内蔵Type-C接続が推奨されます。
TANCHJIM FISSIONと他機種を比較!4UやORIGINとの違いは?
購入を検討する際、同社の他モデルとの違いは気になるところです。
ここでは、前モデルにあたる「4U」や上位機種「ORIGIN」、そして同価格帯のライバル機との比較を行います。
TANCHJIM 4Uとの比較:正統進化と言われる理由と変更点
「4U」と比較すると、FISSIONは解像度、音の分離感、空間表現のすべてにおいて一段階上の性能を持っています。
4Uで好評だったスイッチ機構に加え、ノズル交換機能とプラグ交換式ケーブルが追加されたことで、カスタマイズの幅が大きく広がりました。
音の傾向は似ていますが、FISSIONの方がより明瞭で雑味が少なく、「4Uの豪華版」「正統進化モデル」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
TANCHJIM ORIGINとの比較:フラッグシップ機にどこまで迫れるか
フラッグシップモデル「ORIGIN」と比較すると、音の厚みや音場の広大さではやはりORIGINに分があります。
しかし、FISSIONはORIGIN譲りのDMT5ドライバーを搭載しているため、解像感や高域の美しさでは肉薄するパフォーマンスを見せます。
また、ORIGINはステンレス筐体で重量がありますが、FISSIONはアルミ筐体で軽量なため、装着感や扱いやすさの面ではFISSIONが優れています。
同価格帯のライバル機と比べたFISSIONの強み
2万円前後の価格帯には多くの競合製品が存在しますが、FISSIONの強みは「圧倒的なカスタマイズ性」と「付属品の豪華さ」です。
この価格で3種のプラグ、3種のノズル、スイッチ機構を備えている製品は稀有です。
また、特定のジャンルに特化せず、カスタマイズ次第であらゆるジャンルに対応できる「万能性」も、他機種に対する大きなアドバンテージと言えます。
購入前に知っておきたいTANCHJIM FISSIONの注意点とデメリット
非常に完成度の高いイヤホンですが、購入前に理解しておくべき注意点もいくつか存在します。
期待外れにならないよう、以下のポイントをチェックしておきましょう。
低域の量感はDSPなしだと控えめに感じる可能性がある
前述の通り、アナログ接続かつ標準設定の状態では、低域の量感は控えめでスッキリとしています。
脳を揺らすような重低音を期待している場合、標準状態では物足りなさを感じるかもしれません。
低音重視の方は、DSP接続でEQを調整するか、他の低音重視モデルを検討する必要があります。
装着感の個人差とノズル交換の手間について
筐体はコンパクトですが、耳の形状によってはフィットしにくい場合もあります。
また、ノズル交換はねじ込み式で小さなパーツを扱うため、外出先での頻繁な交換には向きません。
あくまで自宅でじっくりと好みの音を探すための機能と捉えておくのが良いでしょう。
付属イヤーピースの質とリケーブルの推奨について
付属のイヤーピースは標準的なものですが、耳への密着度を高めることで低域の量感や遮音性を改善できる余地があります。
よりポテンシャルを引き出したい場合は、サードパーティ製の高品質なイヤーピースへの交換がおすすめです。
また、リケーブル用のコネクタ周辺がやや狭い設計になっている場合があるため、社外製ケーブルを使用する際はコネクタの形状に注意が必要です。
まとめ:TANCHJIM FISSION レビュー解説
TANCHJIM FISSIONについて、その特徴や魅力を解説しました。
このイヤホンは、単に音楽を聴くだけでなく、自分好みの音を探求するプロセスそのものを楽しめる製品です。
- 3種類のノズルと4段階スイッチで12通りの音変が可能
- DMT5ドライバーによる高解像度で透明感のあるサウンド
- 女性ボーカルの表現力が高く、FPSゲームにも適した定位感
- DSP内蔵Type-Cケーブル付属でスマホでも高音質
- アプリ連携で詳細なEQ調整やゲームモードが利用可能
- 4Uの正統進化版であり、ORIGINの技術を継承
- アルミ合金筐体で軽量かつ高級感のあるデザイン
- アナログ接続時の低音は控えめだがDSPで強化可能
- 付属品が非常に豪華でコスパが高い
- 自分だけの音を作りたい「音質探求者」に最適
TANCHJIM FISSIONは、カスタマイズの楽しさと確かな音質を両立した、長く愛用できる一本となるでしょう。
