スマートウォッチを購入する際、通話機能が必要かどうかで迷う方は非常に多くいます。
一見便利そうに見える機能ですが、実際に使ってみると「意外と使わなかった」「設定が面倒だった」と後悔する声も少なくありません。
また、ライフスタイルによっては、通話機能がないモデルの方がバッテリー持ちやコストパフォーマンスの面で満足度が高い場合もあります。
この記事では、スマートウォッチの通話機能に関するメリットとデメリットを整理し、自分にとって本当に必要なのかを判断するための情報を提供します。
さらに、通話機能がいらない場合のモデル選びや、邪魔な機能をオフにする設定方法についても解説します。
スマートウォッチに通話機能はいらない?不要派が挙げる5つの理由
スマートウォッチに通話機能はいらないと考えるユーザーの多くは、実用面や心理面でのデメリットを感じています。
ここでは、実際に使用した人が「不要だ」と感じる主な5つの理由について詳しく解説します。
公共の場で手首に話しかけるのが「恥ずかしい」「不格好」
最も多く挙げられる理由は、公共の場で時計に向かって話しかける行為自体への抵抗感です。
SF映画やスパイ映画のような動作は、人混みや静かなオフィス、電車の中などでは非常に目立ちます。
周囲の視線が気になり、結局スマホを取り出して通話してしまうため、機能があっても使わなくなるケースが一般的です。
スピーカー通話なので会話の内容が周囲に「丸聞こえ」になる
スマートウォッチでの通話は、基本的にスピーカーフォン状態で行われます。
イヤホンを接続していない限り、相手の声が時計のスピーカーから流れるため、会話の内容が周囲に筒抜けになってしまいます。
プライベートな話題や仕事の機微な情報を話すことができず、利用できるシーンが自宅や車内など限定的になりがちです。
バッテリーの消費が激しくなり充電頻度が増える
通話機能はスマートウォッチのバッテリーを大きく消費する機能の一つです。
特にLTE通信を行うセルラーモデルや、Bluetoothで常時スマホと通信を行っている場合、待機電力も含めて電池の減りが早くなります。
通話機能を重視しないモデルであれば2週間以上充電不要なものもありますが、高機能な通話モデルは1日から数日で充電が必要になることが多く、管理が手間だと感じる要因になります。
通話品質やマイク性能が悪く、結局スマホを取り出すことになる
スマートウォッチのマイクやスピーカーは、スマートフォンの受話口に比べて小型で性能が限られています。
そのため、屋外の風切り音や周囲の雑音を拾いやすく、相手から「声が聞こえにくい」と言われることがあります。
また、こちらの聞く音声も割れて聞こえたり音量が小さかったりして、スムーズな会話ができず、ストレスを感じてスマホに切り替えることになる場合が多いです。
Bluetooth接続の優先順位トラブルで勝手に時計から音が出る
ワイヤレスイヤホンや車のナビとスマホを接続している際に、スマートウォッチが通話の音声出力を奪ってしまうトラブルも頻発します。
イヤホンで通話しようとしたのに、なぜか手首の時計から相手の声が聞こえて慌ててしまうといった誤動作です。
Bluetoothの接続設定が複雑になり、意図しない挙動に悩まされるくらいなら、最初から通話機能がない方がシンプルで使いやすいと考える人もいます。
逆に通話機能が必要な人とは?メリットがある具体的なシーン
デメリットがある一方で、特定のシーンや目的においては、スマートウォッチの通話機能が非常に役立ちます。
どのような状況であれば、この機能がメリットを発揮するのかを見ていきましょう。
家事・育児・作業中で常に両手がふさがっている時
料理中や洗い物で手が濡れている時、あるいは子供を抱っこしていて手が離せない時などは、手首だけで応答できる機能が重宝します。
スマホがポケットに入っていなかったり、少し離れた場所に置いてあったりしても、その場で即座に電話に出られます。
短い用件を伝えるだけなら、スマホを取りに行く手間が省け、作業を中断せずに済むため効率的です。
運転中にハンズフリーで安全に通話したい場合
車の運転中に着信があった際、スマホを手に持って通話することは法律で禁止されており大変危険です。
スマートウォッチであれば、ハンドルから手を離さずにワンタップで応答し、ハンズフリーで通話が可能です。
仕事で運転する機会が多い人にとっては、安全かつ迅速に連絡を取るための有効なツールとなります。
ランニング中などスマホを持たずに外出したい場合(eSIMモデル)
