SoundCloudに自信作の楽曲をアップロードしようとしたものの、エラーが表示されて先に進めない、という経験はありませんか。
「なぜかアップロードできない」「スマホアプリからだと失敗する」といった問題は、多くのクリエイターが直面する悩みです。
この記事では、SoundCloudでアップロードできない場合に考えられる様々な原因を網羅的に解説し、デバイス別(iPhone/Android/PC)やアプリ連携(GarageBand/Logic Pro)に応じた具体的な解決策をステップバイステップでご紹介します。
最後まで読めば、あなたが直面しているアップロードエラーの原因を特定し、スムーズに楽曲を世界へ公開できるようになるでしょう。
まずはここから!SoundCloudでアップロードできない主な原因と対処法
SoundCloud側のサーバー障害やメンテナンス情報を確認しましたか?
アップロードができない時、まず最初に確認すべきはSoundCloud側のサーバーに問題が発生していないかです。
自分自身の環境に問題がない場合でも、SoundCloudのサーバーがダウンしていたり、メンテナンス中であったりすると、全てのユーザーがアップロードできなくなります。
このような状況は、SoundCloudの公式X(旧Twitter)アカウントや、Downdetectorのようなサードパーティの障害情報サイトで確認できます。
もしサーバー障害が報告されている場合は、時間を置いてから再度試すのが最も確実な対処法となります。
アップロードするファイル形式は対応していますか?(WAV, FLAC, AIFFなど)
SoundCloudは様々なオーディオファイル形式に対応していますが、全ての形式がアップロードできるわけではありません。
もし非対応のファイル形式をアップロードしようとすると、エラーが発生します。
特に、動画ファイル(.mp4, .movなど)を誤って選択していないか確認しましょう。
SoundCloudが公式にサポートしている主なファイル形式は以下の通りです。
- WAV
 - FLAC
 - AIFF
 - ALAC
 - MP3
 - OGG
 - AAC
 
音質の劣化を避けるためにも、WAVやAIFFといった非圧縮、またはFLACのような可逆圧縮形式でのアップロードが推奨されます。
インターネットの接続状況は安定していますか?
オーディオファイル、特に高音質なものはファイルサイズが大きくなるため、アップロードには安定したインターネット接続が不可欠です。
接続が不安定な場合、アップロードが途中で中断されたり、エラーが発生したりする原因となります。
スマートフォンのモバイルデータ通信でうまくいかない場合は、安定したWi-Fi環境に切り替えて試してみてください。
また、Wi-Fiルーターの再起動や、他のデバイスでの通信を切断することも、接続を安定させるのに有効な場合があります。
ブラウザのキャッシュクリアや再起動は試しましたか?
パソコンのブラウザからアップロードしている場合、ブラウザに蓄積された古いキャッシュやデータが原因で問題が発生することがあります。
一度ブラウザのキャッシュとCookieをクリアしてから、再度アップロードを試してみてください。
また、ブラウザ自体を完全に終了させてから再起動する、あるいはGoogle ChromeやFirefoxなど、別のブラウザで試してみることで問題が解決する場合もあります。
アプリのバージョンは最新の状態になっていますか?
スマートフォン(iPhone/Android)のSoundCloudアプリを利用している場合、アプリのバージョンが古いとバグや不具合が原因でアップロードできなくなることがあります。
App Store(iPhone)またはGoogle Playストア(Android)を開き、SoundCloudアプリにアップデートが提供されていないか確認しましょう。
アプリを常に最新の状態に保つことは、セキュリティの観点からも重要であり、多くの問題を防ぐ基本的な対策となります。
【デバイス別】スマホ(iPhone/Android)からアップロードできない時の解決策

