POCO F7 Proレビュー解説!7万円以下の最強コスパスマホを検証

スマートフォンの価格高騰が続く中、高性能なモデルを手に入れるには10万円以上の出費が当たり前になりつつあります。

しかし、そんな常識を覆す一台が登場しました。

XiaomiのサブブランドPOCOから発売された「POCO F7 Pro」です。

フラッグシップ級のチップセット「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しながら、7万円を切る衝撃的な価格設定で話題を集めています。

「安すぎて逆に不安」「実際に使ってみて欠点はないのか」と気になっている方も多いことでしょう。

この記事では、POCO F7 Proの実機性能、カメラの画質、バッテリー持ち、そして購入前に知っておくべき注意点を徹底的にレビューします。

スペック上の数値だけでなく、実際の使い勝手や競合機種との比較も交えて解説しますので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

目次

POCO F7 Proのレビュー:7万円以下で買える最強コスパのゲーミングスマホ

POCO F7 Proを一言で表すなら、「ゲーマーとスペック重視派のためのフラッグシップキラー」です。

本来であれば15万円クラスのスマートフォンに搭載される最高峰の性能を、半額以下の価格で実現しています。

ここでは、実際に使用して感じた結論と、どんな人に向いている端末なのかを解説します。

【結論】型落ちハイエンドSoC搭載で処理性能はトップクラス

POCO F7 Proの最大の魅力は、なんといってもその処理能力の高さです。

心臓部には「Snapdragon 8 Gen 3」を採用しており、これは2024年のハイエンドスマホの多くが採用していたチップセットです。

最新世代ではありませんが、その性能は現在でもトップクラスであり、日常使いで動作の遅さを感じることはまずありません。

アプリの起動、ウェブブラウジング、SNSのスクロールなど、あらゆる操作が指に吸い付くように快適です。

7万円以下のスマートフォンでここまでのサクサク感を味わえる機種は、現状ほかに見当たりません。

POCO F7 Proを買うべき人・おすすめしない人

この端末は非常に尖った性能を持っているため、人によって評価が分かれる可能性があります。

買うべき人

  • 重い3Dゲームを快適にプレイしたいゲーマーの方。
  • とにかくコストパフォーマンスを最優先する方。
  • おサイフケータイ(FeliCa)を普段使わない方。
  • 写真よりもスマホの動作速度を重視する方。

おすすめしない人

  • Suicaなどの交通系ICカードをスマホで使いたい方。
  • 遠くの被写体を綺麗に撮りたい(望遠性能を重視する)方。
  • 国内キャリアの充実したサポートや保証を求める方。

POCO F7 Proのメリット・デメリットまとめ

POCO F7 Proの特徴を簡潔に整理しました。

メリット

  • ハイエンド級の処理性能(Snapdragon 8 Gen 3)。
  • 高精細で明るい2K有機ELディスプレイ。
  • 業界トップクラスの6000mAh大容量バッテリー。
  • わずか30分強で満充電できる90W急速充電。
  • 防水防塵性能がIP68に対応し、水濡れに強くなった。

デメリット

  • おサイフケータイ(FeliCa)に非対応。
  • eSIMが使えない(物理SIM×2枚仕様)。
  • 望遠カメラが非搭載でズーム撮影に弱い。
  • microSDカードでストレージを増やせない。

POCO F7 Proのスペック・性能を徹底検証

POCO F7 Proが「最強コスパ」と呼ばれる根拠となるスペックを詳しく見ていきましょう。

ベンチマークスコアやゲームの実動作など、数値に基づいた検証結果を紹介します。

Snapdragon 8 Gen 3搭載!詳細スペック表

まずは主要なスペックを表にまとめました。

項目スペック
SoCQualcomm Snapdragon 8 Gen 3
メモリ (RAM)12GB LPDDR5X
ストレージ (ROM)256GB / 512GB UFS 4.1
ディスプレイ6.67インチ 2K 有機EL (120Hz)
バッテリー6000mAh
充電90W 有線急速充電 (ワイヤレス非対応)
メインカメラ5000万画素 (1/1.55インチ, OIS)
防水防塵IP68
生体認証画面内指紋認証 (超音波式)、顔認証
OSXiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)

メモリやストレージの規格も最新かつ高速なものが採用されており、妥協が見られません。

AnTuTuベンチマークスコアは約200万点?実測結果を公開

スマートフォンの性能を測る指標として有名なAnTuTuベンチマーク(v10)のスコアを確認しました。

実測の結果、総合スコアは約200万点前後を記録しました。

これは、20万円近くする他社のフラッグシップモデルと同等の数値です。

GPU性能も非常に高く、グラフィック処理の重いタスクでも余裕を持ってこなせることが数値からも証明されています。

原神・鳴潮・ゼンゼロなど重いゲームは60fpsで快適に動くか?