eSIMやSIMカードに対応した独立通信型のスマートウォッチであれば、スマホを自宅に置いたまま外出しても電話の発着信が可能です。
ランニングやウォーキングなど、極力荷物を減らして身軽に動きたいシーンで活躍します。
緊急の連絡を逃す心配がなくなり、運動に集中できる環境を作れるのが大きなメリットです。
高齢者や子供の見守り・緊急時のSOS発信ツールとして
スマートフォン操作に不慣れな高齢者や、まだスマホを持たせていない子供にとって、腕に装着するスマートウォッチは連絡手段として有効です。
転倒検知機能と連動して自動で家族や緊急通報先に電話をかける機能を持つモデルもあります。
万が一の事態に備えたライフラインとしての役割を期待する場合、通話機能は必須と言えるでしょう。
「通話機能なし」でも大丈夫?「着信通知」との違いを解説
「通話機能はいらないけれど、電話が来たことには気づきたい」というニーズは非常に多いです。
ここでは、通話機能がないモデルでもできることや、通知機能の仕様について解説します。
通話機能がなくても「着信の通知」と「拒否」は可能
ほとんどのスマートウォッチやスマートバンドは、通話機能(マイク・スピーカー)を持っていなくても、「着信通知」機能は備えています。
電話がかかってくると手首が振動し、画面に発信者の名前や電話番号が表示されます。
その場で応答はできませんが、手元で「誰からの電話か」を確認し、急ぎでなければウォッチ側で「着信拒否」や「消音」の操作を行うことは可能です。
LINE通話の着信通知はモデルやOSによって対応が異なる
通常の電話回線の着信通知は多くのモデルで対応していますが、LINE通話などのアプリ電話の通知は機種によって対応状況が異なります。
iPhoneと組み合わせる場合、Apple Watch以外ではLINE通話の着信が通知されない、あるいは「不在着信」の通知しか来ないというケースがあります。
Androidの場合は比較的サードパーティ製アプリでの通知設定が柔軟ですが、購入前には検討しているモデルがLINE通話の着信通知に対応しているかを確認することが重要です。
通知メインなら「スマートバンド」タイプが最適解
通話機能は不要で、着信やメッセージの通知さえわかれば良いという方には、「スマートバンド(フィットネストラッカー)」と呼ばれるタイプがおすすめです。
時計型のスマートウォッチよりも細身で軽量なため、装着感が少なく、睡眠時も邪魔になりません。
通知機能に加えて健康管理機能もしっかり搭載されており、価格も手頃なものが多いため、通知確認用デバイスとして非常に優秀です。
通話機能なしのおすすめスマートウォッチ【コスパ・電池持ち重視】
通話機能はいらないと割り切ることで、バッテリー持ちが良く、コストパフォーマンスに優れたモデルを選ぶことができます。
ここでは、通話機能なしで満足度の高いおすすめのタイプを紹介します。
必要十分な機能で安い!高コスパなスマートバンド3選
Xiaomi Smart BandシリーズやHUAWEI Bandシリーズなどは、数千円から購入できる低価格ながら、非常に高機能なことで人気です。
鮮やかな有機ELディスプレイを搭載し、着信通知、LINE通知、心拍数測定など、日常に必要な機能はほぼ網羅されています。
初めてウェアラブルデバイスを持つ方や、壊れても買い替えやすい価格帯を求める方に最適です。
充電の手間なし!バッテリーが2週間以上持つモデル
通話機能などの消費電力が大きい機能を省いたモデルの中には、一度の充電で2週間から1ヶ月近く稼働するものがあります。
Amazfitなどのブランドが展開するスタミナモデルや、Garminの一部モデルがこれに該当します。
毎日の充電ケーブル接続から解放されたい方や、出張や旅行が多い方にとって、バッテリー持ちの良さは何よりの機能となります。
健康管理・フィットネス機能に特化した軽量モデル
Fitbitシリーズのように、通話機能よりもヘルスケア機能の精度に注力しているモデルもおすすめです。
睡眠スコアの分析やストレス管理、心電図機能など、健康状態を可視化するための高度なセンサーを搭載しています。
コミュニケーションツールとしてではなく、健康管理デバイスとして割り切って使うことで、より生活の質を高めることができます。
邪魔な通話機能を無効化したい!設定をオフにする方法
すでに通話機能付きのスマートウォッチを持っているものの、誤動作を防ぐために機能をオフにしたいという方もいるでしょう。
ここでは、主要なOSでの設定変更方法について解説します。
iPhone・Apple Watchで通話機能を制限する設定
