最新のiPhoneを手にして、5Gの速さを楽しみにしていたのに、「なんだか通信が遅い…」「もしかして4Gの方が速かったのでは?」と感じている方はいませんか。
本来、5Gは4Gよりも格段に高速な通信を実現するはずですが、利用する場所やiPhoneの設定、あるいは5Gを取り巻く環境によっては、期待したほどのパフォーマンスが出ないことがあります。
この記事では、iPhoneで5Gがむしろ遅く感じられる主な理由から、具体的な確認ポイント、そして今日から試せる改善策まで、一般ユーザー向けにわかりやすく解説します。
5G通信の仕組みや、ご自身のiPhoneの設定を見直すことで、より快適なモバイル体験を取り戻すための一助となれば幸いです。

iPhoneの5Gがむしろ遅い?その原因を徹底解説
5Gなのに遅いのはなぜ?その構造的な理由

iPhoneで5Gを利用しているにも関わらず、「通信速度が遅い」と感じる主な原因は、5G通信そのものの特性や現在のインフラ整備状況にあります。
まず、5G通信には主に2種類の周波数帯が利用されています。
「ミリ波」と呼ばれる非常に高い周波数帯と、「Sub6(サブシックス)」と呼ばれる6GHz未満の周波数帯です。
ミリ波は、超高速・大容量通信を実現できる一方で、電波の直進性が非常に強く、障害物に弱いという特性を持ちます。
そのため、建物の中や少しの遮蔽物があるだけでも電波が届きにくくなり、速度が大幅に低下したり、4Gに切り替わってしまったりすることがあります。
一方、Sub6はミリ波に比べて障害物に強く、より広範囲をカバーできますが、速度や容量はミリ波に劣ります。
現在、日本の5Gエリアの多くは、このSub6を中心に整備が進められています。
加えて、現在の5Gネットワークの多くは「NSA(ノンスタンドアロン)方式」で運用されています。
これは、4Gのコア設備を併用しながら5Gの基地局を設置する方式で、比較的早期に5Gエリアを拡大できるメリットがあります。
しかし、制御信号などは4Gのネットワークを利用するため、純粋な5G(SA方式:スタンドアロン方式)と比較すると、遅延が大きくなったり、速度が理論値ほど出なかったりする場合があります。
スマートフォンの画面に「5G」と表示されていても、実際には4Gに近い通信品質であるケースも少なくありません。
また、5Gの基地局は4Gに比べてカバーできる範囲が狭いため、より多くの基地局を設置する必要があります。
都市部では整備が進んできていますが、地方や建物の密集地、屋内などでは、まだ基地局の数が十分ではなく、電波が不安定になりやすい状況が見られます。
このようなエリアでは、iPhoneが5Gを掴もうとしても電波が弱く、結果として通信が遅くなったり、頻繁に4Gと切り替わることでかえって不安定になったりすることが考えられます。
これらの構造的な理由から、5G対応のiPhoneを利用していても、場所や環境によっては期待したほどの速度が出ず、「むしろ遅い」と感じてしまうことがあるのです。
4Gより5Gの方が遅いって本当?実際のところ

「5Gは4Gよりも速い」というのが一般的な認識ですが、特定の条件下では「4Gより5Gの方が遅い」と感じるケースは実際にあり得ます。
その主な理由として、前述の通り、5Gの電波特性とエリア整備の状況が挙げられます。
例えば、5Gの電波が非常に弱いエリアの境界付近にいる場合を考えてみましょう。
iPhoneは5Gの電波を捉えようとしますが、電波が弱すぎるため、通信が不安定になったり、データ転送がスムーズに行えなかったりすることがあります。
このような状況では、安定して電波を掴める4Gに接続した方が、結果的に通信速度が速く感じられることがあります。
また、利用している5Gが「転用5G」と呼ばれるものである場合も、4Gと大差ない、あるいはそれ以下の速度になることがあります。
転用5Gとは、既存の4G用周波数帯を5Gでも利用できるようにしたもので、キャリアによっては「なんちゃって5G」と揶揄されることもあります。
この方式では、5G専用の新しい周波数帯を利用するわけではないため、通信速度の向上は限定的です。
むしろ、同じ周波数帯を4Gと5Gで分け合って利用することで、時間帯や利用者数によっては4G単独で利用していた時よりも混雑しやすくなり、速度が低下する可能性も指摘されています。
この場合、iPhoneの表示は「5G」となっていても、体感速度は4Gと変わらないか、むしろ遅く感じるかもしれません。
