ワイヤレスイヤホン市場に革新をもたらし続けるJBLから、2024年10月に最新フラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 3」が登場しました。
「前作と比べて何が変わったの?」「価格に見合う価値はある?」と、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、JBL TOUR PRO 3を実際に深掘りし、音質やノイズキャンセリング性能はもちろん、注目のトランスミッター機能やゲーミング性能まで徹底解説します。
メリットだけでなく、購入前に知っておくべき注意点も包み隠さずお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】JBL TOUR PRO 3は2025年最強の「全部入り」ワイヤレスイヤホンか?
結論から申し上げますと、JBL TOUR PRO 3は現時点で市場にある完全ワイヤレスイヤホンの中でも、トップクラスの完成度を誇る「全部入り」の最強モデルと言えます。
音質、機能性、エンタメ体験のすべてにおいて高いレベルでまとまっており、ただ音楽を聴くだけのデバイスに留まらない、新しい体験価値を提供してくれます。
総合評価レビュー:音質・機能・エンタメ性能の完成度
総合評価としては、間違いなく「買い」の一言に尽きます。
まず音質面では、JBL初となるデュアルドライバー構成を採用したことで、迫力ある低音と繊細な高音が見事に両立されています。
機能面においても、進化したスマート充電ケースや高精度なノイズキャンセリング、そしてマルチポイント接続など、現代のユーザーが求める機能が網羅されています。
さらに特筆すべきはエンタメ性能です。
専用トランスミッター機能を使えば、遅延を極限まで抑えたゲーミングイヤホンとしても活躍し、映画鑑賞ではリアルな空間オーディオが没入感を高めてくれます。
JBL TOUR PRO 3を買うべき人(音楽・ゲーム・ガジェット好き)
このイヤホンは、以下のような方に特におすすめです。
- 音質に妥協したくない音楽ファン: デュアルドライバーとLDAC対応による高解像度サウンドを楽しみたい方。
- ゲームも本気で楽しみたいゲーマー: 低遅延な接続でFPSやリズムゲームを快適にプレイしたい方。
- 最新ガジェットが好きな方: ディスプレイ付きケースや多彩な機能を使いこなしたい方。
- 複数のデバイスを使い分ける方: PCとスマホをシームレスに切り替えたいビジネスパーソン。
購入を見送るべき人(コスパ重視・小型ケース希望・片耳利用メイン)
一方で、以下のようなニーズを持つ方には、他の選択肢も検討する余地があります。
- コストパフォーマンス最優先の方: 4万円台という価格は決して安くありません。音質と基本機能だけであれば、前作や他社の中位モデルでも十分な場合があります。
- 携帯性を極限まで重視する方: 多機能なスマートケースは、一般的なケースよりも一回り大きく重いため、ポケットに入れた際の存在感が気になります。
- 片耳での使用がメインの方: 後述しますが、片耳使用時にはノイズキャンセリング機能が制限される仕様があるため注意が必要です。
JBL TOUR PRO 3のスペックと特徴を徹底解説
ここでは、JBL TOUR PRO 3の基本スペックと、前作からの進化ポイントを具体的に解説します。
基本スペック一覧(価格・バッテリー時間・重量・防水性能)
まずは主な仕様を表にまとめましたので、ご確認ください。
| 項目 | スペック詳細 |
| ドライバー構成 | 10mm径ダイナミックドライバー + バランスドアーマチュアドライバー |
| 対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, (LC3対応予定) |
| 再生時間 (ANCオン) | イヤホン単体:約8時間 / ケース込み:最大約32時間 |
| 再生時間 (ANCオフ) | イヤホン単体:約11時間 / ケース込み:最大約44時間 |
| 防水性能 | IP55 (イヤホン本体のみ) |
| 重量 | イヤホン本体:各約5.6g / 充電ケース:約71.8g |
| 充電端子 | USB Type-C (ワイヤレス充電対応) |
| 価格 | 約42,900円 (税込) ※発売時 |
前作「TOUR PRO 2」からの進化点と違いを比較
前作「TOUR PRO 2」と比較して、最も大きな進化点は「音質」と「拡張性」です。
