「ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAってどんなイヤホン?」
「実際の音質や特徴、評判が気になる…」
「価格に見合う価値はあるのか、注意点も知りたい」
数々の人気オーディオブランドを支える技術者集団から生まれた「ZiiGaat」。
その中でも、著名なオーディオレビュアー「Jay’s Audio」とのコラボレーションモデルとして登場した『ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLA』は、その美しいデザインとパワフルなサウンドで大きな注目を集めています。
この記事では、そんなESTRELLAの気になる特徴やスペック、核心となる音質を徹底的にレビュー・解説します。
さらに、実際のユーザーからの評判や口コミ、購入前に知っておきたい注意点やおすすめのリケーブルまで、ESTRELLAに関するあらゆる情報を網羅しました。
この記事を最後まで読めば、あなたが「星(ESTRELLA)」の名を冠したこのイヤホンを手に入れるべきか、その答えがきっと見つかるはずです。
【結論】ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAはどんなイヤホン?
一言で言うと「正装したゴリラ」?パワフルで美しいドンシャリサウンド
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAを一言で表現するなら、あるレビュワーが評した「タキシードを着て、髪もポマードできっちりとして正装したゴリラが笑いながら全力でぶん殴ってくる」という言葉が的確かもしれません。
これは、圧倒的で重厚な低音域のパワーと、それに全く埋もれることのない煌びやかで美しい中高音域を見事に両立していることを意味します。
ただパワフルなだけでなく、解像度や分離感も非常に高く、見た目の美しさも相まって、聴いていて楽しく、所有欲をも満たしてくれる唯一無二の魅力を持ったイヤホンです。
こんな人におすすめ!購入を検討すべき人の特徴
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAは、特に以下のような方に強くおすすめできるイヤホンです。
- 深く沈み込むような、迫力と質感のある低音が好きな方
- 低音に埋もれず、クリアでキラキラした高音やボーカルも楽しみたい方
- 解像度や分離感が高く、各楽器の音をしっかり聴き分けたい方
- リケーブルによって音質の変化を楽しみ、自分好みの音を追求したい方
- 所有欲を満たす、見た目が美しく個性的なイヤホンを探している方
音楽を「楽しく、ノリ良く」聴きたいというニーズに、非常に高いレベルで応えてくれる一台と言えるでしょう。
評判・口コミから見るESTRELLAの評価まとめ
様々なレビューや口コミを見ると、ESTRELLAは「パワフルなドンシャリサウンド」と「高い解像度」で高く評価されています。
特に、2DDがもたらす重厚な低音の迫力と、それに負けない中高音のクリアさのバランスを称賛する声が多く見られます。
一方で、付属品、特にケーブルやイヤーピースは価格帯を考えるとシンプルであり、「リケーブル前提」という意見も少なくありません。
これは、イヤホン本体にコストを集中させ、ユーザーが好みに応じてカスタマイズする余地を残しているとも言え、玄人向けの側面も持ち合わせています。
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAの主な特徴とスペック
レビュアー「Jay’s Audio」とのコラボで生まれた6ドライバーハイブリッド構成
ESTRELLAは、著名なオーディオレビュアーである「Jay’s Audio」氏とのコラボレーションによって設計されたモデルです。
その最大の特徴は、片側あたり2基のダイナミックドライバー(DD)と4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載した、合計6ドライバーのハイブリッド構成にあります。
低域用に2つのカスタム10mm PETダイアフラム同軸ダイナミックドライバーを、中高域用には定評のある米Knowles製と欧州Sonion製のBAドライバーを贅沢に採用しています。
圧倒的な低音とクリアな高音を両立する3ウェイクロスオーバーチューニング
