ゲーミングキーボードの世界で今、最も注目を集めているのがラピトリ(ラピッドトリガー)キースイッチです。
VALORANTやCS2といった競技性の高いFPSゲームで、プロゲーマーたちがこぞって採用し始めたことで、一般ゲーマーの間でも急速に認知度が高まっています。
しかし、「ラピトリって何がすごいの?」「本当に効果があるの?」「どの製品を選べばいいの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ラピッドトリガーの仕組みから選び方、おすすめ製品、初心者向けの設定方法まで、知っておくべき情報をすべて網羅して解説します。
記事を読み終える頃には、自分に最適なラピトリキーボードを選ぶための知識が身についているはずです。
ラピトリ(ラピッドトリガー)キースイッチとは何か
ラピッドトリガーとは、キーの押し込みと戻りを即座に検知し、従来のキーボードよりも格段に速い入力反応を実現する革新的な技術です。
2019年にオランダのWooting社が世界で初めて導入し、2022年以降、ゲーミングコミュニティで爆発的に普及しました。
現在では多くのメーカーがラピッドトリガー対応キーボードを発売しており、FPSゲーマーにとって事実上の標準機能となりつつあります。
ラピッドトリガーの仕組みと従来キーボードとの違い
従来のキーボードでは、キー入力がオンになる「アクチュエーションポイント」と、オフになる「リセットポイント」が固定されていました。
例えば、2mmの深さまで押し込むと入力がオンになり、1.5mmまで戻すとオフになる、という具合です。
この仕組みでは、キーを深く押し込んだ状態から入力をオフにするには、必ずリセットポイントまでキーを戻す必要がありました。
ラピッドトリガーは、この固定ポイントという概念を根本から覆します。
キーの「動きそのもの」をリアルタイムで検知し、押し始めた瞬間に入力がオン、戻り始めた瞬間にオフとなる仕組みです。
つまり、キーがどの深さにあっても、わずか0.1mm動いただけで入力状態が切り替わります。
この技術により、従来のキーボードでは物理的に不可能だった超高速な連続入力や、繊細なキャラクターコントロールが可能になりました。
磁気スイッチ・光学式・静電容量無接点の3方式を比較
ラピッドトリガーを実現するためには、キーストロークの深さを連続的に検知できる特殊なキースイッチが必要です。
現在、主に3つの方式が採用されています。
| 方式 | 採用メーカー例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 磁気式(ホールエフェクト) | Wooting、SteelSeries、DrunkDeer | 最も普及している方式。磁力の変化を検知し、非接触のため耐久性が高い |
| 光学式 | Razer | 赤外線の遮断や反射を利用。高速応答と高耐久を両立 |
| 静電容量無接点方式 | 東プレ(REALFORCE) | 高級キーボードで採用される方式。打鍵感の良さに定評あり |
磁気式が現在の主流であり、製品の選択肢も最も多くなっています。
光学式はRazerの独自技術として採用されており、静電容量無接点方式は東プレのREALFORCE GX1シリーズでのみ採用されています。
どの方式でもラピッドトリガーの恩恵は得られますが、スイッチ交換などのカスタマイズを考えている場合は、磁気式を選ぶのが無難です。
アクチュエーションポイントとリセットポイントの意味
ラピトリキーボードを使いこなすうえで、2つの重要な用語を理解しておく必要があります。
アクチュエーションポイント(AP)とは、キー入力がオンになる深さのことです。
例えば、APを0.5mmに設定すると、キーを0.5mm押し込んだ時点で入力が認識されます。
数値を小さくするほど浅い押し込みで反応するため、入力が速くなります。
リセットポイント(RP)とは、キー入力がオフになる深さのことです。
従来のキーボードではRPがAPより浅い位置に固定されていましたが、ラピッドトリガーではこの概念が変わります。
ラピッドトリガーが有効な状態では、キーが現在位置からわずかでも上昇すれば、その瞬間に入力がオフになります。
この「どれだけ動いたらオン・オフが切り替わるか」という感度は、多くの製品で0.1mm単位、一部の製品では0.01mm単位で調整可能です。
ラピトリキースイッチはゲームで本当に効果があるのか
ラピッドトリガーの効果は、特にFPSゲームにおいて顕著に表れます。
