長距離ドライブや車中泊、家族での旅行中に「車でテレビが見られたら…」と感じることはありませんか。
特に小さなお子様がいるご家庭では、移動中のぐずり対策としても車載テレビは非常に役立ちます。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、車載テレビの選び方を徹底解説し、最新のおすすめモデルをランキング形式でご紹介します。
手軽に設置できるポータブルテレビから、高画質なフルセグ対応モデル、さらには走行中に視聴するためのアンテナや便利な周辺機器まで、この記事を読めばあなたの車に最適な一台が必ず見つかります。
車でテレビを見る2つの方法とそれぞれの特徴
車内でテレビを視聴するには、大きく分けて2つの方法があります。
手軽さをとるか、画質や安定性をとるかで最適な選択肢は変わるため、まずはそれぞれのメリット・デメリットを把握しましょう。
① 手軽さが魅力!「ポータブルテレビ」を持ち込む
最も手軽な方法は、バッテリー内蔵のポータブルテレビを車内に持ち込むことです。
特別な配線工事は不要で、シガーソケットから給電したり、内蔵バッテリーで駆動させたりできます。
購入してすぐに使える手軽さが最大のメリットですが、受信方式は電波の安定性に優れる「ワンセグ」が基本となり、フルセグに比べて画質が劣る点がデメリットです。
また、毎回充電が必要になるモデルも多くあります。
② 高画質を追求!「車載用モニター」を取り付ける
より高画質で安定した視聴環境を求めるなら、車専用に設計されたモニターを取り付ける方法がおすすめです。
カーナビや車載用の地デジチューナーと配線で接続することで、高画質な「フルセグ」放送を楽しめます。
電源も車のエンジンと連動するため、充電の手間もありません。
ただし、モニターの購入費用に加えて、配線工事が必要になるため、手軽さの面ではポータブルテレビに劣ります。
失敗しない車載テレビの選び方
自分の使い方に合った車載テレビを選ぶために、5つの重要なポイントを解説します。
これらのポイントを押さえることで、購入後の後悔を防ぐことができます。
1. 受信方式で選ぶ|移動中は「ワンセグ」、画質なら「フルセグ」
テレビの画質と安定性を左右するのが受信方式です。
ワンセグは、移動中でも電波が途切れにくい安定性が魅力ですが、画質はフルセグに比べて粗くなります。
一方、フルセグは家庭用テレビと同等の高画質で視聴できますが、安定した電波受信のために高性能な車用テレビアンテナの設置が必要になる場合が多く、移動中の受信が不安定になることがあります。
手軽さと安定性ならワンセグ、画質にこだわるならフルセグ対応の環境を整える、と覚えておきましょう。
2. 取り付けタイプで選ぶ|オンダッシュかヘッドレストか
モニターの取り付け方も重要な選択肢です。
ダッシュボード上に設置する「オンダッシュタイプ」は、運転席や助手席からの視聴に適していますが、運転の視界を妨げないサイズ選びが不可欠です。
後部座席で視聴する場合は「ヘッドレスト取り付けタイプ」が最適です。
前席のヘッドレストに固定するため、後部座席の乗員が快適に視聴できます。
商品に車載用バッグやアームが付属していると、追加費用なしで設置できるのでおすすめです。
3. 画面サイズで選ぶ|視聴人数と設置場所で決まる
画面サイズは、視聴する人数や設置場所によって最適な大きさが異なります。
個人で視聴する場合は7~10インチ程度の小型サイズでも十分ですが、後部座席で複数人が視聴するなら10インチ以上の大きめサイズが見やすいでしょう。
ただし、オンダッシュタイプで大画面を選んでしまうと視界の妨げになり危険です。
また、ヘッドレストに取り付ける場合も、大きすぎると圧迫感が出たり、車検の基準に抵触したりする可能性もあるため注意が必要です。
4. 機能で選ぶ|DVD再生や動画配信サービス対応も
最近のモデルはテレビ視聴以外の機能も充実しています。
お子様がいるご家庭なら、DVDやブルーレイディスクが再生できるモデルが重宝します。
また、HDMI入力端子があれば、Amazon Fire TV Stickなどを接続してYouTubeやNetflixといった動画配信サービスを楽しむことも可能です。
スマートフォンのテザリング機能を使えば、いつでもどこでも多彩なコンテンツを大画面で楽しめます。
5. 給電方法で選ぶ|シガーソケットか内蔵バッテリーか
電源の確保方法も確認しておきましょう。
ほとんどのモデルは、車のシガーソケットから給電できるDCアダプターに対応しています。
