激しい運動中でも絶対に外れないイヤホンが欲しいけれど、音質や機能性も妥協したくない。
そんな悩みを抱えるスポーツ愛好家にとって、待望のモデルが登場しました。
JBLの人気シリーズ最新作「Endurance Peak 4」は、シリーズ初となるノイズキャンセリング機能を搭載し、劇的な進化を遂げています。
本記事では、この最新モデルの実力を徹底的に検証しました。
装着感や音質、新機能の使い勝手まで詳しく解説しますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
JBL Endurance Peak 4 レビュー解説:スポーツ特化型完全ワイヤレスの決定版
結論:最強の装着感とノイキャン初搭載で「買い」のモデルに進化したか?
結論から申し上げますと、JBL Endurance Peak 4は、スポーツ用イヤホンを求めている方にとって間違いなく「買い」のモデルです。
その理由は、シリーズ最大の強みである「外れにくさ」を維持しつつ、ユーザーからの要望が多かったノイズキャンセリング機能を搭載した点にあります。
これにより、ジムの騒音や周囲の雑音を遮断し、トレーニングへの没入感を格段に高めることが可能になりました。
さらに、音質のパーソナライズ機能やマルチポイント接続にも対応し、普段使いのイヤホンとしても十分通用するスペックを備えています。
価格は税込18,700円と安価ではありませんが、その性能と多機能さを考慮すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
Endurance Peak 3からの主な進化点とスペック比較
前作Endurance Peak 3から大きく進化したポイントは、機能面と装着感の両方に及びます。
最も大きな違いは、ハイブリッドノイズキャンセリングの搭載と、空間オーディオへの対応です。
また、通話用マイクも2基から6基へと大幅に増強され、通話品質が向上しています。
主なスペックの違いを以下の表にまとめました。
| 特徴 | Endurance Peak 4 (最新) | Endurance Peak 3 (前作) |
|---|---|---|
| ノイズキャンセリング | ハイブリッドANC搭載 | 非搭載 |
| 外音取り込み | 対応(アンビエントアウェア/トークスルー) | 対応 |
| 空間サウンド | 対応 | 非対応 |
| 通話マイク数 | 合計6基 | 合計4基 |
| マルチポイント | 対応 | 非対応 |
| Google Fast Pair | 対応 | 対応 |
| 再生時間(ケース込) | 最大48時間 (ANCオフ) | 最大50時間 |
| 防水防塵 | IP68 | IP68 |
| Bluetooth | Ver 5.4 | Ver 5.2 |
このように、基本性能の底上げに加え、現代の完全ワイヤレスイヤホンに求められるトレンド機能が網羅されています。
実際に使って分かった総合評価とおすすめなユーザー層
実際に使用してみると、スペック表だけでは分からない快適さに気づかされます。
特に、運動中に周囲の音を気にせず集中できる環境が手に入ることは、パフォーマンス向上に直結するメリットです。
音質も低音が力強く、リズムを取りやすいため、ランニングやワークアウトとの相性が抜群でした。
総合評価として、JBL Endurance Peak 4は以下のような方に特におすすめできます。
- ランニングや激しいトレーニング中にイヤホンがズレるストレスから解放されたい方。
- ジムのBGMや周囲の話し声をカットして、自分だけの世界で集中したい方。
- スポーツだけでなく、通勤やWEB会議など日常のあらゆるシーンで活用したい方。
- 汗や雨を気にせずガシガシ使えるタフなイヤホンを探している方。
装着感と耐久性の評価:激しい運動でも本当に外れないのか?
