ラピッドトリガー(ラピトリ)の設定値をどうすればいいのか、迷っていませんか。
プロ選手と同じ設定にすれば上手くなれるのか、初心者はどこから始めるべきなのか、疑問は尽きないでしょう。
この記事では、VCT2025に出場した世界トップレベルのプロ選手たちが実際に使用しているラピトリ設定を公開します。
日本人プロのLaz選手やMeiy選手の設定値から、海外トッププロの最新データまで網羅的にまとめました。
さらに初心者向けのおすすめ設定、ゲーム別の最適な調整方法、人気キーボードの比較情報まで徹底解説していきます。
2026年最新のマウス用ラピトリ機能や大会での規制情報など、知っておくべきトレンドも押さえています。
この記事を読めば、自分に最適なラピトリ設定を見つけるための道筋が明確になるはずです。
ラピッドトリガー(ラピトリ)とは?基本の仕組みを解説
ラピッドトリガーとは、キーボードのキー入力をより高速かつ精密に行うための機能です。
FPSゲームを中心に競技シーンで急速に普及し、今やプロ選手の必須装備となっています。
まずは基本的な仕組みを理解することで、設定の意味がより明確になるでしょう。
従来のキーボードとの違いと動作原理
従来のキーボードは、キーを一定の深さまで押し込んで初めて入力が認識される仕組みでした。
入力がONになる位置(アクチュエーションポイント)と、OFFになる位置(リセットポイント)が固定されているため、次の入力を行うにはキーを完全に戻す必要があったのです。
一方、ラピッドトリガー対応キーボードは、キーの「動きそのもの」をリアルタイムで検知します。
キーを押し始めたわずかな動きで入力がONとなり、離し始めた瞬間にOFFとなる仕組みです。
この技術を実現しているのが、ホールエフェクト(磁気)センサーや光学センサーといった先進的な検知方式になります。
キーのステム部分に内蔵された磁石と基板上のセンサーが連携し、キーの位置を0.01mm単位で精密に測定できるのが特徴です。
アクチュエーションポイント(AP)とリセットポイント(RP)の意味
アクチュエーションポイント(AP)とは、キーを押し込んだときにON判定される深さのことです。
例えばAPを0.5mmに設定すると、キーを0.5mm押し込んだ時点で入力が認識されます。
リセットポイント(RP)は、指を戻したときにOFF判定される位置を指します。
従来のキーボードではAPより浅い位置にRPが固定されていましたが、ラピトリ対応キーボードではAPより深い位置でもリセットできるようになりました。
さらにラピッドトリガー機能自体は、キーの移動方向と移動量に応じてAP・RPが自動で追従する技術です。
例えばラピトリ感度を0.1mmに設定した場合、キーを0.1mm押し下げれば入力ON、0.1mm浮かせれば入力OFFとなります。
キーストローク途中での再入力も可能となるため、従来では不可能だった高速な連続入力が実現できるようになったのです。
ラピトリがFPSゲームで重要な理由
FPSゲームでラピトリが重要視される最大の理由は、ストッピング動作の高速化にあります。
ストッピングとは、移動キーを離してキャラクターを急停止させる動作のことです。
VALORANTでは移動中に射撃すると弾が大きくブレるため、正確に撃つには一瞬で停止する必要があります。
ラピトリ対応キーボードなら、キーを離し始めた瞬間に入力がOFFになるため、従来のキーボードより数十ミリ秒早く停止できるのです。
また、左右に素早く体を振る「レレレ撃ち」のような動きも、キーが完全に戻りきる前に逆方向の入力ができるため、より機敏な操作が可能になります。
プロレベルの試合では、このわずかな反応速度の差が勝敗を分けることも珍しくありません。
実際にVCT2025の出場選手は、ほぼ全員がラピトリ対応キーボードを使用しているというデータもあります。
プロ選手のラピトリ設定一覧【VCT2025最新データ】
プロ選手がどのような設定値を使っているのか、気になる方は多いでしょう。
ここではVCT2025 Kickoffに出場した選手たちの実際の設定データを紹介します。
ただし、プロの設定をそのまま真似すれば強くなれるわけではない点は覚えておいてください。
日本プロ選手(Laz・Meiy・Dep)の設定値
日本を代表するプロ選手たちの設定を見ていきましょう。