ポータブルテレビの場合は、内蔵バッテリーを搭載したモデルが多く、フル充電で2~4時間程度視聴できるのが一般的です。
車から降りてキャンプサイトなどで使いたい場合は、バッテリー駆動時間が長いモデルを選ぶと良いでしょう。
【2025年最新】車載テレビおすすめ人気ランキング10選
ここでは、手軽さと機能性のバランスに優れた、車載におすすめのテレビをランキング形式で紹介します。
ポータブルタイプを中心に、フルセグ対応モデルもピックアップしました。
1位:山善 ポータブルテレビ DPTV-L140(B)
14インチの大画面と多機能性を両立した、車載用途に非常におすすめのポータブルテレビです。
フルセグ・ワンセグの自動切り替えに対応しており、電波状況に応じて最適な受信方式を選択してくれます。
可動式のスタンドアームは、吊り下げたり立てかけたりと自由な設置が可能で、付属の車載用バッグを使えばヘッドレストにも簡単に取り付けられます。
AC・DC・内蔵バッテリーの3電源対応で、家でも車でもアウトドアでも活躍する万能モデルです。
2位:Tingu ポータブルテレビ 14.1インチ
14.1インチの大画面ながら薄型・軽量設計で持ち運びやすいモデルです。
フルセグ・ワンセグに対応し、高画質な映像を楽しめます。
基本的な設定が簡単で、アンテナを接続して地域設定をするだけで視聴準備が完了します。
HDMI入力端子も搭載しているため、ゲーム機やストリーミングデバイスを接続してモニターとして使うことも可能です。
リモコンだけでなく本体前面にも操作ボタンがあり、直感的に使える点も評価できます。
3位:パナソニック プライベート・ビエラ UN-10L11
防水機能を備え、お風呂やキッチンで人気のモデルですが、その安定した受信性能から車載用としてもおすすめです。
チューナー部を自宅のアンテナ端子に接続しておけば、モニター(テレビ画面)を車に持ち込んで、Wi-Fi経由で録画番組などを楽しむことができます。
テレビのリアルタイム視聴とは少し異なりますが、録りためたドラマや映画を車内で高画質で楽しみたい方には最適な選択肢です。
IPX7の防水対応なので、アウトドアでの急な雨でも安心です。
4位:アーウィンジャパン 防水フルセグテレビ ABW-700W
7インチのコンパクトサイズで、IPX6の防水性能を持つポータブルテレビです。
フルセグ・ワンセグ自動切り替えに対応し、FMラジオも受信可能です。
内蔵バッテリーで約4時間の連続視聴が可能なので、長時間のドライブでも安心です。
外付けmicroSDカードへの番組録画にも対応しており、機能性も十分。
後部座席でお子様専用のテレビとして使うのにぴったりの一台です。
5位:WOWAUTO 9インチ液晶車載テレビ TF9HE
フルセグチューナーを2基搭載した、9インチのオンダッシュモニターです。
2つのチューナーとアンテナで安定した電波受信を目指しており、移動中の視聴にも強いモデルです。
周囲の明るさに応じて画面の輝度を自動調整するオートディマー機能を搭載。
HDMI入力にも対応しているため、スマートフォンの映像を映し出すこともできます。
トラックでも使える12V/24V両対応なのも嬉しいポイントです。
6位:パナソニック プライベート・ビエラ UN-19F11
19V型の大型モニターを搭載し、迫力のある映像を楽しめるポータブルテレビです。
チューナー分離型なので、安定したフルセグ放送を受信できます。
家の中での利用がメインですが、お部屋ジャンプリンク機能を使えば、自宅のレコーダー(ディーガ)に録画した番組を転送し、車の中で視聴することが可能です。
高音質なスピーカーも搭載しており、映画や音楽ライブの視聴にも適しています。
7位:KEIYO ヘッドレストリアモニター AN-M010
AndroidTVを搭載した11.6インチのヘッドレスト専用モニターです。
テレビチューナーは内蔵していませんが、Wi-Fi環境(スマートフォンのテザリングなど)があれば、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを直接楽しむことができます。
テレビ放送よりもネット動画の視聴がメインという方には、こちらが最適解となるでしょう。
付属のリモコンで音声操作も可能です。
8位:ベルソス 14インチ ポータブルテレビ PT-IV140A
フルセグ・ワンセグ自動切り替えに対応した14インチのポータブルテレビです。
