録画機能付きテレビは、レコーダーを別途用意しなくても、見たい番組を手軽に録画できる便利なアイテムです。
しかし、HDDを内蔵したモデルや外付けHDDに対応したモデル、さらにはチャンネルを丸ごと録画できる全録モデルなど種類はさまざま。
どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
この記事では、録画機能付きテレビの種類ごとの違いや選び方のポイントを詳しく解説し、おすすめのモデルを厳選してご紹介します。
あなたにぴったりの1台を見つけて、録り逃しのない快適なテレビライフを送りましょう。
そもそも録画機能付きテレビって?どんな種類があるの?
そもそも「録画機能付きテレビ」とは、どのようなテレビのことを指すのでしょうか。
意外と勘違いしやすいポイントなのですが、実は現在お店で売られているほとんどのテレビには、録画機能が搭載されています。
その上で、録画機能付きテレビと呼ばれるものには大きく2つのタイプがあり、その違いは「HDDなどの記録媒体を内蔵しているかどうか」になります。
| 録画タイプ | 特徴 |
|---|---|
| HDD内蔵タイプ | テレビ本体にHDDが搭載されている。購入後すぐに録画可能。 |
| 外付けHDD対応タイプ | 別途HDDを用意し、USBケーブルなどで接続して録画する。 |
「内蔵タイプ」は配線いらずですぐに使える手軽さが魅力です。
一方で「外付けタイプ」は、録画したい容量に合わせてHDDを選べ、容量がいっぱいになっても交換や追加が容易という特長があります。
これ以外にも、両者にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、次の選び方で詳しく見ていきましょう。
録画機能付きテレビの選び方!5つのチェックポイント
自分に合った録画できるテレビを見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは、購入前に確認しておきたい5つの選び方を解説します。
録画スタイルで選ぶ|HDD内蔵型か外付けHDD対応型か
録画機能付きテレビを選ぶ上で最も基本的なのが、HDD内蔵型か外付けHDD対応型かを選ぶことです。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の使い方に合ったタイプを選びましょう。
1台で完結させたいなら「HDD内蔵テレビ」がおすすめ
配線を増やしたくない方や、購入後すぐに録画を始めたい方にはHDD内蔵テレビがおすすめです。
テレビと録画機能が一体化しているため、追加で機器を購入する必要がなく、テレビ周りがスッキリします。
操作もテレビのリモコン一つで完結するため、シンプルで分かりやすいのがメリットです。
ただし、内蔵HDDの容量は後から変更できず、故障した場合はテレビごと修理に出す必要があります。
たくさん録画したいなら「外付けHDD対応テレビ」がおすすめ
連続ドラマやアニメなどをシリーズでまとめて録画したい方には、外付けHDD対応テレビが適しています。
録画したい量に合わせて好きな容量のHDDを選べるのが最大の魅力です。
容量がいっぱいになっても新しいHDDに交換したり、追加したりできるため、残量を気にせずどんどん録画できます。
「全録」機能で録り逃しを防ぐ
「見たい番組をうっかり録り逃してしまった」という経験がある方には、全録テレビがおすすめです。
全録とは、指定した複数のチャンネルを常時録画し続ける機能のことです。
レグザの「タイムシフトマシン」などが代表的で、放送後に「あの番組、見たかった」と思っても、過去の番組表から選んで視聴できます。
録画予約の手間から解放されたい方にとって、非常に便利な機能といえるでしょう。
同時録画したいなら「チューナー数」をチェック
見たい番組が同じ時間帯に重なることが多い方は、チューナーの数を確認することが不可欠です。
チューナーが1基の場合、視聴している番組しか録画できません。
