REGZA 43M550Rレビュー解説 | VAパネルの画質と注意点

REGZA(レグザ)から2025年9月に発売された新型4K液晶テレビのエントリーモデル「M550Rシリーズ」。

その中でも43インチモデル「43M550R」は、旧型(M550M)から大きな変更点があり、購入を検討している方々の間で注目されています。

しかし、エントリーモデルとはいえ価格は旧型と比べて上昇しており、実際の画質や音質はどうなのか、評判や口コミが気になる方も多いでしょう。

特に43インチモデルは、他のサイズと異なるパネルが採用されている可能性が指摘されており、その特性を理解しておく必要があります。

この記事では、REGZA 43M550Rのレビュー解説として、各種レビュー情報やスペックデータを基に、画質の特徴、音質、旧型M550Mとの具体的な違い、そして注意点について詳しく掘り下げていきます。


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目次

【結論】REGZA 43M550Rは「買い」か?旧型M550Mとの違いも踏まえて解説

REGZA 43M550Rが「買い」かどうかは、視聴スタイルと新機能にどれだけ価値を感じるかによります。

43M550Rは、旧型M550Mからのマイナーチェンジモデルですが、43インチに関しては「VAパネル」への変更という大きな違いがあります。

これにより画質の特性が変わったため、旧型の感覚で購入すると後悔する可能性もあります。

価格差と性能を比較し、ご自身の使い方に合うかどうかが判断の鍵となります。

43M550Rの購入をおすすめする人

43M550Rは、以下のような方におすすめです。

  • 黒の締まりやコントラスト感を重視する方(VAパネルの特性)
  • テレビを真正面から見ることが多い方
  • 「ゲーミングメニュー」や「Apple TV」などの新機能を使いたい方
  • テレビスピーカーとイヤホンを同時に使いたい(親切ヘッドホン機能)方
  • 旧型よりクリアになった音質を求める方
  • 新型モデルの安心感を重視する方

43M550Rの購入に注意が必要な人

一方で、以下のような方は購入に注意が必要です。

  • 家族など複数人で、斜めからテレビを見ることが多い方(VAパネルは視野角が狭いため)
  • 店頭などで「人の顔色が茶色く見える」点が気になった方
  • スポーツや動きの速いゲームをメインで見る方(倍速機能非搭載のため)
  • とにかくコストパフォーマンスを最優先する方(旧型M550Mとの価格差が大きいため)
  • 旧型(43M550M)の広視野角なADSパネルの画質が好みだった方

旧型(M550M)と新型(M550R)の主な違いと、どちらを選ぶべきか

43M550R(新型)と43M550M(旧型)の主な違いをまとめます。

比較項目43M550R (新型)43M550M (旧型)
パネル方式VAパネル (高コントラスト/視野角狭)ADSパネル (広視野角)
ゲーミングメニュー搭載非搭載
Apple TV対応対応非対応
親切ヘッドホン対応 (スピーカーとイヤホン同時出力可)非対応
リモコンボイスボタン搭載 (CT-90508)ボイスボタン非搭載 (CT-90501)
録画用USBUSB 2.0USB 3.0
価格 (2025年10月時点)約8.6万円~約5.9万円~ (在庫限り)

43インチモデルにおいて、画質特性に直結する「パネル変更」が最大のポイントです。

コントラストを重視し、新機能(ゲーム、Apple TV、音声操作)に魅力を感じるなら新型の43M550Rが適しています。

一方、価格を最重視し、広い視野角が必要な場合は、在庫が残っていれば旧型の43M550Mを選ぶ方が賢明かもしれません。

REGZA 43M550Rの評判・口コミまとめ

43M550Rは発売から間もないため口コミ数は多くありませんが、価格.comなどのレビューサイトには実際の使用者からの声が寄せられ始めています。

良い評判・口コミ(画質・音質)

