ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4 レビュー解説!最強の音質

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4 レビュー解説をお探しですか?

完全ワイヤレスイヤホン市場において、圧倒的な音質へのこだわりで知られるゼンハイザー。

その最新フラッグシップモデルであるMOMENTUM True Wireless 4は、前作からどのような進化を遂げたのでしょうか。

「音質は本当に良くなったのか」「接続の安定性は改善されたのか」「ノイズキャンセリングの実力は」といった疑問を持つ方は多いはずです。

この記事では、実機を使用した詳細なレビューをもとに、スペックや機能、メリット・デメリットを徹底的に解説します。

購入を検討している方が、自分にとって最適な一台かどうかを判断できる情報をお届けします。

目次

MOMENTUM True Wireless 4の実機レビュー総評:音質特化の最強モデルか?

結論:音質・機能・接続安定性が完成された「2024年の本命」

MOMENTUM True Wireless 4を一言で表現するならば、音質と利便性のバランスが極めて高いレベルで融合した「完成形」といえるモデルです。

ゼンハイザーの代名詞ともいえる高音質は、コーデックの進化やドライバーの調整により、有線イヤホンに迫る領域へと達しています。

特に、音の解像度と空間表現力は同価格帯の競合製品と比較しても頭一つ抜けており、音楽に没頭したいユーザーにとってはこれ以上ない選択肢となるでしょう。

また、ワイヤレスイヤホンの課題であった接続安定性についても、アンテナ設計の見直しや最新チップの採用により大幅に改善されました。

音質に妥協したくないが、日常使いでのストレスも排除したいというニーズに見事に応えた、2024年の本命モデルと評価できます。

前作MOMENTUM True Wireless 3から何が進化した?違いを比較解説

前作MOMENTUM True Wireless 3(MTW3)は高い評価を得ていましたが、今作ではユーザーからのフィードバックを反映し、着実な進化を遂げています。

まず、Bluetoothのバージョンが5.2から5.4へとアップデートされました。

これにより接続の安定性が向上し、人混みや電波の混雑する場所でも途切れにくくなっています。

音質面では、新たに「aptX Lossless」に対応したことが大きなトピックです。

CD品質のロスレス再生が可能となり、情報量の多い緻密なサウンドを楽しめるようになりました。

さらに、バッテリー性能も強化されており、イヤホン単体での再生時間が最大7時間から7.5時間へと伸びています。

ノイズキャンセリングや外音取り込み機能もアルゴリズムの改良により、より自然で強力な効果を発揮するようになりました。

MOMENTUM True Wireless 4のスペックと主な特徴

詳細スペック表:バッテリー寿命・防水性能・重量の確認

MOMENTUM True Wireless 4の基本スペックは、現代のフラッグシップモデルとして十分な性能を備えています。

項目スペック詳細
Bluetoothバージョン5.4
対応コーデックSBC, AAC, aptX, aptX Adaptive, aptX Lossless, LC3(予定)
ドライバー7mm TrueResponse ダイナミックドライバー
再生時間(イヤホン単体)最大7.5時間
再生時間(ケース込み)最大30時間
充電時間フル充電約1.5時間(8分の充電で約1時間再生可能)
防水・防塵性能IP54
重量(片耳)約6.2g
マルチポイント接続対応(2台同時)

特筆すべきは、バッテリー寿命の長さと急速充電の利便性です。

ケース込みで最大30時間の再生が可能であれば、頻繁な充電の手間から解放されます。

また、IP54の防塵・防滴性能を有しているため、多少の雨や汗を気にする必要がなく、ジムでのトレーニングやランニングにも安心して使用できます。

最新技術「Snapdragon Sound」と「aptX Lossless」対応のメリット

本機はQualcomm社の「Snapdragon Sound」プラットフォームに対応しており、音質と接続性の両面で恩恵を受けています。

最大の目玉は「aptX Lossless」コーデックへの対応です。

これは、従来のBluetooth転送で発生していたデータの圧縮ロスを極限まで減らし、CDクオリティ(44.1kHz/16bit)の音源をビットパーフェクトで伝送できる技術です。

対応するAndroidスマートフォンと組み合わせることで、無線でありながら有線接続のような濃密で繊細な音質体験が可能になります。

音の粒立ちや余韻の消え際まで鮮明に描写されるため、ハイレゾ音源などを聴く際の没入感が段違いです。

将来対応予定の「Auracast」と「LE Audio」とは?