さらに、5Gネットワークへの移行期特有の現象として、ネットワークの最適化が十分に進んでいないエリアでは、通信の切り替え(ハンドオーバー)がスムーズに行われず、一時的に通信が途切れたり、速度が極端に低下したりすることも考えられます。
特に、NSA方式の5Gでは4Gと5Gの間で頻繁に連携が行われるため、この連携部分の処理がボトルネックとなることもあり得るでしょう。
加えて、特定の時間帯における回線の混雑も影響します。
5Gエリアであっても、多くの人が同時に大容量通信を行うような状況(例えば、都市部の昼休み時間帯や夜間のピークタイムなど)では、回線が混み合い、期待したほどの速度が出ないことがあります。
このような場合、比較的空いている4G回線の方が快適に利用できる可能性も否定できません。
このように、様々な要因が複合的に絡み合うことで、「4Gより5Gの方が遅い」と感じる状況は起こり得るのです。
なぜ?あなたのiPhoneが5Gにならない時の原因

5G対応エリアにいるはずなのに、お使いのiPhoneがなかなか5Gに接続されない、あるいはいつまでも4G表示のままという場合、いくつかの原因が考えられます。
まず基本的な確認事項として、お使いのiPhoneのモデルと契約している料金プランが5Gに対応しているかを確認しましょう。
iPhoneで5G通信を利用できるのは、iPhone 12シリーズ以降のモデルです。
それ以前のモデルでは、ハードウェア自体が5Gに対応していません。
また、契約している料金プランが5G非対応のプランである場合、たとえ5G対応エリア内で5G対応機種を使用していても、5Gで通信することはできません。
キャリアのマイページや契約書面などで、プラン内容を一度確認してみてください。
次に、iPhone本体の設定です。
「設定」アプリから「モバイル通信」へ進み、「通信のオプション」をタップし、「音声通話とデータ」の項目を確認してください。
ここで「LTE」(4Gのことです)が選択されていると、5Gエリア内であっても5Gには接続されず、4G通信が優先されます。
「5Gオン」または「5Gオート」が選択されているかを確認しましょう。
場所や電波状況も重要な要素です。
各キャリアが公開している5Gサービスエリアマップで、現在地が本当に5Gエリア内であるかを確認してください。
エリア内であっても、屋内、地下、高層階の窓から離れた場所、ビル陰などでは、5Gの電波が届きにくいことがあります。
可能であれば、窓際や屋外など、より電波を受信しやすい場所に移動して試してみるのが有効です。
低電力モードや特定のプロファイル設定も影響する場合があります。
iPhoneの低電力モードがオンになっていると、バッテリー消費を抑えるために、5Gへの接続よりもLTE接続を優先することがあります。
5G接続を試したい場合は、一時的に低電力モードをオフにしてみてください。
また、過去に海外で使用したSIMカードのプロファイルや、VPNなどの特殊なネットワーク設定が残っている場合、それが原因で正常な通信が妨げられることもあります。
一度、「設定」アプリの「一般」から「転送またはiPhoneをリセット」を選び、「リセット」をタップした後、「ネットワーク設定をリセット」を試してみるのも一つの手です。
ただし、この操作を行うとWi-Fiのパスワードなどもリセットされるため、注意が必要です。
SIMカード自体の問題も考えられます。
物理SIMカードを利用している場合は、一度iPhoneからSIMカードを取り出し、SIMカードのICチップ部分を柔らかい布で拭いてから再度挿入してみてください。
eSIMを利用している場合は、キャリアの案内に従ってeSIMの再プロビジョニング(再設定)を試す必要があるかもしれません。
まれに、iPhone本体の一時的な不具合や、キャリア側での通信障害が発生している可能性もあります。
iPhoneを再起動してみる、iOSを最新バージョンにアップデートする、といった基本的な対処法を試してみてください。
それでも改善しない場合は、キャリアの公式サイトで通信障害の情報が掲載されていないか確認しましょう。
最後に、SIMフリー端末や海外で購入したiPhoneを使用している場合、その端末が日本国内のキャリアが提供する5Gの周波数帯(バンド)に完全に対応していない可能性も考慮に入れる必要があります。
端末の仕様とキャリアの対応バンドを照らし合わせて確認することが求められます。
これらの点を確認・対処することで、多くの場合、iPhoneが5Gに接続されない問題は解決に向かうはずです。
そもそも5Gが普及しない理由は何ですか?