ドライバーがシングル構成から、低域用ダイナミックドライバーと高域用バランスドアーマチュアドライバーのハイブリッド構成になり、音の解像度と表現力が格段に向上しました。
また、ハイレゾコーデックであるLDACに対応したことで、Androidユーザーはより高音質な音楽体験が可能になります。
さらに、ケース自体がトランスミッターになる新機能が追加され、Bluetooth非対応の機器とも接続できるようになりました。
進化したスマート充電ケースのディスプレイでできること
JBL TOUR PROシリーズの代名詞とも言えるディスプレイ付きケースも進化しています。
画面サイズが約29%大型化し、視認性と操作性が向上しました。
このケースだけで、音量調整、ノイズキャンセリングの切り替え、イコライザー設定、タイマー設定、「イヤホンを探す」機能など、アプリを開かずに多様な操作が可能です。
さらに、再生中の曲名やアーティスト名が表示されたり、スマホの通知を確認できたりと、スマートウォッチのような利便性も兼ね備えています。
音質レビュー:JBL初「デュアルドライバー」の実力とは
JBL TOUR PRO 3の最大の魅力である音質について、詳細にレビューします。
BA+DDドライバーによるサウンド傾向(低音の迫力と高音のクリアさ)
JBLとして初めて採用されたハイブリッドデュアルドライバーは、期待以上のサウンドを奏でてくれます。
10mmダイナミックドライバーがJBLらしい量感のあるパワフルな低音を支え、バランスドアーマチュアドライバーが伸びやかで繊細な高音域を担当します。
これにより、低音がボワつくことなくタイトに鳴り響きながらも、ボーカルや楽器の微細なニュアンスが埋もれずにクリアに聴こえてきます。
ロックやヒップホップの迫力はもちろん、ジャズやクラシックの繊細な表現まで幅広く対応できる万能なサウンドチューニングです。
ハイレゾ対応(LDAC)接続時の音質変化
LDAC対応のスマートフォンと接続すると、その真価がさらに発揮されます。
情報量がSBC接続時の約3倍になるため、音の輪郭がよりくっきりと鮮明になり、空間の広がりや奥行き感が一段と増します。
特にハイレゾ音源を聴いた際には、アーティストの息遣いやライブ会場の空気感まで伝わってくるようなリアリティを感じられるでしょう。
iPhoneユーザー(AAC接続)でも十分に高音質ですが、Androidユーザーにとっては大きなメリットとなります。
映画やライブに最適?進化した空間サウンドとヘッドトラッキング
没入感を高める「空間サウンド」機能も大きく進化しました。
「ムービー」「ミュージック」「ゲーム」の3つのモードから選択でき、コンテンツに合わせて最適な音場を作り出します。
新たに追加された「ヘッドトラッキング機能」は、顔の向きに合わせて音の聞こえる方向がリアルタイムに変化する機能です。
映画を見ているときに横を向いても、画面のある方向からセリフが聞こえてくるため、まるで映画館にいるかのような臨場感を味わえます。
最強クラス?ノイズキャンセリングと外音取り込み性能
日常使いで重要となるノイズキャンセリングと外音取り込み機能についても検証しました。
リアルタイム補正「ハイブリッドノイズキャンセリング2.0」の遮音性検証
搭載されている「ハイブリッドノイズキャンセリング2.0」は、周囲の騒音レベルに合わせて遮音強度をリアルタイムで自動補正してくれます。
実際に電車内で使用してみると、走行音の「ゴー」という重低音はほぼ完全にカットされ、静寂な空間が作り出されます。
人の話し声やアナウンスなどの中高音域もかなり低減されますが、完全に無音になるわけではありません。
それでも、音楽を流せば周囲の音はほとんど気にならなくなるレベルであり、業界トップクラスの性能と言って差し支えないでしょう。
付属のフォームイヤーチップ(低反発)使用時のノイキャン効果
JBL TOUR PRO 3には、通常のシリコン製イヤーチップに加えて、低反発素材のフォームイヤーチップが1サイズ付属しています。
このフォームチップを使用すると、耳穴への密着度が高まり、物理的な遮音性(パッシブノイズキャンセリング)が大幅に向上します。
シリコンチップでは防ぎきれなかった高音域のノイズも効果的にカットできるため、静寂性を追求したい方にはこの組み合わせが最適です。
会話はしやすい?外音取り込み(アンビエントアウェア)の自然さ
外音取り込み機能(アンビエントアウェア)は、非常に自然で聞き取りやすい音質です。
マイクで拾ったような機械的な不自然さが少なく、イヤホンをしていない状態に近い感覚で周囲の音を聞くことができます。