画質面では、VAパネルの特性である「黒の締まり」を評価する声があります。

価格.comのレビューでは「黒が濃く深みがある」とコメントされています。

また、音質に関しても、スペック(10W+10W)は旧型と同じですが、チューニングが改善された点が評価されています。

レビュー動画の比較では、新型(R)の方が旧型(M)に比べてこもりが取れ、クリアで高域がしっかり聞こえるようになったと報告されています。

悪い評判・口コミ(視野角・顔色)

悪い評判としては、画質の「色味」と「視野角」に関する指摘が目立ちます。

特に「人の顔色がかなり茶色くなる」という具体的な指摘は、購入前に確認すべき重要なポイントです。

また、43インチモデルにVAパネルが採用されたことにより、「視野角が狭い」という特性もデメリットとして挙げられています。

さらに、倍速機能が非搭載(60Hzパネル)であるため、「速い動きにはついていけてなかった」という残像感に関する口コミも見られます。

価格.comユーザーレビュー「黒はいいけど顔色が、、、」を深掘り

価格.comに投稿された「リミックスコウジさん」のレビュー(2025年9月29日)は、43M550Rの特性を的確に捉えています。

「黒はいいけど顔色が、、、」というタイトルの通り、VAパネルのメリットである「黒の濃さ・深み」は評価しつつ、デメリットとして「人の顔色がかなり茶色くなる」点を指摘しています。

これは画質モード(スタンダードモードやAIモード)を変更しても変わらなかったとのことで、個体差かチューニングの傾向である可能性があります。

音質については「人の声は聞きやすい」と評価しており、ニュースやドラマ視聴には十分な性能を持っていることが伺えます。

このレビューでは、画質の顔色について「必ず実機で確認した方がいい」と結論付けており、非常に参考になる内容です。

【画質レビュー】43M550RはVAパネル採用!画質の特徴を徹底解説

43M550Rを選ぶ上で最も重要なのが、旧型からの「パネル方式の変更」です。

旧型(M550M)のADSパネルからVAパネルへの変更点

旧型の43M550Mは、視野角が広い「ADS系パネル」を採用していました。

これにより、斜めから見ても色の変化が少なく、リビングなどで家族が囲んで見るようなスタイルに適していました。

しかし、新型の43M550R(および50V型、85V型)は「VAパネル」に変更されました。

なお、55V型、65V型、75V型は引き続き広視野角系のパネルが採用されていると見られます。

このため、43M550Rは他のサイズとは画質の傾向が異なります。

VAパネルのメリット:黒の締まりと高いコントラスト

VAパネルの最大のメリットは、コントラストの高さです。

液晶パネルの構造上、黒を表現する際に光漏れが少なく、深く沈んだ黒を再現できます。

これにより、映像全体にメリハリが生まれ、立体感を感じやすくなります。

レビューで見られる「黒が濃く深みがある」「コントラスト感が高い」という評価は、このVAパネルの特性によるものです。

VAパネルのデメリット:視野角は狭い?横から見ると白っぽくなるか

VAパネルの明確なデメリットは、視野角が狭いことです。

真正面から見る場合は最も美しい映像を楽しめますが、少し角度がついて斜めから見ると、色が薄くなったり、白っぽく見えたりする傾向があります。

そのため、設置場所が限られ、斜めから視聴する機会が多い場合は注意が必要です。

レビュー動画でも「いつも見る場所は決まってますよっていうところに向かってテレビを向けて、真正面で是非見てください」とコメントされており、一人暮らしの部屋や寝室など、視聴位置が固定される場所に向いています。

倍速機能は非搭載(60Hzパネル)、残像感はどれくらい?

