Noble Audio FoKus Rex5 レビュー解説|異例の5ドライバー構成!

「完全ワイヤレスイヤホンでも妥協のない音質を楽しみたい」

「有線イヤホンに匹敵するTWSを探している」——そんな悩みを抱えるオーディオファンは多いのではないでしょうか。

Noble Audio FoKus Rex5は、1DD+3BA+1プレーナーという異例の5ドライバー構成を採用し、ラテン語で”王”を意味する名を冠したハイエンドモデルです。

本記事では、実際のユーザー評価や詳細スペック、競合製品との比較を通じて、Rex5が本当に”音質の王者”と呼べるのか、購入前に知っておくべきポイントをすべて解説します。

目次

Noble Audio FoKus Rex5の特徴・概要

Noble Audio FoKus Rex5は、アメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラで2013年に設立されたNoble Audioが手掛けるフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンです。

「Rex」はラテン語で「王」を意味し、「5」は搭載された5基のドライバーを表しています。

音質に全振りした設計思想と、最新の機能を両立させた意欲作として、オーディオファンから大きな注目を集めています。

トライブリッド5ドライバーが生み出す圧倒的な音質体験

FoKus Rex5最大の特徴は、完全ワイヤレスイヤホンとしては異例のトライブリッド5ドライバー構成です。

低音域を担当する10mmダイナミックドライバー、中〜高音域を受け持つ3基のバランスドアーマチュア(BA)ドライバー、そして超高音域を再生する6mmプラナー(平面駆動)ドライバーを組み合わせることで、20Hz〜40kHzという広大な周波数帯域をカバーします。

