2018年に登場したiPhone XS Max。
発売から数年が経過した今、「このiPhone XS Maxは、まだ現役で使えるのだろうか?」と疑問に感じている方もいるかもしれません。
あるいは、大画面の有機ELディスプレイを搭載したモデルを中古で安く手に入れたいと考えている方もいるでしょう。
この記事では、OSのアップデート状況や現在のスペック、修理サポートの現状から、iPhone XS Maxが2025年以降も本当に使い続けられるのかを、専門的な視点から徹底的に解説します。
最後まで読めば、あなたがiPhone XS Maxを使い続けるべきか、それとも新しいモデルに乗り換えるべきかの最適な答えが見つかるはずです。
【結論】iPhone XS Maxはまだ使える?2025年以降も現役かをプロが徹底解説
結論から言うと、iPhone XS Maxは特定の使い方をするユーザーにとっては、2025年以降も十分に「まだ使える」スマートフォンです。
日常的な用途であれば、その性能は今なお多くの場面で快適に動作します。
しかし、すべての人におすすめできるわけではなく、いくつかの注意点が存在することも事実です。
【2024年最新情報】iOS 18のアップデート対象に決定!
iPhone XS Maxの将来性を語る上で最も重要なニュースは、2024年秋にリリース予定の最新OS「iOS 18」のアップデート対象機種に含まれたことです。
Appleの公式発表により、iPhone XS Maxは発売から6年が経過してもなお、最新のソフトウェアアップデートを受けられることが確定しました。
これにより、最新のセキュリティ機能や基本的な新機能を利用し続けることが可能となり、「まだ使える」という評価の大きな裏付けとなっています。
日常的な使い方(LINE・YouTube等)ならスペックは今でも十分
iPhone XS Maxに搭載されている「A12 Bionicチップ」は、現在の基準で見ても非常に高性能です。
LINEやメールでのコミュニケーション、YouTubeやNetflixでの動画視聴、SNSの閲覧、ウェブブラウジングといった日常的なタスクであれば、動作が遅いと感じることはほとんどないでしょう。
実際に使用してみても、アプリの起動や切り替えはスムーズで、ストレスを感じることなく操作できます。
ただし注意点も|最新ゲームやApple Intelligenceを使いたい人には不向き
一方で、注意すべき点もあります。
まず、iOS 18で目玉機能として発表されたAI機能「Apple Intelligence」は、iPhone 15 Pro以降のモデルでしか利用できません。
そのため、iPhone XS Maxではこの最新のAI機能を体験することは不可能です。
また、「原神」のような高いグラフィック性能を要求する最新の3Dゲームを最高設定で快適にプレイするのは難しい場面が出てくるでしょう。
【早見表】iPhone XS Maxが「まだ使える人」と「買い替えを検討すべき人」
あなたがどちらに当てはまるか、以下の表で確認してみてください。
まだ使える人 | 買い替えを検討すべき人 |
---|---|
主な用途がSNS、動画視聴、Web閲覧 | 最新の3Dゲームを最高画質で楽しみたい |
大画面の有機ELディスプレイを安価で手に入れたい | Apple Intelligenceなどの最新AI機能を使いたい |
最新のOS機能に強いこだわりがない | カメラのナイトモード(暗所撮影)を多用する |
コストパフォーマンスを重視している | バッテリーの持ちを最優先に考えている |
3D Touch機能に愛着がある | より軽く、コンパクトなスマホが欲しい |
OSサポートはいつまで?アップデート終了後の影響とは
iPhoneを長く使う上で最も気になるのが、OSアップデートのサポート期間です。
ここでは、iPhone XS Maxのサポートがいつまで続くのか、そしてサポートが終了した場合にどのような影響があるのかを解説します。
iPhone XS Maxのメジャーアップデートはいつ終了する?
前述の通り、iPhone XS MaxはiOS 18のアップデート対象です。
Appleは通常、iPhoneのメジャーOSアップデートを発売から5~6年間提供する傾向にあります。
iPhone XS Maxは2018年発売のモデルであり、iOS 18でサポート期間が6年に達することから、このiOS 18が最後のメジャーアップデートになる可能性が非常に高いと予測されます。
つまり、2025年に発表されるであろうiOS 19には対応しないと考えられます。
OSアップデートが終了すると具体的に何が困る?