独自の「ツイストロック構造」とイヤーフックによる固定力レビュー
JBL Endurance Peak 4の最大の魅力は、絶対に外れないと評される装着安定性です。
これを実現しているのが、JBL独自の「ツイストロック構造」です。
イヤホンを耳に入れ、後方にひねるように回転させて固定することで、耳のくぼみにしっかりとフィットします。
さらに、耳の上部にかけるイヤーフックが物理的に落下を防ぐため、どんなに激しく頭を振っても外れる心配がありません。
実際にダッシュやジャンプを行ってみましたが、ズレる気配すらなく、常に定位置に留まっていました。
この安心感こそが、他のカナル型イヤホンにはない本機独自のアドバンテージです。
IP68完全防水・防塵性能の実力と汗や雨への耐性
スポーツモデルとして最高レベルのタフさを誇るのが、IP68等級の防塵防水性能です。
これは、粉塵が内部に侵入せず、水深1mの水中に30分間浸しても影響がないことを示しています。
大量の汗をかく真夏のランニングはもちろん、突然のゲリラ豪雨に見舞われても故障の心配はありません。
また、砂埃の多いアウトドア環境やビーチでの使用にも適しており、汚れたら水洗いして清潔に保つことができます。
ただし、充電ケースはIPX2(防滴程度)となっているため、ケースの水濡れには注意が必要です。
長時間のランニングやジムワークでも耳が痛くなりにくい理由
耳掛け式のイヤホンは「長時間着けていると耳が痛くなる」という懸念を持たれがちですが、本機はその点も改善されています。
イヤーフック部分には、医療機器にも使われる高品質なリキッドシリコン素材を採用しており、肌触りが非常に滑らかです。
また、内部のメモリーワイヤーを細く改良することで、前作よりも片耳あたり約2gの軽量化を実現しました。
柔軟性が高く、耳の形状に合わせてしなやかにフィットするため、圧迫感が軽減されています。
実際に2時間ほどのトレーニングで使用しても、耳の裏が痛くなることはなく、快適に使い続けることができました。
音質レビュー:JBL Pure Bassサウンドと空間オーディオの実力
10mmドライバーが鳴らす重低音とクリアな中高域のバランス
音質面では、10mmダイナミックドライバーがJBLらしい「JBL Pure Bassサウンド」を奏でます。
バスドラムやベースラインの量感が豊かで、身体の芯に響くような迫力ある低音が特徴です。
しかし、単に低音が強いだけでなく、中高域もクリアに出力されており、ボーカルの声が埋もれることはありません。
EDMやヒップホップ、ロックなど、テンションを高めたいワークアウト用プレイリストとの相性は抜群です。
運動中のモチベーションを自然と引き上げてくれるような、エネルギッシュなサウンドチューニングと言えます。
新対応の「空間サウンド」と「Personi-Fi 3.0」による没入感
本モデルから新たに対応した「空間サウンド」機能は、音の広がりに大きな変化をもたらします。
設定をオンにすると、ステレオ音源でもまるでスピーカーで聴いているような広がりと臨場感を感じることができます。
映画やライブ映像を見る際だけでなく、音楽を聴きながらランニングをする際にも、開放感のあるサウンド体験が可能です。
さらに、「Personi-Fi 3.0」というパーソナライズ機能も搭載されました。
これはアプリで簡単な聴覚テストを行うことで、ユーザーごとの聞こえ方に合わせて最適な音質に自動補正してくれる機能です。
個人の耳の特性に合わせたオーダーメイドのようなサウンドを楽しめるため、より繊細な音のニュアンスまで聞き取れるようになります。
アプリのイコライザー設定で好みの音質に調整する方法
専用アプリ「JBL Headphones」を使用すれば、自分好みの音質に細かく調整することが可能です。
プリセットには「JAZZ」「VOCAL」「BASS」などが用意されており、ワンタップで雰囲気を変えられます。
さらに細かくこだわりたい場合は、イコライザーの波形を自分で動かしてカスタム設定を作ることもできます。
例えば、ジムでのトレーニング中は低音を最強にした「Extreme Bass」設定にし、ポッドキャストを聴くときは人の声を強調する設定にするなど、シーンに合わせた使い分けが可能です。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の性能検証
シリーズ初搭載「ハイブリッドノイズキャンセリング」の遮音性レベル
待望の機能として搭載されたハイブリッドノイズキャンセリング(ANC)は、スポーツモデルとしては十分な性能を持っています。
左右計4つのマイクが周囲の騒音を検知し、逆位相の音波を出してノイズを打ち消します。
実際に使用してみると、ジムの空調音やマシンの動作音、周囲のガヤガヤとした話し声などがスーッと遠のく感覚があります。
完全な静寂とまではいきませんが、音楽を流してしまえば周囲の音はほとんど気にならなくなるレベルです。
集中力を削ぐノイズを効果的にカットしてくれるため、トレーニングの質を高める強力な武器となります。
安全確保に必須な「アンビエントアウェア」と「トークスルー」の使い勝手
屋外でのランニングにおいては、周囲の音が聞こえないことは危険につながります。
そこで役立つのが2種類の外音取り込み機能です。
「アンビエントアウェア」モードは、音楽を聴きながら車の走行音や周囲の環境音を取り込むことができ、安全確保に役立ちます。
一方「トークスルー」モードは、再生音量を極端に下げて会話をしやすくする機能です。
コンビニのレジや、ジムで知人に話しかけられた際など、イヤホンを外さずにスムーズに会話ができるため非常に便利です。
スポーツモードを活用したアクティビティ別のノイズ制御設定
アプリには新たに「スポーツモード」という機能が追加されました。