この構成により、力強いサブベース、引き締まったミッドベース、極上の中音域、そしてクリアな高音域を実現しています。

一般的なシングルドライバーのTWSでは得られない楽器のセパレーション感と、有線イヤホンに匹敵する解像度が大きな魅力です。

Audiodoパーソナルサウンドによる個人最適化

Rex5には、革新的な音響パーソナライゼーションソフトウェア「Audiodo」が搭載されています。

専用アプリを通じて左右の耳それぞれの聴覚特性を測定し、個人に最適化されたサウンドプロファイルを作成できます。

特筆すべきは、このカスタマイズされたプロファイルがQCC3091チップのメモリ機能によりイヤホン本体に保存される点です。

初期設定後はアプリを起動する必要がなく、どのデバイスに接続してもパーソナライズされた音質を楽しめます。

左右の聴力差がある方にとっては、特に革新的な機能といえるでしょう。

BMW M3インスパイアのアルミニウムボディと高級感あるデザイン

デザイン面でもRex5は妥協がありません。

BMW M3のカラーリングに由来するグリーンは、若々しさ、スポーツ性、ファッション性を表現しています。

2026年1月にはブラックモデルも追加され、より幅広いユーザーの好みに対応できるようになりました。

アルミニウム製のハウジングは高級感を演出するだけでなく、内部部品に金属的な環境を提供し、共振抑制により音のディテールを向上させる実用的な役割も果たしています。

フェイスプレートには大理石デザインにインスパイアされたパターンが施され、所有欲を満たす仕上がりとなっています。

充電ケースもアルミニウム製で、底部のみ非金属素材を採用することでワイヤレス充電にも対応しています。

Noble Audio FoKus Rex5のスペック・仕様

Rex5の性能を正確に把握するため、詳細なスペックを確認していきましょう。

ドライバー構成と音響性能

Rex5の心臓部となるドライバー構成は以下の通りです。

低音域には10mmダイナミックドライバーを1基搭載し、深みのある低音を支えます。

中〜高音域には3基のバランスドアーマチュアドライバーを配置し、ボーカルの息遣いをリアルに再現します。

超高音域には6mmプラナードライバーを採用し、空気感まで感じられる繊細な高音を実現しています。

周波数特性は20Hz〜40kHzと、ハイレゾ音源にも対応する広帯域設計です。

感度は104dB@1kHz、インピーダンスは32Ωで、モバイル機器でも十分なボリュームで駆動できます。

出力は5mWです。

Bluetooth・コーデック・接続性能

通信面では最新のBluetooth 5.4を採用し、安定した接続と低遅延を実現しています。

対応コーデックはSBC、AAC、aptX Adaptive、LDACの4種類で、特にLDAC対応により最大990kbpsの高ビットレート伝送が可能です。

ハイレゾ音源の魅力を余すことなく引き出せる仕様となっています。

対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP、SPPで、音楽再生から通話まで幅広く対応します。

マルチポイント接続にも対応しており、最大2台のデバイスと同時接続できます。

動作範囲は約10mで、一般的な使用環境では十分な通信距離を確保できます。

チップセットにはQualcomm QCC3091を採用し、cVcノイズキャンセリング技術(CVC 8.0)による通話品質の向上も図られています。

バッテリー性能と充電機能

バッテリー持続時間は、ANCオフで最大約7時間、ANCオンで最大約5時間です。

充電ケースと併用することで、ANCオフ時は最大約25時間、ANCオン時は最大約23時間の使用が可能です。

急速充電にも対応しており、わずか10〜15分の充電で約2時間の再生が可能です。

イヤホン本体の充電時間は約90分、ケースの充電時間は約120分となっています。

イヤホンのバッテリー容量は45mAh、ケースのバッテリー容量は500mAhです。

ケースはUSB Type-C充電に加え、ワイヤレス充電(Qi対応)にも対応しています。

待機時間はイヤホンが約3,000時間、ケースが約5,000時間と、使用頻度が少ない場合でも長期間バッテリーを保持できます。

Noble Audio FoKus Rex5のおすすめポイント

Rex5を実際に使用したユーザーの評価を基に、特におすすめできるポイントを紹介します。

完全ワイヤレスの常識を覆すハイレゾ級の解像度と音場表現

Rex5の音質は、多くのユーザーから「これまで聴いた中で最高のTWS」「神レベルの音質」と絶賛されています。

5ドライバー構成が生み出す解像度と音場表現は、一般的な完全ワイヤレスイヤホンの域を超えています。

特に評価が高いのは、パワフルでバターのように滑らかな低音、優れた中音域、シロップのように滑らかな高音域のバランスです。

楽器のセパレーションが抜群で、複雑な楽曲でも各パートがクリアに分離して聴こえます。

金属音の響きにも鋭さがなく、長時間聴いても聴き疲れしにくい点も好評です。

有線イヤホンからの乗り換えを検討しているオーディオファンにとって、Rex5は妥協のない選択肢となるでしょう。

EQカスタマイズの自由度が高く、あらゆるジャンルに対応

Rex5の大きな強みは、EQカスタマイズの自由度の高さです。

専用アプリ「Noble FoKus」では10バンドの手動EQ調整が可能で、Audiodoによる聴覚テストと組み合わせることで、広大なサウンドステージを実現できます。

多くのユーザーが指摘するのは、「EQで極端な設定にしても音が潰れない」という点です。

中高音強めのモニターライクなサウンドから、低音を強調したズンドコサウンドまで、幅広いチューニングに対応できます。

ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、EDMなど、あらゆるジャンルを自分好みの音で楽しめる柔軟性は、Rex5ならではの魅力です。

ファームウェアアップデートにより、同社のFoKus Prestige Encore寄りの音に変更することも可能で、継続的な進化も期待できます。

LDAC・ANC・マルチポイント対応の充実した機能性

音質特化型のイヤホンでありながら、Rex5は現代のTWSに求められる機能もしっかり押さえています。

LDAC対応により、Android端末でハイレゾ相当の高音質ストリーミングが可能です。

aptX Adaptiveにも対応しているため、対応デバイスでは状況に応じた最適なビットレートで接続できます。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込みモードも搭載しており、通勤・通学時の使用にも対応します。