レジでの会計時や電車のアナウンスを聞きたい時など、イヤホンを外さずにスムーズに対応できるため、日常的な使い勝手は非常に良好です。
ゲーマー必見!トランスミッター機能と低遅延性能
JBL TOUR PRO 3は、ゲーミングデバイスとしても極めて優秀な性能を持っています。
付属ケーブルでPC・Switchと有線接続する方法(トランスミッター機能)
この機能こそが、他のワイヤレスイヤホンと一線を画す最大の特徴です。
付属のUSB-Cケーブルや3.5mmオーディオケーブルを使って、充電ケースをPCやNintendo Switch、PS5などの機器に接続します。
すると、ケースが送信機(トランスミッター)となり、イヤホンへ音声をワイヤレスで飛ばすことができるのです。
これにより、Bluetooth機能がないデスクトップPCや、Bluetooth接続の安定性に不安がある機器でも、手軽にワイヤレス環境を構築できます。
ゲームでの遅延と足音の聴こえ方(2.4GHz接続の実力)
トランスミッター接続時は、一般的なBluetooth接続よりも遅延が少ない通信方式(LC3plusなど)を利用できます。
実際にFPSゲームをプレイしてみても、銃声や着弾音のズレはほとんど感じられず、有線イヤホンに近い感覚でプレイ可能です。
また、音質の良さと定位感(音の方向感)の良さが相まって、敵の足音がどこから聞こえてくるかを正確に把握できます。
「ゲーミングイヤホンが欲しいけれど、音楽も高音質で聴きたい」というユーザーにとって、まさに理想的な一台となるでしょう。
飛行機の機内エンタメやテレビでも使える?活用シーン解説
トランスミッター機能はゲーム以外にも様々なシーンで活躍します。
例えば、飛行機の機内エンタメシステムは通常有線イヤホンしか使えませんが、3.5mmケーブルでケースを接続すれば、JBL TOUR PRO 3で映画や音楽をワイヤレスで楽しめます。
また、テレビのイヤホンジャックに接続すれば、深夜でも大音量で映画やスポーツ観戦を楽しむことができ、家族に迷惑をかける心配もありません。
ビジネスにも使える?通話品質とマルチポイント
テレワークやオンライン会議が増えた現代において、通話品質も重要なポイントです。
6マイク+AIノイズ低減アルゴリズムによる通話音声テスト
イヤホンには左右合計で6つのマイクが搭載されており、AIノイズ低減アルゴリズムと組み合わせてクリアな音声を届けます。
騒がしいカフェや風の強い屋外で通話テストを行いましたが、周囲の雑音はしっかりと抑制され、話し手の声だけが明瞭に伝わりました。
ビジネスシーンでのWEB会議や、大切な通話でも安心して使用できる品質です。
仕事効率化!2台同時接続(マルチポイント)の挙動と切り替え
PCとスマートフォンなど、2台のデバイスに同時接続できる「マルチポイント機能」にも対応しています。
PCで音楽を聴きながら作業をしていても、スマホに着信があれば自動的に接続が切り替わり、そのまま通話を開始できます。
切り替えもスムーズでストレスがなく、仕事とプライベートをシームレスに行き来できるため、作業効率が格段に上がります。
装着感・デザイン・豪華な付属品
毎日使うものだからこそ、デザインや装着感、付属品の充実度も気になるところです。
本体のサイズ感と長時間使用時の装着感
イヤホン本体は、耳の凹凸にフィットしやすい楕円形のデザイン(ショートスティック型)を採用しています。
見た目は少し厚みがあるように感じますが、実際に装着してみると耳への収まりが良く、安定感は抜群です。
重量バランスも適切で、長時間の使用でも耳が痛くなりにくいため、映画鑑賞や長時間のゲームプレイでも快適に過ごせます。
5種のシリコン+フォームチップと3種の付属ケーブル
付属品の豪華さは、フラッグシップモデルならではです。
イヤーチップはシリコン製が5サイズ(XS/S/M/L/XL)に加え、前述のフォームチップ1サイズの計6ペアが同梱されています。
さらに、充電用ケーブル、トランスミッター用のUSB-C to Cケーブル、3.5mmオーディオケーブルの3種が付属しており、購入してすぐに多様な使い方が可能です。
悪い評判は本当?JBL TOUR PRO 3のデメリット・注意点
素晴らしい製品ですが、完璧ではありません。購入後に後悔しないよう、いくつかの注意点をお伝えします。
【要注意】操作カスタマイズの制限(音量調整とノイキャン切替の共存不可問題)
アプリでの操作カスタマイズにおいて、左右のタップ操作に割り当てられる機能に制限があります。