DetonatioN FocusMeに所属するMeiy選手は、Wooting 60HEを使用しています。
マウス感度は800DPI×0.2で、eDPIは160という低感度設定です。
ZETA DIVISIONのDep選手は、Pulsar PCMK 2HE TKLを愛用しています。
同じくZETA DIVISIONのCLZ選手とXdll選手は、Wooting 60HEを使用中です。
SyouTa選手はSteelSeries Apex Proを選択しており、感度は800DPI×0.355でeDPI284となっています。
日本のトップ選手たちは、Wooting製品の使用率が高い傾向にあることがわかります。
海外トッププロ(aspas・TenZ・f0rsakeN)の設定値
海外のトップ選手たちの設定も確認してみましょう。
MIBRのaspas選手は、ATK RS6またはWooting 60HEを使用しています。
感度設定は800DPI×0.4でeDPI320という値です。
Paper Rexのf0rsakeN選手は、Wooting 60HEを愛用しています。
感度は800DPI×0.602で、eDPI481.6とやや高めの設定となっています。
SentinelsのZellsis選手は、Razer Huntsman V3 Pro Miniを使用中です。
感度は800DPI×0.215でeDPI172という低感度を採用しています。
G2 Esportsのleaf選手は、Wooting 60HEで1600DPI×0.072、eDPI115.2という超低感度設定が特徴的です。
海外選手もWooting製品の使用率が圧倒的に高く、プロシーンでの信頼度の高さがうかがえます。
プロ選手に人気のキーボード機種ランキング
VCT2025出場選手の使用キーボードを集計すると、明確な傾向が見えてきます。
最も使用率が高いのはWooting 60HEで、出場選手の半数以上が愛用しています。
次いでWooting 80HE、SteelSeries Apex Pro TKL Gen3、Razer Huntsman V3 Pro シリーズが人気です。
| 順位 | キーボード | 主な使用チーム |
|---|---|---|
| 1位 | Wooting 60HE | Paper Rex, Sentinels, G2, LOUD |
| 2位 | Wooting 80HE | ZETA DIVISION, Team Secret, Global Esports |
| 3位 | SteelSeries Apex Pro TKL | T1, Gen.G, DRX |
| 4位 | Razer Huntsman V3 Pro | Gen.G, TALON, MIBR |
| 5位 | Pulsar PCMK 2HE TKL | ZETA DIVISION, LOUD, Evil Geniuses |
Wooting製品が圧倒的なシェアを持つ理由は、カスタマイズ性の高さとファームウェアの安定性にあります。
ホットスワップ対応でスイッチ交換も可能なため、プロ選手が細部まで調整できる点も評価されているようです。
初心者向けラピトリおすすめ設定と始め方
ラピトリ対応キーボードを購入したものの、設定方法がわからないという声は少なくありません。
ここでは初心者が最初に設定すべきポイントと、おすすめの数値を解説します。
いきなりプロと同じ設定にするのではなく、段階的に調整していくことが上達への近道です。
最初に設定すべきキーはWASDだけ
ラピトリ設定で最も重要なポイントは、全キーに設定しないことです。
初心者が陥りがちな失敗は、すべてのキーにラピトリを適用してしまうケースになります。
全キーに高感度設定を適用すると、タイピング時に指を置いただけで入力されてしまう誤入力が頻発するのです。
まずは移動キー(WASD)だけにラピトリをONにしましょう。
これにより、ストッピングや左右の切り返しといったFPSで重要な動作が高速化されます。
慣れてきたら、しゃがみキーや歩きキーなど、必要に応じて他のキーにも設定を広げていくと良いでしょう。
射撃キーやスキルキーは誤入力のリスクが高いため、ラピトリをOFFにしておくことをおすすめします。
アクチュエーションポイントは0.1mmと0.5mmどちらが良い?