スマホアプリの不具合を解消する基本的な対処法
スマホアプリからアップロードできない場合、多くは一時的な不具合が原因です。
まずはSoundCloudアプリを完全に終了(タスクキル)し、再度起動してみてください。
それでも解決しない場合は、スマートフォン本体を再起動することで、OSレベルの不具合が解消されることがあります。
アプリの再インストールも有効な手段ですが、その前に他の簡単な方法を試すことをお勧めします。
【代替案】スマホのブラウザからアップロードする方法
アプリでどうしてもアップロードがうまくいかない場合、代替案としてスマートフォンのウェブブラウザ(SafariやChromeなど)からアップロードする方法があります。
ブラウザでSoundCloudの公式サイトにアクセスし、ログインしてください。
その後、ブラウザのメニューから「PC版サイトを表示」や「デスクトップ用サイトを表示」といったオプションを選択すると、パソコンと同じアップロード画面が表示され、そこからファイルをアップロードできます。
写真やファイルへのアクセス許可がオフになっていませんか?
iPhoneやAndroidでは、アプリが端末内のファイルにアクセスするためにユーザーの許可が必要です。
もしSoundCloudアプリのファイルアクセス許可がオフになっていると、楽曲ファイルを選択できず、アップロードができません。
スマートフォンの「設定」アプリからSoundCloudの項目を探し、「写真」や「ファイル」へのアクセスが許可されているか確認してください。
許可されていない場合は、オンに切り替えましょう。
スマホアプリからの正しいアップロード手順
基本的なことですが、アップロードの手順を再確認することも重要です。
SoundCloudアプリを開き、画面上部(または下部)にある上向き矢印(↑)のアップロードアイコンをタップします。
次に、端末内からアップロードしたいオーディオファイルを選択します。
その後、タイトルやアートワーク、説明などの情報を入力し、公開設定(Public/Private)を選択して保存(Save)をタップすれば完了です。
【アプリ連携】GarageBandやLogic Proから直接アップロードできない問題の対処法

なぜアプリから直接アップロードできなくなったのか?
以前はGarageBandなどの一部の音楽制作アプリからSoundCloudへ直接楽曲を共有する機能がありましたが、現在はこの機能が利用できなくなっています。
これは、アプリのアップデートやSoundCloud側の仕様変更などが理由と考えられます。
そのため、現在はアプリから直接アップロードしようとするとエラーが発生したり、そもそも共有先にSoundCloudが表示されなかったりします。
【Apple公式推奨】一度ファイルに書き出してからアップロードする手順
現在、GarageBandやLogic ProからSoundCloudへアップロードするための最も確実で推奨されている方法は、一度楽曲をオーディオファイルとして書き出す(バウンスする)ことです。
書き出したオーディオファイル(WAVやAIFFなど)を、パソコンやスマートフォンのブラウザ、またはSoundCloudアプリを使って手動でアップロードします。
この手順を踏むことで、アプリ連携の不具合を避け、確実に楽曲をアップロードすることが可能です。
GarageBandからSoundCloud用に曲を書き出す最適な設定
MacのGarageBandから楽曲を書き出す際は、音質を保つために適切な設定を選ぶことが重要です。
メニューバーから「共有」を選択し、「曲をディスクに書き出す」を選びます。
ファイル形式は「AIFF」または「WAVE」を選択し、音質は「非圧縮 16ビット」以上を選ぶと、高音質での書き出しが可能です。
ファイルが保存されたら、そのファイルをSoundCloudのWebサイトからアップロードしましょう。
Logic ProからSoundCloud用に曲をバウンスする最適な設定
Logic Proを使用している場合も同様に、ファイルへのバウンス(書き出し)が必要です。
メニューバーから「ファイル」>「バウンス」と進み、「プロジェクトまたは選択範囲」を選択します。
バウンスオプションでは、以下の設定が推奨されています。
- 出力先: PCM
 - ファイルフォーマット: AIFF または Wave
 - 分解能: 16 ビット
 - サンプルレート: 48000 Hz
 - ファイルタイプ: インターリーブ
 
これらの設定でOKをクリックし、保存先を選んでバウンスを実行後、生成されたファイルをSoundCloudにアップロードしてください。
それって違反かも?SoundCloudの制限・ルールが原因のケース

無料プランのアップロード上限(曲数・合計時間)を超えていませんか?
SoundCloudの無料(Basic)プランには、アップロードできる楽曲の総時間に上限が設定されています。
この上限は、合計で3時間まで、または曲数で15曲までとなっています。
この上限に達している場合、新しい楽曲をアップロードすることはできません。
アップロードを続けるには、既存の楽曲を削除して空き容量を作るか、有料のPro Unlimitedプランにアップグレードする必要があります。
著作権を侵害していると判断され、ブロックされていませんか?
SoundCloudは著作権保護に厳しく、他人が権利を持つ楽曲や音源を無断でアップロードすることは利用規約で禁止されています。
著作権で保護されたコンテンツをアップロードしようとすると、SoundCloudの自動検知システムによってブロックされ、アップロードが失敗することがあります。
オリジナルの楽曲ではなく、既存の曲を使用する場合は注意が必要です。
Remixやカバー曲をアップロードする際の注意点
Remixやカバー曲をアップロードする場合も、原曲の著作権を尊重する必要があります。
基本的には、原曲の権利者から許可を得なければアップロードはできません。
ただし、原曲がクリエイティブ・コモンズライセンスで再利用が許可されている場合や、権利者が黙認している場合など、例外もあります。
権利関係をクリアにしないままアップロードすると、トラックが削除されたり、アカウントが停止されたりするリスクがあります。
表示されるエラーメッセージ別の原因と対策