日本で5Gサービスが開始されてから数年が経過し、各キャリアは「人口カバー率98%達成」といった発表をしていますが、多くのユーザーが「5Gが思ったほど普及していない」「日常的に5Gの恩恵を感じられない」と感じているのが実情です。
その背景には、いくつかの複合的な理由が存在します。
最大の理由は、真に高速な5Gを体験できるエリアが依然として限定的であることです。
5Gの電波、特にミリ波のような超高速通信を可能にする周波数帯は、直進性が高く障害物に弱いという特性を持っています。
そのため、一つの基地局でカバーできる範囲が4Gに比べて狭く、きめ細やかなエリア展開のためには膨大な数の基地局設置が必要です。
サービス開始当初は都市部の主要駅周辺や一部の商業施設など、ごく限られたスポットでしか利用できませんでした。
現在、キャリアが発表している高い人口カバー率の多くは、既存の4G用周波数帯を5Gに転用したもの(いわゆる「転用5G」)や、比較的広範囲をカバーしやすいSub6周波数帯によるものです。
これらはエリアを広げる上では有効ですが、ユーザーが期待する「4Gとは段違いの速さ」を必ずしも提供できるわけではありません。
本当に高速なミリ波対応エリアは、依然としてスタジアムや特定のランドマーク周辺など、局所的な展開に留まっているのが現状です。
次に、5G対応端末と料金プランのハードルも普及を遅らせた一因と言えるでしょう。
5Gサービス開始当初、対応スマートフォンは高価なハイエンドモデルが中心でした。
現在はミドルレンジの機種にも5G対応が広がってきていますが、ミリ波にまで対応した端末はまだ種類が限られています。
iPhoneに関しても、日本国内で販売されているモデルでミリ波に対応しているのは一部のProシリーズなどに限定されており、全ての5G対応iPhoneユーザーがミリ波の恩恵を受けられるわけではありません。
また、5Gサービス開始初期には、5G専用の料金プランへの変更が必要であったり、既存プランよりも割高になったりすることへの抵抗感も、ユーザーの移行をためらわせる要因となりました。
さらに、一般消費者にとって「5Gでなければ体験できない」という決定的なキラーコンテンツやサービスがまだ十分に登場していない点も指摘されています。
4Gの通信速度でも、動画視聴、SNSの利用、ウェブサイトの閲覧といった日常的なスマートフォンの使い方であれば、多くの場合ストレスなく行えます。
そのため、「わざわざ5Gに乗り換える強い動機がない」「4Gで十分満足している」と感じるユーザーが多いのが実情です。
超高精細なVR/ARコンテンツのストリーミング、リアルタイム性が求められるクラウドゲーミング、遠隔医療、完全自動運転といった、5Gの真価を発揮するようなサービスが一般に広く浸透するには、まだ時間がかかると考えられます。
加えて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる経済活動の停滞や、世界的な半導体不足なども、基地局整備の遅延や対応端末の供給に少なからず影響を与えた可能性があります。
これらの理由から、5Gの本格的な普及と、誰もがそのメリットを実感できる社会の実現には、エリア整備のさらなる進展、魅力的なサービスの登場、そしてユーザーの理解と需要喚起が不可欠と言えるでしょう。
もしかしてiPhoneが5Gのせいで遅い?考えられる要因

iPhoneで5Gを利用している際に、「以前の4Gよりも通信が遅くなった気がする」「5G表示なのに読み込みが遅い」と感じる場合、いくつかの要因が考えられます。
5Gそのものが直接的に「遅くしている」というよりは、5Gへの移行期特有の状況や設定が影響している可能性が高いです。
まず考えられるのは、iPhoneが不安定な5G電波を掴もうとして、かえって通信が非効率になっているケースです。
5Gエリアの境界付近や、屋内などで5Gの電波が弱い場所では、iPhoneは5Gと4Gの間を頻繁に行き来しようとします。
この切り替え動作(ハンドオーバー)にはある程度の時間がかかり、その間は通信が途切れたり、極端に遅くなったりすることがあります。
常に最適な電波を探し続けるため、結果として安定した4G接続時よりも体感速度が低下してしまうのです。
次に、iPhoneの「5Gオート」設定が影響している可能性です。
「5Gオート」は、バッテリー消費と通信速度のバランスを取るために、iPhoneが自動的に5GとLTE(4G)を切り替える機能です。
Appleによれば、このモードでは「5Gの速度によってエクスペリエンスが著しく向上しない場合は、iPhoneは自動的にLTEに切り替わり、バッテリー駆動時間を節約」します。
つまり、画面上は5Gと表示されていても、バックグラウンドではLTEで通信している場合があるのです。
この挙動自体はバッテリー持ちを良くするための賢明な機能ですが、ユーザーが常に最高の5G速度を期待している場合には、「5Gなのに遅い」という印象につながるかもしれません。
また、前述の通り、利用している5Gが「転用5G」である場合、速度は4Gと大差ないか、状況によっては4Gよりも遅くなることがあります。
特に、4Gで利用していた周波数帯を5Gに転用している場合、同じ周波数帯の利用者が増えることで、以前よりも混雑しやすくなる可能性が指摘されています。
この場合、iPhoneが5Gを掴んでいるから遅いのではなく、接続している5G回線(実質的には4Gに近い回線)の品質や混雑度が原因と考えられます。
iOSのバージョンやキャリア設定が古い場合も、5G通信のパフォーマンスに影響を与えることがあります。
OSのアップデートには、通信関連の最適化や不具合修正が含まれていることが多いため、常に最新の状態に保つことが推奨されます。
同様に、キャリア設定のアップデートも、新しい周波数帯への対応や通信品質の改善に繋がる場合があります。
稀なケースですが、iPhone本体のハードウェアやソフトウェアに何らかの不具合を抱えている可能性もゼロではありません。
特定のアプリを使用している時だけ遅い、などの症状があれば、アプリ側の問題も考えられます。
このように、「iPhoneが5Gのせいで遅い」と感じる背景には、電波状況、iPhoneの設定、利用している5Gの種類、ソフトウェアの状態など、様々な要因が絡み合っている可能性があります。
これらの要因を一つずつ確認し、適切な対処を行うことが重要です。

iPhoneで5Gがむしろ遅い時の改善策と関連情報
iPhoneの5Gオートとオン、設定はどっちがいい?