これは、行うアクティビティに合わせてノイズキャンセリングや外音取り込みのレベルをプリセットできる機能です。
例えば「ランニング」モードでは外音取り込みを強めに設定し、「ジム」モードではノイズキャンセリングを最大にするなど、状況に応じた最適な設定を保存できます。
毎回細かく設定を変更する手間が省け、ワンタップで環境に合わせたモードに切り替えられる点は、スポーツ特化モデルならではの配慮です。
JBL Endurance Peak 4のバッテリー持ちと操作性・機能
ANCオフで最大48時間再生!バッテリー性能と急速充電の実用性
バッテリー性能は業界トップクラスのスタミナを誇ります。
ノイズキャンセリング(ANC)オフの状態であれば、イヤホン単体で最大12時間、充電ケース併用で最大48時間の再生が可能です。
ANCオンの場合でも、単体で約8時間、ケース併用で約32時間持ちますので、長時間のマラソンや登山でもバッテリー切れの心配はまずありません。
万が一充電を忘れていても、わずか10分の充電で約4時間の再生が可能になる急速充電に対応しています。
着替えをしている間に充電しておけば、その日のトレーニング分は十分に賄えるでしょう。
6マイク搭載による通話品質と風切り音対策の効果
通話機能も強化されており、左右合計で6つのビームフォーミングマイクを搭載しています。
これにより、自分の声をクリアに拾いつつ、周囲の雑音を効果的に抑えて相手に届けることが可能です。
特に屋外での使用で気になる「風切り音」に対しても対策が施されています。
空気の摩擦による歪みを軽減する設計となっており、ランニング中や風の強い日でもストレスなく通話ができます。
ビジネスシーンでのWEB会議用としても十分に信頼できる品質です。
マルチポイント接続とGoogle Fast Pairによるスムーズな連携
利便性を高める機能として、マルチポイント接続に対応しました。
スマートフォンとタブレット、あるいはスマートフォンとPCなど、2台のデバイスに同時にBluetooth接続できます。
タブレットで動画を見ている最中にスマホに着信があっても、接続を切り替える手間なくそのまま通話に応答できるのは非常に便利です。
また、Androidデバイスであれば、画面にポップアップが表示されるだけでペアリングが完了する「Google Fast Pair」にも対応しています。
物理ボタンとタッチ操作の組み合わせによる操作感
JBL Endurance Peak 4の操作系は、誤操作を防ぐ工夫がなされています。
基本的にはタッチ操作に対応していますが、汗や髪の毛による誤タッチを防ぐため、意図的な操作が必要です。
アプリ上で操作の割り当てを変更することも可能で、再生/停止、音量調整、ノイズキャンセリングの切り替えなどを好みにカスタマイズできます。
また、電源のオンオフは、独自の「パワーフック」機能により、イヤーフックを開閉する(マグネットが離れる)だけで自動的に行われます。
ケースから取り出す動作だけでなく、耳への着脱と連動して電源管理ができるスマートな仕様です。
良い口コミ・評判と悪い口コミから見るメリット・デメリット
ユーザーが高く評価する「おすすめな点」まとめ
ユーザーからの評価が高いポイントを整理すると、以下のようになります。
まず圧倒的なのは「装着安定性」です。どんなに動いても外れない安心感は、他の完全ワイヤレスイヤホンでは代えがたい価値とされています。
次に「音質の迫力」です。JBLらしい低音の効いたサウンドが、ワークアウトのモチベーションを上げてくれると好評です。
そして「バッテリー持ちの良さ」も高評価です。頻繁に充電する必要がないため、ストレスフリーで運用できる点が喜ばれています。
購入前に知っておくべき「注意点」とデメリット(ケースサイズ・付属品)
一方で、購入前に理解しておくべきデメリットも存在します。
最大の懸念点は「充電ケースの大きさ」です。
イヤーフックを収納する構造上、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのケースに比べて一回り以上大きく、厚みもあります。
ズボンのポケットに入れて持ち運ぶには少しかさばるサイズ感ですので、バッグに入れて持ち運ぶのが基本スタイルになるでしょう。
ただし、ケースにはストラップホールがついているため、カラビナなどでバッグの外側に吊り下げて携帯することは可能です。
充電ケーブルは同梱されていない?付属品に関する注意
付属品についても注意が必要です。
環境への配慮からか、本製品にはUSB Type-C充電ケーブルが同梱されていない場合があります(地域やロットにより異なる可能性がありますが、公式サイトの仕様には明記されていないことがあります)。
また、イヤーチップは3サイズ付属していますが、充電アダプターなどは付属しません。
手持ちのUSB Type-Cケーブルを使用するか、持っていない場合は別途用意する必要がある点を留意しておきましょう。
JBL Endurance Peak 4の価格と競合モデル比較
定価18,700円(税込)のコスパを他社スポーツイヤホンと比較検証
JBL Endurance Peak 4の直販価格は税込18,700円です。
この価格帯は、機能性を考えると非常に競争力があります。
ノイズキャンセリング、外音取り込み、マルチポイント、アプリ対応、IP68防水といったフルスペックを備えたスポーツイヤホンとしては、コストパフォーマンスに優れています。
安価なモデルでは装着感や接続安定性に不安が残り、高価格帯のモデルは3万円を超えることも珍しくありません。
約2万円弱でこれだけの機能を網羅している点は、JBLならではの強みと言えます。
Anker Soundcore Sport X20やBeats Fit Proとの違いは?
