ラピッドトリガー搭載キーボードを自作してみたいけれど、何から始めればいいかわからない。
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
FPSゲームでストッピング性能を極めたい、市販品にはない打鍵感を追求したい、見た目を自分好みにカスタマイズしたいなど、自作を検討する理由はさまざまです。
しかし、磁気スイッチの互換性やPCBAの選び方、キャリブレーションの方法など、自作ならではの知識が必要になります。
この記事では、ラピトリ自作に必要なパーツの選び方から費用の目安、組み立て手順、よくある失敗まで、初心者でも迷わず進められるよう徹底的に解説します。
自作キーボードの世界に踏み出すための完全ガイドとして、ぜひ参考にしてください。
ラピトリ自作とは?完成品との違いとメリット
ラピトリ自作とは、ラピッドトリガー機能を搭載したキーボードを、パーツを個別に購入して自分で組み立てることを指します。
完成品を購入する場合とは異なり、基板やスイッチ、ケースなど各パーツを自由に選択できる点が最大の特徴です。
ラピッドトリガー(ラピトリ)の仕組みと自作の基本
ラピッドトリガーとは、キーの押し込み量と離し量を極めて細かく検知し、入力のON/OFFを瞬時に切り替える技術です。
従来のメカニカルキーボードでは、キーが反応する深さ(アクチュエーションポイント)と入力が切れる深さ(リセットポイント)が固定されていました。
一方、ラピトリ対応キーボードでは磁気センサーを使用し、キーの位置をリアルタイムで検知するため、0.1mm単位での調整が可能になります。
自作の場合、この磁気センサーを搭載したPCBA(プリント基板アセンブリ)を核として、ケースやスイッチ、キーキャップを組み合わせていきます。
はんだ付けが不要なホットスワップ対応のキットが主流となっているため、工具があれば比較的簡単に組み立てられます。
完成品を買うより自作が選ばれる3つの理由
自作を選ぶ第一の理由は、カスタマイズの自由度の高さです。
完成品では選べないスイッチやケースを組み合わせることで、自分だけの打鍵感や見た目を実現できます。
第二の理由は、最高性能を追求できる点にあります。
市販の完成品にはコストや設計上の制約がありますが、自作であれば最新かつ最高性能のPCBAを選択し、理論上の最高スペックを手に入れることが可能です。
例えば、MM Studio M6Lite+のような0.002mm対応のPCBAは、自作でしか手に入りません。
第三の理由は、修理やアップグレードのしやすさです。
パーツ単位で交換できるため、スイッチの摩耗や新しいPCBAの登場に合わせて、必要な部分だけを更新できます。
自作ラピトリキーボードでできるカスタマイズ
自作では、以下のようなカスタマイズが可能になります。
打鍵感については、スイッチの種類や重さ、ケース素材、吸音材の有無で大きく変化します。
コトコトとした静かな打鍵感から、カチカチとしたクリッキーな感触まで、好みに合わせて調整できます。
見た目については、ケースのカラーや素材、キーキャップのデザイン、RGBライティングの設定など、無限の組み合わせが楽しめます。
性能面では、アクチュエーションポイントやラピッドトリガーの感度を、自分のプレイスタイルに最適化することが可能です。
ラピトリ自作に必要なパーツ一覧と選び方
ラピトリキーボードを自作するには、複数のパーツを揃える必要があります。
それぞれのパーツには選び方のポイントがあり、組み合わせの相性も重要になってきます。
PCBA(基板)の種類と性能比較
PCBAは自作キーボードの心臓部であり、ラピッドトリガーの性能を左右する最も重要なパーツです。
主要なPCBAの性能を比較すると、以下のようになります。
| 製品名 | AP最小値 | 入力遅延 | ポーリングレート | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| RAVEN61 HE RGB | 0.02mm | 0.3ms | 8000Hz | 8,250円 |
| GATERON GT60 PRO | 0.01mm | 0.01ms | 8000Hz | 17,000円 |
| MM Studio M6Lite+ | 0.002mm | 0.1ms | 8000Hz | 37,800円 |
| VENOM60 HE | 0.01mm | 低遅延 | 8000Hz | 要確認 |
初心者には、価格が手頃で情報も多いRAVEN61 HE RGBがおすすめです。
性能を追求したい場合は、GATERON GT60 PROやMM Studio M6Lite+が有力な選択肢となります。
GH60互換ケースのおすすめと選定ポイント
ケースは打鍵感と見た目に大きく影響するパーツです。
上記で紹介したPCBAの多くはGH60という規格に対応しているため、GH60互換ケースを選ぶことになります。