iPhoneのモバイル通信設定には、「5Gオン」と「5Gオート」という2つの主要な選択肢があり、どちらを選ぶべきか悩むユーザーも少なくありません。
それぞれの設定の特徴を理解し、ご自身の利用状況や優先順位に合わせて選択することが大切です。
まず、「5Gオン」についてです。
この設定を選択すると、iPhoneは5Gのサービスエリア内にいる限り、常に5Gネットワークに接続しようとします。
最大のメリットは、5Gの電波を安定して掴める場所であれば、5Gの高速・大容量通信の恩恵を最大限に受けられる可能性があることです。
例えば、大容量のファイルをダウンロードしたり、高画質の動画をストリーミングしたりする際には、より快適な通信環境が期待できます。
一方で、デメリットとしては、バッテリー消費量が増加する傾向にある点が挙げられます。
iPhoneが常に5Gの電波を探し、接続を維持しようとするため、特に5Gの電波が弱い場所や4Gと5Gが頻繁に切り替わるような環境では、バッテリーの消耗が早くなる可能性があります。
次に、「5Gオート」についてです。
これはAppleが推奨するデフォルトの設定で、「スマートデータモード」とも呼ばれています。
「5Gオート」を選択すると、iPhoneは通信状況やバッテリー残量などを考慮し、5GとLTE(4G)を自動的に切り替えます。
具体的には、5Gの高速通信がユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させないとiPhoneが判断した場合(例えば、バックグラウンドでのデータ更新や低画質での音楽ストリーミングなど)、自動的にLTEに切り替えてバッテリー消費を抑えます。
そして、再び高速通信が必要になった際には5Gに接続します。
この設定のメリットは、通信速度とバッテリー持続時間のバランスが良いことです。
多くのユーザーにとっては、意識することなく快適な通信とバッテリー持ちを両立できるため、最も実用的な選択肢と言えるでしょう。
デメリットとしては、常に最高の5G速度を求めるユーザーにとっては、意図せずLTEに切り替わっていることで、若干の物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
では、どちらの設定が良いのでしょうか。
一般的には、ほとんどのユーザーにとって「5Gオート」がおすすめです。
バッテリー消費を抑えつつ、必要な場面では5Gの速度を利用できるため、日常的な利用において最もバランスの取れた設定と言えます。
ただし、以下のような特定の状況では「5Gオン」を検討する価値があります。
- 常に最高の通信速度を追求したい場合(例:オンラインゲーム、大容量ファイルの頻繁な送受信)
- 特定の場所で「5Gオート」だと5Gに繋がりにくいが、「5Gオン」にすると安定して接続できる場合
- バッテリー消費よりも通信速度を優先したい短時間の利用
逆に、バッテリーの持ちを最優先したい場合や、お住まいの地域や職場などで5Gの電波が不安定な場合は、「5Gオート」のままにするか、あるいは一時的に「LTE」のみに設定して4G固定で運用することも有効な手段です。
ご自身の利用スタイルや環境、何を重視するかを考慮して、最適な設定を選択してください。
設定はいつでも簡単に変更できるので、実際に試してみて、自分に合った方を選ぶのが良いでしょう。
設定 | メリット | デメリット | おすすめのユーザー |
5Gオン | 常に5Gの最大速度が期待できる | バッテリー消費が増加しやすい | 常に最高速度を求める、特定エリアで5Gオンが安定する、バッテリー消費を気にしない短時間利用 |
5Gオート | 通信速度とバッテリー消費のバランスが良い (Apple推奨) | 常に最高速度とは限らない | ほとんどの一般ユーザー、バッテリー持ちと速度のバランスを重視するユーザー |
LTE | バッテリー消費を抑えられる、通信が安定しやすい | 5Gの高速通信は利用できない | 5Gエリア外、5Gが不安定な場所、バッテリー持ちを最優先したいユーザー |
iPhoneで5Gから4Gに切り替える具体的な方法

iPhoneで5G通信が不安定であったり、バッテリー消費を抑えたい場合など、意図的に5Gから4G(LTE)に通信モードを切り替えることができます。
設定方法は非常に簡単で、数ステップで完了します。
以下に、iPhoneで5Gから4G(LTE)に切り替える具体的な手順を説明します。
なお、iOSのバージョンによって若干表示が異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。
- 「設定」アプリを開くまず、iPhoneのホーム画面から歯車のアイコンの「設定」アプリをタップして開きます。iPhoneの「設定」アプリのアイコンの画像
- 「モバイル通信」を選択する設定アプリの項目の中から、「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)という項目を見つけてタップします。iPhoneの設定画面で「モバイル通信」が選択されている様子の画像
