スマートフォン市場において、低価格ながらユニークな機能を搭載したモデルが注目を集めています。
特に話題となっているのが、背面にサブディスプレイを搭載した「OUKITEL C62 Pro」です。
「Galaxy S24のようなデザインで2万円以下」という驚きのコストパフォーマンスを誇るこの端末ですが、実際の使い勝手や性能はどうなのでしょうか。
本記事では、OUKITEL C62PROのレビュー解説として、スペックの真偽からカメラ画質、独自機能の使い心地までを徹底的に掘り下げます。
デザインの良さに惹かれている方や、安価なサブ機を探している方は、ぜひ購入前の参考にしてください。
OUKITEL C62 Proのレビュー：2万円以下で買える背面画面付きスマホの実力
OUKITEL C62 Proを実際に手に取ってみると、その価格帯とは思えない質感の高さに驚かされます。
エントリーモデルでありながら、デザインやパッケージングに力を入れていることが分かります。
ここでは、外観の印象や付属品、基本的な動作性能について詳しく解説します。
Galaxy S24風のデザイン？外観と質感を徹底チェック
OUKITEL C62 Proのデザインは、一見するとハイエンドモデルであるSamsung Galaxy S24シリーズを彷彿とさせます。
背面のカメラ配置やフラットな側面フレームなど、トレンドを取り入れたスタイリッシュな外観が特徴です。
特に目を引くのが、カメラユニットの横に配置された1.81インチの背面サブスクリーンです。
このサブ画面があることで、単なる安価なスマホとは一線を画すガジェット感を演出しています。
筐体はプラスチック素材がメインですが、安っぽさを感じさせない加工が施されており、所有欲を満たしてくれる仕上がりです。
ただし、背面には指紋がつきやすい傾向があるため、気になる方は付属のケースを使用することをおすすめします。
付属品は充実しているか（ケース・フィルム・充電器の有無）
中華スマホの魅力の一つに、購入してすぐに使える付属品の充実度が挙げられます。
OUKITEL C62 Proも例外ではなく、パッケージには必要なものがほぼ全て揃っています。
具体的には、TPU素材のクリアケース、充電アダプター、USB Type-Cケーブル、SIMピンが同梱されています。
さらに、画面には最初から保護フィルムが貼り付けられているため、別途購入する手間が省けるのは大きなメリットです。
付属のクリアケースは、背面のサブ画面部分もしっかりと保護できるように設計されており、実用性は十分です。
初めてスマートフォンを購入する方や、アクセサリー選びの手間を省きたい方にとって、非常に親切な構成と言えます。
ベンチマークスコアと実際の動作感（Unisoc T606の実力）
スマートフォンの頭脳となるSoCには、「Unisoc T606」が採用されています。
これはエントリークラスのチップセットであり、AnTuTuベンチマークスコアでは約24万点前後を記録します。
WEBブラウジング、SNSの閲覧、動画視聴といった日常的な用途であれば、ストレスなく動作するレベルです。
画面のリフレッシュレートが90Hzに対応しているため、スクロール時の表示も比較的滑らかに感じられます。
ただし、原神やPUBG Mobileのような高負荷な3Dゲームを快適にプレイするにはスペック不足です。
あくまで普段使いやサブ機としての利用を想定した性能であると理解しておきましょう。
最大の特徴「1.81インチ背面サブスクリーン」で何ができる？
OUKITEL C62 Proの最大のセールスポイントである、背面のサブスクリーンについて解説します。
単なる飾りではなく、実用的な機能をいくつか備えており、ライフスタイルによっては非常に便利に活用できます。
ここでは、その具体的な機能と活用方法を見ていきます。
背面ディスプレイの機能（時計・通知・音楽操作）と設定方法
背面の1.81インチディスプレイは、メイン画面を点灯させることなく情報を確認できる便利なツールです。
主な機能として、時計表示、着信やメッセージの通知確認、音楽プレーヤーの操作が可能です。
設定メニュー内の「ミニスクリーンオプション」から、機能のオンオフや表示スタイルの変更が行えます。
時計のデザインは複数のウォッチフェイスから選択でき、アナログ時計やデジタル時計など好みに合わせてカスタマイズできます。
また、画面をダブルタップすることでスリープから復帰させたり、スマホを伏せて置いた状態で通知をサッと確認したりする際に重宝します。
会議中や作業中など、スマホを操作しづらい場面でも、最低限の情報をスマートにチェックできるのが魅力です。
メインカメラを使った高画質自撮り（セルフィー）への活用