代表的なケースとしては、Tofu60 ReduxやHoly60があります。
Tofu60 Reduxはアルミ製で重厚感があり、安定した打鍵感が得られます。
価格は8,000円から15,000円程度で、カラーバリエーションも豊富です。
Holy60は独特なデザインが特徴で、個性的な見た目を求める方に人気があります。
ケース選びのポイントは、素材と重量、そして内部構造です。
アルミ製は打鍵音が硬質になり、プラスチック製は軽くて柔らかい音になる傾向があります。
磁気スイッチの互換性と失敗しない選び方
磁気スイッチ選びで最も注意すべき点は、互換性の確認です。
磁気スイッチには複数の規格があり、PCBAによって対応する規格が異なります。
主な互換性の種類は以下の通りです。
KS-20互換は最も普及している規格で、Wooting全シリーズやMelGeek MADE68、Everglide SU68などが対応しています。
スイッチの選択肢が多く、カスタムの幅が広いため、これから自作を始める方にはKS-20互換のPCBAがおすすめです。
KS-37互換はVXE ATK68/75のG版やKeychron Q1 HEなどが対応していますが、選べるスイッチの種類が限られます。
RAESHA V1/V2互換はDrunkDeerシリーズやELECOM製品が対応しており、こちらも選択肢が少なめです。
購入前に必ずPCBAの対応規格を確認し、同じ規格のスイッチを選んでください。
人気の磁気スイッチとしては、GATERON Magnetic Green Dragon、TTC KOM、OUTEMU Amethyst Magneticなどがあります。
スタビライザー・キーキャップ・ケーブルの選び方
スタビライザーは、スペースキーやシフトキーなど長いキーの安定性を保つパーツです。
プレートマウント式とPCBマウント式の2種類があり、PCBAによって対応する方式が異なります。
RAVEN61 HEにはスタビライザーが付属していますが、別途購入する場合はDUROCK Plate Mount Stabilizer V3やTypeplus x YIKB screw-in stabilizerが定番です。
キーキャップは見た目を大きく左右するパーツで、素材やプロファイル(形状)、デザインなど選択肢は無数にあります。
注意点として、MM Studio M6Lite+のような製品では2Uや1Uサイズのシフトキーが必要になる場合があります。
購入前にPCBAの配列を確認し、対応するキーキャップセットを選びましょう。
USBケーブルは、高ポーリングレートに対応したものを新調することをおすすめします。
古いケーブルでは8000Hzのポーリングレートで動作が不安定になる可能性があるためです。
ラピトリ自作の費用はいくら?総額コストを徹底計算
ラピトリキーボードの自作費用は、選ぶパーツのグレードによって大きく変わります。
ここでは具体的な金額を示しながら、予算別の構成例を紹介します。
最低限の構成で組む場合の費用目安
できるだけ費用を抑えて自作する場合の構成例です。
PCBA(RAVEN61 HE RGB)は8,250円で購入できます。
ケースは海外通販で5,000円程度のGH60互換ケースを選べます。
磁気スイッチはOUTEMU Amethyst Magneticなど安価なものを選ぶと、60個で約4,000円です。
キーキャップは3,000円程度から購入可能です。
USBケーブルは1,500円程度で調達できます。
合計すると、約22,000円から25,000円程度で自作ラピトリキーボードを組むことができます。
高性能を追求した場合の費用目安
性能を最優先にした場合の構成例です。
PCBA(MM Studio M6Lite+)は37,800円です。
ケース(Tofu60 Redux)は約12,000円です。
磁気スイッチ(TTC KOM)は60個で約12,000円です。
高品質なキーキャップセットは10,000円から20,000円程度です。
吸音材(ポロン)は約2,000円です。
USBケーブルは約3,000円です。
合計すると、約77,000円から87,000円程度となります。
完成品ラピトリキーボードとの価格比較
完成品のラピトリキーボードは、安いものでは8,000円台から、高いものでは50,000円以上まで幅広い価格帯があります。
Attack Shark X65 HEは約6,000円、MCHOSE ACE60 Proは約9,800円と、1万円以下で購入できる完成品も存在します。
一方、Wooting 60HEは約33,000円、Wooting 80HEは約36,000円です。
単純な価格比較では、完成品の方が安い場合が多いといえます。
しかし、自作では完成品にはない最高性能のPCBAを選べる点、パーツ単位での交換やアップグレードが容易な点がメリットとなります。