実際に使用したプレイヤーからは「動きにキレが出る」「入力が切れるのが明らかに早い」という声が多数上がっています。
ただし、ラピッドトリガーを使えば自動的に上手くなるわけではありません。
プレイヤーのスキルを最大限に引き出すためのツールとして捉えるのが正確です。
VALORANTやCS2でストッピング精度が向上する理由
VALORANTやCS2では、移動中に射撃すると弾が大きく散らばる仕様になっています。
正確な射撃を行うためには、移動キーを離してキャラクターを完全に停止させる「ストッピング」というテクニックが必須です。
従来のキーボードでは、キーを離してからリセットポイントまで戻るまでの時間だけ、入力のオフが遅れていました。
ラピッドトリガーを使うと、指がキーから離れ始めた瞬間に入力がオフになります。
この差はわずか数ミリ秒ですが、1フレームの差が勝敗を分けるFPSにおいては大きなアドバンテージとなります。
さらに、キーを底まで押し込まずに浅いストロークで操作するプレイスタイルが可能になり、より細かい左右の切り返し動作も実現できます。
2023年に中国のプロゲーマーがWootingのキーボードを使用して圧倒的なパフォーマンスを見せたことで、ラピッドトリガーの有効性が世界中に知れ渡りました。
Apex Legendsやリズムゲームでのメリット
ラピッドトリガーの恩恵はVALORANTやCS2だけにとどまりません。
Apex Legendsでは、「スーパーグライド」と呼ばれる高度な移動テクニックの成功率が向上します。
このテクニックは非常にシビアなタイミングでの入力が求められますが、ラピッドトリガーによって入力の受付タイミングが正確になるためです。
ストレイフ(空中での方向転換)移動の応答性も向上し、より機敏なキャラクターコントロールが可能になります。
リズムゲーム、特にosu!のようなゲームでは、高速連打の正確性が大幅に向上します。
デスストリーム(高速で流れてくるノーツの連続)での成功率が上がり、疲労によるミスも軽減されます。
格闘ゲームにおいても、パリィやコンボのフレーム単位のタイミング精度が向上するメリットがあります。
体感でどれくらい変わる?ユーザーの評判と口コミ
実際にラピッドトリガーキーボードを使用したユーザーの評判を見ると、体感の違いは「かなり大きい」という意見が大多数です。
Yahoo!知恵袋やRedditなどのコミュニティでは、以下のような声が寄せられています。
「滅茶苦茶違います。入力が切れるのが早いので、動きにキレがあるように感じる」
「従来のキーボードには戻れなくなった」
「ストッピングの練習をほとんどしなくても自然にできるようになった」
一方で、「高感度設定に慣れるまで誤入力が増えた」「設定の調整に時間がかかった」という声もあります。
総合的に見ると、FPSゲームを本格的にプレイしているユーザーほど満足度が高い傾向にあります。
カジュアルなプレイヤーにとっては、効果を実感しにくい場合もあるかもしれません。
ラピトリキーボードの選び方と比較ポイント
ラピトリキーボードを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
価格やブランドだけでなく、スイッチの互換性、キー配列、サイズ、接続方式などを総合的に検討することで、後悔のない選択ができます。
磁気スイッチの互換性規格を確認する重要性
磁気スイッチには複数の互換性規格が存在し、異なる規格のスイッチを混在させることはできません。
スイッチ交換によるカスタマイズを考えている場合、この互換性の確認は非常に重要です。
主な互換性規格は以下の通りです。
| 規格名 | 特徴 | 対応キーボード例 |
|---|---|---|
| KS-20互換 | 最も製品数が多く、高精度。現在のおすすめ | Wooting 60HE/80HE、MelGeek Cyber01 |
| S極互換 | 新製品は減少傾向 | AIM1 瞬、AKKO MOD007B HE |
| KS-37互換 | 種類が少ない | Keychron Q1 HE |
| RAESHA V1互換 | DrunkDeerなどが採用 | DrunkDeer A75、エレコム VK600A |
| RAESHA V2互換 | ATKの新モデルが採用 | VXE ATK68 V2 |
2026年現在、KS-20互換への統一が進んでいるため、カスタマイズ性を重視するならKS-20互換のキーボードを選ぶことをおすすめします。
また、スイッチ交換を行うためには、キーボード本体がホットスワップに対応している必要があります。