MOMENTUM True Wireless 4は、次世代のBluetoothオーディオ規格である「LE Audio」および「Auracast」への対応を予定しています(ファームウェアアップデートにて対応)。

LE Audioは、省電力でありながら高音質を実現する新しい規格であり、バッテリー持ちのさらなる向上が期待されます。

Auracastは、一つの送信機から無数の受信機へ音声をブロードキャストできる機能です。

将来的には、空港の案内放送や、ジムのテレビ音声、美術館のガイドなどを、自分のイヤホンで直接受信して聴くことができるようになります。

長く使い続けられる将来性も、このモデルの大きな魅力の一つです。

【音質レビュー】有線に迫る解像度と圧倒的な表現力

音質評価:低音の深み・中域の艶・高域の伸びを徹底分析

実際に聴いてみると、ゼンハイザーらしい「正確で色付けの少ない、原音に忠実なサウンド」がさらに洗練されていることが分かります。

低音域は、量感がありながらも決してボワつくことがなく、深く沈み込むような上質な響きを持っています。

バスドラムのキックやベースラインの輪郭が明瞭で、音楽の土台をしっかりと支えています。

中音域は非常に滑らかで、ボーカルの息遣いや感情表現が生々しく伝わってきます。

前作で一部指摘されていた高音域の「刺さり」のような硬さが取れ、今作では伸びやかでありながら耳当たりの良いマイルドな質感に進化しました。

全体として解像度が非常に高く、オーケストラの楽器の配置や、ライブ音源の空気感まで感じ取れるほどの表現力を持っています。

iPhoneユーザーでも高音質で聴く方法(BTD 600活用のすすめ)

iPhoneはaptX系のコーデックに対応しておらず、通常はAAC接続となるため、MOMENTUM True Wireless 4の真価を100%発揮することが難しい側面があります。

しかし、ゼンハイザー純正のBluetoothドングル「BTD 600」を使用することで、この問題を解決できます。

BTD 600をiPhone(iPhone 15以降はUSB-C直挿し、それ以前はアダプタが必要)に接続することで、iPhoneでもaptX Adaptive接続が可能になります。

これにより、AAC接続時と比較して音の情報量が増し、より繊細でダイナミックなサウンドを楽しむことができます。

iPhoneユーザーで音質にこだわりたい方は、ぜひセットでの導入を検討してみてください。

神機能「サウンドパーソナライゼーション」で自分好みの音を作る手順

専用アプリ「Smart Control」に搭載されている「サウンドパーソナライゼーション」機能は、まさに神機能と呼ぶにふさわしいものです。

これは、単なるイコライザー調整とは異なり、実際に音を聴きながら自分の好みをA/Bテスト形式で選択していくだけで、AIが最適な音質プロファイルを作成してくれる機能です。