コストパフォーマンスを重視するなら完成品、カスタマイズ性や最高性能を重視するなら自作という選び方が基本です。
ラピトリ自作キーボードのおすすめPCBAキット5選
ここでは、自作ラピトリキーボードの核となるPCBAキットを5つ紹介します。
それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った製品を選んでください。
RAVEN61 HE RGB|初心者向けの定番キット
RAVEN61 HE RGBは、遊舎工房で購入できる60%サイズの自作キットです。
価格は8,250円と手頃で、ラピトリ自作の入門として最適な選択肢といえます。
ラピッドトリガーは0.02mmから2.20mmまで0.02mm刻みで設定可能です。
アクチュエーションポイントは0.10mmから4.00mmまで調整できます。
ポーリングレートは最大8000Hz、入力遅延は0.3ms+0.2msと十分な性能を備えています。
スタビライザーが付属している点も初心者には嬉しいポイントです。
別途、磁気スイッチ、キーキャップ、GH60互換ケース、USBケーブルを用意する必要があります。
GATERON GT60 PRO|最強スペックの高性能PCB
GATERON GT60 PROは、スペック面で最強クラスの性能を持つPCBAキットです。
価格は17,000円で、国内正規代理店のKIBUSHOPで購入できます。
アクチュエーションポイントは最小0.01mm、調整幅は0.004mm単位という驚異的な精度を実現しています。
入力遅延は0.01ms、ポーリングレートは8000Hzです。
USB端子を除き完全防水仕様となっているため、万が一飲み物をこぼしても安心です。
スタビライザーとソケットが最初から付属しており、組み立ての手間が軽減されています。
ウェブベースの専用ソフトウェアで設定を行いますが、プロファイル機能は現時点で未搭載です。
MM Studio M6Lite+|0.002mm対応の最高峰
MM Studio M6Lite+は、理論上の最高スペックを追求した最上位PCBAです。
価格は37,800円と高価ですが、その性能は他の追随を許しません。
アクチュエーションポイント、アクティブポイント、リセットポイントの全てが最短0.002mmで設定可能です。
低遅延モード、高精度モード、バランスモードの3つを切り替えて使用できます。
低遅延モードでは0.1msという超低遅延を実現し、60%サイズキーボードの中では最高性能です。
注意点として、専用ソフトウェアのMMPanelは中国語と英語のみ対応で、使いこなすには慣れが必要です。
また、TTC KOMスイッチが推奨されており、実質的にスイッチの選択肢が限定されます。
キーキャップも2Uと1Uのシフトキーが含まれるセットが必要になります。
RAKKA 60 ATLAS|LED分離設計の最新モデル
RAKKA 60 ATLASは、2025年10月に登場した最新のPCBAキットです。
LED基板を分離した設計を採用しており、自由な配列でのカスタマイズが可能になっています。
世界最高クラスのラピトリ性能と評価されており、海外のレビューでも高い評価を得ています。
入手は海外通販がメインとなりますが、一部の国内ショップでも取り扱いがあります。
最新技術を取り入れた設計で、今後のスタンダードになる可能性を秘めた製品です。
VENOM60 HE|安定動作とソフトウェアが魅力
VENOM60 HEは、安定したソフトウェアと動作を求める方におすすめのPCBAです。
使いやすいソフトウェアが特徴で、設定に迷うことなくラピトリ機能を活用できます。
GH60互換のケースに対応していますが、別売りのGEON 60HE Compatible Plateが必要になる点は注意が必要です。
バランスの取れた性能と使いやすさを両立しており、中級者以上のユーザーから支持されています。
ラピトリ自作の組み立て手順と設定方法
パーツが揃ったら、いよいよ組み立てに入ります。
正しい手順で組み立て、適切な設定を行うことで、ラピトリ機能を最大限に発揮できます。
組み立て前に確認すべき準備と工具
組み立てを始める前に、以下の点を確認してください。
まず、全てのパーツが揃っているかチェックします。
PCBA、ケース、磁気スイッチ、スタビライザー、キーキャップ、USBケーブルが必要です。
必要な工具としては、スイッチプラー(スイッチを抜くための工具)、キーキャッププラー、ピンセットがあると便利です。
ホットスワップ対応のPCBAであれば、はんだごては不要です。
組み立て前に、PCBAの通電確認を行うことをおすすめします。
PCに接続して全てのキーが反応するか確認し、初期不良がないかチェックしてください。
スイッチ・スタビライザーの取り付け方
まず、スタビライザーをPCBAまたはプレートに取り付けます。
プレートマウント式の場合はプレートに、PCBマウント式の場合はPCBAに直接取り付けます。
