Samsung Galaxy A36 5G レビュー解説をお探しの方へ、実機の実力を徹底解剖します。
5万円台というミドルレンジ価格帯でありながら、6年間の長期アップデート保証を掲げて登場した本機。
実際の使い心地や性能、カメラの画質、そして購入前に必ず知っておくべき注意点まで詳しく解説しましょう。
この記事を読めば、Galaxy A36 5Gがあなたの生活にフィットする最適な一台かどうかが分かります。
Galaxy A36 5G 実機レビュー解説:5万円台で6年使える「超寿命」スマホの実力とは?
Galaxy A36 5Gの発売日・価格・基本スペック一覧表
Samsung Galaxy A36 5Gは、2025年6月26日に日本国内で発売されました。
価格はSIMフリーモデルやキャリア版によって多少異なりますが、おおよそ5万円台前半の設定となっています。
まずは基本的なスペックを確認しておきましょう。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| プロセッサ | Snapdragon 6 Gen 3 |
| メモリ (RAM) | 6GB |
| ストレージ (ROM) | 128GB (microSD非対応) |
| ディスプレイ | 6.7インチ Super AMOLED (有機EL) |
| リフレッシュレート | 最大120Hz |
| メインカメラ | 約5,000万画素 (OIS光学手ブレ補正) |
| バッテリー容量 | 5,000mAh |
| 充電速度 | 最大45W (急速充電対応) |
| 生体認証 | 指紋認証 (画面内) / 顔認証 |
| 防水・防塵 | IP67 / IP68等級 |
| おサイフケータイ | 対応 |
特筆すべきは、ミドルレンジながら充実したディスプレイ性能とバッテリー周りの仕様です。
一方で、メモリ容量やmicroSDカードスロットの有無など、コストダウンが見られる部分も存在します。
これらが実際の使用感にどう影響するか、詳しく見ていきましょう。
先代Galaxy A25 5Gから何が大きく進化した?4つの変更点まとめ
前モデルにあたるGalaxy A25 5Gと比較すると、A36 5Gは主に4つの点で大きな進化を遂げています。
1つ目は、筐体の質感とデザインの高級化です。
背面にはガラス素材が採用され、プラスチック感が強かった前モデルと比較して所有欲を満たす仕上がりになりました。
2つ目は、充電速度の大幅な向上です。
最大25Wから45Wへと進化し、充電待ちのストレスが軽減されています。
3つ目は、ディスプレイの明るさと品質です。
ピーク輝度が向上し、屋外での視認性が格段に良くなりました。
4つ目は、長期のソフトウェアサポートです。
OSアップデートとセキュリティ更新が最大6年間保証されるようになり、長く安心して使える端末へと変貌しました。
一方で、microSDカードスロットが廃止された点は、前モデルからの変更点として注意が必要です。
結論:Galaxy A36 5Gはどんな人におすすめな機種か?
結論として、Samsung Galaxy A36 5Gは「スマホを長く大切に使いたいライトユーザー」に最適です。
特に、ゲーム性能よりも画面の綺麗さやバッテリー持ち、そしてセキュリティの安心感を重視する方に向いています。
写真や動画を視聴する機会が多く、かつ充電頻度を減らしたい方には非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。
一方で、重い3Dゲームを快適にプレイしたい方や、写真データを本体に大量に保存したい方には不向きな側面があります。
自分の使い方が「日常使い中心」であれば、間違いなく有力な候補になります。
【性能レビュー】Snapdragon 6 Gen 3の実力とAnTuTuスコア
AnTuTuベンチマークスコアは約61万〜62万点:普段使いは快適か?