地デジ録画機能も備えており、USBメモリや外付けHDDに番組を保存できます。
3電源対応で車載用バッグも付属しているため、購入後すぐに車で使えます。
大画面で機能もシンプルにまとまっており、コストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。
9位:MAXWIN ディスプレイオーディオ TKHFT1019
10.1インチのオンダッシュモニターに、フルセグチューナー、Android Auto、CarPlay機能を詰め込んだ多機能モデルです。
これ一台でテレビ視聴、ナビ、音楽再生、スマートフォンの連携までこなせます。
IPS液晶を採用しているため、どの角度から見ても映像が綺麗なのが特徴です。
純正のカーナビに満足していない方や、オールインワンで済ませたい方におすすめします。
10位:Pioneer プライベートモニター TVM-PW930T-2
国内大手メーカー、パイオニア(カロッツェリア)製の9V型ヘッドレストモニターの2台セットです。
高精細なワイドVGA液晶パネルを採用し、車内の光の反射を抑えるコーティングも施されており、非常にクリアな映像を楽しめます。
取り付けも簡単で、凹型形状のシートなど、幅広い車種に対応可能です。
画質と信頼性を重視するなら、間違いのない選択です。
もっと快適に!知っておきたい周辺知識
車載テレビをさらに快適に利用するためのアンテナや便利な機器、そして注意点について解説します。
車用テレビアンテナのおすすめは?
ポータブルテレビに付属のロッドアンテナでは、走行中に安定した電波を受信するのは困難です。
より安定したフルセグ視聴を目指すなら、車外に設置するフィルムアンテナや、複数のアンテナで電波を受信するダイバーシティアンテナ(2×2や4×4チューナー)の導入がおすすめです。
特に4アンテナ×4チューナーのモデルは受信感度が高く、カーテレビでフルセグを快適に楽しみたい場合の定番となっています。
走行中に視聴するには「テレビキャンセラー」が必須
多くの純正カーナビや一部の市販ナビは、安全のため走行中にテレビ映像が映らないように制限されています。
この制限を解除し、助手席や後部座席の同乗者が走行中にテレビを視聴できるようにするのが「テレビキャンセラー」というパーツです。
ただし、取り付けによってメーカー保証の対象外となる可能性や、車に不具合が出るリスクもゼロではないため、導入は自己責任となります。
新発見!「どこでもディーガ」でキャンセラー不要に
パナソニックのブルーレイレコーダー「ディーガ」と連携するアプリ「どこでもディーガ」を使えば、テレビキャンセラーなしで走行中にテレビ番組(録画・放送中)を視聴できる裏技があります。
AI BOXと呼ばれる機器を車に接続し、その中で「どこでもディーガ」アプリを動かすことで、スマートフォンの通信を介して家のディーガにアクセスし、映像をナビ画面に映し出します。
設定に少し手間はかかりますが、車に改造を加えることなく走行中の視聴が可能になる画期的な方法です。
車載テレビ利用時の注意点
最後に、車載テレビを安全に利用するための重要な注意点を2つお伝えします。
ドライバーの走行中の画面注視は交通違反
最も重要な注意点です。
運転者が走行中にカーナビやテレビの画面を2秒以上見続ける「画面注視」は、道路交通法で禁止されています。
これは重大な事故につながる非常に危険な行為です。
テレビ視聴は必ず同乗者が行うか、車を安全な場所に停車してからにしてください。
取り付け方によっては車検に通らないことも
ヘッドレストに取り付けるモニターや、ダッシュボード上に設置するオンダッシュモニターは、取り付け方法やサイズによっては車検の基準を満たさない場合があります。
特に、後部座席の乗員の安全を妨げるような突起物とみなされたり、運転者の視界を著しく妨げたりする場合は不合格となる可能性があります。
安全基準を満たした製品を選び、確実な方法で取り付けることが重要です。
まとめ
車載テレビは、手軽に導入できるポータブルテレビから、高画質な本格的モニターまで、さまざまな選択肢があります。
今回の記事で紹介した選び方のポイントやおすすめランキングを参考に、あなたのドライブスタイルや用途に最適な一台を見つけてください。
ワンセグかフルセグか、動画配信サービスは必要か、誰がどこで見るのかを明確にすることが、失敗しない車載テレビ選びの第一歩です。
安全運転を第一に、快適で楽しいカーライフをお送りください。