具体的には、「再生コントロール」「音量調整」「アンビエントサウンド操作(ノイキャン切替)」の3つの機能グループから、左右それぞれに1つずつしか割り当てられません。
つまり、イヤホン本体だけで「再生/停止」「音量調整」「ノイキャン切替」のすべてを操作することはできず、どれか一つを諦める必要があります。
片耳使用時にノイズキャンセリングが使えない仕様について
片方のイヤホンをケースにしまった状態で使用する場合、自動的にノイズキャンセリング機能がオフになる仕様があります。
片耳だけで通話やラジオ聴取をする際にも静寂を求めたいユーザーにとっては、不便に感じるポイントかもしれません。
スマートケースのサイズ・重量と携帯性に関する本音
多機能なスマート充電ケースは非常に便利ですが、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのケースと比較すると、サイズが大きく重量もあります。
ズボンのポケットに入れると膨らみが目立つため、カバンに入れて持ち運ぶのが現実的です。
アプリ「JBL Headphones」の使い勝手と初期設定のコツ
専用アプリ「JBL Headphones」は機能が豊富ですが、その分設定項目が多く、最初は戸惑うかもしれません。
特にイコライザーや空間オーディオの設定は音質に大きく影響するため、時間をかけて自分好みの設定を見つけることをおすすめします。
また、初期設定では操作音が大きめに設定されている場合があるため、気になる方は調整が必要です。
JBL TOUR PRO 3の口コミ・評判まとめ
実際に使用しているユーザーの声を集め、傾向をまとめました。
ユーザーの良い口コミ(音質の没入感・機能性)
- 音質への高評価: 「デュアルドライバーの音が素晴らしい」「解像度が高く、音楽を聴くのが楽しくなった」という声が多数。
- トランスミッター機能: 「PCゲームでの遅延がなくて快適」「飛行機で使えるのが便利」と、独自機能への評価が高い。
- 装着感の良さ: 「長時間つけていても疲れない」「フィット感が抜群」という意見が多い。
ユーザーの気になる口コミ(価格・ケースの保護・アプリ挙動)
- 価格について: 「性能は良いが高い」「もう少し安ければ」という声も。
- ケースの傷: 「ディスプレイに傷がつかないか心配」「保護ケースが必要」という意見。
- アプリの接続: 「たまに接続が不安定になることがある」という報告も一部見られました。
JBL TOUR PRO 3をお得に買うには?価格情報
最後に、購入を検討されている方へ価格情報をお伝えします。
Amazon・楽天・公式サイトの価格比較と最安値
価格は変動しますが、大手ECサイトや公式サイトでの販売価格はおおよそ横並びです。
- JBL公式サイト: 定価販売が基本ですが、安心感があります。
- Amazon: セール時やポイント還元を含めると実質価格が安くなることが多いです。
- 楽天市場: ポイント還元率が高い時期(スーパーSALEなど)を狙うと、最もお得に購入できる場合があります。
購入の際は、各サイトのポイント還元やクーポン情報をチェックすることをおすすめします。
今買うならTOUR PRO 3?それとも型落ちTOUR PRO 2?
予算が許すなら、間違いなく**「TOUR PRO 3」**をおすすめします。
音質の向上、トランスミッター機能の追加、ノイズキャンセリングの強化など、価格差以上の進化を遂げているからです。
「TOUR PRO 2」も良い製品ですが、音質やゲーミング性能にこだわりたいのであれば、最新モデルを選んで後悔することはないでしょう。
まとめ:JBL TOUR PRO 3 レビュー解説完全ガイド
JBL TOUR PRO 3は、音楽鑑賞からゲーム、ビジネスまで、あらゆるシーンで活躍する最高峰のワイヤレスイヤホンです。
- JBL初のデュアルドライバーによる音質は、迫力と繊細さを兼ね備えた最高レベル。
- トランスミッター機能により、PCやゲーム機でも低遅延なワイヤレス接続が可能。
- スマート充電ケースはディスプレイが大型化し、操作性と視認性が向上。
- ノイズキャンセリング性能は業界トップクラスで、フォームチップ使用でさらに静寂に。
- マルチポイント接続やクリアな通話品質で、ビジネス用途にも最適。
- 操作カスタマイズの制限やケースの大きさなど、一部注意点はある。
- 付属品が豪華で、購入後すぐに多様な使い方ができる。
- 価格は高めだが、機能と性能を考えればコストパフォーマンスは高い。
- 「全部入り」のイヤホンを求めるなら、これ一台で完結する完成度。
- 音楽ファン、ゲーマー、ガジェット好きのすべてを満たす一台。