アクチュエーションポイント(AP)の設定値は、0.1mmが最速ですが初心者には0.5mm程度がおすすめです。
0.1mmに設定すると、キーに触れただけで入力が認識されるため、意図しない入力が発生しやすくなります。
指の微細な震えや、キーに軽く触れただけでも反応してしまうリスクがあるのです。
0.5mmであっても、従来のメカニカルキーボード(通常2.0mm程度)と比較すれば4倍の高感度となります。
まずは0.5mmで慣れてから、徐々に0.3mm、0.2mm、0.1mmと下げていくアプローチが効果的でしょう。
「ストッピングが安定しない」と感じる場合は、逆にAPを少し深めに設定してみることも有効な対処法です。
連続ラピッドトリガーとタキオンモードの設定方法
連続ラピッドトリガー(Continuous Rapid Trigger)は、キーを完全に離さなくてもラピトリ機能が維持されるモードです。
この設定をONにすると、キーストロークの途中で指を止めても、再び動かした瞬間から入力が再開されます。
FPSゲームでは常にONにしておくことをおすすめします。
タキオンモードやターボモードは、メーカーによって名称が異なりますが、入力処理を最適化して遅延を最小限に抑える機能です。
こちらも基本的にはONにしておいて問題ありません。
アップストロークとダウンストロークの感度を個別に設定できる機種もありますが、初心者のうちは同じ値に統一しておくとシンプルで扱いやすいでしょう。
設定画面の細かな項目は、基本操作に慣れてから徐々に調整していくことをおすすめします。
ゲーム別ラピトリ設定の最適解
ラピトリの最適な設定値は、プレイするゲームタイトルによって異なります。
ゲームごとの特性を理解し、それに合わせた調整を行うことで、より効果的にラピトリ機能を活用できるでしょう。
ここでは人気タイトル別の設定のコツを解説します。
VALORANT向け設定のコツとストッピング強化
VALORANTでは、ストッピングの精度が最も重要な要素となります。
移動中に射撃すると弾が大きくブレるため、一瞬で停止してから撃つ技術が求められるのです。
ラピトリ設定のポイントは、移動キー(WASD)のOFFストロークを浅くすることにあります。
キーを離した瞬間に入力がOFFになれば、それだけ早くキャラクターが停止するためです。
おすすめの初期設定は、アクチュエーションポイント0.1mm〜0.3mm、ラピトリ感度0.1mm〜0.2mmとなります。
ただし、感度を上げすぎると左右の切り返し時に誤入力が発生することもあるため、安定性とのバランスを見ながら調整してください。
歩きキー(Shift)は誤入力を防ぐためにAPを深めに設定しておくと、意図しない歩き状態を回避できます。
Apex Legends向け設定とレレレ撃ち対応
Apex Legendsでは、移動しながら射撃することが多いため、VALORANTとは異なるアプローチが必要です。
レレレ撃ち(左右に素早く体を振りながら撃つ動き)を効果的に行うには、キーの切り返しを高速化することが重要になります。
ラピトリ感度は0.1mm〜0.2mmの高感度設定がおすすめです。
キーが完全に戻る前に逆方向の入力ができるため、より機敏な左右移動が実現できます。
また、しゃがみキーの設定も重要なポイントとなります。
しゃがみ撃ちを多用するプレイスタイルなら、しゃがみキーにもラピトリを適用することで、立ち上がり動作が高速化されるでしょう。
ジャンプキーは誤入力のリスクが高いため、ラピトリをOFFにしておくか、APを深めに設定することをおすすめします。
格闘ゲーム向け設定と斜め入力の調整方法
格闘ゲームでは、コマンド入力の正確性が重要な要素となります。
ラピトリ設定で注意すべき点は、斜め入力の抜けを防ぐことです。
速度重視で全ボタンを浅い設定にすると、↓↘→といったコマンド入力時に斜め入力が正しく認識されないケースがあります。
ZENAIMが推奨する安定性重視の設定では、下入力のみ通常アクチュエーションとし、APを0.40mm、RPを-0.35mmに設定しています。
これにより、指をほぼ完全に戻さないとOFFしないようになり、斜め入力が維持される時間が長くなるのです。
速度重視設定(全ボタンAP0.15mm、OFFストローク0.20mm)は、連打やガード動作が高速化する反面、コマンド入力の難易度が上がります。
自分のプレイスタイルに合わせて、速度と安定性のバランスを調整していきましょう。
ラピトリ対応キーボードの比較と選び方
ラピトリ対応キーボードは多くのメーカーから発売されており、価格帯も1万円から4万円以上まで幅広く存在します。
どの製品を選ぶべきか迷っている方のために、主要製品の特徴を比較してみましょう。
自分の用途や予算に合った最適な一台を見つける参考にしてください。
Wooting 60HE vs Razer Huntsman V3 Pro徹底比較
プロ選手の使用率で圧倒的な人気を誇るWooting 60HEと、大手メーカーRazerの最新モデルHuntsman V3 Proを比較します。
| 項目 | Wooting 60HE | Razer Huntsman V3 Pro TKL |
|---|---|---|
| 価格 | 約39,000円 | 約27,000円 |
| RT最小値 | 0.1mm | 0.1mm |
| スイッチ方式 | 磁気式(ホールエフェクト) | 光学式 |
| 配列 | 英語配列のみ | 日本語/英語配列 |
| ホットスワップ | 対応 | 非対応 |
| カスタマイズ性 | 非常に高い | 標準的 |
Wootingの強みは、カスタマイズ性の高さとホットスワップ対応にあります。
スイッチの交換が可能で、ファームウェアのアップデートも頻繁に行われているため、長期的な使用に適しています。
一方、Razer Huntsman V3 Proは開封後すぐに使える完成度の高さが魅力です。
日本語配列を選べる点や、価格が比較的手頃な点も大きなメリットとなるでしょう。
RTingsの比較テストでは、ゲーミング性能はWootingがわずかに上回るという結果が出ています。
コスパ最強のDrunkDeer A75は買いか?