Apple Watchの場合、iPhoneとペアリングされていると自動的に着信が転送されます。
これを防ぐには、iPhoneの「Watch」アプリを開き、「電話」の設定項目へ進みます。
「iPhoneを反映」ではなく「カスタム」を選択し、通知や着信音の設定をオフにすることで、手首での着信反応を制御することができます。
Androidでスマートウォッチの「電話」権限のみオフにする手順
Androidスマートフォンの場合、Bluetooth設定から細かくプロファイルを変更できます。
スマホの「設定」から「接続済みのデバイス(Bluetooth)」を開き、ペアリングしているスマートウォッチの歯車アイコンをタップします。
表示される項目の中から「電話」や「通話音声」のチェックを外すことで、通話の音声だけは時計に飛ばさず、通知などのデータ通信のみを行う設定が可能です。
勝手に時計から音声が流れる時のBluetooth設定の直し方
通話中に勝手にスマートウォッチから音声が出てしまう場合は、スマホ側の音声出力設定を確認します。
通話画面に表示されるオーディオアイコンをタップし、出力先を「iPhone(またはスマホ本体)」や「Bluetoothイヤホン」に手動で切り替えます。
また、頻繁に起きる場合は、前述のBluetooth設定でスマートウォッチの通話プロファイルを無効化しておくのが根本的な解決策となります。
誤発信を防ぐための画面ロックや設定のコツ
意図せず画面に触れて電話をかけてしまう「誤発信」を防ぐには、画面ロック機能を活用しましょう。
多くのスマートウォッチには、手首から外した際や一定時間操作がない場合にパスコードロックをかける機能や、水濡れによる誤タッチを防ぐ「防水ロック(ウォーターロック)」機能があります。
また、ウォッチフェイス(文字盤)上に電話アプリのショートカットを配置しないようにカスタマイズすることも、誤操作防止に有効です。
スマートウォッチ選びで「やめた」「後悔」しないための注意点
最後に、スマートウォッチ選びで失敗しないために、購入前に知っておくべき注意点をお伝えします。
安すぎる無名メーカー製の通話機能付きモデルにある危険性
通販サイトなどで見かける、極端に安価な「通話機能付き」を謳う無名メーカーのスマートウォッチには注意が必要です。
マイクやスピーカーの品質が著しく低く実用的でない場合や、専用アプリのセキュリティに不安があるケースが報告されています。
個人の連絡先データや通話履歴を同期させるデバイスだからこそ、信頼できるメーカーの製品を選ぶことがリスク回避につながります。
自分のライフスタイルに必要な機能だけを搭載したモデルの選び方
「多機能であればあるほど良い」と考えがちですが、使わない機能にお金を払うのは賢明ではありません。
通話機能が必要ないなら、その分コストをディスプレイの綺麗さや外装の質感、バッテリー性能に振っているモデルを選んだ方が満足度は高くなります。
自分がいつ、どのような場面でスマートウォッチを使うのかを具体的にイメージして、機能の取捨選択を行うことが重要です。
プライバシーとセキュリティを守るための基本知識
スマートウォッチは、位置情報や健康データ、通知内容など、多くのプライバシー情報を扱います。
通話機能を使う場合は、周囲への音漏れだけでなく、デバイス自体の紛失時のセキュリティ対策も重要です。
端末を探す機能の設定や、遠隔ロックの方法を事前に確認し、万が一の際にも情報が漏洩しないよう対策を講じておきましょう。
まとめ:スマートウォッチに通話機能はいらないか判断するポイント
- 公共の場での通話は周囲の目や音漏れが気になるため、使わなくなる可能性が高い
- 通話機能付きはバッテリー消費が早く、充電の手間が増える傾向にある
- 安価なモデルの通話品質はスマホに劣り、実用的でない場合がある
- 家事や育児、運転中など手が離せないシーンでは通話機能が大きなメリットになる
- スマホを持たずにランニングしたい場合はeSIM対応の独立通信モデルが必要
- 通話機能がなくても「着信通知」で誰からの電話かを確認することは可能
- 通知確認がメインなら、軽量で電池持ちの良いスマートバンドが最適解
- AndroidならBluetooth設定で通話機能のみを無効化し、誤動作を防げる
- セキュリティリスクを避けるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶべきである
- 自分のライフスタイルに合わせて必要な機能を見極めることが後悔しない選び方である