実際のゲームプレイにおける快適さを検証しました。

最も負荷が高いとされる「原神」では、画質設定を「最高」、フレームレートを「60fps」に設定しても、極めて滑らかに動作します。

戦闘中の激しいエフェクトが重なるシーンでも、極端なフレームレート低下は見られず、快適そのものです。

「鳴潮」や「ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)」といった最新の重量級タイトルにおいても、高画質設定でストレスなく遊ぶことができました。

ゲーミングスマホとしても十分に通用する実力を持っています。

発熱対策は十分?長時間プレイ時の温度と安定性

高性能なチップを搭載している分、気になるのが発熱です。

POCO F7 Proには「LiquidCool Technology 4.0」という冷却システムが搭載されています。

実際に原神を30分以上プレイしてみましたが、本体は温かくはなるものの、「持っていられないほど熱い」という状態にはなりませんでした。

サーマルスロットリング(熱による性能制限)による急激なカクつきも抑えられており、長時間のプレイでも安定性は高いと言えます。

ディスプレイとデザイン:2K有機ELと超音波指紋認証の実力

画面の美しさや使い勝手に直結するディスプレイ性能、そして本体の質感についてレビューします。

6.67インチ 2K AMOLEDディスプレイの画質と輝度

ディスプレイには、6.67インチのWQHD+(2K解像度)有機ELパネルが採用されています。

画素密度が高く、文字や画像が非常にくっきりと表示されます。

リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、スクロールの滑らかさは抜群です。

また、ピーク輝度は3200nitに達するため、直射日光下の屋外でも画面が見づらくなることはありませんでした。

動画視聴においても、鮮やかな発色と深い黒のコントラストで没入感のある映像体験が可能です。

超音波式指紋認証は爆速?ロック解除の快適さを検証

POCO F7 Proの大きな進化点の一つが、指紋認証センサーです。

従来モデルの光学式から、より高価なモデルに採用される「超音波式」に変更されました。

実際に試してみると、指を置いた瞬間にロックが解除される爆速仕様です。

また、超音波式の特徴として、手が濡れていたり乾燥していたりする状態でも認証精度が落ちにくいというメリットがあります。

この価格帯で超音波指紋認証を搭載している点は、非常に評価できるポイントです。

本体デザイン・カラー(シルバー・ブラック・ブルー)と質感

背面パネルはガラス素材が使用されており、以前のPOCOシリーズに見られたチープさは完全に払拭されています。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、そして特徴的なイエローなどがありますが、国内版の展開色は販売店によって異なる場合があります。

カメラユニットのデザインは好みが分かれるところですが、全体的に高級感のある仕上がりになっています。

重量は約206gと決して軽くはありませんが、側面のエッジ処理により持ち心地は悪くありません。

付属品(90W充電器・ケース・フィルム)の内容チェック

Xiaomi製品らしく、付属品が充実しているのも嬉しいポイントです。

パッケージには以下のものが同梱されています。

  • 90W急速充電アダプタ
  • USB Type-Cケーブル
  • 専用保護ケース
  • 画面保護フィルム(貼付済み)

購入してすぐに使い始められるフルセットが揃っており、追加の出費を抑えられます。

カメラ性能レビュー:望遠なしでも写真は綺麗に撮れる?