予算を抑えたい方に注目されているのが、DrunkDeer A75です。
約12,000円という価格ながら、0.1mmからのラピトリ設定に対応しています。
| 項目 | DrunkDeer A75 |
|---|---|
| 価格 | 約12,000円 |
| RT最小値 | 0.1mm |
| 特徴的な機能 | DualTrigger、LastWin(SOCD) |
| 配列 | 英語配列 |
DualTrigger機能は、キーを押したときと離したときに別々の入力を割り当てられる機能です。
自動ストッピングのような動作を設定できるため、初心者でもストッピング精度を高められます。
ただし、高価格帯の製品と比較すると、ビルドクオリティやソフトウェアの使いやすさでは劣る部分もあります。
初めてラピトリキーボードを試してみたい方や、予算を抑えたい方には十分おすすめできる選択肢です。
日本語配列で選ぶならどの機種がおすすめ?
日本語配列のラピトリ対応キーボードを探している方には、以下の製品がおすすめです。
| 製品名 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| SteelSeries Apex Pro TKL Gen3 | 約26,000円 | プロ選手も使用、安定した品質 |
| Logicool G PRO X TKL RAPID | 約25,000円 | 軽い打鍵感、信頼のロジクール製 |
| ELECOM TK-VK720A | 約15,000円 | 国産、最安価格帯 |
| Razer Huntsman V3 Pro TKL | 約27,000円 | 高い完成度、豊富な機能 |
日本語配列は変換・無変換キーがあるため、普段使いとの併用がしやすいというメリットがあります。
ただし、60%サイズの製品では日本語配列がない場合が多い点には注意が必要です。
Logicool G PRO X TKL RAPIDは、日本語配列対応かつテンキーレスサイズで、初心者からプロ志向まで幅広くおすすめできます。
ラピトリ設定の注意点とデメリット
ラピトリは万能な機能ではなく、使い方を誤ると逆効果になることもあります。
ここでは導入前に知っておくべき注意点とデメリットを解説します。
正しく理解した上で活用することで、ラピトリの恩恵を最大限に受けられるでしょう。
感度を上げすぎると誤入力が起きる理由
ラピトリ感度やアクチュエーションポイントを極端に浅く設定すると、誤入力が発生しやすくなります。
0.1mm以下の超高感度設定では、指の微細な震えやキーボード本体の振動ですら入力として認識されることがあるのです。
特に初心者が陥りがちなのは、プロ選手の設定をそのまま真似してしまうケースです。
プロ選手は長年の経験で指の置き方や力加減をコントロールできますが、一般プレイヤーがいきなり同じ設定にしても使いこなせない可能性が高いでしょう。
また、緊張する場面で指が震えやすい人は、感度を上げすぎないほうが安定したパフォーマンスを発揮できます。
自分の指の癖や緊張時の状態を考慮しながら、最適な設定を見つけていくことが重要です。
デッドゾーン問題とは?確認すべきポイント
デッドゾーンとは、キーストロークの開始点や終了点付近において、入力として検知されない無反応区間のことです。
製品によっては、キーの底打ち付近に大きなデッドゾーンが存在する場合があります。
デッドゾーンが大きいと、キーを離し始めても一定距離戻るまで入力がOFFにならず、ラピトリのメリットが損なわれてしまうのです。
メーカーが「0デッドゾーン」を謳っていても、実際には完全な0mmではないケースもあります。
購入前にはレビュー記事や動画で、実際の動作を確認することをおすすめします。
特にストッピング性能を重視する場合は、デッドゾーンの小ささが重要な選定基準となるでしょう。
普段使いとゲーム用でプロファイルを分けるべき?
