2020年に発売されたiPhone 12。
愛用している方の中には「最近バッテリーの減りが早いけど、まだ使えるのかな?」「そろそろ買い替え時?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
また、コストパフォーマンスの高さから、今から中古での購入を検討している方もいるでしょう。
この記事では、iPhone 12が2025年現在、そして今後いつまで使えるのかという疑問に、性能、ソフトウェアのアップデート、修理サポートの観点から徹底的に解説します。
買い替えを判断するための具体的なタイミングや、長く使い続けるためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【結論】iPhone 12はいつまで使える?2025年以降も現役か徹底解説
2025年現在もiPhone 12は十分に使える
結論から言うと、iPhone 12は2025年現在においても、日常的な用途であれば全く問題なく快適に使えるモデルです。
電話やメール、SNS、動画視聴、Webサイトの閲覧といった一般的な使い方で性能不足を感じる場面はほとんどないでしょう。
搭載されているA14 Bionicチップは依然としてパワフルであり、多くのアプリをスムーズに動作させることが可能です。
あと何年使える?結論としては「2〜3年」が目安
iPhone 12を今から使い続ける場合、快適に使用できる期間の目安は「あと2〜3年」、つまり2027年から2028年頃までと考えるのが現実的です。
この予測は、後述するiOSのメジャーアップデートのサポート期間や、Appleによる公式修理サポートの終了時期に基づいています。
もちろん、使い方によってはそれ以上利用することも可能ですが、最新アプリへの対応やセキュリティ面を考慮すると、このあたりが一つの区切りとなるでしょう。
この記事でわかるiPhone 12の寿命と買い替えタイミング
この記事では、iPhone 12の寿命を判断するために重要な以下のポイントを詳しく掘り下げていきます。
- サポート期間: iOSアップデートや修理はいつまで対応されるのか
- 性能評価: 現在のスペックでどこまで通用するのか
- リスクと対策: 使い続ける上での注意点と長く使うコツ
- 買い替えの判断基準: どのタイミングで新しい機種を検討すべきか
- 中古購入の是非: 今から中古で買うのは本当にお得なのか
これらの情報を総合的に理解することで、あなたのiPhone 12との付き合い方を明確に判断できるようになります。
【サポート期間】iPhone 12のアップデートと修理はいつまで?
スマートフォンの寿命を左右する最も大きな要因が、メーカーによるサポート期間です。
ここでは「ソフトウェア」と「ハードウェア(修理)」の2つの側面から、iPhone 12のサポートがいつまで続くのかを解説します。
iOSのメジャーアップデートはいつまで?2027年頃が最終との予測
最新の機能追加やUIの変更を含むiOSのメジャーアップデートについて、iPhone 12は2027年秋にリリースされるバージョンまで対応する可能性が高いと予測されています。
AppleはiOSの対応機種を明確に公表していませんが、これまでの傾向として、iPhoneは発売から約6〜7年間、メジャーアップデートの対象となることが多いです。
iPhone 12は2020年発売のため、順当にいけば2027年頃に登場する「iOS 21(仮称)」が最後のメジャーアップデートとなり、2028年にはサポート対象外となる見込みです。
セキュリティアップデートはいつまで続く?
メジャーアップデートの提供が終了した後も、セキュリティ上の脆弱性を修正するための「セキュリティアップデート」は、しばらくの間提供され続けます。
過去の例を見ると、メジャーアップデート終了後も1〜2年程度は配信される傾向にあります。
iPhone 12の場合、販売終了が2023年9月だったことを考慮すると、セキュリティアップデートが完全に終了するのは2030年頃になるのではないかと予想されます。
Apple公式の修理サポート終了はいつ?オブソリート製品になる時期
Appleは、製品の販売終了からの期間に応じて修理サポートのポリシーを定めています。
- ビンテージ製品: 販売終了から5年以上7年未満の製品。部品の在庫があれば修理可能。
- オブソリート製品: 販売終了から7年以上経過した製品。原則としてすべてのハードウェアサービスが終了。
iPhone 12(無印)は2023年9月に販売終了したため、2028年頃にビンテージ製品、2030年頃にオブソリート製品になると考えられます。
つまり、Appleの正規サービスプロバイダで確実に修理を受けられるのは2028年頃までが目安となります。
LINEなどのアプリが使えなくなる可能性は?