背面スクリーンの最も実用的な使い道の一つが、メインカメラを使った自撮り（セルフィー）です。
通常、スマホのインカメラ（フロントカメラ）は画素数が低く画質が劣ることが多いですが、背面カメラは高性能です。
背面スクリーンをファインダー（プレビュー画面）として利用することで、高画質なリアカメラを使って自分を撮影することが可能になります。
カメラアプリを起動し、背面スクリーン表示モードに切り替えるだけで、構図を確認しながら撮影できます。
これにより、旅行先での記念撮影やVlog撮影などで、より鮮明で美しい映像を残すことができるようになります。
省電力効果はある？サブ画面の実用性を評価
サブ画面を活用することで、メインディスプレイを点灯させる回数を減らすことができ、結果としてバッテリーの節約に繋がります。
6.88インチという大きなメイン画面はバッテリー消費の主要因となるため、時刻確認や通知チェックを小さなサブ画面で済ませることは理にかなっています。
また、音楽再生時に曲送りや一時停止をする際も、わざわざロックを解除してアプリを開く必要がありません。
このように、サブ画面は単なるギミックではなく、効率的なスマホ操作と省電力を両立させるための実用的な機能として評価できます。
OUKITEL C62 Proのスペック詳細解説
ここでは、OUKITEL C62 Proの基本的なスペックについて、カタログ値だけでなくその実態を深掘りして解説します。
OSのバージョンやメモリ・ストレージの構成など、購入前に知っておくべき重要なポイントを整理しました。
OSは最新のAndroid 15を搭載
特筆すべき点として、OUKITEL C62 Proは最新のOSである「Android 15」を搭載しています。
低価格帯のスマートフォンでは古いバージョンのAndroidが採用されることも珍しくない中、最新OSに対応している点は大きな評価ポイントです。
Android 15により、最新のセキュリティ機能やプライバシー保護機能、効率化されたシステムパフォーマンスを享受できます。
また、新しいUIデザインや機能追加により、使い勝手も向上しています。
長く安心して使いたいユーザーにとって、最新OSの搭載は安心材料の一つと言えるでしょう。
「メモリ24GB」のからくりと真実（物理8GB＋仮想16GB）
商品ページや広告などで「24GB RAM」という表記を見かけることがありますが、これには注意が必要です。
実際には、物理的に搭載されているメモリは「8GB」であり、残りの16GBはストレージ領域の一部をメモリとして転用する「仮想メモリ機能」によるものです。
つまり、物理8GB ＋ 仮想16GB ＝ 合計24GB相当、という意味になります。
もちろん、仮想メモリを使用することでマルチタスク性能はある程度向上しますが、純粋な物理メモリ24GBと同等の速度が出るわけではありません。
とはいえ、エントリークラスで物理メモリが8GB搭載されていること自体が十分に優秀であり、日常使用でメモリ不足を感じる場面は少ないでしょう。
ストレージは256GBの大容量＋1TBまでのmicroSD拡張に対応
ストレージ容量に関しては、標準で「256GB」という大容量を搭載しています。
この価格帯のスマホでは64GBや128GBが一般的であることを考えると、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
写真や動画、アプリをたくさん保存しても、すぐに容量がいっぱいになる心配はありません。
さらに、microSDカードスロットを備えており、最大1TBまでの容量拡張に対応しています。
大量のデータを持ち歩きたいユーザーや、サブ機としてメディアプレーヤー代わりに使いたいユーザーにとって、この拡張性は大きな魅力です。
カメラ画質とディスプレイ性能の正直な評価
スマートフォンの満足度を大きく左右するカメラとディスプレイについて、忖度なしの正直な評価をお伝えします。
スペック表の数値だけでは分からない、実際の写り具合や見え方に焦点を当てて解説します。
13MPメインカメラの作例と画質（昼間・夜景・文字撮影）
リアカメラには1300万画素（13MP）のメインセンサーが搭載されています。
見た目は3眼や4眼カメラのように見えますが、実際にはメインカメラ以外は装飾や補助的なセンサーであり、実質的なシングルカメラ構成と考えた方が良いでしょう。
明るい屋外での撮影では、価格相応に鮮明な写真を撮ることができます。
SNSへのアップロードや記録用としては十分な画質です。
しかし、夜景や暗所での撮影ではノイズが目立ちやすく、ディテールが甘くなる傾向があります。
書類などの文字撮影については、オートフォーカスが機能するため、メモ代わりとして問題なく利用可能です。
