水月雨 流星 – Meteor レビュー解説|隕石イヤホンの音質と評判

水月雨(MOONDROP)から登場した「流星 – Meteor」は、そのユニークなコンセプトと卓越した音質で、多くのオーディオファンから注目を集めています。

本物の隕石をフェイスプレートに使用するという斬新な特徴だけでなく、そのサウンドパフォーマンスについても高い評価を得ています。

しかし、約7.6万円という価格から「実際の音質はどうなのか」「自分の好みに合うのか」「購入して後悔しないか」といった疑問や不安を感じる方も少なくないでしょう。

この記事では、水月雨「流星 – Meteor」のスペックや特徴から、詳細な音質レビュー、ユーザーのリアルな評判・口コミ、そして購入前の注意点まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

最後までお読みいただくことで、「流星 – Meteor」があなたにとって最高のイヤホンとなり得るか、その答えが見つかるはずです。

目次

水月雨「流星 – Meteor」とは?唯一無二の隕石イヤホンを徹底レビュー解説

「流星 – Meteor」の最大の特徴は?本物の隕石を使ったフェイスプレート

水月雨「流星 – Meteor」の最も象徴的な特徴は、フェイスプレートに本物の隕石スライスを採用している点です。

この隕石には「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる、地球外鉱物が数百万年かけて冷却されることで生まれる独特の幾何学模様が刻まれています。

そのため、一つとして同じ模様は存在せず、すべての製品が世界に一つだけのデザインを持つことになります。

この隕石プレートは単なる装飾に留まらず、低音域用ダイナミックドライバーのリアキャビティの一部として機能し、音響設計にも組み込まれているのが大きなポイントです。

ドライバー構成は?1DD+2BA+4Planarのトライブリッド仕様

「流星 – Meteor」は、3種類合計7基のドライバーを搭載したトライブリッド構成を採用しています。

  • 低音域: 13mm 大型ダイナミックドライバー ×1基
  • 中音域: カスタマイズBA(バランスドアーマチュア)ドライバー ×2基
  • 高音域: マイクロ平面駆動(プラナー)ドライバー ×4基

特に、高音域に4基もの平面ドライバーを搭載する構成は珍しく、低歪みで詳細なサウンドを実現します。

これらの異なる特性を持つドライバーを、水月雨が長年培ってきたクロスオーバー技術で巧みにまとめ上げ、全帯域で破綻のない調和の取れたサウンドを生み出しています。

この記事でわかること:スペックから音質、評判まで完全ガイド

この記事では、水月雨「流星 – Meteor」に関するあらゆる情報を徹底的に解説します。

詳細な音質レビューはもちろん、具体的なスペック、付属品、装着感などの使用感、ユーザーからのリアルな評判・口コミ、そして同ブランドの人気モデルとの比較まで、購入を検討する上で知りたい情報を網羅しました。