43M550Rはエントリーモデルのため、1秒間に60コマを表示する「等速パネル(60Hz)」を搭載しています。

上位モデルに搭載される倍速機能(120Hz)はありません。

そのため、スポーツの速いボールの動きや、アクションゲームなどで残像感(映像がブレて見える)を感じる場合があります。

価格.comのレビューでも「速い動きにはついていけてなかった」と指摘されています。

ただし、ドラマやバラエティ、ニュースなど、通常のテレビ番組を視聴する分には十分な性能であり、多くの方にとっては問題にならないレベルです。

【音質レビュー】旧型から進化した?スピーカー性能を解説

画質と並んで気になるのが音質です。43M550Rのスピーカー性能について解説します。

内蔵スピーカーのスペック(10W+10W フルレンジ)

スピーカーのスペックは、旧型M550Mと同じ「10W+10W」のフルレンジスピーカーを搭載しています。

「レグザパワーオーディオシステム」と名付けられていますが、エントリークラスの構成であり、ウーファーなどは搭載していません。

旧型(M550M)との音質比較:クリアになったか?

スペックは同じですが、音のチューニング(調整)は大きく変更されています。

レビュー動画での直接比較によると、旧型(M)がややこもったように聞こえるのに対し、新型(R)は明らかにクリアさが増し、高域がしっかり抜けるように改善されています。

このチューニングの違いにより、人の声が聞き取りやすくなるなど、音質的な進化は確実に感じられるようです。

ウーファー非搭載、低音の迫力は?サウンドバーは必要か

内蔵スピーカーはフルレンジのみで、低音専用のウーファーやパッシブラジエーターは搭載されていません。

そのため、映画の爆発音やライブ映像などの迫力ある重低音を求めるのは難しいです。

音質はクリアになったものの、低音の量感は不足しているため、音にこだわりたい方は上位機種のZ670R(重低音立体音響システム搭載)を検討するか、別途サウンドバーを追加することをおすすめします。

REGZA 43M550Rの注目すべき特徴・新機能

43M550Rは、パネル変更以外にも旧型にはなかった便利な新機能が追加されています。

【新機能①】ゲーミングメニュー搭載でゲーム体験はどう変わる?

旧型M550Mには搭載されていなかった「ゲーミングメニュー」が追加されました。

これは、ゲームプレイ中に画質モードや画面サイズ、照準(標準)マークの表示/非表示、色の調整などを手軽に変更できる機能です。

43M550Rは倍速パネルではありませんが、この機能の追加により、ゲームユーザーにとっての快適性は向上しています。

【新機能②】Apple TVが追加されネット動画が充実

ネット動画機能も強化され、旧型M550Mでは非対応だった「Apple TV」が視聴可能になりました。

これにより、主要な動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Huluなど)に加えて、Apple TV+のコンテンツも楽しめるようになり、ネット動画視聴の幅が広がりました。

【新機能③】「親切ヘッドホン」機能とは?イヤホンとの同時出力が可能に

旧型では、イヤホン端子やBluetoothでヘッドホンを接続すると、テレビ本体のスピーカーからは音が出なくなりました。

新型M550Rでは「親切ヘッドホン」機能が追加され、設定を変更することで、テレビ本体のスピーカーとヘッドホン(有線またはBluetooth)の両方から同時に音を出せるようになりました。

これにより、例えば家族がテレビを見ている音を聞きながら、耳が聞こえにくい方がヘッドホンで音量を補うといった使い方が可能になります。

リモコンの変更点(ボイスボタン追加、FODボタン追加など)

リモコンも新型(CT-90508)に変更されました。

最大の変更点は「ボイスボタン」が追加されたことです。

これにより、リモコンに向かって話しかけることで番組検索などが可能になり、操作性が向上しました。

また、ボタン配置も一部変更され、旧型にあった「WOWOW」ボタンがなくなり、新たに「FOD」ボタンが追加されています。

録画機能は「裏録」に対応(2チューナー搭載)

録画機能はエントリーモデル標準の仕様です。

地上/BS/CSチューナーを2基、4Kチューナーを2基搭載しています。

これにより、別売りのUSBハードディスクを接続すれば、番組を視聴しながら、裏番組を1番組録画する「裏録(4K裏録)」が可能です。

REGZA 43M550Rの価格とコストパフォーマンス

新機能が追加された一方で、価格は上昇しています。旧型や上位機種との比較でコストパフォーマンスを検証します。

43M550Rの発売日と現在の最安価格

REGZA 43M550Rは、2025年9月26日に発売されました。

価格.comによると、発売直後の2025年10月11日時点での最安価格は86,304円(税込)となっています。

旧型43M550Mとの価格差はいくら?

