初代iPad miniはまだ使える?2025年版の活用術と限界を徹底解説

2012年に発売された初代iPad mini

「家の引き出しに眠っているけど、何かに使えないだろうか」「中古で安く売られているのを見つけたけど、今でも使えるのかな?」といった疑問をお持ちではないでしょうか

最新のタブレットと比較すると性能面では見劣りするものの、実は初代iPad miniは、使い方を工夫すれば現在でも十分に活躍できる場面があります

この記事では、初代iPad miniの基本スペックから、実際に使えるアプリと使えないアプリの検証結果、動作を少しでも快適にする設定方法、そして具体的な活用術まで、あらゆる情報を網羅的に解説します

この記事を最後まで読めば、あなたの初代iPad miniが再び輝きを取り戻すヒントが見つかるはずです

目次

結論:初代iPad miniは2025年でもまだ使える?

結論から言うと、初代iPad miniは「用途を限定すれば、2025年でもまだ使える」と言えます

動画視聴や電子書籍、レシピ確認といった特定の目的に特化させることで、コストパフォーマンスに優れたサブ端末として活躍するポテンシャルを秘めています

【用途限定】動画視聴や電子書籍リーダーとしては現役で活躍

初代iPad miniは、特定の用途に絞ることでその価値を発揮します

特に、Amazonプライム・ビデオのような動画視聴アプリや、Kindleのような電子書籍アプリは現在でも動作が確認されています

ベッドサイドで映画を楽しんだり、通勤中に読書をしたりといった使い方であれば、動作の遅さを感じにくく、十分に満足できるでしょう

メイン端末としての利用は困難な理由とは?

一方で、初代iPad miniを現代のメインタブレットとして使用するのは非常に困難です

最大の理由は、OSのアップデートが「iOS 9.3.5」で停止している点にあります

これにより、LINEや最新のゲーム、仕事効率化アプリなど、現在App Storeで提供されているほとんどのアプリがインストールできません

また、CPUの処理能力やメモリ容量も低いため、Webサイトの閲覧(ネットサーフィン)ですら、表示に時間がかかりストレスを感じる場面が多くなります

【診断】初代iPad miniがおすすめな人と、そうでない人

これらの特性を踏まえると、初代iPad miniがおすすめな人と、そうでない人は明確に分かれます

おすすめな人

  • 動画視聴や読書など、特定の用途専用のサブ機が欲しい人
  • キッチンでのレシピ表示や、子供用の動画プレイヤーを探している人
  • とにかく安くタブレットを手に入れて、特定の目的で活用したい人

おすすめできない人

  • メインで使えるタブレットを探している人
  • 最新のアプリやゲームを楽しみたい人
  • 仕事や学習で快適にWeb検索や資料作成を行いたい人

初代iPad miniとは?基本スペックと現状をおさらい

初代iPad miniがどのようなデバイスなのか、改めて基本的なスペックと現在の立ち位置を確認しておきましょう

発売日・CPU・メモリなどの基本スペック一覧

初代iPad miniは2012年11月2日に発売されました

iPhone 4Sと同世代のCPUを搭載しており、現在の基準で見るとかなり控えめなスペックです

スペック項目内容
発売日2012年11月2日
最終OSiOS 9.3.5 (Cellularモデルは9.3.6)
CPUApple A5 (デュアルコア)
メモリ(RAM)512MB
ディスプレイ7.9インチ (1024 x 768ピクセル)
ストレージ16GB / 32GB / 64GB
コネクタLightning
Touch ID非対応

OSアップデートはiOS 9.3.5で終了【最新アプリ非対応の理由】

前述の通り、初代iPad miniのソフトウェア・アップデートはiOS 9.3.5(Cellularモデルは9.3.6)で終了しています

現在のアプリの多くは、より新しいiOSバージョンを動作条件としているため、「お使いのデバイスには対応していません」と表示され、インストール自体ができません

これが、初代iPad miniで出来ることと出来ないことが明確に分かれる最大の要因となっています

中古の価格相場はいくら?フリマサイトなら1,000円台も

初代iPad miniの魅力の一つは、その圧倒的な安さです

フリマサイトや中古ショップでは、本体の状態にもよりますが、数千円程度で取引されています

運が良ければ1,000円台で手に入ることもあり、「お試しでタブレットを使ってみたい」という方にとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう

【アプリ検証】初代iPad miniで「できること」一覧

では、具体的にどのようなアプリが使えるのでしょうか

実際に検証された情報を基に、「できること」をまとめました

動画視聴アプリはどこまで使える?(Amazonプライムビデオ、Netflixなど)

動画視聴に関しては、いくつかの主要なサービスが利用可能です

特に「Amazon Prime Video」は、比較的安定して動作することが確認されています

「NETFLIX」もインストール可能という報告があり、動画視聴専用機としての価値は高いです

ただし、アプリのバージョンが古いため、最新の機能が使えない場合がある点には注意が必要です

電子書籍リーダーとして使える?(Kindleアプリの動作を解説)

「Amazon Kindle」アプリも利用可能です

ページの読み込みに多少時間はかかるものの、一度表示してしまえば問題なく読書を楽しめます

軽量で片手で持てるiPad miniのサイズ感は、電子書籍リーダーとして非常に優れており、この用途だけでも購入する価値があると感じる人も多いでしょう

YouTubeは視聴できる?アプリとブラウザでの違い

残念ながら、YouTubeの公式アプリは起動できても読み込みエラーが発生し、実質的に使用できません

しかし、諦める必要はありません

標準ブラウザである「Safari」からYouTubeのサイトにアクセスすれば、問題なく動画を視聴することが可能です

アプリのような快適な操作感はありませんが、ブラウザ経由で視聴できる点は大きなポイントです

意外と動く!動作が確認できたアプリまとめ(旧Twitter, クックパッド, 逆転裁判など)

その他にも、意外なアプリが動作します

  • Twitter(旧バージョン): Xになる前の青い鳥のアイコンのバージョンが使え、タイムラインの閲覧が可能です
  • クックパッド: レシピ検索アプリも現役で、キッチンでの利用に便利です
  • 楽天証券iSPEED: 株価チャートの確認などに使えます
  • 逆転裁判5: なぜか比較的新しいゲームもダウンロード・プレイが可能です
  • ibisPaint: お絵かきアプリも動作し、簡単なイラスト制作が楽しめます

PCのサブモニターとして活用する方法

「Splashtop Wired XDisplay」のようなアプリを使えば、初代iPad miniをWindows PCやMacのサブモニターとして活用することもできます

ライトニングケーブルで有線接続する必要があり、若干の遅延はありますが、資料やチャット画面を常時表示させておくといった使い方に便利です

【要注意】初代iPad miniで「できないこと」一覧

便利な活用法がある一方、現代のタブレットでは当たり前にできることの多くが、初代iPad miniではできません

購入後に後悔しないよう、できないこともしっかりと把握しておきましょう

LINEや最新ゲームアプリはインストールできない?