あなたのイヤホン選びの確かな判断材料となることをお約束します。

【音質レビュー】水月雨「流星 – Meteor」のサウンドは圧巻の空間表現力

全体の音の傾向:水月雨サウンドを継承した弱ドンシャリバランス

「流星 – Meteor」の音質は、水月雨(MOONDROP)らしいハーマンターゲットカーブに準拠した、ニュートラル寄りの弱ドンシャリ傾向です。

全帯域のバランスが非常によく調整されており、特定の音域が突出することなく、まとまりのあるサウンドを奏でます。

しかし、その真価は単なるバランスの良さだけではありません。

後述する圧倒的な空間表現力と解像度の高さが加わることで、他のイヤホンとは一線を画すリスニング体験を提供してくれます。

高音域の評価:4基の平面ドライバーがもたらす繊細で伸びやかな音

高音域は、4基搭載されたマイクロ平面駆動ドライバーの恩恵を最大限に受けています。

BAドライバーや静電ドライバーと比較して歪みが少なく、非常に滑らかで直線的な伸びやかさが特徴です。

シンバルなどの金属音はキラキラと輝きながらも、耳に刺さるような鋭い刺激は巧みにコントロールされています。

これにより、解像度が高く繊細でありながら、長時間のリスニングでも聴き疲れしない美しい高音域を実現しています。

中音域の評価:圧倒的に近いボーカルと優れた分離感

中音域、特にボーカル表現は「流星 – Meteor」の大きな魅力の一つです。

多くのレビューで「まるで耳元で囁かれているよう」と評されるほどボーカルが近く、息遣いまで感じられるような生々しさがあります。

2基のBAドライバーは、楽器とボーカルを明確に分離させ、ゴチャつくことなく一音一音を鮮明に描き出します。

厚みがありながらも非常にクリアで、J-POPやアニソンなど、ボーカルを中心とした楽曲との相性は抜群です。

低音域の評価:13mm大型DDによる質とキレを重視したタイトな低音

低音域は、13mmという大口径ダイナミックドライバーが担っており、量感で圧倒するタイプではなく、質とスピード感で聴かせるチューニングが施されています。

アタック感は非常にタイトでキレが良く、楽曲のノリの良さを演出します。

深く沈み込むような重低音ではありませんが、全体のバランスを崩さない絶妙な量感と、解像度の高い引き締まった低音が、サウンド全体の土台をしっかりと支えています。

音場と定位感は?スピーカーで聴いているかのような広大なサウンドステージ

「流星 – Meteor」の音質を語る上で最も特筆すべきは、その広大なサウンドステージと正確な定位感です。

左右だけでなく、奥行きや高さまで感じられる立体的な音場は、まるで良質なスピーカーで音楽を聴いているかのような感覚を覚えます。

各楽器の位置関係が手に取るようにわかり、これまで聞こえなかったような細かな音まで明瞭に聴き取ることが可能です。

この卓越した空間表現力こそが、「流星 – Meteor」を特別なイヤホンたらしめている最大の要因と言えるでしょう。

一目でわかる!水月雨「流星 – Meteor」のスペックと付属品一覧

主要スペック一覧(ドライバー構成、インピーダンス、感度など)

「流星 – Meteor」の基本的な製品仕様を以下の表にまとめました。

項目スペック
ドライバー構成1DD + 2BA + 4Planar
再生周波数帯域9Hz – 35,000Hz
インピーダンス18.5Ω ±15% (@1kHz)
感度120dB/Vrms (@1kHz)
コネクタ0.78mm 2Pin
プラグ交換式(3.5mmステレオミニ, 4.4mmバランス)
ケーブルリッツ構造銅、銀メッキ銅

付属品はなにが入っている?イヤーピースや交換式プラグもチェック

パッケージには、イヤホン本体の他に以下のアクセサリーが同梱されています。

  • レザーケース
  • ケーブル(プラグ交換式)
  • 交換式プラグ(3.5mmステレオミニ, 4.4mmバランス)
  • イヤーピース2種類(シリコンタイプ、Softears U.C.タイプ)各S/M/Lサイズ
  • 取扱説明書、保証書など

特にイヤーピースが2種類付属するため、自分の耳に合ったフィット感や音質を追求できるのは嬉しいポイントです。

購入前に知っておきたい注意点と実際の使用感

装着感はどう?巨大な筐体だけど意外と快適?