5MPフロントカメラは実用的か？（色味や解像度の注意点）
フロントカメラは500万画素（5MP）と、現代のスマホとしては控えめなスペックです。
実際に撮影してみると、解像感が低く、全体的にソフトな印象の仕上がりになります。
また、光の当たり方によっては顔色が白飛びしたり、逆に暗くなったりと、ダイナミックレンジの狭さを感じることがあります。
ビデオ通話程度であれば使えますが、こだわりの自撮りをしたい場合は、前述した「背面画面を使ったリアカメラでの自撮り」を強くおすすめします。
フロントカメラの性能には過度な期待をせず、割り切って使うのが賢明です。
6.88インチHD+ディスプレイの視認性と90Hzリフレッシュレート
ディスプレイは6.88インチという大型のIPS液晶パネルを採用しています。
解像度はHD+（720×1640ピクセル）となっており、フルHD画質ではありません。
そのため、目を凝らして見ると文字の輪郭などに若干の粗さを感じることがありますが、動画視聴などで大きく気になるレベルではありません。
むしろ、解像度を抑えることでプロセッサーへの負荷を減らし、バッテリー持ちに貢献している側面もあります。
また、90Hzのリフレッシュレートに対応しているため、画面のスクロールやアニメーションは価格以上に滑らかです。
明るさは450nit程度で、直射日光下では少し見づらくなることもありますが、屋内での使用なら十分な視認性を確保しています。
バッテリー持ちと充電速度を検証
大画面スマホにおいて重要となるバッテリー性能について解説します。
バッテリー容量の大きさと、実際の使用時間、そして充電にかかる時間について検証しました。
5150mAhバッテリーの実使用時間はどれくらい持つ？
OUKITEL C62 Proは、5150mAhという大容量バッテリーを搭載しています。
省電力なCPUとHD+解像度のディスプレイの組み合わせにより、バッテリー持ちは非常に優秀です。
一般的な使用（SNS、Web閲覧、多少の動画視聴）であれば、1日は余裕で持ちますし、ライトユーザーなら2日間の使用も可能でしょう。
背面のサブスクリーンをうまく活用し、メイン画面の点灯時間を減らせば、さらに駆動時間を延ばすことができます。
バッテリー切れの不安から解放されたいユーザーにとって、頼もしい相棒となるはずです。
10W充電は遅い？フル充電にかかる時間と注意点
バッテリー持ちが良い一方で、充電速度には注意が必要です。
付属の充電器や本体の仕様上、充電速度は最大10W程度のエントリー仕様となっています。
急速充電に対応した上位モデルと比較すると、充電スピードは明らかに遅く感じます。
5150mAhの大容量を0%から100%まで充電するには、およそ3時間から4時間程度の時間がかかると見積もっておく必要があります。
そのため、朝の支度時間だけで満充電にするのは難しく、就寝中に充電しておくといった運用が推奨されます。
OUKITEL C62 Proの評判・口コミまとめ
実際にOUKITEL C62 Proを購入したユーザーの声を集め、その評判を分析しました。
良い口コミだけでなく、ネガティブな意見も公平に取り上げることで、リアルな使用感をお伝えします。
AmazonやSNSでの高評価レビュー（コスパ・デザイン）
多くのユーザーが高く評価しているのは、やはりその「コストパフォーマンス」と「デザイン」です。
「この価格で背面ディスプレイが付いているのは面白い」「見た目がGalaxyみたいで高級感がある」といった声が多く聞かれます。
また、「バッテリーが全然減らない」「子供用のスマホとして十分すぎる性能」「サブ機としてYouTubeを見るのに最適」といった実用面でのポジティブな意見も目立ちます。
付属品が充実しており、買ってすぐに使える点も好評です。
購入者が感じた悪い口コミ（重さ・カメラ性能・解像度）
一方で、不満点として挙げられることが多いのが「本体の重さ」です。
大容量バッテリーを積んでいるため、重量は約200gあり、ケースをつけるとさらに重く感じられます。
「長時間持っていると手が疲れる」「ポケットに入れるとずっしりくる」といった感想が見受けられました。
また、「カメラの画質はおまけ程度」「画面の解像度が低いので、細かい文字が読みづらいことがある」という、スペック上の妥協点に対する指摘もあります。
Wi-Fi接続や技適マークに関する安全性について
通信機能に関しては、「Wi-Fiの掴みが弱い時がある」という報告が一部で見られます。
ルーターとの相性や距離によっては、接続が不安定になる可能性があるようです。
安全性に関しては、日本国内で正規に販売されているモデルであれば「技適マーク」を取得しているため、電波法上の問題なく安心して使用できます。