この複雑な6ドライバー構成を最適に機能させるため、ESTRELLAは3つの独立したサウンドチューブを備えた3ウェイクロスオーバーシステムを採用しています。
これにより、各ドライバーユニットが担当する周波数帯域が明確に分離され、音の濁りや干渉を抑制。
結果として、2DDによるパワフルでインパクトのある低音、2つのフルレンジBAによる自然で豊かな中音、そしてSonion製スーパーツイーターによる極めてクリアで洗練された高音域という、各帯域の長所を最大限に引き出しつつ、全体としてバランスの取れたサウンドを実現しています。
スペック(ドライバー構成、インピーダンス等)を一覧で解説
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAの主な仕様は以下の通りです。
項目 | スペック |
---|---|
ドライバー構成 | 2DD + 4BA ハイブリッド |
(DD: 10mm PET同軸ドライバー x2) | |
(BA: Knowles 29689 x1, Sonion 2345 x1, Sonion E50 x2) | |
再生周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
インピーダンス | 7Ω @1kHz |
感度 | 108dB (±1dB) @1kHz |
ハウジング素材 | 医療用樹脂 |
ケーブルコネクタ | 0.78mm 2Pin |
プラグ | 3.5mm ステレオミニ |
特にインピーダンスが7Ωと非常に低いため、再生機器を選ばず鳴らしやすいイヤホンと言えます。
「星」を宿した美しいフェイスプレートと付属品
ESTRELLA(スペイン語で「星」)の名にふさわしく、フェイスプレートのデザインは星々や銀河を思わせる美しい仕上がりです。
2種類のラメが散りばめられたプレートは、光の角度によってキラキラと輝き、高い所有欲を満たしてくれます。
付属品は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(通常タイプとフォームタイプの2種)、コンパクトな収納ケースと、価格帯を考えると比較的シンプルです。
これは、コストをイヤホン本体の品質に集中させるというブランドの思想の表れとも考えられます。
【音質レビュー】ESTRELLAのサウンドを徹底解説
全体の音質傾向は?パワフルで解像度の高いドンシャリ系
ESTRELLAの全体的な音質傾向は、低音域と高音域が強調された、いわゆる「V字型」のドンシャリサウンドです。
しかし、単なるドンシャリではなく、全帯域にわたって非常に高い解像度と分離感を持ち合わせているのが最大の特徴です。
パワフルでエネルギッシュでありながら、各楽器の音が混ざり合うことなく、一つ一つを明確に聴き分けることができます。
音楽を聴く「楽しさ」と「分析的な聴き方」を両立できる、レベルの高いサウンドに仕上がっています。
高音域の音質|刺さることなくキラキラと美しい
高音域は、Sonion製のスーパーツイーターを搭載していることもあり、非常にクリアで透明感があります。
シンバルやハイハットなどの金属音は、刺さる手前のギリギリまでシャープに表現され、キラキラとした輝きを感じさせます。
抜け感も良好で、見通しの良いスッキリとしたサウンドでありながら、耳に痛い刺激はなく、絶妙なバランス感覚でチューニングされています。
中音域の音質|パワフルな低音に埋もれない煌びやかなボーカル
ESTRELLAの特筆すべき点の一つが、これほどパワフルな低音域がありながら、ボーカルを中心とした中音域が全く埋もれないことです。
ボーカルは輪郭がハッキリとしており、適度な煌びやかさと透明感を伴って、男性・女性ボーカルともに美しく聴こえます。
楽器隊の音も解像度高く分離しており、ボーカルのすぐそばで、それぞれの音を気持ちよく感じ取ることが可能です。
低音域の音質|量感と質感を両立した重厚なサブベース
2基の同軸ダイナミックドライバーが繰り出す低音域は、ESTRELLAのサウンドの核となっています。
特にサブベース(超低音域)の量感が非常に豊かで、深く沈み込み、厚みと奥行きを感じさせます。
それでいて、ブーミーにならずにキレの良さも兼ね備えているため、迫力がありながらも他の帯域を邪魔しません。
量感と質感を高いレベルで両立した、非常に中毒性の高い低音です。
空間表現(音場・分離感・定位感)は優秀か?