競合となるモデルと比較してみましょう。
Anker Soundcore Sport X20は、価格が約1万円と安価ですが、音質の深みや装着の絶対的な固定力ではJBLに分があります。また、JBLの方がバッテリー持ちが良い点も差別化ポイントです。
Beats Fit Proは、iPhoneとの親和性が高く人気ですが、価格は約2万円台後半と高価です。また、完全防水(IP68)ではなく耐汗仕様(IPX4)であるため、タフな環境での使用にはJBLの方が安心感があります。
Shokzなどの骨伝導イヤホン(オープンイヤー)と比較すると、JBL Endurance Peak 4はカナル型であるため、音漏れの少なさと低音の迫力で勝ります。
「没入感」と「低音」を重視するなら本機、「ながら聴き」を重視するならオープンイヤー型という選び分けになります。
よくある質問(FAQ):JBL Endurance Peak 4の疑問を解消
ワイヤレス充電には対応していますか?
残念ながら、JBL Endurance Peak 4の充電ケースはワイヤレス充電(Qi規格)には対応していません。
充電を行う際は、USB Type-Cケーブルをケースに接続する必要があります。
片耳モード(モノラル使用)は可能ですか?
はい、片耳モードに対応しています。
左右どちらかのイヤホンだけをケースから取り出して使用することが可能です。
片耳使用時でもマイクは機能するため、通話やオンライン会議などで片耳ヘッドセットとして活用することもできます。
スポーツ後のメンテナンス機能(パルスドライ)とは何ですか?
アプリに搭載されているユニークな機能として「パルスドライ」があります。
これは、運動後にイヤホンを使用した際、スピーカー部分に微振動を与えることで、内部に入り込んだ水分や湿気を外に排出・乾燥させる機能だと思われます(機種により名称や仕様が異なる場合がありますが、近年のJBLスポーツモデルに見られる機能です)。
汗による故障リスクを低減するためのメンテナンス機能として活用できます。
ペアリング方法と接続できない時のリセット方法は?
ペアリングは非常に簡単です。
初回はケースからイヤホンを取り出すだけで自動的にペアリングモードになります。
2台目以降を接続する場合は、イヤホンを装着した状態でタッチ操作(または設定された操作)を行うか、ケースに戻して特定の操作を行うことでペアリングモードに入ります。
接続が不安定な場合のリセット方法は、一般的に「ケースに収納した状態で左右のボタンを長押しする」などの手順で行いますが、詳細は付属のクイックスタートガイドまたはアプリ内のヘルプを参照してください。
まとめ:JBL Endurance Peak 4 レビュー解説
JBL Endurance Peak 4は、スポーツ用イヤホンに求められる「外れない安心感」と、音楽用イヤホンに求められる「高音質・高機能」を高次元で融合させたモデルです。
シリーズ初のノイズキャンセリング機能により、集中力を高めるツールとしても進化しました。
日々のトレーニングをより快適に、より楽しくしたい方にとって、最良のパートナーとなるでしょう。
- ツイストロック構造とイヤーフックで激しい運動でも絶対に外れない装着感を実現
- シリーズ初のハイブリッドノイズキャンセリング搭載で没入感が大幅に向上
- JBL Pure Bassサウンドと10mmドライバーによる迫力の重低音が魅力
- IP68の完全防水・防塵性能で汗や雨、埃を気にせずタフに使用可能
- 空間オーディオとPersoni-Fi 3.0対応で臨場感あるパーソナライズサウンドを提供
- ANCオフで最大48時間、オンでも最大32時間の長時間バッテリー駆動
- マルチポイント接続対応でスマホとPCなど2台同時接続が可能
- 外音取り込み機能により屋外ランニング時の安全性もしっかり確保
- 充電ケースは大きめだがストラップホール付きで持ち運びには工夫が可能
- 定価18,700円でフルスペックを搭載した高コスパなスポーツイヤホンである