iOSのメジャーアップデートに対応できなくなると、将来的にはLINEや銀行アプリなど、日常生活に欠かせない一部のアプリが利用できなくなる可能性があります。
アプリ開発者は、最新のiOSバージョンを基準にアプリを開発・更新するため、古いOSは徐々にサポート対象外となっていきます。
すぐに使えなくなるわけではありませんが、メジャーアップデートが終了してから2〜3年も経つと、非対応アプリが増えてくることを念頭に置いておく必要があります。
iPhone 12の性能は今でも通用する?スペックを再評価
iPhone 12が発売されてから数年が経過しましたが、その性能は現在の基準で見ても通用するのでしょうか。
主要なスペックを項目別に再評価してみましょう。
スペック項目 | iPhone 12の仕様 | 2025年現在の評価 |
プロセッサ | A14 Bionic | 普段使いでは全く問題なし。多くのゲームも快適に動作。 |
カメラ | 広角/超広角 12MP | 日中の撮影は綺麗。暗所での撮影は最新機種に劣る。 |
バッテリー | ビデオ再生最大17時間 | 新品時でも持ちは良くない。経年劣化で1日持たない可能性も。 |
ディスプレイ | 6.1インチ Super Retina XDR | 有機ELで非常に美麗。最新機種と比べても見劣りしない。 |
デザイン | フラットエッジデザイン | 最新のiPhoneシリーズとほぼ同じデザインで古さを感じさせない。 |
接続端子 | Lightning | USB-Cが主流の中、ケーブルの使い回しには不便な場合も。 |
処理性能:A14 Bionicチップは普段使いには十分なスペックか
iPhone 12に搭載されているA14 Bionicチップは、非常に高性能です。
最新のハイエンドAndroidスマートフォンと比較しても遜色ない処理能力を持っており、Web閲覧、SNS、動画視聴はもちろん、負荷のかかる3Dゲームなども多くの場合で快適にプレイできます。
よほど専門的な動画編集などを行わない限り、処理性能が理由で困ることはまずないでしょう。
カメラ性能:最新機種と比較して何が違う?画素数とセンサーサイズ
カメラは広角と超広角のデュアルレンズ構成です。
明るい場所での写真撮影では、今でも十分に美しい写真を撮ることができます。
しかし、最新のiPhone 15や16シリーズと比較すると、メインカメラの画素数が低く(12MP vs 48MP)、センサーサイズも小さいため、暗い場所での撮影(ナイトモード)や、細部の解像感では差が出ます。
背景を大きくぼかしたポートレート撮影なども、最新機種の方が得意としています。
バッテリー性能:最大の弱点?1日持つかどうかの現実
iPhone 12の最大の弱点として挙げられるのがバッテリーの持ちです。
発売当初からバッテリー性能はそれほど高くないと評価されており、数年間使用している場合は経年劣化も進んでいます。
そのため、SNSや動画視聴、ゲームなどを頻繁に利用するユーザーの場合、1日の途中で充電が必要になる可能性が非常に高いです。
外出時にはモバイルバッテリーが必須となるかもしれません。
ディスプレイと本体デザイン:最新モデルと遜色ない?