手順は非常にシンプルで、ストリングスの音量バランスやドラムの強弱など、提示される選択肢から「心地よい」と感じる方を選んでいくだけです。

この設定を行うと、音の鮮明さや迫力が劇的に変化し、自分だけのオーダーメイドなサウンドが完成します。

デフォルトの音質も素晴らしいですが、この機能を使うことで満足度はさらに跳ね上がります。

【機能レビュー】ノイズキャンセリングと装着感の実力検証

ノイズキャンセリング性能は?電車やカフェでの遮音性をテスト

アクティブノイズキャンセリング(ANC)性能についても、前作から着実な向上が見られます。

特に、低周波の騒音だけでなく、人の話し声や空調の音といった中高音域のノイズカット性能が強化されています。

実際に電車内で使用してみると、走行音の「ゴー」という轟音はかなり静かになり、音楽に集中できる環境が整います。

カフェなどのざわめきもスッと遠のくような感覚があり、静寂性は高いレベルにあります。

ただし、圧迫感の少ない自然な効き味を目指しているためか、「無音」を作り出すような強力な遮断性とは少し方向性が異なります。

音楽を再生していれば周囲の音はほぼ気にならなくなりますが、ノイキャン単体での静寂性を最優先する方には、少し物足りなさを感じる場面があるかもしれません。

外音取り込み機能の進化と「風切り音防止」モードの効果

外音取り込み(トランスペアレント)機能は、非常に自然で優秀です。

マイクで拾ったような機械的な音がせず、まるでイヤホンをしていないかのように周囲の音がクリアに聞こえます。

コンビニでの会計や、駅のアナウンスを聞く際にも、イヤホンを外す必要はありません。

また、アプリで「風切り音防止」モードを設定できる点も実用的です。

屋外で使用する際、風がマイクに当たって発生する「ボボボ」という不快なノイズを効果的に低減してくれます。

自動で調整するモードにしておけば、環境に合わせて最適な設定に切り替えてくれるため、ストレスフリーで使用できます。

装着感とデザイン:イヤーフィンによる安定性と長時間使用の快適さ

筐体のデザインは前作を踏襲しており、丸みを帯びた形状とファブリック素材のケースがおしゃれで高級感があります。

装着感に関しては、付属の「イヤーフィン」が良い仕事をしています。

耳のくぼみに引っ掛けるように固定できるため、首を振ったり歩いたりしてもズレにくく、高い安定性を誇ります。

イヤーピースもサイズ展開が豊富で、自分の耳に合ったものを選べば、遮音性と快適性を両立できます。

筐体は少し大きめに見えますが、耳への収まりは良く、数時間の連続使用でも耳が痛くなりにくい設計になっています。

MOMENTUM True Wireless 4のおすすめな点(メリット)

途切れにくさが大幅向上!接続安定性とアンテナ設計の改善

ワイヤレスイヤホンにとって致命的なストレスとなる「音途切れ」ですが、MOMENTUM True Wireless 4ではここが大きく改善されています。

アンテナのデザインと内部設計を一新し、受信感度を高めることで、通信の安定性が飛躍的に向上しました。

実際に、混雑した駅のホームや繁華街で使用しても、接続が不安定になることはほとんどありません。

高音質コーデックを使用している際も安定して通信を行えるため、安心して音楽を楽しむことができます。

これは地味ながらも、日常使いの満足度を大きく左右する重要なメリットです。

マルチポイント接続と低遅延モードによる利便性の高さ

現代のイヤホンに必須となりつつある「マルチポイント接続」にもしっかり対応しています。

スマートフォンとPC、あるいはスマートフォンとタブレットなど、2台のデバイスに同時に接続し、音声をシームレスに切り替えることが可能です。

仕事中にPCでWeb会議をし、終わったらスマートフォンの音楽を聴くといった使い方がスムーズに行えます。

また、アプリで「低遅延モード(ゲーミングモード)」をオンにすれば、動画視聴やゲームプレイ時の音ズレを最小限に抑えられます。

音ゲーなどのシビアなタイミングが求められるゲームには向きませんが、映画鑑賞やRPGなどは違和感なく楽しめます。

バッテリー保護モード搭載で長く愛用できる安心感

長く使い続けたいユーザーにとって嬉しいのが、「バッテリー保護モード」の搭載です。

これは、満充電をあえて行わず、80%程度で充電を止めることで、バッテリーの劣化を防ぐ機能です。

ワイヤレスイヤホンはバッテリー寿命が製品寿命に直結しがちですが、この機能によりバッテリーのヘタリを遅らせ、長期間にわたって良好なパフォーマンスを維持できます。

高価な製品だからこそ、少しでも長く愛用できるような配慮がなされている点は高く評価できます。

購入前に知っておくべき注意点(デメリット)

ノイキャン強度はBoseやSonyの最強クラスと比較してどうか?