Galaxy A36 5Gに搭載されている「Snapdragon 6 Gen 3」の実力を測るため、AnTuTuベンチマークスコアを確認します。
実測値としては約61万点から62万点程度を記録しており、ミドルレンジスマートフォンとしては標準的なスコアです。
このスコアであれば、SNSの閲覧、ウェブブラウジング、動画視聴といった普段使いの操作は概ね快適に行えます。
LINEの返信や地図アプリの操作などで極端なストレスを感じることは少ないでしょう。
ただし、ハイエンドモデルと比較すると、アプリの起動や切り替え時にワンテンポ待たされる感覚があるのは否めません。
原神などの重いゲームは動く?動作の「もっさり感」に関する検証結果
「原神」のようなグラフィック負荷の高い3Dゲームに関しては、プレイ自体は可能ですが設定の調整が必要です。
画質設定を「低」や「最低」に落とすことで動作しますが、それでも場面によってはカクつきやフレームレートの低下が見られます。
特に高負荷なシーンでは端末の発熱も見られ、快適に長時間プレイするには厳しい性能と言わざるを得ません。
また、ユーザーインターフェース(UI)の操作において、時折「もっさり」とした挙動を感じるというレビューも見受けられます。
スクロール時やアプリの切り替え時に、指の動きに対して画面の追従がわずかに遅れる感覚があるかもしれません。
ゲームをガッツリ遊びたい方は、より上位のチップセットを搭載したモデルを検討することをおすすめします。
メモリ6GB・ストレージ128GBは足りる?RAMの挙動を解説
メモリ(RAM)が6GBというスペックは、現在のAndroidスマートフォンとしては必要最低限のラインです。
複数のアプリを同時に立ち上げて切り替えながら使うマルチタスク操作では、バックグラウンドのアプリが落ちやすくなる可能性があります。
また、ストレージ(ROM)が128GBで、なおかつmicroSDカードで拡張できない点は慎重に検討すべきです。
システム領域で約20GB〜30GB程度が使用されるため、ユーザーが自由に使える空き容量は実質100GB前後となります。
最近のゲームアプリや高画質な写真・動画は容量を圧迫するため、クラウドストレージの活用が前提となるでしょう。
アプリをたくさん入れたい方にとっては、容量不足が懸念材料となります。
【外観・画面レビュー】120Hz有機ELディスプレイとデザインの特徴
ピーク輝度1900nitsの画面は見やすい?屋外での視認性をチェック
Galaxy A36 5Gの最大の強みとも言えるのが、ディスプレイの品質です。
ピーク輝度は1900nitsに達し、直射日光が当たる屋外でも画面の内容がくっきりと見えます。
これは、従来のミドルレンジモデルでは画面が暗くて見えにくいという課題を大きく改善したポイントです。
地図アプリを見ながら歩く際や、屋外でカメラ撮影をする際のプレビュー確認も非常に快適です。
有機EL(Super AMOLED)特有の鮮やかな発色と深い黒の表現力も健在で、動画視聴の没入感を高めてくれます。
高級感あるガラス素材(Victus+)とIP67防水防塵の耐久性
本体のデザインは、背面にガラス素材を採用したことで高級感が大幅に増しました。
前面と背面には耐久性の高い「Corning Gorilla Glass Victus+」が使用されており、傷や衝撃に対する耐性が強化されています。
さらに、IP67等級の防水防塵性能を備えているため、キッチンなどの水回りや急な雨でも安心して使用可能です。
かつてのAシリーズにあったプラスチック特有のチープさは払拭され、所有する満足感を得られる質感に仕上がっています。
カメラユニットのデザインもシンプルで洗練されており、上位モデルであるSシリーズに近い印象を与えます。
本体サイズと重量感レビュー:6.7インチでも持ちやすい?
画面サイズは6.7インチと大型ですが、本体の厚みは約7.4mmと比較的薄型に設計されています。
重量は約195gで、画面サイズを考慮すると標準的か、やや軽量な部類に入ります。
薄型ボディのおかげでポケットへの収まりも良く、手にした時のフィット感も悪くありません。
ただし、横幅は約78.2mmあるため、片手での操作は少し難しいと感じる方もいるでしょう。
大画面で見やすい反面、操作性については両手使いを前提とした方が無難です。
【カメラレビュー】5000万画素の実力と作例解説
メインカメラの画質・色味・夜景モードの仕上がり
メインカメラには約5,000万画素のセンサーを搭載しており、明るい場所では非常に鮮明で美しい写真が撮影できます。
Galaxy特有の「映える」色作り健在で、空の青さや料理の彩りが鮮やかに表現されます。
解像感も高く、日常の記録用としては十分すぎるクオリティです。
夜景モードも搭載しており、暗い場所でもノイズを抑えた明るい写真を撮ることが可能です。
ただし、センサーサイズの違いから、極端に暗い場所ではハイエンドモデルほどの描写力は期待できません。
光学式手ブレ補正(OIS)と動画撮影性能:4K撮影は可能?