スタビライザーの向きを間違えないよう注意してください。
次に、磁気スイッチを取り付けていきます。
スイッチの向きは、LEDが南向きのPCBAの場合、スイッチのLED部分を下側にすると綺麗に光ります。
全てのスイッチを取り付けたら、ケースに組み込みます。
吸音材(フォーム)を使用する場合は、PCBAとケースの間に敷くことで、反響音を抑えて打鍵感を改善できます。
おすすめの素材はポロンで、Amazonなどで手軽に購入できます。
キャリブレーションのやり方と重要性
キャリブレーションは、ラピトリキーボードを正常に動作させるために必須の作業です。
これを怠ると、設定した数値通りにラピッドトリガーが機能しない可能性があります。
キャリブレーションの手順は以下の通りです。
専用ソフトウェアを起動し、キャリブレーション画面を開きます。
開始ボタンを押したら、全てのキーを一つずつ底まで押し込みます。
底部で少しグリグリと動かすと、より高精度なキャリブレーションが可能です。
重要な注意点として、スイッチを交換した場合は必ずキャリブレーションをやり直してください。
同じ種類のスイッチでも、個体差があるため再度の校正が必要です。
異なる種類のスイッチに変更する場合は、ソフトウェアでスイッチの種類を変更した後にキャリブレーションを行います。
ラピッドトリガー・アクチュエーションポイントの設定
キャリブレーションが完了したら、ラピッドトリガーとアクチュエーションポイントを設定します。
アクチュエーションポイントは、キーを押し始めてから入力がONになるまでの深さです。
浅く設定するほど反応が速くなりますが、誤入力のリスクも高まります。
初心者には0.5mmから1mm程度をおすすめします。
ラピッドトリガーの設定は、キーを離し始めてから入力がOFFになるまでの距離を決めます。
こちらも浅いほど反応が速くなりますが、0.1mm以下に設定すると誤入力が発生しやすくなります。
初心者には0.1mm程度から始めて、慣れてきたら徐々に調整していくことをおすすめします。
VALORANTなどのFPSでストッピングを重視する場合は、アクチュエーションポイントを0.1mmから0.5mm、ラピッドトリガーを0.1mmに設定するのが一般的です。
ラピトリ自作の注意点とよくある失敗
自作には完成品にはない落とし穴があります。
事前に注意点を把握しておくことで、失敗を防ぎましょう。
磁気スイッチの互換性を間違えるとどうなる?
磁気スイッチの互換性を間違えると、キーボードが正常に動作しません。
最悪の場合、全く反応しなかったり、特定のキーだけ認識されなかったりします。
例えば、KS-20互換のPCBAにKS-37互換のスイッチを取り付けても、磁石の位置や極性が異なるため正確な入力検知ができません。
また、同じ互換性でも、スイッチのピンの有無によってPCBAのソケットと合わない場合があります。
ピンがあるスイッチをピン穴のないPCBAに使用するには、ピンを切断する改造が必要になります。
購入前に必ずPCBAの対応スイッチ一覧を確認し、互換性のあるスイッチを選んでください。
デッドゾーンとは?性能に影響する落とし穴
デッドゾーンとは、キーストロークの上端や下端にある、入力として検知されない区間のことです。
トップデッドゾーンはキーの押し始め部分、ボトムデッドゾーンはキーの底部分に存在します。
特に問題になるのはボトムデッドゾーンです。
ラピッドトリガーを0.1mmに設定していても、ボトムデッドゾーンが1mmあれば、底打ちした状態から1mm戻さないと入力がOFFになりません。
製品によってボトムデッドゾーンの大きさは異なり、0.015mmから1.2mm以上まで差があります。
ストッピング性能を重視するなら、ボトムデッドゾーンが短い製品を選ぶことが重要です。
ただし、メーカーがデッドゾーン0を謳っていても、実際には存在する場合があります。
購入前にレビューや実測データを確認することをおすすめします。
ソフトウェア非対応・プロファイル未搭載の問題
自作用PCBAのソフトウェアには、完成品と比べて使いにくい場合があります。
MM Studio M6Lite+のMMPanelは中国語と英語のみ対応で、日本語表示ができません。
また、設定項目が複雑で、上級者でも理解に時間がかかることがあります。
プロファイル機能が未搭載の製品では、ゲーム用とタイピング用で設定を切り替えることができません。
GATERON GT60 PROも現時点ではプロファイル切り替えに対応していないため、用途に応じた設定変更が手間になります。
購入前にソフトウェアの対応言語や機能を確認し、自分で使いこなせるかどうかを検討してください。
超高感度設定による誤入力リスク
ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントを極端に浅く設定すると、誤入力が発生しやすくなります。