コミュニケーションアプリの代表格である「LINE」は、OSバージョンが古すぎるためインストールできません

同様に、『モンスターストライク』や『ツムツム』といった、現在人気のほとんどのゲームアプリも非対応です

ネットサーフィン(Web検索)は「もっさり」して実用的ではない

ブラウザでのWeb検索自体は可能ですが、メモリが512MBと非常に少ないため、画像の多いサイトや複雑な作りのサイトを開くと動作が極端に遅くなります

頻繁にフリーズしたり、アプリが強制終了したりすることもあり、快適なネットサーフィンは期待できません

調べ物をするのは、かなりの忍耐力が必要となるでしょう

GmailやChatworkなど仕事用のアプリはほぼ全滅

「Gmail」や「Yahoo!メール」といった基本的なメールアプリも、OSの要件を満たせずインストールできませんでした

また、「Chatwork」や「Slack」、「Zoom」といったビジネスで使われる主要なコミュニケーションツールも全滅です

仕事目的での利用は考えない方が賢明です

カーナビとして使える?GPSの精度と処理速度の問題

Wi-FiモデルにはGPSが搭載されていないため、カーナビとしての利用は不可能です

CellularモデルにはGPSが搭載されていますが、CPUの処理能力が低いため、ルートから外れた際の再検索に非常に時間がかかります

現代のスマートフォンのようなスムーズな案内は期待できず、カーナビとしての実用性は低いと言わざるを得ません

動作が重い?初代iPad miniを高速化・快適にする設定方法

そのままだと動作が重い初代iPad miniですが、いくつかの設定を見直すことで、体感速度を多少改善させることができます

購入後にまず試したい2つの軽量化設定(視差効果オフ・透明度を下げる)

まず試すべきなのが、グラフィックに関する負荷を軽減する設定です

  1. 視差効果を減らす: 設定 > 一般 > アクセシビリティ > 視差効果を減らす をオンにします
  2. 透明度を下げる: 設定 > 一般 > アクセシビリティ > コントラストを上げる > 透明度を下げる をオンにします

この2つの設定で、ホーム画面のアイコンが動いて見える効果や、背景が透けて見える効果が無効化され、描画の負担が軽くなります

不要なデータを削除してストレージの空き容量を確保する

ストレージの空き容量が少ないと、システムの動作が不安定になります

使わないアプリや、ダウンロードした動画、写真などを削除し、常にストレージに余裕を持たせておくことが大切です

設定 > 一般 > ストレージとiCloudの使用状況 > ストレージを管理 から、容量を多く使用しているアプリを確認し、整理しましょう

バックグラウンドでのアプリ更新を無効化にする

アプリが裏側で自動的に情報を更新する「Appのバックグラウンド更新」機能は、CPUに負荷をかけ、バッテリーも消費します

設定 > 一般 > Appのバックグラウンド更新 から、この機能を一括でオフにすることをおすすめします

Safariのキャッシュと履歴を定期的にクリアする

Webブラウザに溜まったキャッシュや閲覧履歴データも、パフォーマンス低下の原因となります

設定 > Safari > 履歴とWebサイトデータを消去 を定期的に実行することで、ブラウザの動作を軽く保つことができます

初代iPad miniのおすすめの使い道・活用術7選

これまでの情報を踏まえ、初代iPad miniの具体的な活用術を7つ提案します

1. 動画視聴専用タブレットとして使う

Amazonプライム・ビデオやNetflixなどをインストールし、ベッドサイドやソファでくつろぎながら映画やドラマを楽しむ専用機として最適です

7.9インチの画面は、スマートフォンよりも迫力のある映像体験を提供してくれます

2. Kindle専用の電子書籍リーダーとして使う

軽量で持ち運びやすいサイズ感は、まさに電子書籍リーダーにぴったりです

Kindleアプリを入れ、読書専用端末として活用すれば、高価なKindle端末を買う必要がなくなります

3. キッチンでレシピを表示する端末として使う

クックパッドなどのレシピアプリを使い、キッチンに立てかけておけば、料理をしながら手順を確認するのに非常に便利です

油や水がはねても気にならない価格帯なのも、キッチンで使う上での大きなメリットと言えるでしょう

4. 子供用の初めてのタブレットとして使う(ブラウザ経由)

壊れても精神的なダメージが少ない安価な端末として、子供に初めて与えるタブレットに最適です

ブラウザ経由でYouTube Kidsなどを見せたり、簡単なお絵かきアプリで遊ばせたりする用途に向いています

5. デジタルフォトフレームや置き時計として使う

写真アプリでスライドショーを再生すれば、お気に入りの写真を飾るデジタルフォトフレームになります

また、時計アプリを起動したままスタンドに置けば、おしゃれなデジタルクロックとしても活用可能です

6. 楽譜ビューアやメトロノームとして使う

PDFや画像として保存した楽譜を表示させるビューアとしても重宝します

ピアノや譜面台に置いて、ページをめくる手間なく練習に集中できます

また、メトロノームアプリも動作するため、楽器の練習に役立ちます

7. 株価チャートなど特定の情報を表示する専用モニターとして使う

楽天証券iSPEEDなどのアプリを使い、特定の情報を常に表示させておく情報端末としての使い方も有効です

デスクの片隅に置いて株価チャートや為替レートなどを表示させておけば、メインのPC作業を邪魔することなく、いつでも情報を確認できます

初代iPad miniに関するよくある質問(Q&A)

ここでは、初代iPad miniに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました

OSのアップデートはもうできませんか?