SteelSeries Apex Proシリーズ(Gen3を除く)など、ホットスワップ非対応の製品もあるため、購入前に確認してください。
日本語配列と英語配列どちらを選ぶべきか
ラピトリキーボードの多くは海外メーカー製のため、英語配列(ANSI配列)の製品が中心となっています。
日本語配列(JIS配列)を選べる製品は限られているのが現状です。
| 配列 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 日本語配列 | 日本語入力に最適化、Enterキーが大きい | 製品の選択肢が少ない |
| 英語配列 | 製品の選択肢が豊富、プログラミングに向く | 日本語入力時に慣れが必要 |
日本語配列で選べる主な製品には、SteelSeries Apex Proシリーズ、東プレ REALFORCE GX1、エレコム VK600A/VK720Aなどがあります。
英語配列に抵抗がなければ、Wooting、DrunkDeer、MonsGeekなど、より多くの選択肢から製品を選べます。
普段から日本語入力を多用する方や、初めてのゲーミングキーボードという方には日本語配列をおすすめします。
キーボードサイズの種類と用途別おすすめ
ラピトリキーボードにはさまざまなサイズがあり、用途や好みに応じて選択できます。
| サイズ | キー数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| フルサイズ | 104〜109キー | テンキー付き。仕事との兼用に向く |
| TKL(テンキーレス) | 87〜91キー | テンキーなし。最も人気が高いサイズ |
| 75% | 80〜84キー | ファンクションキーあり、コンパクト |
| 65% | 65〜68キー | 矢印キーあり、省スペース |
| 60% | 61〜64キー | 最小構成。マウスの可動域を最大化 |
FPSゲーマーに最も人気が高いのはTKL(テンキーレス)サイズです。
テンキーがない分、マウスの可動域を広く確保でき、デスクスペースも節約できます。
さらにコンパクトさを求めるなら60%や65%サイズが選択肢になりますが、ファンクションキーや矢印キーがないため、普段使いとの兼用には不向きな場合があります。
ポーリングレートとスキャンレートの違い
キーボードの応答速度を示す指標として、ポーリングレートとスキャンレートがあります。
ポーリングレートとは、キーボードがPCに入力情報を送信する頻度のことです。
1,000Hzなら1秒間に1,000回、8,000Hzなら1秒間に8,000回の通信を行います。
数値が高いほど入力遅延が小さくなりますが、体感できる差は1,000Hz以上であればごくわずかです。
スキャンレートとは、キーボード内部でキーの状態をチェックする頻度のことです。
35Kスキャンレートなら1秒間に35,000回、128Kスキャンレートなら128,000回のスキャンを行います。
2026年現在の最新モデルでは、8,000Hzポーリングレートと35K以上のスキャンレートを搭載した製品が増えています。
ただし、これらのスペックの違いが実際のゲームプレイに与える影響は限定的であり、過度にこだわる必要はありません。
価格帯別おすすめラピトリキーボード一覧
ラピトリキーボードの価格は、6,000円程度の入門モデルから4万円を超えるハイエンドモデルまで幅広く存在します。
予算と求める機能のバランスを考えて選択することが大切です。
1万円以下で買えるコスパ最強モデル
2026年現在、1万円以下でもラピッドトリガー搭載キーボードが購入できるようになりました。
MonsGeek FUN60 Pro SPは、6,000円前後という驚きの価格でありながら、0.01mm単位のラピッドトリガー設定に対応しています。
60%サイズの英語配列で、磁気スイッチを採用しており、入門用として最適です。
e元素 Hz-61も1万円以下で購入でき、アクチュエーションポイントを0.1mm〜4mmの範囲で調整可能です。
これらの低価格モデルは、ラピッドトリガーを試してみたい初心者や、サブ機として使いたい方におすすめです。
ただし、ビルドクオリティやソフトウェアの使いやすさでは上位モデルに劣る部分があります。
1万円〜2万円のバランス重視モデル
1万円〜2万円の価格帯は、性能と価格のバランスが取れた製品が揃っています。
DrunkDeer A75は1万9,000円前後で、75%サイズの磁気スイッチキーボードです。