メジャーOSアップデートが終了すると、主に2つの影響が出てきます。
1つ目は、新しいOSで追加される新機能が利用できなくなることです。
2つ目は、数年が経過すると、一部のアプリが最新OSのみをサポート対象とし、インストールやアップデートができなくなる可能性があることです。
ただし、これはアップデート終了後すぐの話ではなく、数年かけて徐々に起こる変化です。
セキュリティは危険になる?過去のAppleの対応から解説
「アップデートが止まるとセキュリティが危険になるのでは?」と心配する方もいるかもしれません。
しかし、Appleはメジャーアップデートの提供が終了した古いOSに対しても、重大な脆弱性が見つかった場合には、セキュリティアップデートを数年間にわたって提供してきた実績があります。
そのため、メジャーアップデートが終了したからといって、即座にセキュリティ上の危険に晒されるわけではありません。
LINEやYouTubeなどの主要アプリはいつまで使えるのか
LINEやYouTube、X(旧Twitter)といった多くのユーザーが利用する主要なアプリは、すぐに使えなくなる可能性は極めて低いです。
一般的にアプリ開発者は、より多くのユーザーに使ってもらうため、数世代前のiOSバージョンまでサポートを継続します。
メジャーアップデート終了後も、少なくとも2~3年は問題なく使い続けられると考えて良いでしょう。
スペックは今の時代に通用する?iPhone XS Maxの性能を再評価
iPhone XS Maxが発売されたのは2018年ですが、そのスペックは現在の視点で見ても注目すべき点が多くあります。
ここでは、その性能を項目別に詳しく見ていきましょう。
処理性能:A12 Bionicチップは今でもサクサク動く?
iPhone XS Maxが搭載するA12 Bionicチップは、非常にパワフルなプロセッサです。
このチップのおかげで、日常的な操作はもちろん、多少負荷のかかるアプリでもスムーズに動作します。
海外のレビュー動画では、負荷が高いとされるゲーム「War Thunder」を最高グラフィック設定でプレイしても、最小限の遅延で動作する様子が紹介されており、A12チップの性能が今なお高いレベルにあることを証明しています。
カメラ性能:最新モデルと比較して写真はきれいに撮れる?
背面には1200万画素の広角カメラと望遠カメラのデュアルカメラシステムを搭載しています。
日中の明るい場所であれば、細部まで鮮明で色鮮やかな写真を撮影することが可能です。
また、望遠カメラを搭載しているため、画質を落とさずに2倍の光学ズームができます。
被写体の背景を美しくぼかす「ポートレートモード」も、人だけでなく物にも対応しており、非常に高品質です。
ただし、最新モデルに搭載されている「ナイトモード」はないため、暗い場所での撮影は苦手としています。
ディスプレイ品質:6.5インチ大画面OLEDは動画視聴に最適か
6.5インチのSuper Retina HDディスプレイは、今見ても非常に美しい有機EL(OLED)パネルです。
液晶(LCD)パネルと比べて黒の表現が引き締まっており、コントラストが高いため、映画やYouTubeなどの動画コンテンツを迫力ある映像で楽しめます。
ベゼルも比較的細く、画面への没入感は高いです。
ただし、リフレッシュレートは60Hzであり、最新の上位モデルのような滑らかな表示には対応していません。
また、屋外での最大輝度は625ニトで、直射日光下では少し画面が見えにくいと感じる場合があります。
バッテリーの持ちは?1日使ってみた実感をレビュー
iPhone XS Maxのバッテリー容量は3,174mAhです。
発売当時は、iPhone史上でもトップクラスのバッテリー持ちと評価されていました。
もちろん、経年劣化によりバッテリーの最大容量は減少しますが、新品のバッテリーに交換すれば、一般的な使い方で1日中持たせることも十分可能です。
ただし、バッテリーの状態は個体差が大きいため、中古で購入する際は最大容量を必ず確認することが重要です。
今はない独自機能「3D Touch」の魅力とは
iPhone XS Maxは、画面を押し込む強さを検知して異なる操作を可能にする「3D Touch」を搭載した最後の世代のモデルの一つです。
現在の「触覚タッチ(Haptic Touch)」が長押しで反応するのに対し、3D Touchは押し込む力で反応するため、より直感的で素早い操作が可能でした。
この機能に慣れ親しんだユーザーにとっては、iPhone XS Maxを使い続ける大きな理由の一つとなっています。
長く使い続けるための修理とメンテナンス方法
気に入ったiPhone XS Maxを一日でも長く快適に使い続けるためには、適切な修理とメンテナンスが欠かせません。
ここでは、バッテリー交換から故障時の対応まで、知っておくべきポイントを解説します。
バッテリー交換は必要?交換時期の目安と劣化のサイン
iPhoneのバッテリーは消耗品であり、使用とともに劣化します。
バッテリー交換の一般的な目安は、設定アプリの「バッテリーの状態と充電」で確認できる「最大容量」が80%を下回ったときです。
また、この画面に「バッテリーに関する重要なメッセージ」として修理を推奨する表示が出た場合も、交換を検討するサインです。
バッテリーが劣化すると、充電の減りが早くなるだけでなく、iPhoneのパフォーマンスが低下することもあります。
Apple公式のバッテリー交換料金はいくら?