ラピトリ対応キーボードを普段使いでも使用する場合、プロファイルを分けることを強くおすすめします。
高感度設定のままタイピングすると、キーに触れただけで入力されてしまい、誤入力が頻発するためです。
多くの製品では、複数のプロファイルを保存して切り替える機能が搭載されています。
ゲーム用プロファイルでは移動キーのみラピトリON、普段使い用プロファイルでは全キーラピトリOFFといった使い分けが効果的です。
G HUBやRazer Synapseなどの専用ソフトウェアには、起動中のアプリケーションを認識して自動でプロファイルを切り替える機能もあります。
この機能を活用すれば、手動で切り替える手間を省けて便利でしょう。
SOCD機能は使うべき?大会規制と最新ルール
SOCD(同時反対方向入力)機能は、ラピトリと並んで注目されている機能です。
しかし、一部の大会やゲームでは使用が禁止されているケースもあります。
正しい知識を持った上で、使用するかどうかを判断しましょう。
後入力優先SOCDのメリットとリスク
SOCDとは、左右(AキーとDキー)のような反対方向のキーを同時に押した場合の処理方法を設定する機能です。
後入力優先(Last Win)モードでは、後から押されたキーの入力が優先されます。
例えば、右方向に移動中に左キーを押すと、即座に左方向への移動に切り替わるのです。
通常のキーボードでは両方同時押しで静止状態になりますが、後入力優先なら一瞬の静止時間がなくなります。
このメリットは、キャラクターの切り返し動作が高速化することにあります。
しかし、後入力優先SOCDは「1つのキー操作で2つのゲーム内入力(先行キーのリリース+後続キーのプレス)を行う」ことになるため、マクロやチートに類する機能ではないかという議論もあります。
CS2で禁止・VALORANTでの扱いはどうなる?
2024年8月、Valve社はCounter-Strike 2において、SOCD機能(スナップタップ)を公式に禁止しました。
スクリプトやハードウェアによる自動化機能も併せて禁止対象となっています。
一方、VALORANTでは2026年2月時点でSOCD機能は規制されていません。
VCT公式大会でもWootingやRazer製品のSOCD機能付きキーボードが使用されています。
ただし、今後VALORANTでも規制が導入される可能性は否定できません。
競技シーンでプレイする予定がある場合は、大会規約を事前に確認することをおすすめします。
チート扱いされないための設定の境界線
現時点での一般的な見解として、ラピッドトリガー機能自体はハードウェアレベルの機能であり、チートとはみなされていません。
問題となりやすいのは、SOCD後入力優先や、DKS(ダイナミックキーストローク)を使った自動化設定です。
例えば、「Aキーを押すと同時にDキーの入力も自動で行われる」といったマクロ的な設定は、ゲームによっては利用規約違反となる可能性があります。
安全に使用したい場合は、以下の点を意識してください。
ラピッドトリガー機能のみを使用し、SOCD機能は競技大会のルールを確認してから使う。
DKSやマクロ機能は、公式大会に参加する予定がある場合は使用を控える。
不安がある場合は、ニュートラル設定(同時押しで静止)を選択しておくのが無難です。
2026年最新トレンド マウスにもラピトリ搭載
2026年、ラピトリ技術はキーボードからマウスへと進化を遂げました。
Logicoolが世界初となるマウス用ラピトリ機能を発表し、ゲーミングデバイス業界に新たな革新をもたらしています。
この最新トレンドについて詳しく解説します。
Logicool PRO X2 SUPERSTRIKEのHITS機能とは
2026年2月19日、Logicoolは「PRO X2 SUPERSTRIKE LIGHTSPEED」を発売しました。
価格は29,150円で、世界初のハプティック誘導トリガーシステム(HITS)を搭載しています。
HITSとは、マウスの左右クリックボタンに押下量を検知する誘導システムを組み込んだ技術です。
従来の機械式スイッチと比較して、クリック入力の遅延を最大30ms短縮することに成功しています。
さらに、アクチュエーションポイントを10段階、ラピッドトリガー(クリックオフを検知する高さ)を5段階で調整可能です。
物理スイッチのようなクリック感を再現するハプティック(振動フィードバック)も、オフから5までの6段階で強度を変更できます。
マウスのラピトリ設定でクリック反応はどう変わる?