この価格帯ながら光学式手ブレ補正(OIS)を搭載している点は大きなメリットです。
手持ちでの撮影でもブレを抑え、失敗写真を減らすことができます。
動画撮影においては、4K 30fpsでの記録に対応しています。
高精細な映像を残すことができますが、電子手ブレ補正との兼ね合いで画角が少し狭くなる場合があります。
また、スーパー手ブレ補正機能を使用すると解像度がフルHDに制限されますが、歩きながらの撮影でも強力にブレを補正してくれます。
インカメラ・超広角・マクロカメラの使い勝手と画質評価
インカメラは約1,200万画素ですが、写りは良好でセルフィーやビデオ通話には十分です。
注目すべきはインカメラでも4K動画撮影が可能である点で、Vlog撮影などにも活用できます。
背面にはメインカメラの他に、800万画素の超広角カメラと500万画素のマクロカメラを搭載しています。
超広角カメラは風景写真を撮る際に便利ですが、メインカメラに比べると解像感が落ちる印象です。
マクロカメラは500万画素あり、200万画素のおまけレベルのものよりは実用的ですが、使用頻度は限定的かもしれません。
【機能・使い勝手】バッテリー持ちと注目のAI機能
バッテリー持ちはどれくらい?YouTube再生と待機時間のテスト結果
5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー持ちは非常に優秀です。
実際のテストでも、YouTube動画を1時間視聴しても数パーセントしか減らないなど、省電力性能の高さが確認されています。
Snapdragon 6 Gen 3の電力効率の良さも相まって、ライトな使い方であれば1日半から2日は充電なしで過ごせる可能性があります。
待機時のバッテリー消費も抑えられており、使っていない間にぐんぐん電池が減るといった心配は少ないでしょう。
外出先での電池切れを心配するストレスから解放されるのは大きなメリットです。
シリーズ初の45W急速充電に対応:充電速度の実測データ
Galaxy Aシリーズとしては待望の最大45W急速充電に対応しました。
これにより、大容量バッテリーでも短時間で充電を完了させることができます。
例えば、朝の支度をしている30分程度の時間でも、1日使うのに十分な量を充電することが可能です。
ただし、45W充電の恩恵を受けるには、別売りの対応充電アダプタとケーブルが必要になる点には注意してください。
これまでの25W充電と比較すると、明らかに充電スピードが速くなっていることを体感できます。
ミドルレンジでも使えるAI機能「かこって検索」「AI消しゴム」の精度
Galaxy A36 5Gでは、上位モデルで好評なAI機能の一部が使用可能です。
特に便利なのが「かこって検索」で、画面上の気になった画像を丸で囲むだけでGoogle検索ができます。
また、写真に写り込んだ不要なものを消去できる「AI消しゴム」機能も搭載されています。
精度に関しては、複雑な背景では痕跡が残ることもありますが、シンプルな背景であれば綺麗に消すことができます。
これらのAI機能がミドルレンジモデルでも手軽に使えるのは、Galaxyならではの強みと言えます。
驚異の6年間OS・セキュリティアップデート保証のメリット
Samsung Galaxy A36 5Gの最大の特徴とも言えるのが、圧倒的な長期サポートです。
OSアップデートとセキュリティアップデートが最大6年間保証されています。
これは、Androidスマートフォンの中でもトップクラスの長さであり、同じ端末を長く使い続けたいユーザーにとっては非常に心強いです。
最新のAndroid OS機能を長期間享受できるだけでなく、セキュリティリスクからも守られ続けるため、結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
2年や3年で買い替える必要がなくなり、経済的にも環境的にも優しい選択肢となります。
Galaxy A36 5Gの評判・口コミを徹底分析
良い評判・口コミ:ディスプレイの綺麗さとバッテリー持ちが高評価
ユーザーからの良い評判として最も多く挙げられるのが、ディスプレイの品質です。
「画面が明るくて綺麗」「屋外でも見やすい」といった声が多く、有機ELパネルの恩恵を実感しているユーザーが多いようです。
また、バッテリー持ちに関しても「全然減らない」「1日余裕で持つ」といった高評価が目立ちます。
筐体のデザインについても、安っぽさがなくなり高級感が出たことを評価する声が多く聞かれます。
日常使いにおける基本的な満足度は高いと言えるでしょう。
悪い評判・口コミ:指紋認証の速度やUIのレスポンスへの不満
一方で、ネガティブな口コミとして散見されるのが、動作のレスポンスに関するものです。
「指紋認証がワンテンポ遅い」「顔認証がスムーズでない時がある」といった生体認証の速度に対する不満が見られます。
また、スクロールやアプリ切り替え時に「カクつくことがある」「もっさり感じる」といった声もあり、サクサク感を求めるユーザーには厳しく評価されています。
特に、以前ハイエンドモデルを使っていたユーザーからは、この微妙なレスポンスの遅さが気になると指摘されています。
実際のユーザーレビューから見る「買ってよかった」ポイント
実際に購入したユーザーの多くは、「価格と性能のバランス」に納得して購入しています。