- 「通信のオプション」を選択するモバイル通信の画面が表示されたら、契約している回線(主回線や副回線など、設定を変更したい回線)をタップし、次に「通信のオプション」という項目をタップします。SIMが1枚しか入っていない場合は、回線選択のステップなしに「通信のオプション」が表示されることもあります。iPhoneのモバイル通信設定画面で「通信のオプション」が選択されている様子の画像
- 「音声通話とデータ」を選択する通信のオプション画面の中に、「音声通話とデータ」という項目がありますので、これをタップします。iPhoneの通信のオプション画面で「音声通話とデータ」が選択されている様子の画像
- 「LTE」を選択する「音声通話とデータ」の画面には、通常「5Gオン」「5Gオート」「LTE」といった選択肢が表示されます。ここで「LTE」をタップして選択します。選択すると、LTEの左側にチェックマークが付きます。iPhoneの音声通話とデータ設定画面で「LTE」が選択されチェックマークが付いている様子の画像
これで、iPhoneの通信モードが4G(LTE)に固定されます。
この設定を行うと、5Gのサービスエリア内であっても、iPhoneは5Gの電波を探さなくなり、LTE回線のみを使用して通信を行います。
4G(LTE)に切り替えることのメリット・デメリット
- メリット:
- 5Gの電波が不安定な場所でも、比較的安定した4G通信を利用できる可能性が高まります。
- iPhoneが5Gの電波を探す動作がなくなるため、バッテリー消費を若干抑える効果が期待できます。
- 「5G表示なのに遅い」といったストレスから解放される場合があります。
- デメリット:
- 当然ながら、5Gの高速・大容量通信は利用できなくなります。
- 5Gの電波が非常に良好な場所であっても、4Gの速度に制限されます。
もし、再度5G通信を利用したい場合は、同様の手順で「音声通話とデータ」の設定画面を開き、「5Gオン」または「5Gオート」を選択し直してください。
この設定は、特に5Gのエリア展開がまだ十分でない地域にお住まいの方や、屋内での通信が多い方、あるいはバッテリーの持ちを少しでも良くしたいと考えている方にとって、有効な手段の一つとなるでしょう。
ご自身の利用環境や状況に合わせて、適宜設定を変更してみてください。
結局Wi-Fiと5Gのどっちが速いの?シーン別に比較

スマートフォンを利用する上で、高速な通信環境は非常に重要です。
その代表的な選択肢として、モバイル通信の「5G」と、固定回線などを利用した「Wi-Fi」があります。
「結局、Wi-Fiと5Gはどっちが速いの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
この答えは、利用する環境や条件によって大きく異なるため、一概には言えません。
それぞれの特徴を理解し、シーンに応じて使い分けることが肝心です。
まず、理論上の最大速度で比較してみましょう。
5Gの理論上の最大下り速度は、キャリアや周波数帯によって異なりますが、一般的に10Gbps~20Gbpsと言われています。
これは4G(LTE)の10倍以上の速度です。
一方、Wi-Fiの速度は、接続するインターネット回線(光回線など)の速度と、Wi-Fiルーターの規格に大きく依存します。
例えば、一般的な家庭用光回線の多くは最大1Gbpsや10Gbpsのプランが提供されており、最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やWi-Fi 6E、Wi-Fi 7では、理論上数Gbps~数十Gbpsの通信が可能です。
数字だけ見ると、5G(特にミリ波)も高速なWi-Fiも非常に高いポテンシャルを持っていることがわかります。
しかし、これらはあくまで理論値であり、実際の利用環境での速度(実効速度)は様々な要因によって変動します。
5Gが有利なシーン・特徴:
- 屋外での利用: 5Gの最大のメリットは、モバイル通信であるため、屋外や移動中でも高速通信を利用できる点です。Wi-Fi環境がない場所でも、5Gエリア内であればインターネットに接続できます。
- 低遅延: 5Gは4Gに比べて遅延が少ないという特徴があります。これは、オンラインゲームやリアルタイムでのビデオ通話など、応答速度が重要となるアプリケーションで有利に働きます。
- 手軽さ: 特別な設定やパスワード入力なしに、エリア内であれば自動的に接続される手軽さがあります。
Wi-Fiが有利なシーン・特徴:
- 屋内での安定性: 自宅やオフィスなど、特定の場所で安定した高速通信を利用したい場合は、光回線に接続されたWi-Fiが有利です。5Gの電波は建物内では減衰しやすいため、Wi-Fiの方が安定して高速な通信を維持できることが多いです。
- データ容量無制限(固定回線の場合): 多くの光回線プランではデータ容量が無制限であるため、大容量の動画視聴やファイルのダウンロード・アップロードを頻繁に行う場合でも、通信制限を気にせずに利用できます。一方、5Gのモバイルデータプランは、使い放題プランであっても短期間に大量のデータ通信を行うと速度制限がかかる場合があります。