スペック重視のPOCOシリーズにおいて、カメラ性能はしばしば妥協されがちなポイントです。

POCO F7 Proのカメラの実力はどうなのか、詳しく見ていきます。

メインカメラ(5000万画素 Light Fusion 800)の作例と画質

メインカメラには「Light Fusion 800」という大型センサーが採用されています。

実際に撮影してみると、日中の風景写真は非常に鮮明で、色味も自然かつ鮮やかに仕上がります。

5000万画素の高解像度とOIS(光学式手ブレ補正)のおかげで、細部までくっきりと描写されており、メインカメラに関してはハイエンド機に迫る画質です。

超広角カメラと夜景モードの実力をチェック

800万画素の超広角カメラについては、メインカメラほどの感動はありません。

解像度が低いため、細部を拡大すると粗さが目立ちますが、SNSでシェアする程度であれば十分実用的です。

夜景モードに関しては、メインカメラの明るいレンズと大型センサーが効果を発揮し、ノイズの少ない明るい写真を撮ることができます。

望遠レンズ非搭載の影響は?ズーム撮影の限界を検証

POCO F7 Proには光学望遠レンズが搭載されていません。

そのため、ズーム撮影はデジタルズームに頼ることになります。

2倍程度のズームであれば、センサー中央部を切り出すことで画質劣化を抑えて撮影できますが、5倍、10倍となると画質の粗さが顕著になります。

遠くの風景や動物などを綺麗に撮りたい方には、物足りなさを感じるでしょう。

動画撮影の手ブレ補正と画質性能

動画撮影は最大8Kに対応しており、4K 60fpsでの撮影も可能です。

強力な電子手ブレ補正と光学式手ブレ補正の組み合わせにより、歩きながらの撮影でもブレの少ない映像が撮れます。

ただし、iPhoneなどのトップクラスの機種と比べると、暗所での動画撮影にはややノイズが乗りやすい傾向があります。

バッテリー持ちと充電速度:6000mAhの実力

スマートフォンの使い勝手を左右するバッテリー性能について検証しました。

YouTube再生やゲームプレイ時のバッテリー持ち検証

POCO F7 Proは6000mAhという、一般的なスマホ(5000mAh前後)よりも大容量のバッテリーを搭載しています。

この恩恵は大きく、朝から晩までSNSや動画視聴、ブラウジングを頻繁に行っても、夜の時点でバッテリーが30%以上残っていることも珍しくありません。

ゲームプレイ時でもバッテリーの減りは比較的緩やかで、モバイルバッテリーを持ち歩かなくても1日安心して使えるスタミナがあります。

90Wハイパーチャージで0%から100%までの充電時間は?

付属の90W充電器を使用すると、驚異的な速度で充電が可能です。

バッテリー残量0%の状態から100%まで充電するのにかかる時間は、およそ35分から40分程度です。

朝起きて充電忘れに気づいても、身支度をしている間に1日使えるだけのバッテリーを回復させることができます。

ワイヤレス充電には対応しているか?

残念ながら、POCO F7 Proはワイヤレス充電(Qi)には対応していません。

コストカットの影響が出ている部分ですが、有線充電が非常に速いため、運用でカバーできる範囲と言えるでしょう。

購入前に知っておくべきPOCO F7 Proの注意点・デメリット

圧倒的なコスパを誇るPOCO F7 Proですが、購入前に必ず確認しておくべき注意点があります。

おサイフケータイ(FeliCa)は使える?

日本国内版であっても、POCO F7 Proはおサイフケータイ(FeliCa)に対応していません。

モバイルSuica、PASMO、iD、QUICPayなどは利用できません。

PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済は問題なく利用可能です。

電車やバス、コンビニでのタッチ決済をスマホで行っている方にとっては、最大のデメリットとなります。

eSIMやSDカードスロットには対応している?

SIMカードスロットは物理SIM(nanoSIM)が2枚入る仕様となっており、eSIMには対応していません。

また、microSDカードスロットも搭載されていないため、購入後にストレージ容量を増やすことはできません。

写真や動画をたくさん保存する予定のある方は、最初から512GBの大容量モデルを選ぶことを強くおすすめします。

プリインストールアプリや広告の表示について

初期設定の状態で、Xiaomi関連のアプリやサードパーティ製のゲームなどがいくつかインストールされています。

不要なアプリは手動で削除することが可能です。

また、システムアプリ内などで広告が表示されることがありますが、これらも設定でオフにすることができます。

防水防塵性能(IP68)とイヤホンジャックの有無

防水防塵性能は「IP68」に対応しており、水没にも耐えられる最高等級の仕様です。

前モデルでは防滴程度だったため、ここは大きな進化点です。

一方で、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。

有線イヤホンを使いたい場合は、USB-C変換アダプタを使用する必要があります。

POCO F7 Proと他機種を比較:どっちがおすすめ?

同じXiaomi系や競合他社のモデルと比べて、POCO F7 Proを選ぶべき理由を整理します。

POCO X7 Proとの違い(価格差2万円を出す価値はある?)