「ゲームはしないからこれで十分」「おサイフケータイと防水があって安心」といった声が代表的です。
また、「サポート期間が長いから親に持たせるのに最適」という意見もありました。
カメラ性能についても、日常の記録用としては十分綺麗に撮れるため、不満を感じている人は少ないようです。
総じて、用途を割り切って使う分には非常に満足度の高い端末であると評価されています。
購入前に絶対確認すべきGalaxy A36 5Gの注意点(デメリット)
【重要】microSDカードスロット廃止による容量不足への対策
購入前に最も注意すべき点は、microSDカードスロットが廃止されたことです。
本体ストレージが128GBのモデルを選んだ場合、写真や動画を撮りためるとすぐに容量がいっぱいになる可能性があります。
後から容量を物理的に増やすことができないため、クラウドストレージ(GoogleフォトやOneDriveなど)の活用が必須になるかもしれません。
もし大容量が必要な場合は、最初からストレージ容量の大きいモデルを選ぶか、データのバックアップ体制を整えておく必要があります。
ワイヤレス充電非対応と充電アダプタ別売りの注意点
最近のスマートフォンでは標準的になりつつあるワイヤレス充電(Qi)には対応していません。
置くだけ充電に慣れている方にとっては、ケーブルを挿す手間がデメリットに感じるでしょう。
また、パッケージには充電アダプタやケーブルが同梱されていない場合が多いです(販売チャネルによる)。
45Wの急速充電を利用したい場合は、対応する充電器を別途購入する必要があるため、その分の出費も考慮しておきましょう。
モノラル?ステレオ?スピーカー音質とイヤホンジャックの有無
スピーカーはステレオスピーカーを搭載しており、横持ちで動画を見る際にも広がりある音を楽しめます。
音質については、低音の迫力などはハイエンド機に劣りますが、人の声などはクリアに聞こえ、価格相応の品質は確保されています。
一方で、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。
有線イヤホンを使いたい場合は、USB Type-C変換アダプタを使用するか、ワイヤレスイヤホンを用意する必要があります。
音楽ゲームなどで遅延を気にする方は注意が必要です。
【比較検証】Galaxy A36 5Gはライバル機種と比べて「買い」か?
Google Pixel 9aやOPPO Reno 13 Aとのスペック・価格比較
ライバル機種となるGoogle Pixelシリーズ(aシリーズ)と比較すると、カメラの画質処理やAI機能の豊富さではPixelに軍配が上がります。
しかし、Galaxy A36 5Gはディスプレイのリフレッシュレート(120Hz)や画面の明るさ、そしてmicroSD以外のハードウェアの信頼性で対抗できます。
OPPO Reno Aシリーズと比較した場合、Reno Aシリーズは薄型軽量や急速充電に強みがありますが、長期アップデート保証の面ではGalaxyが圧倒的に有利です。
同じ価格帯の中では、サポート期間の長さがGalaxy A36 5Gを選ぶ最大の理由になります。
ドコモ版・au版・SIMフリー版の違いと価格比較
Galaxy A36 5Gは、ドコモ、au、UQ mobileなどのキャリア版と、メーカー直販のSIMフリー版が存在します。
基本的なスペックは同じですが、キャリア版には各社のアプリがプリインストールされていたり、背面のロゴが異なったりする場合があります。
価格面では、キャリアの返却プログラム(2年後に返却など)を利用することで実質負担額を大幅に抑えられるケースがあります。
一方で、回線契約に縛られたくない場合や、余計なアプリを入れたくない場合はSIMフリー版がおすすめです。
購入時には、キャンペーンや割引施策を含めたトータルコストで比較検討しましょう。
総評:Galaxy A36 5Gを選ぶべきユーザーはこれだ
総合的に見て、Galaxy A36 5Gは「安定性」と「寿命」を最優先するユーザーにとってのベストバイです。
スペック競争よりも、画面の見やすさ、バッテリーの持ち、そして何より長く安心して使えることを重視するなら、これ以上の選択肢は少ないでしょう。
初めてのスマホとしても、あるいは長く付き合うメイン機としても、十分にその役割を果たしてくれます。
逆に、コスパ重視でゲーム性能を求めるなら他社の中華系スマホを、カメラ画質に徹底的にこだわるならPixelシリーズを検討するのが賢明です。
自分の優先順位を見極めれば、Galaxy A36 5Gは非常に満足度の高いパートナーとなるはずです。
まとめ:Samsung Galaxy A36 5G レビュー解説まとめ
- 発売日は2025年6月26日で価格は5万円台前半
- 6年間のOS・セキュリティアップデート保証が最大の魅力
- 画面輝度1900nitsの有機ELディスプレイは非常に見やすい
- バッテリー持ちは優秀で1日以上の使用も余裕
- 最大45Wの急速充電に対応し充電時間が短縮された
- Snapdragon 6 Gen 3搭載で日常使いは快適だがゲームは重い
- microSDカードスロット廃止により容量管理には注意が必要
- カメラは5000万画素でOIS搭載により綺麗に撮れる
- 指紋認証やアプリ切り替えで若干のもっさり感がある
- 長く安心して使いたいライトユーザーに最適な一台