ただし、並行輸入品などを購入する場合は技適マークの有無を必ず確認するようにしましょう。
OUKITEL C62 Proを買うべき人とおすすめしない人
これまでの特徴や評判を踏まえて、OUKITEL C62 Proはどのような人に向いているのか、逆にどのような人には不向きなのかを整理します。
おすすめな点：サブ機や子供用、ギミック好きには最適
OUKITEL C62 Proは、以下のような方には自信を持っておすすめできます。
まず、メインのスマホとは別に、動画視聴やナビ用として使う「サブ機」を探している方です。
大画面と大容量バッテリーは、こうした用途に最適です。
次に、お子様への初めてのスマホとしても適しています。
価格が安いため、万が一壊してしまっても精神的なダメージが少なく済みます。
そして、背面ディスプレイのようなユニークな機能が好きな「ガジェット好き」の方にも、いじりがいのある端末として楽しめるでしょう。
注意点：ゲーム用途や高画質撮影を求める人には不向き
一方で、以下のような方にはおすすめできません。
まず、3Dゲームを快適にプレイしたい「ゲーマー」の方です。
Unisoc T606の性能では、最新の重いゲームはカクついたり動作しなかったりする可能性があります。
また、インスタ映えするような綺麗な写真を撮りたい「カメラ重視」の方にも不向きです。
さらに、スマホを長時間片手で操作することが多い方には、重量がネックになる可能性があります。
C62 Proと他モデル（C61 Proなど）との違いは？
OUKITELにはC61 Proなどの類似モデルも存在します。
C62 Proの最大の特徴はやはり「背面スクリーン」の有無です。
基本的な処理性能（SoCやメモリ）に大きな差がない場合でも、この背面スクリーンのギミックに価値を感じるかどうかが選択の分かれ目となります。
シンプルさを求めるなら他モデル、新機能やデザインの面白さを求めるならC62 Proという選び方が良いでしょう。
OUKITEL C62 Proの価格と最安値での購入方法
最後に、OUKITEL C62 Proをお得に手に入れるための情報をお伝えします。
価格変動が激しい製品でもあるため、購入タイミングを見極めることが重要です。
Amazon・楽天市場での販売価格とセール情報
OUKITEL C62 Proは、主にAmazonや楽天市場などのECサイトで販売されています。
通常価格は2万円台前半で設定されていることが多いですが、頻繁に割引クーポンが配布されたり、タイムセールが実施されたりしています。
セール時には1万円台後半、場合によっては1万7千円前後まで価格が下がることがあります。
購入を検討する際は、各サイトのクーポン適用後の価格を必ずチェックし、最安値で購入できるようにしましょう。
故障時の保証期間とメーカーサポートについて
正規販売店から購入した場合、通常は1年間のメーカー保証が付帯します。
また、Amazonなどのプラットフォーム独自の返品・交換ポリシーも適用されるため、初期不良があった場合でも安心です。
ただし、海外メーカーであるため、サポートとのやり取りが日本語でスムーズに行えるかは販売店によります。
購入前に販売元の評価やレビューを確認し、信頼できるショップから購入することをおすすめします。
まとめ：OUKITEL C62PRO レビュー解説
OUKITEL C62 Proは、Galaxy S24風のスタイリッシュなデザインと、実用的な背面サブディスプレイを搭載したユニークなスマートフォンです。
性能はエントリークラスですが、大容量ストレージやバッテリー、最新OSなど、ツボを押さえたスペックで構成されています。
重さや充電速度などの欠点はありますが、2万円以下という価格を考えれば、十分に納得できるコストパフォーマンスを持っています。
サブ機やエントリー機として、他とは違う個性的な一台を探している方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
- OUKITEL C62 ProはGalaxy風デザインと背面画面が特徴の格安スマホ
- 背面の1.81インチ画面で通知確認や高画質自撮りが可能
- 付属品はケース・フィルム・充電器が揃っており追加購入不要
- SoCはUnisoc T606で、日常使いには十分だがゲームには不向き
- 物理メモリ8GBに仮想メモリを加え、最大24GB相当として運用可能
- ストレージは256GBと大容量で、さらにmicroSDで1TB拡張可能
- カメラはリア13MP・フロント5MPで、価格相応の画質性能
- 5150mAhの大容量バッテリー搭載で電池持ちは非常に優秀
- 充電速度は10Wと遅いため、就寝時の充電推奨
- Amazon等のセール時には1万円台後半で購入できる高コスパ端末