「流星 – Meteor」は、13mmの大型ドライバーを搭載している影響で、イヤホン本体のサイズが非常に大きいのが特徴です。

一見すると装着性に不安を覚えるかもしれませんが、多くのレビューでは「意外にも装着感は良い」と評価されています。

これは、耳に直接触れる部分は一般的なサイズ感に抑えられており、やや長めのステム(ノズル)が安定した装着をサポートするためです。

ただし、耳の形状には個人差があるため、可能であれば購入前に一度試着してみることをお勧めします。

リケーブルは必要?付属ケーブルの品質と音の変化

付属するケーブルは、同社の「Aria2」などに付属するものと同等グレードで、リッツ構造銅と銀メッキ銅を採用した品質の高いものです。

プラグも3.5mmと4.4mmに交換可能で、利便性も申し分ありません。

イヤホン自体の完成度が非常に高いため、多くのユーザーは「リケーブルによる音質変化はあまり感じられない」という感想を抱いています。

まずは付属ケーブルでそのサウンドを十分に楽しんでから、好みに応じてリケーブルを検討するのが良いでしょう。

遮音性と音漏れはどのくらい?屋外での使用感

「流星 – Meteor」はカナル型イヤホンのため、適切なサイズのイヤーピースを装着すれば、一定の遮音性は確保されます。

しかし、筐体の側面にはベント(空気穴)が設けられているため、遮音性が非常に高いモデルと比較すると、周囲の音がやや聞こえやすい可能性があります。

音漏れに関しても、常識的な音量であれば問題になることは少ないですが、静かな環境で大音量で使用する際は注意が必要です。

指摘されている不満点(風切り音、付属品のグレードなど)

完璧に見える「流星 – Meteor」ですが、いくつかの注意点も指摘されています。

最も多いのが、筐体が大きいために「風の強い日に屋外で使うと風切り音が気になる」という点です。

また、約7.6万円という価格帯を考えると、「付属ケーブルやケースが下位モデルと共通で、もう少し高級感が欲しかった」という声も見受けられます。

これらは音質に直接影響する部分ではありませんが、購入前に把握しておきたいポイントです。

ユーザーのリアルな評価は?「流星 – Meteor」の評判・口コミまとめ

良い評判・口コミ:「完成度が高い」「ボーカルが最高」「所有欲が満たされる」

「流星 – Meteor」に寄せられるポジティブな評価の多くは、その完成度の高いサウンドとユニークなデザインに集中しています。

  • 「多ドライバーながら完璧にまとまった音で、解像度が高いのに聴き疲れない」
  • 「頭の中でボーカルが歌っているように近く、楽器の分離も素晴らしい」
  • 「スピーカーで聴いているような音場の広さと定位感に感動した」
  • 「隕石を使った唯一無二のデザインで、所有しているだけで満足感がある」

音質とデザイン性の両面で、価格に見合う、あるいはそれ以上の価値を感じているユーザーが多いことがわかります。

悪い・気になる評判・口コミ:「低音は控えめ」「ボーカルが軽く感じることも」

一方で、いくつかの気になる点も挙げられています。

これらは個人の好みや聴く音楽ジャンルに左右される部分が大きいため、ご自身の志向と照らし合わせて参考にしてください。

  • 「13mmDDにしてはベース音が遠く、低音の量感を求める人には物足りないかも」
  • 「ボーカルがやや軽やかに聞こえ、もう少し潤いや暖かみが欲しいと感じる楽曲があった」
  • 「筐体が大きいので、耳が小さい人はフィッティングに工夫が必要かもしれない」

特に低音の量感については、他のイヤホンからの乗り換えの場合、最初は物足りなく感じる可能性がある点に留意が必要です。

人気モデルと徹底比較!「流星 – Meteor」は本当に買うべきか?

対「Blessing3」:人工的でない自然な音作りで上位互換?

「Blessing3」は、高い解像度で評価されているモデルですが、そのサウンドを「やや人工的」と感じるユーザーもいます。

一方、「流星 – Meteor」は高い解像度を保ちながらも、より自然で滑らかなチューニングが施されています。

特にボーカルの近さや音場の広がりにおいて「流星 – Meteor」が優れているという意見が多く、リスニング用途では上位互換と評価される傾向にあります。

対「Variations」:低音の強さよりボーカル重視ならMeteor

「Variations」は、水月雨としては珍しく力強い低音域が特徴のモデルです。

低音の迫力を最優先するなら「Variations」に軍配が上がりますが、「流星 – Meteor」はよりバランスが取れており、特に中高音域の美しさやボーカルの表現力で勝ります。