0.1mm以下の設定では、指の微細な震えやキーボード本体の振動でも入力として認識される可能性があります。
メーカー各社が0.002mmや0.01mmといった極限の数値を競っていますが、実際にその設定で安定して使えるかは別問題です。
超高感度設定が有効なのは、自分の操作スタイルに合っている場合に限られます。
最適な設定値は人によって異なるため、まずは0.1mm程度から始めて、自分に合った数値を探していくことをおすすめします。
ラピトリ自作キーボードの評判と口コミ
実際に自作を経験したユーザーの声を紹介します。
メリットとデメリットの両面を把握し、自作するかどうかの判断材料にしてください。
自作ユーザーが感じたメリットの声
自作ユーザーからは、カスタマイズの自由度に関する肯定的な意見が多く聞かれます。
完成品では得られない打鍵感を実現できたという声や、見た目を完全に自分好みにできた満足感を語る方が多いです。
性能面では、市販品にはない最新PCBAを使えることを評価する声があります。
特にGATERON GT60 PROやMM Studio M6Lite+を使用したユーザーからは、入力遅延の少なさを体感できたという報告があります。
また、パーツ単位で交換できるため、スイッチの打鍵感に飽きたら別のスイッチに変えられる点も好評です。
自作キーボードのコミュニティで情報交換できる楽しさを挙げる方もいます。
自作ユーザーが感じたデメリットの声
一方で、デメリットを感じたという声もあります。
最も多いのは、想定以上に費用がかかったという意見です。
パーツを個別に購入すると、完成品より高くなることが少なくありません。
磁気スイッチの互換性で失敗したという報告もあります。
調べずに購入したスイッチが使えず、買い直す羽目になったケースが見られます。
ソフトウェアの使いにくさを指摘する声も多いです。
特に日本語非対応のソフトウェアでは、設定方法を理解するのに時間がかかったという意見があります。
トラブル発生時に自分で解決する必要がある点を負担に感じる方もいます。
完成品から自作に乗り換えた人の感想
完成品のラピトリキーボードを使った後に自作に挑戦した方の感想も参考になります。
打鍵感のカスタマイズ幅が広がったことを喜ぶ声が多いです。
完成品では満足できなかった打鍵音や押し心地を、スイッチや吸音材の選択で改善できたという報告があります。
性能面では、ボトムデッドゾーンの短いPCBAに乗り換えてストッピング性能が向上したという声があります。
一方で、完成品の方が手軽で良かったという意見もあります。
設定やトラブル対応の手間を考えると、完成品で十分だったと感じる方も少なくありません。
ラピトリ自作と完成品どっちがおすすめ?
自作と完成品、どちらを選ぶべきかは目的や優先事項によって異なります。
それぞれに向いている人の特徴を整理しました。
自作が向いている人の特徴
自作が向いているのは、以下のような方です。
カスタマイズを楽しみたい方には自作がおすすめです。
スイッチやケース、キーキャップを自分で選び、世界に一つだけのキーボードを作る過程そのものを楽しめます。
最高性能を追求したい方にも自作が適しています。
市販の完成品にはない最新PCBAを使い、理論上の最高スペックを手に入れられます。
将来的なアップグレードを見据えている方にも自作が向いています。
新しいPCBAやスイッチが登場した際に、必要なパーツだけを交換して対応できます。
自作キーボードのコミュニティに参加し、情報交換を楽しみたい方にもおすすめです。
完成品が向いている人の特徴
完成品が向いているのは、以下のような方です。
手軽にラピトリを体験したい方には完成品がおすすめです。
購入してすぐに使い始められ、設定も比較的簡単です。
コストを抑えたい方にも完成品が適しています。
1万円以下の完成品も増えており、自作より安く済む場合が多いです。
トラブル対応に不安がある方にも完成品が向いています。
メーカーサポートを受けられるため、問題発生時の対応が楽になります。
日本語配列を必要とする方には完成品の方が選択肢が多いです。
自作用のPCBAは英語配列が主流で、日本語配列の選択肢は限られています。
目的別おすすめの選び方まとめ
目的に応じた選び方を整理します。
とにかく安くラピトリを試したい場合は、Attack Shark X65 HEやMCHOSE ACE60 Proなどの低価格完成品がおすすめです。
バランスの良い性能と使いやすさを求める場合は、Wooting 60HEやPulsar PCMK2 HE TKLなどの完成品が候補になります。
最高の打鍵感を追求したい場合は、自作でスイッチやケース、吸音材を吟味することをおすすめします。
最高の性能を追求したい場合は、自作でGATERON GT60 PROやMM Studio M6Lite+を使うのが最適です。
ラピトリ自作に関するよくある質問
ラピトリ自作を検討している方からよく寄せられる質問に回答します。
ラピトリ自作は初心者でもできる?