下位モデルの「POCO X7 Pro」と比較すると、SoCの性能、カメラセンサーの質、指紋認証の方式(光学式か超音波式か)、本体の質感に差があります。

特にゲーム性能とカメラ画質、高級感を重視するなら、2万円高くてもPOCO F7 Proを選ぶ価値は十分にあります。

逆に、普段使いが中心でゲームをあまりしないのであれば、X7 Proでも満足度は高いでしょう。

前モデル POCO F6 Pro からの進化点と比較

前モデルのPOCO F6 Pro(Snapdragon 8 Gen 2搭載)と比較すると、処理性能が順当に向上しています。

さらに、バッテリー容量が5000mAhから6000mAhへ増量され、防水防塵がIP68に対応した点が大きな進化です。

指紋認証が超音波式になったことで、使い勝手も向上しています。

上位モデル POCO F7 Ultra との違い

上位モデルの「POCO F7 Ultra」は、最新最強のSnapdragon 8 Eliteチップと、望遠カメラを搭載しています。

カメラ性能、特にズーム撮影を重視する場合や、現時点で世界最高峰のスペックを求めるならUltraですが、価格も高くなります。

コストパフォーマンスの観点では、POCO F7 Proの方が優秀です。

Pixel 9a や Xperia などの競合機種との比較

Google Pixel 9aなどの同価格帯ミドルレンジ機と比較すると、ゲームなどの処理性能においてはPOCO F7 Proが圧倒しています。

一方で、Pixelシリーズはおサイフケータイ対応、AI機能の充実、カメラ(特にソフトウェア処理)の優秀さが魅力です。

「ゲームとスペックのPOCO」か、「便利機能とカメラのPixel」か、という選び方になります。

POCO F7 Proの価格と最安値で購入する方法

POCO F7 Proをお得に入手するための情報をまとめました。

12GB/256GB・512GBモデルの定価と市場価格

国内版の市場想定価格は以下の通りです。

  • 12GBメモリ + 256GBストレージ:69,980円
  • 12GBメモリ + 512GBストレージ:79,980円

SDカードが使えないため、予算が許せば512GBモデルを選んでおくと安心です。

Amazon・楽天・Xiaomi公式・IIJmioの価格比較

購入先としては、Amazon、楽天市場、Xiaomi公式サイトなどのオンラインショップが中心です。

特に発売直後やセール期間中は、早割価格やクーポンが適用されることがあります。

また、格安SIMのIIJmioでは、MNP(他社からの乗り換え)限定で端末価格が大幅に割引されるセールを実施していることが多いため、回線契約も検討している方は要チェックです。

POCO F7 Proの評判・口コミまとめ

ネット上のユーザーの声を集め、傾向を分析しました。

良い口コミ:動作のサクサク感とコスパ、画面の綺麗さ

  • 「原神が最高画質でヌルヌル動く。この価格でこの性能は信じられない。」
  • 「画面が大きくて綺麗。YouTubeを見るのが楽しい。」
  • 「充電が本当に速い。朝の準備中に満タンになるので充電忘れが怖くなくなった。」
  • 「指紋認証が爆速でストレスがない。」

やはり処理性能とディスプレイ、充電速度に関する高評価が目立ちます。

悪い口コミ:FeliCa・eSIM非対応やカメラ性能への不満

  • 「やっぱりおサイフケータイがないのは不便。」
  • 「ズームすると写真が粗くなる。遠くのものは撮れない。」
  • 「本体が少し重く感じる。」
  • 「eSIMが使えないので、海外旅行時のデータ通信選びが少し面倒。」

ライフスタイルによって、FeliCa非対応などの機能欠如がネックになっているようです。

まとめ:POCO F7 Proはスペック重視派にとっての最適解

POCO F7 Proは、機能を厳選することで驚異的なコストパフォーマンスを実現したスマートフォンです。

おサイフケータイや望遠カメラが必要ない方にとっては、これ以上ない最高の選択肢となるでしょう。

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • Snapdragon 8 Gen 3搭載で、処理性能は最高峰クラス
  • 原神などの重い3Dゲームも最高画質で快適にプレイ可能
  • 6000mAhの大容量バッテリーで電池持ちは非常に優秀
  • 90W急速充電により、約35分前後で満充電が可能
  • 2K有機ELディスプレイは高精細で、屋外でも見やすい
  • 超音波式指紋認証を搭載し、ロック解除が爆速
  • 防水防塵性能はIP68に対応し、水濡れに強くなった
  • メインカメラの画質は優秀だが、望遠レンズはない
  • おサイフケータイ(FeliCa)とeSIMには非対応
  • 7万円以下で購入できるスマホとしては、圧倒的なコスパを誇る
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