Appleの公式サイトで確認したところ、2024年6月現在、iPhone XS Maxのバッテリー交換料金は14,500円(税込)です。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込むことで、純正のバッテリーに交換してもらえます。
品質と安全性を最優先するなら、公式サービスを利用するのが最も安心です。
画面割れやその他の故障はまだ修理できる?サポート状況まとめ
iPhone XS Maxは、現在もAppleの公式修理サービスの対象となっています。
画面のひび割れやカメラの不具合など、バッテリー以外の故障についても修理が可能です。
また、Apple公式以外にも、非正規の修理店という選択肢もあります。
非正規店は料金が安い傾向にありますが、使用される部品の品質や修理技術にばらつきがあるため、お店選びは慎重に行う必要があります。
自分でできる!バッテリーを長持ちさせるための設定術
日々の使い方を少し工夫するだけで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
- 「低電力モード」を積極的に活用する
- 画面の明るさを自動調整に設定するか、手動で少し暗めにする
- アプリのバックグラウンド更新をオフにする
- 位置情報サービスを「このAppの使用中のみ許可」に設定する
- 極端な高温や低温の環境での使用を避ける
これらの簡単なメンテナンスが、バッテリーの健康を保つためのコツです。
【中古購入者向け】今からiPhone XS Maxを買うのはアリかナシか
新品での販売が終了した今、iPhone XS Maxを手に入れる方法は中古品が中心となります。
コストを抑えて大画面iPhoneを手に入れたいと考える人にとって、中古のiPhone XS Maxは魅力的な選択肢となり得るのでしょうか。
2024年現在の最新中古価格の相場は?
2024年6月現在、中古市場におけるiPhone XS Maxの価格は、本体の状態やストレージ容量にもよりますが、おおよそ20,000円から40,000円前後で推移しています。
特に256GBモデルは人気が高く、3万円台で見つけることができます。
発売当時は14万円以上したフラッグシップモデルがこの価格で手に入るのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
コスパは良い?同価格帯で買える他モデルとの比較
同じ価格帯では、iPhone SE(第2世代)やiPhone XR、iPhone 11なども視野に入ってきます。
これらのモデルと比較した場合、iPhone XS Maxの強みは、なんと言っても6.5インチの大型有機ELディスプレイと、ステンレススチールフレームがもたらす高級感です。
一方で、処理性能を重視するなら、より新しいチップを搭載したiPhone SE(第2世代)やiPhone 11に軍配が上がります。
動画視聴やSNSがメインならXS Max、ゲームやアプリの快適さを求めるならSEや11、というように用途に合わせて選ぶのが賢明です。
中古で購入する際に必ず確認すべき4つのチェックポイント
中古のiPhone XS Maxを購入する際には、後悔しないために以下の4点を必ず確認してください。
- バッテリーの最大容量:最低でも80%以上、できれば85%以上ある個体を選びましょう。
- SIMロックの有無:「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」のモデルかを確認します。
- ネットワーク利用制限:キャリアの公式サイトでIMEI(製造番号)を入力し、判定が「◯」であることを確認します。
- 本体の状態:画面の傷や割れ、本体のへこみなど、写真や説明文で細かくチェックしましょう。
なぜ評価が分かれる?「最高傑作」と「不人気」と言われる理由
iPhone XS Maxは、ユーザーの間で「最高傑作」と称賛される一方で、発売当時は「不人気」という声も聞かれました。
なぜ、これほどまでに評価が分かれるのでしょうか。