ディスプレイには高精細な有機EL(Super Retina XDR)が採用されており、非常に鮮やかで美しい表示が可能です。
この点は最新機種と比較しても大きな見劣りはしません。
また、角が立ったフラットエッジデザインは、現行のiPhone 16シリーズまで続く基本的なデザインであり、見た目の古さを感じることはないでしょう。
接続端子:Lightningであることのメリット・デメリット
iPhone 12の充電・接続端子はLightningです。
iPhone 15シリーズ以降はUSB-Cに移行したため、iPadやMacBookなど他のApple製品とケーブルを統一できない点はデメリットと言えます。
一方で、これまでiPhoneを長く使ってきた方にとっては、手持ちのLightningケーブルやアクセサリーをそのまま使えるというメリットもあります。
iPhone 12を使い続けるリスクと長く使うためのコツ
性能的にはまだ十分なiPhone 12ですが、長く使い続けるにはいくつかの注意点があります。
ここでは、リスクとそれを回避するためのコツを紹介します。
注意点①:バッテリーの劣化と交換の目安
前述の通り、iPhone 12のバッテリーは消耗が課題です。
設定アプリの「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で確認できる「最大容量」が80%を下回ると、体感的にバッテリーの減りがかなり早くなります。
この状態になったら、バッテリー交換を検討するのがおすすめです。
Apple Storeや正規サービスプロバイダで交換すれば、新品同様のバッテリー性能を取り戻せます。
注意点②:ストレージ容量不足の問題
iPhone 12は最小ストレージ容量が64GBのモデルから販売されていました。
写真や動画をたくさん撮影したり、多くのアプリをインストールしたりすると、64GBでは容量がすぐにいっぱいになってしまう可能性があります。
不要なデータやアプリを定期的に削除する、iCloudなどのクラウドストレージを活用するといった対策が必要です。
注意点③:5Gの対応エリアと通信速度
iPhone 12はiPhoneシリーズとして初めて5G通信に対応したモデルです。
主要な5Gの周波数帯(Sub-6)には対応していますが、一部のキャリアが展開するより高速な「ミリ波」には非対応です。
とはいえ、日本の5GエリアはまだSub-6が中心のため、ほとんどの場所で5Gの恩恵を受けることができます。
iPhone 12を少しでも長く快適に使うためのポイント
- バッテリー交換を行う: 最大容量が80%を切ったら、Apple公式や信頼できる修理店でバッテリーを交換しましょう。
- 保護ケースやフィルムを利用する: 落下による画面割れや本体の損傷を防ぐことは、長く使うための基本です。
- ストレージを整理する: 定期的に不要なデータを削除し、iCloudなどを活用して本体の空き容量を確保してください。
- 過充電・過放電を避ける: バッテリーの劣化を遅らせるため、充電が100%のまま長時間放置したり、0%になるまで使い切ったりすることは避けましょう。
iPhone 12からの買い替えを判断するタイミングはいつ?
「まだ使えるのはわかったけど、具体的にどんな状態になったら買い替えるべき?」という疑問にお答えします。
以下の4つのポイントが、買い替えを検討する良いタイミングです。
修理費用が本体価格や買い替え費用を上回る場合
画面のひび割れや水没など、故障の程度によっては修理費用が高額になることがあります。
特にAppleCare+に加入していない場合、画面修理だけでも数万円かかることも少なくありません。
もし修理費用が、中古の同等品を購入する費用や、新しい機種への買い替え費用に近くなるようであれば、修理ではなく買い替えを選択した方が賢明です。
バッテリーの最大容量が80%を下回ったとき
バッテリーの最大容量が80%を下回ると、パフォーマンスが低下したり、突然シャットダウンしたりするリスクが高まります。
この段階でバッテリー交換をするか、新しい機種に買い替えるかの選択を迫られます。
最新機能に興味がなく、まだ本体を使い続けたい場合はバッテリー交換が有効ですが、これを機に新しいモデルの快適さを手に入れるのも一つの選択肢です。
最新のiOSアップデート対象外になったとき
前述の通り、iPhone 12は2028年頃に最新iOSのサポート対象外となる可能性があります。
メジャーアップデートが提供されなくなると、新しい機能が使えないだけでなく、セキュリティリスクも徐々に高まっていきます。
サポートが終了したタイミングは、安全性を考慮すると大きな買い替えの節目と言えるでしょう。
使いたいアプリが非対応になった、または動作が重いと感じるとき
日常的に使用しているアプリが最新OSを要求するようになり、アップデートできなくなった場合も買い替えのサインです。
また、新しいアプリやゲームをプレイした際に、動作がカクカクしたり、読み込みに時間がかかったりするなど、性能不足を明らかに感じるようになった時も、より快適なスマートフォン体験のために買い替えを検討する良い機会です。
【参考】iPhone 12から買い替えるならおすすめの機種は?
