Redmi Pad SE 8.7 レビュー解説!最強サブ機の実力とは

Redmi Pad SE 8.7は、Xiaomiから登場した待望の8インチクラスのタブレットとして大きな注目を集めています。

このサイズ感のタブレットは選択肢が少なく、「Fire HD 8では物足りないが、iPad miniは高すぎる」という悩みを抱えるユーザーにとって、まさに救世主のような存在です。

しかし、低価格ゆえに「実際の動作は遅くないのか?」「画面の画質は荒くないのか?」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、実機レビューや詳細なスペック分析に基づき、Redmi Pad SE 8.7の実力を徹底的に解説します。

メリットだけでなく、購入前に知っておくべきデメリットや注意点、Wi-Fiモデルと4Gモデルの選び方まで、あらゆる疑問にお答えします。

あなたの用途に合致する「買い」の端末なのか、この記事を読むことで明確な判断ができるようになるでしょう。

目次

Redmi Pad SE 8.7の実機レビュー結論:最強のサブ機だが割り切りも必要

結論から申し上げますと、Redmi Pad SE 8.7は「コンテンツ消費専用のサブ機」として割り切って使う分には、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る名機です。

一方で、メインのタブレットとしてあらゆる作業をこなそうとすると、スペック不足を感じる場面が出てくるでしょう。

1万円台から購入できる価格を考慮すれば、その完成度は非常に高く、多くのユーザーにとって満足度の高い選択肢となります。

どんな人におすすめ?動画・電子書籍・カーナビ用途に最適

このタブレットは、用途を限定して使う方に最適です。

具体的には、YouTubeやNetflixなどの動画視聴、Kindleなどの電子書籍リーダー、そして車載してカーナビとして利用する場合に真価を発揮します。

特に片手で持てるサイズ感は絶妙で、通勤電車の中での漫画閲覧や、ベッドで寝転がりながらの動画鑑賞にはこれ以上ないほど適しています。

また、4GモデルであればGPSを搭載しているため、Googleマップを利用した大画面ナビとしても優秀です。

買わない方がいい人は?重いゲームや高精細な画質を求める層

逆に、高い処理能力を必要とする用途には向いていません。

「原神」や「学園アイドルマスター」のような3Dグラフィックを多用する重いゲームを快適にプレイしたい方は、避けた方が無難です。

また、ディスプレイ解像度がHD相当であるため、高精細な写真編集や、細かい文字がびっしり詰まった雑誌の見開き閲覧を重視する方には、画質の粗さが気になる可能性があります。

クリエイティブな作業や本格的なゲーミング用途を求めるなら、iPad miniやXiaomi Pad 6などの上位モデルを検討すべきでしょう。

【総評】1万円台で買える8インチタブレットとしてのコスパ評価

Redmi Pad SE 8.7は、ビルドクオリティ、スピーカー音質、バッテリー持ちのバランスが非常に良く、価格以上の満足感を提供してくれます。

背面の質感も安っぽさがなく、Xiaomi独自のOSであるHyperOSの使い勝手も洗練されています。

スペック数値だけを見れば他の中華タブレットに劣る部分もありますが、全体的な製品としての信頼性や完成度は頭一つ抜けています。

「安くて使える8インチタブレット」を探しているなら、現時点で最も有力な候補と言えるでしょう。

Redmi Pad SE 8.7のスペックとAntutuベンチマークスコア

ここでは、客観的なデータに基づいてRedmi Pad SE 8.7の性能を深掘りしていきます。

カタログスペックだけでなく、実際の処理能力を示すベンチマークスコアや、体感速度についても詳しく解説します。

基本スペック一覧表:Helio G85搭載のエントリーモデル

Redmi Pad SE 8.7の主要スペックは以下の通りです。

項目スペック詳細
SoCMediaTek Helio G85
メモリ (RAM)4GB (4Gモデルは6GB版あり)
ストレージ64GB / 128GB (microSD最大2TB対応)
ディスプレイ8.7インチ液晶 (1340×800)
リフレッシュレート最大90Hz
バッテリー6650mAh (18W急速充電対応)
サイズ約211.6 × 125.5 × 8.8 mm
重量約373g (Wi-Fiモデル)
OSXiaomi HyperOS (Android 14ベース)

搭載されているSoC「Helio G85」は、数年前のエントリーからミドルレンジスマホに採用されていたチップセットです。

最新のハイエンド機と比較すると性能は控えめですが、一般的なアプリの動作には対応できる基礎体力を持っています。

Antutuベンチマークスコアは約26万点!動作性能の実力値

スマートフォンの性能を測る指標として有名なAntutuベンチマーク(Ver.10)において、Redmi Pad SE 8.7のスコアは約26万点前後を記録しています。