マルチポイント接続により、スマートフォンとPCを同時接続して切り替えながら使用することも可能です。

先代フラッグシップのFoKus PrestigeにはなかったANCとLDAC対応は、Rex5の大きな進化ポイントといえます。

Noble Audio FoKus Rex5の注意点・デメリット

Rex5は優れたイヤホンですが、購入前に知っておくべき注意点もあります。

正直にデメリットも紹介します。

デフォルト設定では本領を発揮しない——Audiodo設定が事実上必須

Rex5について最も多く指摘されるのが、「箱出しの音質は期待通りではない」という点です。

デフォルト状態では、低音が過剰なのに深みと迫力が欠けている、中音域とボーカルが遠く感じられる、高音の明瞭さに欠けるといった印象を受けるユーザーが少なくありません。

しかし、Audiodoのパーソナルサウンド設定を行うと、低音は上質に、中音は温かみがあって滑らかに、高音はキラキラと変化し、見違えるほど良くなるという評価が一般的です。

つまり、Rex5はAudiodoとEQ調整を前提とした設計であり、アプリを使いこなす意欲がない場合は本領を発揮できない可能性があります。

また、バーンイン(エージング)も推奨されており、使い始めてすぐに最終的な音質評価を下すのは避けた方がよいでしょう。

ウェアセンサー非搭載・ANC性能は控えめ

機能面では、ウェアセンサー(装着検知)が非搭載である点に注意が必要です。

イヤホンを耳から外しても自動で再生が停止しないため、手動で一時停止する必要があります。

この点は同価格帯の競合製品と比較するとマイナスポイントです。

ANC性能については「大したことない」「オフにした方が音質が良い」という声が多く聞かれます。

素の遮音性が高いためANCなしでも十分使えるという意見もありますが、強力なノイズキャンセリングを求めるユーザーには向いていません。

音楽を聴く際はANCオフが推奨されています。

通話時のマイクノイズキャンセリング性能も普通程度で、騒がしい環境での通話品質は競合製品に劣る場合があります。

接続安定性とケース形状に関する注意点

LDAC接続時、電車内など混雑した環境では接続が不安定になり、音が途切れる場合があるという報告があります。

部屋や人が少ない環境では問題ないとのことですが、通勤・通学でLDAC接続を常用したい場合は注意が必要です。

ケースの形状が従来のNoble製品と異なるため、イヤーピースの傘のサイズによってはケースに収まらない場合があります。

サードパーティ製のイヤーピースを使用する際は、事前に確認することをおすすめします。

また、充電ケースに電源を繋いだり外したりすると、イヤホンがオンの状態でも電源が切れるという仕様があり、この点に違和感を覚えるユーザーもいます。

風切り音に弱いという指摘もあり、屋外での使用時は気になる場合があるかもしれません。

Noble Audio FoKus Rex5の評判・口コミ

実際のユーザー評価を、テーマ別に整理してお伝えします。

ユーザーが評価するおすすめな点

音質面では、「パワフルでバターのように滑らかな低音、優れた中音域、シロップのように滑らかな高音域」という評価が多く見られます。

「これまで聴いた中で最高のイヤホン」「TWSの域を超えた音質」と断言するユーザーも少なくありません。

Audiodo設定後の音質変化については、「低音は上質に、中音は温かみがあって滑らかに、高音はキラキラに変化した」「物足りなさを感じていた音域がほぼ完璧に補われた」「よりクリアになり自然になり、定位も分離も文句なし」といった声が寄せられています。

EQカスタマイズの柔軟性も高く評価されており、「EQで極端な設定にしても音が潰れない」「イコライザーで低音強調すればズンドコにもできる」「EQいじると化ける」といったコメントが見られます。

デザインと質感については、「イヤホンもケースも高級感がある」「アルミニウムボディの質感が素晴らしい」と好評です。

先代モデルとの比較では、「Prestigeを完全に超えている」「音の透明感や繊細さはRex5の方が上」「ANCとLDACが使えるようになったのは大きい」という意見が多数を占めます。