「トラックのアップロード中に問題が発生しました」と表示される場合
このエラーメッセージは、非常に一般的で、様々な原因が考えられます。
まずはこれまで解説した、ファイル形式、インターネット接続、ブラウザやアプリの状態などを一通り確認してみてください。
ファイル名に特殊文字が含まれている場合は、シンプルな英数字に変更してみるのも有効です。
それでも解決しない場合は、時間を置いてから再度試すことで成功する場合があります。
「変更を保存できませんでした。しばらくしてからもう一度お試しください」と表示される場合
このエラーは、アップロード自体は完了したものの、タイトルや説明などのトラック情報を保存する段階で問題が発生していることを示します。
多くの場合、SoundCloudサーバーの一時的な不具合や、通信の瞬断が原因です。
少し時間を置いてから再度保存を試みるか、一度ページを更新してから再度編集してみると解決することがあります。
「no microphone found」というエラーが表示される原因
このメッセージは「マイクが見つかりません」という意味で、通常はブラウザでの直接録音機能を使用する際に表示されるエラーです。
楽曲ファイルをアップロードしている際にこのエラーが出る場合は、ブラウザの不具合や、何らかの拡張機能が干渉している可能性があります。
ブラウザのマイクへのアクセス許可設定を確認したり、別のブラウザを試したりすることで解決するかもしれません。
「時間を置いて再度お試しください」はサーバー側の問題の可能性
「問題が発生しました。時間を置いて再度お試しください」という趣旨のエラーメッセージが表示される場合、その原因はユーザー側ではなく、SoundCloudのサーバー側にある可能性が非常に高いです。
サーバーにアクセスが集中していたり、一時的な障害が発生していることが考えられます。
この場合はユーザー側でできることはほとんどなく、メッセージの通り、数時間から半日ほど待ってから再度アップロードを試すのが最善の策です。
何をしてもアップロードできない…最終的に試すべきこと
別のデバイスやブラウザを使ってアップロードしてみる
特定のパソコンやスマートフォン、あるいは特定のブラウザだけで問題が発生している可能性があります。
もしパソコンでうまくいかなければ、スマートフォンから試してみる、ChromeでダメならFirefoxを使ってみるなど、環境を変えることであっさり解決することがあります。
これにより、問題の原因がデバイスやブラウザにあるのか、アカウントやファイル自体にあるのかを切り分けることができます。
アカウントのメールアドレス認証は完了していますか?
SoundCloudアカウントを作成した後、登録したメールアドレスに送られてくる認証メールのリンクをクリックしないと、一部の機能が制限されることがあります。
もしメール認証を完了していない場合は、アップロードができない原因になっている可能性があります。
登録時に使用したメールの受信トレイを確認し、SoundCloudからの認証メールを探して手続きを完了させましょう。
SoundCloudの公式サポートに問い合わせる方法
これまで紹介したすべての方法を試しても問題が解決しない場合は、SoundCloudの公式サポートに問い合わせるのが最終手段です。
SoundCloudのヘルプセンターにアクセスし、関連する記事を探すか、直接問い合わせフォームから問題の詳細を報告することができます。
その際、使用しているデバイス、OS、アプリのバージョン、試した対処法などを具体的に記載すると、スムーズな解決につながりやすくなります。
まとめ:SoundCloudでアップロードできない時のチェックリスト
- SoundCloud側の障害情報をまず確認する
 - 対応するファイル形式(WAV, AIFF等)であるか確認する
 - 安定したインターネット環境で試す
 - ブラウザのキャッシュクリアや再起動を試す
 - スマホアプリは最新版にアップデートする
 - GarageBandやLogic Proからは一度ファイルに書き出す
 - 無料プランのアップロード上限を超えていないか確認する
 - 著作権に違反する音源はアップロードできない
 - エラーメッセージに応じて原因を切り分ける
 - 最終手段として公式サポートへ問い合わせる
 