マウスにラピトリ機能が搭載されたことで、クリック操作のカスタマイズが大幅に広がりました。
左右のクリックボタンは独立して設定できるため、用途に応じた最適化が可能です。
例えば、左クリック(射撃)はアクチュエーションポイントを浅く設定して連射に対応し、右クリック(エイム)は深めに設定して誤クリックを防ぐといった使い分けができます。
ハプティック機能をオフにすれば、トラックパッドやタッチパネルをタップするような感覚でクリック操作が可能になります。
専用ソフト「G HUB」では、ゲームごとにプロファイルを保存して自動切り替えする機能も搭載されています。
設定内容をコードとして共有できる新機能により、プロ選手の設定を簡単に再現できるようになりました。
よくある質問 ラピトリ設定の疑問を解決
ラピトリ設定に関して、多くのユーザーが抱える疑問に回答します。
導入を検討している方や、すでに使用しているが悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。
ラピトリは本当に必要?効果を感じない場合の対処法
ラピトリが必要かどうかは、プレイするゲームやプレイスタイルによって異なります。
アンケート調査によると、ラピトリを「必須」と回答したユーザーは全体の約30%にとどまっています。
「あれば嬉しいが必須ではない」という回答が50%以上を占めており、万人に必要な機能ではないことがわかります。
効果を感じにくい場合は、まず設定を見直してみてください。
移動キーのみにラピトリを適用しているか、アクチュエーションポイントは適切か、といった基本的な部分を確認しましょう。
また、ストッピングの練習を意識的に行うことで、ラピトリの恩恵を実感できるようになることもあります。
RPGやシミュレーションゲームが中心の場合は、ラピトリの恩恵を感じにくいかもしれません。
設定を変えたら逆に下手になった原因と解決策
ラピトリ設定を変更した直後は、一時的にパフォーマンスが下がることがあります。
これは脳と指が新しい感覚に慣れていないためで、珍しい現象ではありません。
特に、従来のキーボードからラピトリ対応製品に乗り換えた場合は、ストッピングのタイミングが変わるため違和感を覚えるでしょう。
解決策として、まずは練習モードやデスマッチで新しい設定に慣れる時間を設けてください。
最低でも数日から1週間程度は、同じ設定で使い続けることをおすすめします。
それでも改善しない場合は、感度を少し下げて安定性を優先した設定に戻してみましょう。
自分に合った設定を見つけるには、小さな変更を繰り返しながら最適値を探っていく作業が必要です。
キーボードを買い替えたら設定は引き継げる?
残念ながら、異なるメーカーのキーボード間で設定を直接引き継ぐことはできません。
各メーカーが独自のソフトウェアと設定形式を採用しているためです。
同じメーカー内であっても、モデルが異なると設定ファイルの互換性がない場合があります。
買い替え時には、現在の設定値をメモしておき、新しいキーボードで手動で再設定する必要があります。
アクチュエーションポイント、ラピトリ感度、適用しているキーの範囲などを記録しておくと便利です。
一部の製品では、設定をエクスポートしてクラウド上に保存できる機能もあります。
将来の買い替えに備えて、現在の設定をスクリーンショットで保存しておくことをおすすめします。
まとめ:ラピトリ設定プロの最新情報と選び方
- ラピトリとはキーの動きをリアルタイムで検知し、入力のON/OFFを高速化する技術である
- プロ選手の使用率ではWooting 60HEが圧倒的なシェアを持つ
- 初心者は全キーではなく移動キー(WASD)のみにラピトリを設定すべきである
- アクチュエーションポイントは0.5mm程度から始めて徐々に調整するのが効果的である
- VALORANTではストッピング強化、Apex Legendsではレレレ撃ち強化が主な活用法となる
- 日本語配列を求めるならSteelSeries Apex ProやLogicool G PRO X TKL RAPIDが選択肢となる
- 感度を上げすぎると誤入力が発生するリスクがあるため注意が必要である
- SOCD後入力優先機能はCS2で禁止されているがVALORANTでは2026年2月時点で規制なしである
- 2026年にはLogicoolがマウス用ラピトリ機能「HITS」を世界初搭載した製品を発売した
- 設定に唯一の正解はなく、自分のプレイスタイルに合わせた調整が最も重要である