- 通信コスト: スマートフォンのデータプランとは別に、既に固定の光回線を契約している場合、追加費用なしでWi-Fiを利用できます。データ通信量を節約したい場合には、積極的にWi-Fiを利用するのが賢明です。
- 複数デバイスの同時接続: 家庭内やオフィス内で、スマートフォン、パソコン、タブレット、スマート家電など、複数のデバイスを同時にインターネットに接続する場合、Wi-Fiルーターを介することで安定したネットワーク環境を構築しやすいです。
実効速度の比較における注意点:
- 5Gのエリアと電波状況: 5Gのミリ波対応エリアはまだ限定的であり、Sub6エリアであっても基地局からの距離や遮蔽物の有無によって速度は大きく変動します。電波状況が悪い場合は、期待したほどの速度が出ないこともあります。
- Wi-Fiのバックボーン回線: Wi-Fiルーターが高性能であっても、接続しているインターネット回線自体が遅い場合(例:ADSL回線や低速な光回線プラン)、Wi-Fiの速度もそれに準じます。
- Wi-Fiルーターの性能と設定: 古い規格のWi-Fiルーターを使用していたり、設定が最適でなかったりすると、Wi-Fiの速度が低下する原因となります。
- 混雑状況: 5GもWi-Fiも、同じアクセスポイントや基地局に多くのユーザーが同時に接続すると、回線が混雑し速度が低下することがあります。
結論として、どちらが速いかは状況次第です。
- 自宅やオフィスなど、質の高い固定回線とWi-Fi環境がある場合: 多くの場合、Wi-Fiの方が安定して高速な通信を期待できます。特にデータ容量を気にせず利用したい場合はWi-Fiが有利です。
- 外出先で、5Gの電波状況が良い場所: 5Gの高速通信の恩恵を受けられる可能性があります。
- 5Gの電波が不安定、またはエリア外の場合: 当然ながらWi-Fi(利用可能であれば)または4Gの方が快適です。
iPhoneユーザーであれば、Wi-Fiアシスト機能(Wi-Fiの接続状況が悪いときに自動的にモバイルデータ通信に切り替える機能)をオンにしておくことで、状況に応じて最適な回線を利用しやすくなります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、シーンに応じて賢く使い分けることが、快適なスマートフォンライフを送るための鍵となるでしょう。
ドコモ・auなどで5Gが4Gより遅いと言われる理由と対処法

NTTドコモやau(KDDI)、ソフトバンクといった大手キャリアの5Gサービスを利用しているにも関わらず、「以前使っていた4Gよりも遅い」「5G表示なのに期待した速度が出ない」といった声が聞かれることがあります。
これには、いくつかの共通した理由と、キャリアごとの事情が絡んでいると考えられます。
主な理由:
- 既存周波数の転用(転用5G):多くのキャリアは、5Gエリアを迅速に拡大するために、既存の4G(LTE)で使用していた周波数帯の一部を5Gに転用する形でサービスを提供しています。例えば、ドコモではこれを「瞬速5G」の一部として展開しつつも、4G周波数帯を利用した5Gについては「4G周波数を利用した5Gサービスでは、5G専用周波数を利用した5Gサービスと比較して、速度や容量等の性能が限定的」と説明しています。auやソフトバンクも同様の取り組みを行っています。この「転用5G」は、広範囲をカバーしやすいというメリットがある反面、5G専用の新しい周波数帯(ミリ波やSub6の新バンドなど)を利用する場合と比較して、速度の大幅な向上は期待しにくいのが実情です。むしろ、同じ周波数帯を4Gと5Gで共有するため、時間帯や場所によっては混雑しやすくなり、結果として4G単独で利用していた時よりも速度が低下したと感じるケースがあり得ます。スマートフォンの画面上は「5G」と表示されていても、実質的な通信品質は4Gと大差ないか、それ以下になる可能性があるのです。
- NSA(ノンスタンドアロン)方式の限界:現在の5Gネットワークの多くは、4Gのコア設備を流用するNSA方式で運用されています。この方式では、制御信号のやり取りなどで4Gネットワークを経由するため、純粋な5G(SA方式)と比較して遅延が大きくなる傾向があります。また、4Gと5Gの連携処理が複雑になるため、ネットワークの最適化が不十分なエリアでは、通信の安定性や速度に影響が出ることがあります。
- エリア設計とセルエッジ問題:5Gの電波、特に高い周波数帯は直進性が強く、一つの基地局がカバーできる範囲が4Gよりも狭くなります。そのため、きめ細かなエリア設計と多数の基地局設置が必要です。サービス開始初期やエリア拡大途中では、基地局間の電波が届きにくい「セルエッジ」と呼ばれる境界領域が多く発生しやすくなります。このような場所では、電波が不安定になり、頻繁に4Gと5Gが切り替わったり、通信速度が極端に低下したりすることがあります。特にドコモでは、一時期「パケ詰まり」と呼ばれる通信品質の低下が指摘されましたが、その一因として、5Gエリア拡大に伴う複雑な電波環境への対応が追いついていなかった可能性が挙げられています。