もし買い替えを決めた場合、iPhone 16シリーズのような最新モデルはもちろんですが、コストを抑えたい場合はiPhone 13やiPhone 14の中古品、あるいはiPhone SE(第3世代)も有力な選択肢となります。
自身の予算や求める性能に合わせて検討してみてください。
今から中古のiPhone 12を買うのはアリ?メリット・デメリット
性能と価格のバランスから、2025年現在、中古のiPhone 12の購入を検討する人も増えています。
ここでは、そのメリットとデメリットを整理します。
メリット:3万円台から購入できる圧倒的なコストパフォーマンス
中古iPhone 12の最大の魅力は、その価格です。
中古市場では状態にもよりますが、3万円台から購入することが可能です。
現行モデルと変わらないデザインや十分な処理性能を持つiPhoneがこの価格で手に入るのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
サブ機として、あるいは初めてiPhoneを使うお子さん用としても最適な選択肢です。
デメリット:バッテリーの劣化と当たり外れのリスク
中古品を購入する上で最も注意すべき点は、バッテリーの劣化です。
前の所有者の使い方によっては、バッテリーがかなり消耗している個体も少なくありません。
また、フリマアプリなど個人間売買の場合は、本体の状態や動作に問題がある「ハズレ」を引いてしまうリスクも伴います。
中古で購入する際に必ず確認すべきチェックポイント
- バッテリーの最大容量: 85%以上が望ましいです。信頼できる販売店では明記されていることが多いです。
- ネットワーク利用制限: 前の所有者の支払いが滞っていると「赤ロム」となり通信ができなくなります。必ず「◯(問題なし)」の端末を選びましょう。
- SIMロックの有無: SIMフリー端末か、自分が利用するキャリアのSIMロックがかかった端末かを確認します。
- 保証の有無: イオシスやにこスマなど、信頼できる中古販売店では、初期不良に対する保証が付いていることが多いので安心です。
iPhone 12に関するよくある質問(Q&A)
最後に、iPhone 12に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
iPhone 12の販売が終了したのはなぜ?
iPhone 12の販売が終了した主な理由は、毎年秋に行われる新モデル(iPhone 15シリーズ)の発表に伴う、製品ラインナップの見直しのためです。
Appleは新しいiPhoneを発売する際に、数世代前のモデルの販売を終了するのが通例となっています。
性能や安全性に問題があったわけではありません。
iPhone 12の発売日はいつ?
iPhone 12とiPhone 12 Proは、2020年10月23日に発売されました。
iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxは、少し遅れて2020年11月13日に発売されています。
iPhone 12とiPhone 13、今から買うならどっち?
非常に悩ましい選択ですが、判断のポイントは「バッテリー性能」と「価格」です。
iPhone 13はiPhone 12からバッテリー持ちが大きく改善されています。
頻繁に充電できない環境で使うことが多いなら、少し予算を追加してでもiPhone 13を選ぶ価値は十分にあります。
一方で、価格を最優先し、モバイルバッテリーの利用も苦にならないのであれば、より安価なiPhone 12は魅力的な選択肢です。
まとめ:iphone12がまだ使えるかどうかの完全ガイド
- iPhone 12は2025年現在も日常利用には十分な性能を持つ
- 快適に使えるのはあと2~3年(2027~2028年頃)が目安である
- iOSのメジャーアップデートは2027年頃に終了すると予測される
- Appleの公式修理サポートは2028年頃までが確実な期間となる
- 最大の弱点はバッテリー性能で、経年劣化により1日持たない可能性が高い
- デザインやディスプレイの品質は最新機種と比較しても見劣りしない
- 長く使うならバッテリー交換やストレージ管理が重要である
- 買い替えは、iOSサポート終了や修理費が高額になった時がタイミング
- 中古品は3万円台から購入できコストパフォーマンスが非常に高い
- 中古で購入する際はバッテリー最大容量とネットワーク利用制限の確認が必須