IP66の防水防塵に対応しており、アクチュエーションポイントは0.2mm〜3.3mmの範囲で調整できます。
コストパフォーマンスの高さから、多くのゲーマーに支持されています。
エレコム VK600Aは2万2,980円で、日本メーカーならではの安心感があります。
65%サイズで日本語配列と英語配列の両方が用意されており、国内サポートを重視する方におすすめです。
MageGee Captain87は1万3,000円程度で購入でき、テンキーレスサイズの日本語配列を探している方に適しています。
2万円以上のハイエンドモデル
2万円以上のハイエンドモデルでは、ビルドクオリティ、ソフトウェアの完成度、ブランドの信頼性すべてが高いレベルで揃っています。
Wooting 60HEは2万5,000円前後で、ラピッドトリガーの先駆者として圧倒的な実績を誇ります。
KS-20互換の磁気スイッチを採用しており、カスタマイズ性も抜群です。
SteelSeries Apex Pro TKL(2023)は2万9,700円前後で、OmniPoint 2.0磁気スイッチを搭載しています。
有機ELディスプレイを備え、日本語配列も選択可能です。
Razer Huntsman V3 Pro TKLは光学式スイッチを採用したRazerのフラッグシップモデルです。
東プレ REALFORCE GX1は3万3,000円で、静電容量無接点方式の打鍵感とラピッドトリガーを両立した唯一無二の存在です。
品質にこだわりたい方や、長く使い続けたい方にはハイエンドモデルをおすすめします。
ラピトリの初心者向けおすすめ設定と調整方法
ラピッドトリガーキーボードを購入しても、適切な設定をしなければ本来の性能を発揮できません。
初心者でも迷わず設定できるよう、おすすめの設定値と調整のコツを解説します。
WASDキーだけに設定すべき理由
ラピッドトリガーを初めて使う際、すべてのキーに適用するのは避けてください。
移動キーであるWASDキー(またはゲームで使用する移動キー)のみに設定することをおすすめします。
理由は、高感度のラピッドトリガーを全キーに適用すると、タイピング時に誤入力が多発するためです。
指の微細な震えや、キーボード本体に伝わる振動だけでも入力として検知されてしまう可能性があります。
WASDキーのみに設定することで、ゲーム中の移動操作では高速反応を得ながら、チャットや検索などの通常のタイピングでは従来通りの操作感を維持できます。
一部の製品では「キーごとのアクチュエーション設定」機能が用意されており、キー単位で細かく設定を変更できます。
アクチュエーションポイントの最適値は何mm?
初心者におすすめのアクチュエーションポイントは0.1mm〜0.3mm程度です。
最初は0.1mmから始めて、誤入力が気になるようであれば徐々に数値を上げていくアプローチが効果的です。
ラピッドトリガーの感度設定も同様に、0.1mm〜0.2mm程度から始めることをおすすめします。
0.01mmや0.001mmといった超高感度設定は、理論上は有利に見えますが、実用面ではプラシーボ効果に留まることも多いです。
むしろ感度を上げすぎると、意図しない誤入力が増えてストレスの原因になりかねません。
自分のプレイスタイルや環境に合わせて、快適に操作できる数値を見つけることが大切です。
プロゲーマーの設定を参考にするのも良いですが、あくまで自分に合った設定を探ることを優先してください。
キャリブレーションのやり方と頻度
磁気スイッチキーボードでは、キャリブレーション(校正)を行うことで入力精度が安定します。
キャリブレーションとは、各キーの初期位置をキーボードに記憶させる作業のことです。
多くの製品では、専用ソフトウェアからキャリブレーション機能にアクセスできます。
基本的な手順は、キーを底まで押し込んでから完全に離す動作を、設定画面の指示に従って行うだけです。
キャリブレーションを行うべきタイミングは以下の通りです。
購入直後の初期設定時、スイッチを交換した後、動作が不安定に感じた時、定期的なメンテナンスとして月に1回程度が目安です。
「初期不良かも」と思うような動作の不安定さも、丁寧なキャリブレーションで解消することがあります。
問い合わせやサポートに連絡する前に、まずキャリブレーションを試してみてください。
ラピトリキースイッチのデメリットと注意点
ラピッドトリガーには多くのメリットがありますが、同時にデメリットや注意すべき点も存在します。