空間表現能力は非常に優秀です。
音場は左右に広く、上下の表現力も高いため、窮屈さを感じさせません。
そして特筆すべきは、その高い解像度からくる分離感と定位感です。
意識しなくても各楽器の音を粒のように追うことができ、どこでどの音が鳴っているかが明確にわかります。
この性能は、リスニングだけでなく、後述するゲーム用途においても大きな強みとなります。
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAの価格と注意点
価格はいくら?どこで購入できる?
ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLAの価格は、販売店によって異なりますが、おおよそ4万円台後半から5万円台で販売されています。
主な購入先としては、Linsoulの公式サイトやAmazon、AliExpress内のLinsoulストアなどが挙げられます。
セールやクーポンが適用されることもあるため、購入を検討する際は各ストアをチェックすることをおすすめします。
※価格は変動する可能性があるため、あくまで参考としてください。
【注意点】付属ケーブル・イヤーピースはシンプル、リケーブル推奨
多くのレビューで指摘されている通り、ESTRELLAの付属品は価格帯を考えると非常にシンプルです。
特に付属ケーブルは、イヤホン本体の高いポテンシャルを完全に引き出しているとは言えず、多くのユーザーが「リケーブル(ケーブル交換)」を推奨しています。
より高い音質を求めるのであれば、リケーブルは必須のステップと考えた方が良いでしょう。
イヤーピースも付属のものが合わない場合は、SpinFitなど定番のサードパーティ製イヤーピースを試すことをおすすめします。
おすすめリケーブル3選!ポテンシャルを最大限に引き出す組み合わせは?
レビューで高評価を得ているリケーブルの組み合わせをいくつかご紹介します。
- NICEHCK DearOrpheus: ESTRELLAのポテンシャルを最大限に引き出すと評判のハイエンドケーブル。解像度、分離感、空間表現のすべてを向上させ、ESTRELLAを別次元のイヤホンに進化させます。見た目の相性も抜群です。
- ivipQ-64 戦神: 純銀線とグラフェンを使用したケーブル。高音域の表現力と解像度をさらに高め、低音域の量感と弾力もアップさせます。よりエネルギッシュで聴きごたえのあるサウンドを求める方におすすめです。
- SoundsGood Blhwt: 純銀線、銅銀合金線、銀メッキ無酸素銅を組み合わせたハイブリッドケーブル。ESTRELLAの持つ分離感の高さをさらに引き上げ、音の粒立ちと透明感を向上させます。
ゲーム(APEX)での使用感は?足音や定位感は問題ない?
ESTRELLAは、その優れた空間表現能力から、ゲーム用途でも高いパフォーマンスを発揮します。
特にAPEX LegendsのようなFPSゲームでは、敵の足音や銃声の方向を正確に把握することが重要になりますが、ESTRELLAの高い分離感と定位感は、壁の向こうの敵の位置を点に近い形で把握できるほど優秀です。
遠くの銃声も聞こえやすく、不意を突かれる場面が減るでしょう。
ただし、音の傾向がソリッドでクリアなため、銃声やアーマーが割れる音などが少し刺さり気味に感じられることもあり、長時間のプレイでは聴き疲れする可能性も考慮しておくと良いでしょう。
まとめ:ZiiGaat ZiiGaat x Jays Audio ESTRELLA レビュー解説
- パワフルな低音と美しい高音を両立した高解像度ドンシャリサウンド
- 著名レビュアー「Jay’s Audio」とのコラボレーションモデル
- 2DD+4BAの豪華なハイブリッドドライバー構成を採用
- 「星」をモチーフにした美しいフェイスプレートデザインが特徴
- 音の分離感と定位感が非常に高く、音楽にもゲームにも適している
- 付属品はシンプルで、ポテンシャルを活かすにはリケーブルが推奨される
- 価格は4万円台後半から5万円台で販売されている
- インピーダンスが低く、様々な機器で鳴らしやすい
- 装着感は良好だが、筐体はやや大きめ
- 音楽を楽しく、かつ高音質で聴きたい人にとって最適な選択肢の一つ