- トラフィックの集中とインフラ整備の遅れ:特定のエリアや時間帯にユーザーのアクセスが集中すると、回線が混雑し、通信速度が低下します。5Gへの期待感から対応端末を持つユーザーが増える一方で、基地局の増設やバックボーン回線の増強が追いついていない場合、このような「パケ詰まり」が発生しやすくなります。キャリア各社は継続的に設備投資を行っていますが、需要の伸びに供給が追いつかない過渡期的な状況と言えるかもしれません。
ユーザーができる対処法:
- 場所を移動してみる:屋内であれば窓際に移動する、屋外に出てみるなど、少し場所を変えるだけで電波状況が改善し、速度が向上することがあります。特にセルエッジ付近では、わずかな移動が効果的な場合があります。
- iPhoneの設定を見直す:
- 4G(LTE)固定に切り替える: 前述の通り、「設定」アプリからモバイル通信のモードを「LTE」に固定することで、不安定な5Gを掴もうとする動作を避け、安定した4G通信を利用できます。これにより、かえって通信が安定し、体感速度が向上することがあります。
- 「5Gオート」と「5Gオン」を試す: 「5Gオート」で遅いと感じる場合、試しに「5Gオン」に設定してみる、あるいはその逆を試すことで、状況が改善するか確認してみましょう。
- 時間帯を変えてみる:特定の時間帯だけ遅い場合は、回線混雑の可能性があります。可能であれば、混雑が予想される時間帯(通勤ラッシュ時、昼休み、夜間など)を避けて通信を試してみてください。
- キャリアの通信障害・メンテナンス情報を確認する:キャリアの公式サイトやSNSアカウントで、通信障害やメンテナンスの情報が発表されていないか確認しましょう。
- 契約プランとデータ容量を確認する:契約している料金プランで、高速通信が可能なデータ容量を使い切っていないか確認してください。容量超過による速度制限がかかっている場合、5Gに接続していても通信速度は極端に遅くなります。
- 端末の再起動・ネットワーク設定のリセット:iPhoneの一時的な不具合であれば、再起動で改善することがあります。また、「ネットワーク設定をリセット」も有効な場合がありますが、Wi-Fiのパスワードなどが消去される点に注意が必要です。
- キャリアへの問い合わせやプラン変更の検討:どうしても改善しない場合や、特定の場所で常に通信品質が悪い場合は、契約しているキャリアのサポート窓口に相談してみるのも一つの手です。また、利用状況によっては、より大容量のプランや、他社の回線(MVNO含む)への乗り換えを検討することも選択肢に入ってくるかもしれません。
各キャリアは、5Gエリアの品質向上とエリア拡大に継続して取り組んでいます。
将来的には「5Gなのに遅い」と感じる場面は徐々に減っていくことが期待されますが、現状では上記のような理由と対処法を理解しておくことが重要です。
iPhoneの5G通信が遅いと感じたときの確認ポイントと改善策

iPhoneで5Gを利用していて「なんだか通信が遅いな」と感じたとき、やみくもに悩むのではなく、いくつかのポイントを確認し、適切な改善策を試すことが大切です。
以下に、具体的な確認ポイントと改善策をまとめました。
順番にチェックしていくことで、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
1. 電波表示と実際の接続状況の確認:
- 画面上のアンテナ表示: まず、iPhoneの画面上部にあるアンテナピクトが「5G」と表示されているか確認しましょう。もし「4G」や「LTE」と表示されている場合は、そもそも5Gに接続できていません。その場合は、「iPhoneが5Gにならない時の原因」の項目を参照してください。
- 5Gエリア内か再確認: 各キャリアが提供しているサービスエリアマップで、現在地が確実に5Gエリア内であるかを確認します。エリアの境界付近や屋内では電波が弱くなることがあります。
- スピードテストの実施: 「5G」と表示されていても、実際の通信速度が遅い場合があります。スピードテストアプリやウェブサイトを利用して、現在の通信速度(下り・上り、Ping値など)を客観的に測定してみましょう。これにより、体感だけでなく数値で状況を把握できます。
2. iPhone本体の設定確認と見直し:
- 通信モードの設定: 「設定」アプリ → 「モバイル通信」 → 「通信のオプション」 → 「音声通話とデータ」の順に進み、設定が「5Gオン」または「5Gオート」になっているか確認します。「LTE」が選択されている場合は、5Gには接続されません。
- 「5Gオート」で遅いと感じる場合は、一時的に「5Gオン」に切り替えてみる、逆に「5Gオン」でバッテリー消費が気になる場合は「5Gオート」に戻すなど、試してみましょう。
- 低電力モードの確認: 低電力モードがオンになっていると、バッテリー節約のために5G通信が制限されることがあります。「設定」アプリ → 「バッテリー」で低電力モードがオフになっているか確認し、オンであれば一時的にオフにして速度に変化があるか見てください。
- データモードの確認(5Gオート時): 「設定」アプリ → 「モバイル通信」 → 「通信のオプション」 → 「データモード」で、「5Gでより多くのデータを許容」が選択されているか確認します。「標準」や「省データモード」になっていると、バックグラウンドでのデータ通信などが制限され、遅く感じる場合があります。