これは、現在のAndroidタブレット市場においては「エントリークラス(入門機)」に位置するスコアです。

参考までに、快適に3Dゲームが遊べるラインは50万点以上、ハイエンド機は100万点以上と言われています。

26万点というスコアは、Webブラウジングや動画再生、SNSなどの軽い処理であれば問題なくこなせるレベルです。

実際の動作は「もっさり」する?ブラウジングとアプリ切り替えの挙動

ベンチマークスコアだけでなく、実際の使用感についても触れておきましょう。

YouTubeアプリの起動や動画の再生といった操作はスムーズで、ストレスを感じることはほとんどありません。

しかし、複数のアプリを頻繁に切り替える際や、重いWebサイトを高速でスクロールした際には、ワンテンポ遅れるような「もっさり感」を感じることがあります。

特にアプリを閉じてホーム画面に戻るアニメーションなどで、わずかなカクつきが見られる場合があります。

サクサク動くハイエンドスマホに慣れている方は、この挙動の違いを理解しておく必要があります。

ゲーム性能検証:原神、ポケポケ、ウマ娘は快適に遊べるか?

ゲームプレイに関しては、タイトルによって評価が分かれます。

「キャンディークラッシュ」や「モンスターストライク」のような2Dパズルゲームや軽いゲームであれば、問題なく快適に遊べます。

一方で、高いグラフィック性能を要する「原神」は、画質設定を「最低」、フレームレートを「30fps」に落とせば動作はしますが、快適とは言えません。

「ポケモンカードゲーム Pocket(ポケポケ)」のような最新のカードゲームでも、エフェクト時にカクつきが見られるという報告があります。

あくまで暇つぶし程度のライトなゲーム用と考え、本格的なゲームプレイは期待しない方が賢明です。

Redmi Pad SE 8.7を使って分かった5つのメリット・特徴

スペック表だけでは分からない、実際に使ってみて感じたRedmi Pad SE 8.7の魅力的なポイントを5つ紹介します。

ユーザー体験を向上させる機能が、低価格ながらもしっかりと盛り込まれています。

絶妙な8.7インチサイズ!片手持ち可能で携帯性が抜群

最大の特徴にして最大のメリットは、やはりこのサイズ感です。

幅約125.5mmというスリムなボディは、成人男性であれば片手で掴むことが可能です。

スーツの内ポケットや小さなショルダーバッグにもすっぽりと収まり、どこへでも気軽に持ち出すことができます。

約373gという重量も、500mlのペットボトルより軽く、長時間の読書でも腕が疲れにくい絶妙な重さです。

リフレッシュレート90Hz対応でスクロール表示が滑らか

この価格帯のタブレットとしては珍しく、最大90Hzのリフレッシュレートに対応しています。

一般的な60Hzの画面と比較して、1秒間に画面を書き換える回数が多いため、WebサイトやSNSのタイムラインをスクロールする際の表示が非常に滑らかです。

この滑らかさは、低スペック特有の操作の遅れを視覚的に補ってくれる効果もあり、体感的な快適さを底上げしています。

画面輝度が実測500nit超え!屋外でも見やすい明るさを確保

格安タブレットの弱点として「画面が暗い」ことがよく挙げられますが、Redmi Pad SE 8.7は優秀です。

通常時で500nit、屋外モードでは最大600nitという輝度を実現しており、これはiPad(第9世代)などと比較しても遜色のない明るさです。

天気の良い屋外や、明るいカフェの窓際で使用しても画面が見やすく、視認性が保たれています。

カーナビとしてダッシュボードに設置する場合でも、日差しに負けずに地図を確認できるでしょう。

バッテリー持ちが優秀!動画再生や待機時間のスタミナ検証

6650mAhの大容量バッテリーを搭載しており、電池持ちは非常に良好です。

動画再生であれば連続して20時間以上視聴可能というデータもあり、実際に使っていてもバッテリーの減りを気にすることは少ないです。

また、スリープ時の待機電力の消費も抑えられており、数日間カバンに入れっぱなしにしていても、使いたい時にすぐに使える安心感があります。

外出先でモバイルバッテリーを持ち歩く必要がないのは、大きなメリットと言えます。

Dolby Atmos対応ステレオスピーカーの音質とイヤホンジャックの利便性

エンタメ機としての素養を高めているのが、Dolby Atmosに対応したデュアルステレオスピーカーです。

本体を横向きにした際に左右から音が広がり、このサイズからは想像できないほど臨場感のあるサウンドを鳴らしてくれます。

さらに、最近の端末では省かれがちな3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。

お気に入りの有線イヤホンを遅延なしで使えるため、音ゲーをプレイする際や、充電切れを気にせず音楽を楽しみたい時に重宝します。

購入前に知っておくべきRedmi Pad SE 8.7の注意点・デメリット

メリットの多い端末ですが、コストダウンの影響を受けている部分も確実に存在します。

購入してから後悔しないために、以下のデメリットについてはしっかりと理解しておきましょう。

画面解像度がHD画質(1340×800)で文字や映像の荒さは気になるか?

ディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080)に満たない、HD+相当(1340×800)です。

8.7インチという画面サイズに対して画素密度が低いため、目を凝らすと文字の輪郭にドット感(ジャギー)を感じることがあります。

動画視聴においてはそれほど気になりませんが、電子書籍で細かい文字を読む際や、ブラウザでPC向けのサイトを表示した際には、文字の滲みが気になるかもしれません。

高精細なRetinaディスプレイなどに慣れている方は、店頭などで実機を確認することをおすすめします。

急速充電は18W対応だが付属充電器は10Wなので別途用意が必要

本体スペックとしては最大18Wの急速充電に対応していますが、残念ながらパッケージに同梱されている充電器は10W出力のものです。

付属の充電器を使用すると、満充電までにかなり時間がかかってしまいます。

バッテリー容量が大きい分、充電時間は長くなりがちですので、本来の充電速度を引き出すためには、別途18W以上に対応したPD充電器を用意する必要があります。

カメラ画質はおまけ程度!ビデオ通話やメモ用途なら許容範囲

リアカメラは800万画素、フロントカメラは500万画素と、スペックは最低限です。

最近のスマートフォンのような綺麗な写真を撮ることは難しく、あくまで記録用やQRコード読み取り用と割り切る必要があります。

ZoomやTeamsなどのビデオ通話用としては、顔が認識できれば良いというレベルであれば問題なく使用できますが、画質に期待してはいけません。

また、背面カメラ部分が出っ張っているため、机に置いた際にガタつく点はケースなどで対策が必要です。

Wi-FiモデルにはGPS非搭載!カーナビ利用時の注意点

Redmi Pad SE 8.7には「Wi-Fiモデル」と「4Gモデル」の2種類がありますが、GPSを搭載しているのは「4Gモデル」のみです。

Wi-FiモデルにはGPSモジュールが内蔵されていないため、Googleマップなどで現在地を正確に測位することができません。

カーナビとして利用したいと考えている場合は、Wi-Fiテザリングで運用するとしても、位置情報の精度を確保するために4Gモデルを選ぶ必要があります。

指紋認証は非対応!顔認証の精度と暗所での使い勝手

生体認証はAI顔認証のみに対応しており、指紋認証センサーは搭載されていません。

顔認証の精度自体は悪くなく、画面を持ち上げてスムーズにロック解除できますが、カメラベースの認証であるため、真っ暗な部屋などでは認識しないことがあります。

マスク着用時や暗所での利用時には、PINコードやパターンの入力が必要になる場面があることを覚えておきましょう。

Wi-Fiモデルと4G LTEモデルの違いは?どっちを買うべきか

ラインナップされている2つのモデルについて、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

それぞれの違いと比較ポイントを整理します。

価格差とスペックの違い比較(GPS・SIMスロット・メモリ容量)

Wi-Fiモデルと4Gモデルの主な違いは以下の通りです。

  1. モバイル通信: 4GモデルはSIMカード(デュアルSIM)に対応し、単体で通信可能。
  2. GPS: 4GモデルのみGPSを搭載。
  3. メモリ: 4Gモデルには6GB RAM / 128GB ROMの上位構成がある(Wi-Fiモデルは4GB/64GBが基本)。
  4. 重量: 4Gモデルの方がわずかに重い(誤差レベル)。

価格差は数千円程度(セール状況による)であることが多いです。

自宅メインなら最安のWi-Fi版、持ち運び・カーナビなら4G版が正解

自宅のWi-Fi環境下での動画視聴や、寝室での読書端末として使うのであれば、最安のWi-Fiモデルで十分です。

しかし、少しでも持ち運び頻度が高い方や、カーナビ利用を想定している方には、迷わず4Gモデルをおすすめします。

外出先でスマホのテザリングをオンにする手間が省けるだけでなく、GPSによる位置情報の恩恵は計り知れません。

価格差が小さいことを考慮すると、汎用性の高い4Gモデルを選んでおいた方が、後々の満足度は高くなるでしょう。

ライバル機種との徹底比較!Fire HD 8やiPad miniとの違い

Redmi Pad SE 8.7を検討する際に比較対象となるライバル機との違いを明確にします。

それぞれの端末にどのような強みがあるのかを比較しました。

Fire HD 8との比較:Google Play対応と質感でXiaomiが圧倒的有利

AmazonのFire HD 8と比較すると、Redmi Pad SE 8.7の圧勝と言えるポイントが多いです。

最大の差は「Google Playストア」に標準対応していることです。

Fireタブレットは独自OSのため、YouTubeやChromeなどのGoogle系アプリを入れるのに手間がかかりますが、Redmi Padなら最初から自由に使えます。