価格についても、「海外価格と円相場を考えると良心的」「予想より安い」という評価が一般的です。

購入前に確認すべき注意点

デフォルト音質については、「箱出しの音は正直がっかり」「低音が過剰なのに深みと迫力が欠けている」「中音域とボーカルが遠く感じられた」という厳しい意見があります。

「かなり過大評価されている」「EQ設定をかなりいじくり回す必要がある」という声もあり、Audiodo設定が事実上必須であることを理解した上で購入すべきでしょう。

機能面では、「ノイキャンは大したことない」「ウェアセンサーがないのは不便」という指摘が多く見られます。

「ケースから取り出す時にたまに不安定になる」「風切り音に弱い」「LDACで電車内だとブツブツ切れる時がある」といった接続・操作面の問題も報告されています。

音質の好み分かれについては、「サウンドが分析的に感じて楽しさを感じない」「低域の量感はPrestigeより弱い」という意見もあり、万人向けではない点は認識しておく必要があります。

競合製品と比較したユーザーの声

Bowers & Wilkins Pi8との比較では、「Rex5の方が技術的な音質で勝り、高域の定義、リッチなイメージング、ニュアンスのある空間表現で優れている」という評価がある一方、「Pi8は広いサウンドステージと低音優位で、軽量コンパクト」という棲み分けが指摘されています。

Technics EAH-AZ100との比較では、「Rex5は楽器のセパレーションが抜群」という強みがある一方、「デフォルトでは下中域が弱め」という指摘もあります。

Devialet Gemini IIとの比較では、「Gemini 2と同程度の音質に達するにはRex5はEQ調整が必要」「Geminiは箱出しでも良い音だが、Rex5は調整前提」という評価が見られます。

同社のFoKus Amadeusとの比較では、「Amadeusの方がバッテリー持ちが良い」「Rex5は5ドライバーで特に高域の拡張性に優れる」「AmadeusはEQいじると特に化ける」といった声があり、用途や好みに応じて選択できる関係性です。

まとめ:Noble Audio FoKus Rex5

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人

Rex5は、完全ワイヤレスでも妥協のない音質を求めるオーディオファンに最適です。

アプリを使ってEQ調整やAudiodo設定を楽しめる方、有線イヤホンからの乗り換えを検討している方には特におすすめできます。

複数のジャンルを聴き分けたい方や、自分だけの音にカスタマイズしたい方にも向いています。

おすすめしない人

箱出しですぐに最高の音質を求める方には向いていません。

強力なANC性能を重視する方、ウェアセンサーなどの便利機能を必須とする方も、他の選択肢を検討した方がよいでしょう。

アプリ設定が面倒に感じる方にもおすすめできません。

購入判断のポイントと総合評価

  • 音質は「調整後」を前提に評価すべき——デフォルトでは本領を発揮せず、Audiodo設定とEQ調整により真価を発揮する
  • 5ドライバートライブリッド構成は完全ワイヤレスイヤホンとして異例であり、有線イヤホンに匹敵する解像度と音場表現を実現
  • LDAC・aptX Adaptive対応によりハイレゾ相当の高音質ストリーミングが可能
  • EQカスタマイズの自由度が非常に高く、極端な設定でも音が破綻しない
  • ANC性能は控えめで、音楽再生時はオフ推奨という声が多い
  • ウェアセンサー非搭載のため、耳から外しても自動停止しない点に注意
  • LDAC接続時は混雑環境で不安定になる場合がある
  • **価格69,300円(最安約62,370円)**は海外価格と比較して良心的な設定
  • デザインはBMW M3インスパイアのグリーンで好みが分かれるが、ブラックモデルも追加された
  • 総合評価:音質を最優先するオーディオファン向けの本格派TWS——アプリ活用を前提に、完全ワイヤレスの常識を覆す音質体験が得られる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次