- デュアルSIMの場合の回線確認: デュアルSIMを利用している場合、データ通信に設定している回線が5G対応プランであるか、また、その回線が正しく選択されているか確認してください。
3. 利用環境の見直し:
- 場所の移動: 屋内で遅い場合は窓際に移動する、屋外に出てみる、地下から地上に出るなど、電波状況の良い場所に移動してみましょう。建物構造や周辺環境によって電波の届きやすさは大きく変わります。
- 時間帯を変えてみる: 特定の時間帯だけ遅い場合は、回線の混雑が原因である可能性があります。可能であれば、混雑の少ない早朝や深夜などに再度試してみて、速度が改善するか確認します。
4. 端末の一時的な不具合への対処:
- iPhoneの再起動: 最も基本的な対処法ですが、一時的なソフトウェアの不具合であれば、iPhoneを再起動することで改善することがよくあります。
- 機内モードのオン・オフ: 機内モードを一度オンにし、数秒待ってから再度オフにすることで、モバイルネットワークへの再接続が促され、電波を掴み直す効果が期待できます。
- SIMカードの抜き差し(物理SIMの場合): iPhoneの電源をオフにした状態で、SIMカードトレイを開け、SIMカードを一度取り出して再度挿入します。ICチップ部分の汚れが原因であることも稀にあるため、柔らかい布で軽く拭いてみるのも良いでしょう。
- ネットワーク設定のリセット: 「設定」アプリ → 「一般」 → 「転送またはiPhoneをリセット」 → 「リセット」 → 「ネットワーク設定をリセット」を実行します。これにより、モバイル通信設定やWi-Fi設定、VPN設定などが初期化され、通信関連の不具合が解消されることがあります。ただし、保存していたWi-Fiのパスワードなども消去されるため、再設定が必要になります。
5. ソフトウェアとキャリア設定の確認:
- iOSのアップデート: 「設定」アプリ → 「一般」 → 「ソフトウェアアップデート」で、iOSが最新バージョンであるか確認し、古い場合はアップデートを行いましょう。OSのアップデートには、通信関連の最適化や不具合修正が含まれていることが多いです。
- キャリア設定アップデートの確認: 「設定」アプリ → 「一般」 → 「情報」を開いた際に、キャリア設定アップデートの通知が表示されることがあります。表示された場合は、画面の指示に従ってアップデートしてください。これにより、新しい周波数帯への対応や通信品質の改善が行われることがあります。
6. その他の確認事項と最終手段:
- キャッシュのクリア: 特定のアプリ(ブラウザなど)の動作が遅い場合、アプリ内のキャッシュが溜まっていることが原因かもしれません。各アプリの設定からキャッシュをクリアしてみましょう。
- ストレージ容量の確認: iPhoneのストレージ空き容量が極端に少ない場合、端末全体の動作が遅くなり、通信速度にも影響が出ることがあります。「設定」アプリ → 「一般」 → 「iPhoneストレージ」で空き容量を確認し、不要なデータやアプリを削除して容量を確保しましょう。
- 通信障害・メンテナンス情報の確認: 利用しているキャリアの公式サイトやSNSなどで、通信障害やメンテナンスの情報が出ていないか確認します。
- 4G(LTE)固定での運用: 上記を試しても5G通信が改善しない場合、一時的な対策として、前述の方法で通信モードを「LTE」に固定して4Gで運用することも検討しましょう。不安定な5Gよりも安定した4Gの方が快適な場合があります。
- キャリアへの相談・Appleサポートへの連絡: どうしても解決しない場合は、契約しているキャリアのサポート窓口や、Appleサポートに相談してみることをお勧めします。端末の故障や、地域特有の問題など、専門的なアドバイスが得られるかもしれません。
これらの確認ポイントと改善策を試すことで、iPhoneの5G通信が遅いという問題が解決に向かうことを願っています。
5Gは発展途上の技術であり、エリアや環境によって通信品質が変動しやすいことを理解し、状況に応じて適切な設定や対処を行うことが重要です。
まとめ:iPhoneの5Gがむしろ遅い問題、原因と対策の総チェック
- 5Gが遅い主な原因は周波数帯の特性とエリア整備状況である
- 電波状況やNSA方式により4Gより5Gが遅く感じる場合もある
- iPhoneが5Gに繋がらない時は本体モデルや契約プラン、設定を確認
- 5Gの普及には真の高速エリア拡大やキラーコンテンツ登場が鍵
- iPhoneが5Gで遅く感じるのは不安定な電波捕捉や設定が影響し得る
- iPhoneの「5Gオート」は速度とバッテリー消費のバランスが良い設定
- iPhoneでは設定から手動で5Gをオフにし4G(LTE)固定へ変更可能
- Wi-Fiと5Gのどちらが速いかは利用シーンや固定回線の有無で異なる
- キャリアの5Gも転用周波数等の影響で4Gより遅く感じることがある
- iPhoneで5Gが遅い時は再起動や設定見直し、場所移動が有効な改善策