その理由を探ります。
iPhone XS Maxが「最高傑作」と称される3つの理由
iPhone XS Maxが今なお「最高傑作」と呼ばれるのには、主に3つの理由があります。
第一に、そのデザインです。
医療グレードのステンレススチールを使用したフレームとガラスの組み合わせは、現在のモデルにも通じる高級感を放っており、所有欲を満たしてくれます。
第二に、当時としては圧倒的だったA12 Bionicチップの性能。
これにより、長期にわたって快適な使用感が保たれています。
そして第三に、大画面の有機ELディスプレイです。
iPhoneとして初めて本格的な大画面OLEDを搭載したモデルであり、その映像美は多くのユーザーを魅了しました。
一方で「不人気」と言われた背景にあるサイズ・価格の問題点
発売当時、「不人気」や「売れていない」といった声が上がった背景には、いくつかの要因がありました。
最も大きな理由は、その価格設定です。
最も安いモデルでも13万円を超え、最高構成では約20万円にも迫る価格は、多くの一般ユーザーにとって手が出しにくいものでした。
また、6.5インチというサイズと208gという重量は、特に手の小さいユーザーにとっては「大きすぎる」「重すぎる」と感じられ、携帯性を損なう要因となったことも事実です。
実際にまだ使ってるユーザーのリアルな評判・口コミを紹介
現在もiPhone XS Maxを愛用しているユーザーからは、肯定的な意見と否定的な意見の両方が聞かれます。
肯定的な意見としては、「デザインが今でも好き」「動作に不満はないので買い換える理由がない」「大画面で動画が見やすい」といった声が多くあります。
一方で、「バッテリーの減りが早くなってきた」「さすがに重さが気になる」「暗い場所でカメラが綺麗に撮れない」といった、経年劣化や最新モデルとの性能差を指摘する声も見られます。
まとめ:あなたの使い方次第でiPhone XS Maxはまだ使える
ここまでiPhone XS Maxについて多角的に解説してきましたが、結論として、このモデルはあなたの使い方次第で2025年以降も十分に活躍できる可能性を秘めています。
最終チェック|iPhone XS Maxで満足できる使い方とは
もしあなたが、最新のゲームやAI機能にはこだわらず、主にSNS、動画視聴、ウェブブラウジングといった用途でスマートフォンを使用するのであれば、iPhone XS Maxは非常に魅力的な選択肢です。
特に、「できるだけコストを抑えながら、大画面で美しいディスプレイのiPhoneを手に入れたい」というニーズには完璧に応えてくれるでしょう。
もし買い替えるなら?今おすすめのiPhoneモデルを紹介
もしiPhone XS Maxからの買い替えを検討するのであれば、いくつかのおすすめモデルがあります。
コストを抑えつつ高い性能を求めるなら、コンパクトながらパワフルな「iPhone SE(第3世代)」。
バランスの取れた性能と比較的手頃な価格を両立したいなら「iPhone 13」や「iPhone 14」。
そして、最新の機能と最高のパフォーマンスを体験したいのであれば、「iPhone 15」シリーズが最適な選択となります。
あなたの予算と使い方に合った最高のiPhoneを見つけてください。
- iPhone XS Maxは2024年発表の最新OS「iOS 18」に対応する
- 日常的な用途であればA12 Bionicチップの性能は今でも十分である
- 最新のAI機能「Apple Intelligence」やナイトモードには非対応
- メジャーOSアップデートはiOS 18が最後になる可能性が高い
- OSサポート終了後も、数年間はセキュリティアップデートが提供される見込み
- 6.5インチの大型有機ELディスプレイは動画視聴に適している
- バッテリー交換の公式料金は14,500円(2024年6月現在)
- 中古市場では2万円から4万円程度で入手可能である
- ステンレススチール製の高級感あるデザインは今なお魅力的
- 買い替える場合は、用途に応じてiPhone SEやiPhone 13以降のモデルが推奨される