購入前にこれらを理解しておくことで、期待と現実のギャップを防げます。
感度を上げすぎると誤入力が増える問題
ラピッドトリガーの感度を極限まで高くすると、意図しない誤入力が発生しやすくなります。
指先のわずかな震えや、デスクに伝わる振動、キーに触れただけで入力として検知されてしまうことがあります。
特に0.1mm以下の超高感度設定では、この問題が顕著になります。
多くのメーカーが「0.01mm対応」「0.001mm対応」といった数値を競っていますが、実際にその精度を安定して活用できるかは別問題です。
誤入力が多いと感じたら、感度の数値を上げる(反応を鈍くする)ことで改善できます。
また、一部の製品には誤入力防止機能が搭載されており、この機能を有効にすることで問題が解消する場合もあります。
最適な設定は人によって異なるため、試行錯誤しながら自分に合った数値を見つけることが重要です。
SOCDは大会で禁止される可能性がある
SOCD(Simultaneous Opposing Cardinal Directions)とは、左右や上下など反対方向のキーを同時に押した際の処理方法を設定する機能です。
「後入力優先」モードを使用すると、移動キーの切り返しが瞬時に行えるため、ゲーム内で有利になります。
しかし、この機能は一部のゲームコミュニティで「チート級」と見なされる場合があります。
CS2(Counter-Strike 2)のプロシーンでは、SOCD機能の使用が禁止されています。
VALORANTでは2026年2月時点で明確な禁止規定はありませんが、今後ルールが変更される可能性は否定できません。
大会出場を目指しているプレイヤーは、SOCD機能に依存しすぎないよう注意が必要です。
また、ゲームによってはSOCDの挙動が利用規約違反と判断されるリスクもあるため、使用する際は各ゲームのルールを確認してください。
スイッチ交換時の互換性トラブルを防ぐ方法
磁気スイッチのカスタマイズを楽しみたい場合、互換性の確認を怠るとトラブルの原因になります。
前述の通り、磁気スイッチにはKS-20互換、S極互換、RAESHA互換など複数の規格があり、異なる規格のスイッチは使用できません。
購入前に確認すべきポイントは以下の3つです。
まず、キーボード本体がホットスワップに対応しているかどうかです。
次に、キーボードの互換規格と、購入予定のスイッチの互換規格が一致しているかを確認します。
最後に、スイッチの追加ピンの有無と、キーボード基板のピン穴の有無を照らし合わせます。
ピンありのスイッチをピン穴のないキーボードで使う場合、ピンを切断する必要があり、加工が必要になります。
また、互換規格が一致していても、ソフトウェアの対応状況によっては正常に動作しない場合があります。
購入前にメーカーの公式情報やユーザーコミュニティで情報を収集することをおすすめします。
2026年最新のラピトリ業界動向とトレンド
ラピッドトリガー市場は急速に成長しており、2026年に入ってからも新たな動きが見られます。
最新のトレンドを把握することで、今後の製品選びや買い替えの参考になります。
磁気スイッチの低価格化とコモディティ化
2026年1月、電ファミニコゲーマーは「キーボード界のカンブリア紀大爆発前夜」と報じました。
上海で開催されたキーボードイベント「ZFX」では、磁気スイッチ搭載キーボードの出展数が従来のメカニカルキーボードを上回ったとされています。
中国メーカーの参入が加速したことで、価格競争が激化しています。
かつては2万円以上が当たり前だったラピトリキーボードが、現在では6,000円台から購入可能になりました。
この低価格化により、ラピッドトリガーはもはや一部のコアゲーマーだけのものではなくなりつつあります。
今後もさらなる価格下落と機能向上が進むと予想されており、エントリーユーザーにとっては良いタイミングと言えるでしょう。
KS-20互換への統一が進む理由
複数存在していた磁気スイッチの互換規格が、KS-20互換を中心に統一される傾向にあります。
S極互換やKS-37互換、RAESHA V1/V2互換の新製品は減少しており、各メーカーがKS-20互換を採用するケースが増えています。
この統一化が進む理由は、ユーザーにとってのメリットが大きいためです。
規格が統一されれば、どのメーカーのスイッチでも好きなキーボードで使えるようになり、カスタマイズの自由度が大幅に向上します。
スイッチメーカーにとっても、複数の規格に対応する必要がなくなり、開発コストを削減できます。