チューナーが2基あれば、番組を視聴しながら裏番組を1つ録画できます(裏番組録画)。
さらに3基搭載されていれば、番組を視聴しながら2番組を同時に録画することが可能です。
チューナーは後から増やすことができないため、購入前に自分の視聴スタイルをよく考えて選びましょう。
部屋の広さに合った「画面サイズ」と「解像度」
テレビの画面サイズは、部屋の広さと視聴距離に合わせて選ぶのが基本です。
一般的に、4Kテレビなら「画面の高さ×1.5倍」、フルHDなら「画面の高さ×3倍」の視聴距離が最適とされています。
部屋の広さに対する画面サイズの目安は以下の通りです。
- 6畳: 24~32V型
- 8~10畳: 32~40V型
- 10畳以上: 40V型以上
また、画質にこだわるなら4K対応モデルがおすすめです。
フルHDの4倍の画素数で、より緻密で臨場感あふれる映像を楽しめます。
動画配信サービスの対応も忘れずに
最近ではテレビ番組だけでなく、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを大画面で楽しむ方が増えています。
多くの録画機能付きテレビには、これらのサービスに対応したスマートテレビ機能が搭載されています。
リモコンに専用ボタンが付いているモデルなら、ワンプッシュで好きなサービスにアクセスできて非常に便利です。
テレビでどのようなコンテンツを楽しみたいかも、選ぶ際の重要なポイントになります。
録画機能付きテレビの人気メーカーと特徴
ここでは、録画機能付きテレビを販売している人気メーカーごとの特徴をご紹介します。
メーカーごとの強みを理解して、テレビ選びの参考にしてください。
パナソニック(Panasonic)
「VIERA(ビエラ)」シリーズを展開するパナソニックは、HDD内蔵型と外付けHDD対応型の両方をラインナップしています。
特にブルーレイディスクドライブまで内蔵したモデルは、録画した番組をディスクにダビングして保存したい方に人気です。
指定した時間帯のドラマを自動で録画してくれる「ドラマ1クール自動録画」など、便利な独自機能も魅力です。
シャープ(SHARP)
「AQUOS(アクオス)」シリーズで知られるシャープは、高画質・高音質技術に定評があります。
多くのモデルが外付けHDDに対応しており、ユーザーが自由に録画容量を選べるのが特徴です。
録画した番組のシーンの切り替わりを自動で検知してチャプターを作成する「おまかせオートチャプター機能」など、視聴時の利便性を高める機能が充実しています。
ソニー(SONY)
「BRAVIA(ブラビア)」シリーズのソニーは、高画質な映像と臨場感のあるサウンドが特徴です。
タレント名やキーワードを登録しておくと関連番組を自動で録画してくれる「x-おまかせ・まる録」機能は、手間なく好きな番組を録り溜めたい方に最適です。
Google TVを搭載したモデルが多く、動画配信サービスの操作性にも優れています。
レグザ(REGZA)
TVS REGZAが展開する「REGZA(レグザ)」は、録画機能に強いこだわりを持つメーカーです。
代名詞ともいえる全録機能「タイムシフトマシン」は、テレビの視聴スタイルを大きく変えるほどのインパクトがあります。
複数の番組を同時に長時間録画したいヘビーユーザーから絶大な支持を得ています。
【HDD内蔵】録画機能付きテレビ おすすめモデル3選
まずは、購入してすぐに録画が始められるHDD内蔵テレビのおすすめモデルをご紹介します。
パナソニック「VIERA(ビエラ)MR770シリーズ」TH-43MR770
2TBのHDDとブルーレイディスクドライブを内蔵した、まさにオールインワンの4K液晶テレビです。
これ1台で番組の視聴、録画、そしてブルーレイディスクへのダビングまで完結します。
面倒な配線が不要で、テレビ周りをスッキリさせたい方には最適なモデルです。
ドラマの自動録画機能も搭載しており、見逃しを防ぎます。
三菱電機「REAL」LCD-A32BHR11
1TBのHDDとブルーレイレコーダーを内蔵した、32V型の液晶テレビです。