旧型となった43M550M(2023年10月発売)の同時点の最安価格は58,944円(税込)です。

その価格差は約27,000円以上となります。

広視野角パネルやUSB 3.0録画対応(新型はUSB 2.0に変更)といったメリットがある旧型との価格差は非常に大きく、新型の新機能(VAパネル、ゲーミングメニュー、音声リモコン等)にその価値を見出せるかがポイントです。

上位機種(Z670R)との価格・性能比較

上位機種である43Z670R(最安価格 107,000円)との価格差は、約21,000円です。

この価格差で、Z670Rは「倍速パネル(120Hz、ゲーム144Hz対応)」や「チューナー数(地上/BSが3基)」、「高音質スピーカー」など、性能が大幅にアップします。

特にゲームやスポーツを重視するなら、M550Rにあと少し予算を足してZ670Rを選ぶ方が、満足度は高くなる可能性が高いです。

REGZA 43M550Rのスペック・仕様一覧表

43M550Rの基本的な仕様を一覧で確認します。

画面サイズとパネル方式 (43V型はVA)

  • 画面サイズ: 43V型
  • パネル方式: 4K液晶 VAパネル (※43V型、50V型、85V型)
  • 画素数: 3840×2160 (4K)
  • バックライト: 全面直下型LED

チューナー数と録画機能

  • 新4K衛星放送: 2基
  • 地上デジタル: 2基
  • BS・110度CSデジタル: 2基
  • 録画機能: 4Kダブルチューナーウラ録対応 (要 別売USB-HDD)

搭載端子一覧 (HDMI, USB)

  • HDMI入力: 4端子 (eARC/ARCは端子2のみ対応)
  • USB端子: 2端子 (録画専用×1 [USB2.0] / AV周辺機器専用×1 [USB2.0])
  • 光デジタル音声出力: 1端子
  • ヘッドホン端子: 1端子
  • LAN端子: 1端子

消費電力と省エネ性能

  • 消費電力: 127W
  • 年間消費電力量: 96kWh/年
  • 省エネ基準達成率 (2026年度基準): 103%

スタンド幅と本体寸法(テレビ台選びの注意点)

  • スタンド幅: 67.0cm
  • 外形寸法 (スタンド付き): 幅 95.7cm × 高さ 60.6cm × 奥行 22.6cm

価格.comのレビューでも指摘されていますが、スタンドが両端で支える開いたタイプのため、設置するテレビ台は最低でも67cm以上の幅が必要になる点に注意してください。

まとめ:REGZA 43M550R レビュー解説

  • 43M550Rは2025年9月発売の4K液晶テレビエントリーモデル
  • 43インチは旧型M550MのADSパネル(広視野角)からVAパネル(高コントラスト)に変更
  • VAパネル採用により黒のコントラストは高いが視野角は狭い
  • 価格.comの口コミでは「人の顔色が茶色い」という画質の指摘あり
  • 音質は旧型よりクリアさが増し、高域が聞きやすくなったと評価されている
  • 倍速機能は非搭載で等速(60Hz)パネルを採用
  • 新機能としてゲーミングメニュー、Apple TV、親切ヘッドホン(同時出力)に対応
  • リモコンにボイスボタンが追加され音声操作が可能になった
  • 旧型M550Mとの価格差は約2.7万円以上(2025年10月時点)
  • 正面視聴がメインで新機能を求めるならR、価格と視野角を重視するなら旧型Mも選択肢

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