2026年以降にラピトリキーボードを購入するなら、KS-20互換の製品を選んでおくことで、将来的なカスタマイズの選択肢が広がります。
マウスへのラピッドトリガー搭載という新潮流
2026年1月30日、ロジクールGがラピッドトリガー搭載マウスを発表し、業界に衝撃を与えました。
これまでキーボード専用だったラピッドトリガー技術が、マウスのクリックボタンにも応用され始めています。
マウスにラピッドトリガーが搭載されることで、クリックの反応速度が向上し、射撃やスキル発動のタイミングがより正確になる可能性があります。
ゲーミングデバイス全体がラピッドトリガー技術を取り込む流れは、今後さらに加速すると予想されます。
キーボードだけでなく、マウスやその他のデバイスの動向にも注目していく価値があるでしょう。
ラピトリキースイッチに関するよくある質問
ラピトリキーボードの購入を検討している方から寄せられる、代表的な疑問にお答えします。
普段使いやタイピングにも使えるのか
ラピトリキーボードは普段使いやタイピングにも問題なく使用できます。
ラピッドトリガー機能はソフトウェアでオン・オフを切り替えられるため、ゲーム以外の用途ではオフにしておくことも可能です。
また、多くの製品ではプロファイル機能が用意されており、ゲーム用と普段使い用で設定を切り替えられます。
磁気スイッチは非接触式のため摩耗がなく、1億回以上の打鍵に耐える高い耐久性を持っています。
打鍵感についても、従来のメカニカルキーボードと大きな違いはなく、違和感なくタイピングできます。
ただし、アクチュエーションポイントを極端に浅く設定したままだと、タイピング時に誤入力が発生しやすくなるため注意が必要です。
ホットスワップ対応と非対応の見分け方
ホットスワップ対応とは、はんだ付けなしでキースイッチを交換できる機能のことです。
対応しているかどうかは、製品の仕様欄やメーカーの公式ページで確認できます。
「ホットスワップ対応」「Hot-Swappable」といった記載があれば対応しています。
注意すべきは、SteelSeries Apex Proシリーズ(Gen3を除く)のように、高性能でありながらホットスワップ非対応の製品も存在する点です。
スイッチ交換によるカスタマイズを楽しみたい場合は、必ず購入前にホットスワップ対応かどうかを確認してください。
Wooting、DrunkDeer、エレコムの製品は基本的にホットスワップに対応しています。
メカニカルスイッチから乗り換える価値はあるか
FPSゲームを本格的にプレイしているなら、乗り換える価値は十分にあります。
ラピッドトリガーによる入力反応速度の向上は、特にストッピングや連続入力を多用するプレイスタイルで大きなメリットをもたらします。
体感できる違いは「かなり大きい」という評価が多数を占めており、一度使うと従来のメカニカルキーボードには戻れないという声も少なくありません。
一方で、カジュアルなゲームプレイが中心の方や、FPS以外のジャンルをメインにプレイする方にとっては、効果を実感しにくい可能性があります。
価格面でも、従来のメカニカルキーボードより高価な傾向にあるため、コストパフォーマンスを重視する場合は慎重に検討してください。
まずは1万円以下の入門モデルで試してみて、効果を実感できたら上位モデルに移行するという段階的なアプローチもおすすめです。
まとめ:ラピトリキースイッチで理想の入力環境を手に入れよう
- ラピッドトリガーはキーの動きをリアルタイムで検知し、従来より格段に速い入力反応を実現する技術である
- 磁気式・光学式・静電容量無接点の3方式があり、磁気式が現在の主流となっている
- VALORANTやCS2ではストッピング精度が向上し、競技シーンで大きなアドバンテージを得られる
- 磁気スイッチにはKS-20互換などの互換性規格があり、スイッチ交換時は確認が必須である
- 初心者は全キーではなくWASDキーのみにラピッドトリガーを設定することを推奨する
- アクチュエーションポイントは0.1mm〜0.3mm程度から始めて徐々に調整するのが効果的である
- 感度を上げすぎると誤入力が増えるため、自分に合った設定を見つけることが重要である
- SOCDはCS2プロシーンで禁止されており、大会出場を目指す場合は依存しすぎないよう注意が必要である
- 2026年現在、低価格化が進み6,000円台からラピトリキーボードが購入可能になっている
- KS-20互換への規格統一が進んでおり、カスタマイズ性を重視するならKS-20互換製品を選ぶのがおすすめである