「録る・見る・残す」がこれ1台で簡単にでき、リモコン操作で画面が左右に動く「オートターン機能」も便利です。
声が聞き取りやすくなる機能も搭載しており、幅広い世代に使いやすい設計となっています。
フナイ FL-24H2010
500GBのHDDを内蔵した24V型の液晶テレビで、一人暮らしの部屋や寝室用のセカンドテレビとして人気です。
ダブルチューナーを搭載しているため、番組を見ながら裏番組の録画が可能。
国産メーカーならではの安心感と、比較的手頃な価格が魅力のモデルです。
【外付けHDD対応】録画できるテレビ おすすめモデル4選
次に、録画容量を自由に選びたい方向けの、外付けHDD対応テレビのおすすめモデルをご紹介します。
ソニー「BRAVIA(ブラビア)X75WLシリーズ」KJ-43X75WL
高画質プロセッサー「X1」を搭載し、あらゆるコンテンツを4K相当の美しい映像で楽しめるモデルです。
Google TVを搭載しており、動画配信サービスの操作もサクサク快適。
外付けHDDを接続すれば裏番組録画も可能で、画質にも操作性にもこだわりたい方におすすめです。
シャープ「AQUOS(アクオス)DEライン」2T-C19DE
一人暮らしの方や2台目のテレビを探している方に最適な19V型のコンパクトモデルです。
限られたスペースにも設置しやすく、価格も手頃でありながら、外付けHDDによる録画にしっかり対応しています。
レコーダーやゲーム機などを接続できるHDMI端子も2基搭載しており、拡張性も十分です。
ハイセンス「E7Hシリーズ」65E7H
65V型の大画面でありながら、優れたコストパフォーマンスを実現したモデルです。
AIがネット動画を高画質化する機能を搭載しており、様々なコンテンツを美しい映像で楽しめます。
録画した番組をフォルダ分けできる機能もあり、家族でテレビを共有する際にも便利です。
アイリスオーヤマ「LUCA」43XDA20
手頃な価格帯ながら4K HDRに対応し、高コントラストで美しい映像を再現します。
ダブルチューナー内蔵で裏番組録画も可能。
最大100件まで録画予約ができるため、休日にまとめて番組を楽しみたい方にもぴったりです。
【全録】テレビ おすすめモデル3選
最後に、録画予約の手間なく、見たい番組をいつでも見られる全録テレビのおすすめモデルをご紹介します。
REGZA「REGZA(レグザ)Z770Lシリーズ」55Z770L
レグザ独自の「タイムシフトマシン」を搭載した4K液晶テレビです。
地上デジタル放送を最大6チャンネル分、まるごと録画しておくことができます。
放送時間を気にせず、好きな時に好きな番組を選んで見られるため、テレビ中心の生活を送る方には最高のパートナーとなるでしょう。
パナソニック「VIERA(ビエラ)W90Aシリーズ」TV-50W90A
Fire TVを搭載し、動画配信サービスも快適に楽しめる4K液晶テレビです。
別売の全自動ディーガと連携することで、最大6チャンネル約28日分の番組を自動で録画・消去する「全録」に対応します。
AIが高画質化を行う機能も備え、あらゆる映像を最適化してくれます。
REGZA「REGZA(レグザ)Z875Rシリーズ」55Z875R
タイムシフトマシン機能に対応した、mini LEDバックライト搭載の高画質4K液晶テレビです。
通常の録画用に3チューナー、タイムシフトマシン用に4チューナーを搭載しており、録画機能は非常に強力です。
高画質と最先端の録画機能を両立したい方におすすめのハイエンドモデルとなります。
まとめ
録画機能付きテレビは、HDD内蔵型、外付けHDD対応型、そして全録対応型と、様々なタイプがあります。
配線の手軽さを重視するなら「HDD内蔵テレビ」、録画容量の自由度を求めるなら「外付けHDD対応テレビ」、録り逃しを徹底的になくしたいなら「全録テレビ」がおすすめです。
この記事でご紹介した選び方のポイントやおすすめモデルを参考に、ご自身の視聴スタイルに最適な1台を見つけてください。
便利な録画機能付きテレビを手に入れて、より豊かで快適なテレビライフを楽しみましょう。