結論から言うと、初心者でも自作は可能です。
ホットスワップ対応のPCBAキットであれば、はんだ付けは不要です。
スイッチを差し込み、ケースに組み込み、キーキャップを取り付けるだけで組み立てられます。
ただし、磁気スイッチの互換性やキャリブレーションなど、事前に理解しておくべき知識はあります。
初心者には、情報が豊富で価格も手頃なRAVEN61 HE RGBから始めることをおすすめします。
遊舎工房など国内ショップで購入でき、日本語の情報も多いため安心です。
日本語配列で自作することは可能?
日本語配列での自作は、選択肢が非常に限られているのが現状です。
自作用のPCBAキットのほとんどはANSI(英語)配列を前提としています。
どうしても日本語配列が必要な場合は、完成品を選ぶ方が選択肢が多いです。
Pulsar PCMK2 HE TKLやLogicool G PRO X TKL RAPIDなど、日本語配列対応の完成品が発売されています。
英語配列に慣れることも一つの選択肢です。
ゲーム用途であれば、WASDキーの位置は変わらないため、大きな支障はありません。
自作と完成品で性能差はある?
自作と完成品の性能差は、どのPCBAを選ぶかによって決まります。
最高性能のPCBAを使った自作であれば、完成品を上回る性能を実現できます。
例えば、MM Studio M6Lite+は0.002mmのアクチュエーションポイントに対応しており、市販の完成品にはこの水準の製品はほとんどありません。
一方、RAVEN61 HE RGBのような入門向けPCBAを使った場合、Wooting 60HEなどの高性能完成品と同等か、若干劣る性能となります。
性能を重視するなら、使用するPCBAのスペックを比較検討することが重要です。
パーツはどこで買うのがおすすめ?
国内で購入できる信頼性の高いショップを紹介します。
遊舎工房は自作キーボード専門店で、RAVEN61 HE RGBなどのPCBAキットを取り扱っています。
店舗とオンラインショップがあり、初心者にも安心です。
Rabbit0 Storeは磁気キーボード関連のパーツを幅広く取り扱っています。
MM Studio M6Lite+やMMD AR60 PCBA KITなどが購入可能です。
KIBUSHOPはGATERON GT60 PROの国内正規代理店で、サポート面での安心感があります。
TALPKEYBOARDやMYTRENDも自作キーボードパーツを取り扱う国内ショップです。
海外から個人輸入する場合は、KBDfansやAliExpressなどが選択肢になりますが、送料や関税を考慮する必要があります。
まとめ:ラピトリ自作で理想のキーボードを手に入れよう
- ラピトリ自作とは磁気センサー搭載のPCBAを核に、パーツを自由に組み合わせてキーボードを作ること
- 自作のメリットはカスタマイズの自由度、最高性能の追求、パーツ単位での交換が可能な点
- 必要なパーツはPCBA、GH60互換ケース、磁気スイッチ、スタビライザー、キーキャップ、USBケーブル
- 自作費用の目安は最低限構成で約2.5万円、高性能構成で約8万円
- 初心者にはRAVEN61 HE RGB、性能重視ならGATERON GT60 PROやMM Studio M6Lite+がおすすめ
- 磁気スイッチの互換性は最重要事項であり、KS-20互換のPCBAを選ぶと選択肢が広がる
- キャリブレーションは必須作業で、スイッチ交換時には必ず再度実行する
- ボトムデッドゾーンの短さがストッピング性能に直結するため、PCBA選びでは実測データを確認する
- コスト重視なら完成品、カスタマイズ性や最高性能を求めるなら自作を選ぶのが基本
- 日本語配列での自作は選択肢が限られるため、必要な場合は完成品を検討する