また、本体の質感やデザインの高級感、動作のサクサク感においてもXiaomiの方が優れており、数千円の上乗せをする価値は十分にあります。

iPad miniとの比較:価格差は約1/8!コスパ重視ならRedmi

iPad mini(現行モデル)は、性能面ではRedmi Pad SE 8.7を圧倒していますが、価格は8万円以上と非常に高価です。

Redmi Pad SE 8.7はiPad miniの約1/5〜1/8程度の価格で購入できます。

「ペンを使って絵を描きたい」「重いゲームをしたい」ならiPad mini一択ですが、「動画を見るだけ」「漫画を読むだけ」という用途に8万円は出せないという方にとって、Redmi Padは最高の代替機となります。

ラフに扱える気楽さも、安価な端末ならではの魅力です。

8インチ中華タブレット(iPlay 50 mini Pro等)との比較と選び方

ALLDOCUBEなどの他社製8インチAndroidタブレットと比較すると、スペック単体(SoC性能や画面解像度)では他社製品の方が優れている場合があります。

しかし、Redmi Pad SE 8.7の強みは「Xiaomi」という大手メーカーの安心感と、OS(ソフトウェア)の完成度です。

バッテリー管理やUIの使いやすさ、Widevine L1(高画質再生)への確実な対応など、スペック表には現れない使い勝手の部分で安定感があります。

カタログスペックよりも、毎日の使いやすさや信頼性を重視するならXiaomiを選ぶのが正解です。

Redmi Pad SE 8.7の評判・口コミまとめ

実際にRedmi Pad SE 8.7を購入したユーザーの声を調査し、良い点と悪い点をまとめました。

リアルな使用感の参考になります。

良い口コミ:圧倒的な安さとKindle・動画用としての満足度

  • 「この値段でこの質感はすごい。安っぽさが全くない。」
  • 「Kindle端末として最高。漫画の見開き表示は厳しいが、単ページなら快適。」
  • 「YouTubeを流し見するのに丁度いい。スピーカーの音が予想以上に良かった。」
  • 「バッテリーが全然減らないので、充電を忘れても数日使える。」
  • 「4Gモデルを買ったが、このサイズでナビができるのは便利すぎる。」

多くのユーザーが、価格に対する品質の高さと、特定の用途における使い勝手の良さを絶賛していました。

悪い口コミ:画質の低さと動作の重さに対するリアルな不満

  • 「やっぱり画面の荒さが気になる。文字が滲んで見える。」
  • 「アプリの切り替えでもたつく。サクサク動くのを期待してはいけない。」
  • 「充電が遅い。付属の充電器だと寝る前に挿しておかないと間に合わない。」
  • 「顔認証が暗いところで反応しないのが地味に不便。」

不満点としては、やはり画面解像度と動作速度に関する声が多く見られました。

過度な期待をして購入すると、ギャップを感じてしまうようです。

まとめ:Redmi Pad SE 8.7 レビュー解説

この記事では、Redmi Pad SE 8.7のレビュー解説として、スペック、メリット、デメリット、選び方までを網羅的に紹介してきました。

結論として、このタブレットは「用途を明確にしたサブ機」として使うなら、間違いなく買いの端末です。

1万円台という手頃な価格で、これだけのビルドクオリティと機能性を備えた8インチタブレットは他になかなかありません。

最後に、この記事の重要ポイントをまとめます。

  • Redmi Pad SE 8.7は動画・電子書籍・ナビ用途に特化した高コスパ端末
  • 8.7インチのサイズ感と軽量ボディは持ち運びに最適
  • Antutuスコアは約26万点で、重いゲームには不向き
  • 90Hzリフレッシュレートによりスクロール操作は滑らか
  • 画面輝度が高く、屋外でも見やすい視認性を確保
  • バッテリー持ちが非常に良く、待機電力の消費も少ない
  • 解像度はHD相当のため、高精細な画質を求める人には注意が必要
  • GPSが必要なカーナビ用途なら必ず4Gモデルを選ぶこと
  • 付属充電器は10Wなので、急速充電には別途18W対応器が必要
  • メイン機ではなく、割り切って使うサブ機として最高の選択肢
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