全体のまとまりとボーカルの魅力を重視するのであれば、「流星 – Meteor」がより適していると言えるでしょう。

対「DUSK」:よりリスニング向けで解像度が向上したサウンド

著名なオーディオレビュアーCrinacle氏とのコラボモデル「DUSK」と比較すると、「流星 – Meteor」はより一般のリスナー向けにチューニングされています。

「DUSK」のモニターライクなサウンドに対し、「流星 – Meteor」はより音楽的な楽しさやボーカルの鮮やかさが強調されています。

ドライバー構成もアップグレードされており、全体的な解像感や表現力においても進化を感じさせるモデルです。

水月雨「流星 – Meteor」の価格は?どこで買うのがお得?

国内正規販売店の価格は約7.6万円

水月雨「流星 – Meteor」の日本国内における正規販売価格は、76,500円(税込)です(2025年時点)。

複数のドライバーを搭載し、本物の隕石を使用しているという特殊性を考慮すると、ミドルハイクラスのイヤホンとして妥当な価格設定と言えます。

主な取扱店と購入方法(Amazon公式ストアなど)

「流星 – Meteor」は、国内の主要なオーディオ専門店やオンラインストアで購入可能です。

  • Amazon(水月雨(MOONDROP)公式ストア)
  • フジヤエービック
  • e☆イヤホン

特に、フジヤエービックやe☆イヤホンなどの専門店では店頭での試聴も可能な場合があります。

高価な製品ですので、実際に音を聴いてから購入を決めたい方は、お近くの店舗に問い合わせてみることをおすすめします。

まとめ:水月雨 流星 – Meteor レビュー解説の決定版

「流星 – Meteor」のメリット・おすすめな点

「流星 – Meteor」の最大の魅力は、卓越した音質と他に類を見ないデザイン性の両立です。

圧巻の空間表現力、生々しいボーカル、そして本物の隕石がもたらす所有感は、価格以上の満足度を提供してくれます。

音のバランスも素晴らしく、様々なジャンルの音楽を高いレベルで楽しむことができる万能機と言えるでしょう。

「流星 – Meteor」のデメリット・注意点

購入を検討する上での注意点は、その大きな筐体サイズと、低音の量感が控えめである点です。

耳の小さな方は装着感に工夫が必要な場合があり、迫力のある重低音を最優先する方には好みが分かれる可能性があります。

また、屋外での風切り音も、使用シーンによっては気になるかもしれません。

こんな人におすすめ!:ボーカル重視、広い音場が好き、唯一無二のデザインを求める人

この記事の内容を踏まえると、水月雨「流星 – Meteor」は以下のような方に特におすすめできるイヤホンです。

  • とにかくボーカルを近く、生々しく聴きたい方
  • スピーカーで聴いているような広大な音場を体験したい方
  • 解像度が高く、楽器の一つ一つの音が聴き分けられる分離感を求める方
  • 他の人とは違う、所有欲を満たしてくれる唯一無二のデザインが好きな方
  • 特定のジャンルに偏らず、様々な音楽を高いクオリティで楽しみたい方

「流星 – Meteor」は、あなたの音楽ライフをより豊かで特別なものに変えてくれるポテンシャルを秘めた、まさに逸品です。

  • フェイスプレートに本物の隕石を採用した唯一無二のデザイン
  • 1DD+2BA+4Planarのトライブリッドドライバー構成
  • 音質は水月雨サウンドを継承した弱ドンシャリ傾向
  • 圧巻の空間表現力とスピーカーのような広大な音場が最大の特徴
  • ボーカルが非常に近く、分離感の高い中音域
  • 巨大な筐体ながら装着感は良好との評価が多い
  • 付属ケーブルの完成度が高くリケーブルでの変化は少ない
  • 価格は約7.6万円でミドルハイクラスに位置する
  • Blessing3やVariationsとは音作りの方向性が異なる
  • ボーカル重視で唯一無二のイヤホンを求める人におすすめ
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