音質ではトップクラスの評価を得ている本機ですが、ノイズキャンセリングの「強度」だけを比較すると、BoseやSonyのフラッグシップモデルには一歩譲る印象です。

これら競合他社の製品は、周囲の音を強力に消し去る性能を持っていますが、ゼンハイザーはあくまで「音楽を聴くための静寂」を作り出すことに主眼を置いています。

そのため、飛行機のエンジン音や工事現場の騒音など、極端にうるさい環境での絶対的な遮音性を求める場合は、他社製品の方が満足度が高い可能性があります。

あくまで音質を最優先し、ノイキャンは実用十分なレベルで良いという方に向いています。

通話品質やマイク性能に関するリアルな評価

通話品質については、静かな環境であれば非常にクリアで、相手に自分の声を自然に届けることができます。

AIによるノイズ低減機能も搭載されており、多少の雑音であればカットしてくれます。

しかし、交通量の多い道路沿いや、強風が吹いているような騒がしい環境下では、周囲の音を拾ってしまい、声が聞き取りづらくなることがあります。

ビジネスの大事な商談や、騒音環境下での通話頻度が高い方は、通話性能に特化したヘッドセットなどを併用する方が無難かもしれません。

ケースのサイズ感やワイヤレス充電時の注意点

充電ケースはファブリック素材で質感が高い反面、他のワイヤレスイヤホンのケースと比較するとやや大ぶりです。

厚みもあるため、タイトなズボンのポケットに入れると少し存在感があります。

また、USB-C端子がケースの前面についているという独自の配置になっています。

充電しながらケースを開閉できるというメリットはありますが、ケーブルの取り回しに少し違和感を覚える方もいるかもしれません。

ワイヤレス充電を行う際は、コイルの位置合わせに少し気を使う必要がある場合があるため、充電ランプが点灯しているかしっかり確認することをおすすめします。

MOMENTUM True Wireless 4の評判・口コミまとめ

良い口コミ:音質の感動や接続の安定性を評価する声

ユーザーからは、やはり音質に関する称賛の声が圧倒的に多く寄せられています。

「今まで聞こえなかった音が聞こえるようになった」「有線イヤホンがいらなくなるレベル」「低音の迫力が凄いのにボーカルが埋もれない」といった感想が目立ちます。

また、前作を使用していたユーザーからは、「接続が全然途切れなくなった」「バッテリー持ちが良くなって使いやすい」といった、機能面の改善を評価する声も多いです。

サウンドパーソナライゼーション機能を使って、自分好みの音に激変したことに感動する口コミも多数見られました。

悪い口コミ:価格設定や初期不良への懸念点

一方で、ネガティブな意見としては価格に関するものが挙げられます。

円安の影響もあり、定価が約5万円(実売価格は変動あり)と高額であるため、「音は良いが高い」「コスパ重視なら他でも良いかも」といった声があります。

また、一部のユーザーからは、初期不良や片側の接続が不安定になるといったトラブルの報告も散見されます。

ただし、これらはファームウェアアップデートで改善されるケースも多く、サポート体制もしっかりしているため、過度に心配する必要はないでしょう。

ケースの大きさや、ノイキャンの効きに対する不満の声も一部にはありますが、音質への満足度がそれを上回っているケースが大半です。

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4の価格と購入ガイド

現在の価格相場と最安値で購入するためのポイント

発売当初の価格は約5万円でしたが、現在は実売価格で3万円台後半から4万円台前半程度で推移していることが多いです。

Amazonや楽天市場などの大型セール(プライムデーやスーパーセール)のタイミングでは、さらに値下がりすることもあります。

また、家電量販店のポイント還元などを加味すると、実質価格はさらに抑えられるでしょう。

購入を検討する際は、複数のECサイトを比較し、キャンペーンやクーポンをうまく活用することが最安値で手に入れるポイントです。

並行輸入品などは保証が受けられない場合があるため、国内正規品を購入することを強くおすすめします。

前作MTW3ユーザーは買い替えるべき?判断基準を解説

前作MOMENTUM True Wireless 3をお持ちの方が買い替えるべきかどうかは、現在の不満点によります。

もし、MTW3の「接続安定性」や「バッテリー持ち」にストレスを感じているのであれば、MTW4への買い替えは大きな改善をもたらすためおすすめです。

また、Snapdragon Sound対応のAndroidスマートフォンをお持ちで、「aptX Lossless」による最高音質を体験したい場合も、買い替える価値は十分にあります。

逆に、現状の音質や使い勝手に満足しており、iPhoneユーザーでaptX系の恩恵を受けにくい場合は、無理に買い替える必要性は低いかもしれません。

まとめ:ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4 レビュー解説

音質妥協なし!Androidユーザーや音楽愛好家に最適な一台

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4は、完全ワイヤレスイヤホンに求められる音質基準を大きく引き上げた名機です。

特にAndroidユーザーにとっては、aptX Losslessによる高音質体験が得られる最高のパートナーとなるでしょう。

iPhoneユーザーであっても、その基本性能の高さとBTD 600との組み合わせにより、極上の音楽体験が可能です。

価格は安くありませんが、毎日音楽を聴く時間を「特別な体験」に変えてくれる、投資価値のある一台です。

  • MOMENTUM True Wireless 4は音質と接続安定性が大幅に進化した2024年の本命モデル
  • 最新規格aptX Losslessに対応し、CD品質のロスレス再生が可能
  • 低音の深みと高音の伸びが両立し、解像度の高い圧倒的なサウンドを実現
  • 「サウンドパーソナライゼーション」機能で誰でも簡単に理想の音質を作成可能
  • ノイズキャンセリングは実用十分なレベルだが、最強クラスには一歩及ばない
  • 外音取り込み機能は非常に自然で、風切り音防止モードも搭載
  • バッテリーはケース込みで最大30時間再生可能で、保護モードにより長寿命化を実現
  • マルチポイント接続やIP54防塵防滴に対応し、日常の利便性が高い
  • アンテナ設計の見直しにより、人混みでも途切れにくい接続安定性を確保
  • 価格は高めだが、音質にこだわる音楽愛好家にとっては満足度の高い投資となる
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