はい、できません

初代iPad miniの最終OSはiOS 9.3.5(Cellularモデルは9.3.6)です

設定からソフトウェア・アップデートを確認しても、「お使いのソフトウェアは最新です」と表示され、これ以上新しいバージョンに更新することは不可能です

使えるアプリをダウンロードする裏ワザはある?

はい、一部のアプリで可能です

同じApple IDを使用しているiPhoneや新しいiPadで、一度でも目的のアプリをインストールしたことがあれば、「App Store」の「購入済み」タブから古いバージョンのアプリをダウンロードできる場合があります

この方法を使えば、通常は非対応と表示されるアプリでも、初代iPad miniで動作する旧バージョンをインストールできる可能性があります

下取り価格はつく?売却するならどこがお得?

残念ながら、Appleの公式下取りプログラムでは、初代iPad miniは対象外となっており、価格はつきません

中古買取店でも数百円程度の査定額になることがほとんどです

もし売却を考えるのであれば、個人間で売買できるフリマサイトの方が、少しでも高い価格で売れる可能性があります

脱獄(Jailbreak)すればもっと使えるようになる?リスクと注意点を解説

脱獄(Jailbreak)とは、Appleが設けている制限を取り払う行為のことで、理論上は新しいバージョンのOSをインストールしたり、非公式アプリを使ったりすることが可能になります

しかし、脱獄にはセキュリティが著しく低下する、動作が不安定になる、Appleの保証やサポートが一切受けられなくなるといった重大なリスクを伴います

専門的な知識が必要であり、万が一文鎮化(全く起動しなくなること)しても自己責任となるため、一般のユーザーには全くおすすめできません

まとめ:初代iPad miniはまだ使えるのか、その最終結論

本記事では、初代iPad miniが2025年現在でもまだ使えるのかについて、多角的に解説してきました

結論として、初代iPad miniはメイン機にはなり得ませんが、動画視聴や電子書籍といった特定の役割に特化させることで、驚くほど便利なサブ端末として生まれ変わります

初代iPad miniが「買い」な人と「やめておくべき」人の特徴

改めて、どのような人に初代iPad miniが向いているか、向いていないかをまとめます

「買い」な人

  • 特定の用途(動画、読書、レシピなど)に絞って使えるサブ機を探している
  • 子供に初めて触らせる、壊れても惜しくないタブレットが欲しい
  • 数千円という低予算で、タブレットのある生活を体験してみたい

「やめておくべき」人

  • 一台で何でもこなせるメインのタブレットが必要
  • LINEや最新のゲーム、仕事用のアプリを使いたい
  • サクサク快適なWebブラウジングをしたい

もし性能に不満ならどのモデルを検討すべき?おすすめの中古iPad miniを紹介

もし初代iPad miniの性能では物足りないと感じた場合、中古でiPad mini(第4世代)以降のモデルを検討するのがおすすめです

特にiPad mini(第5世代)は、Apple Pencil(第1世代)に対応し、処理能力も大幅に向上しているため、幅広い用途で快適に利用できます

ご自身の用途と予算に合わせて、最適な一台を見つけてみてください

  • 初代iPad miniは用途を限定すれば2025年でも十分に使える
  • OSはiOS 9.3.5で更新が停止しており最新アプリはほぼ非対応である
  • 動画視聴(Amazonプライム等)や電子書籍(Kindle)リーダーとして優秀
  • YouTubeは公式アプリでは見れずブラウザ経由でのみ視聴可能
  • LINEや最新ゲーム、仕事用の主要アプリはインストールできない
  • 軽量化設定(視差効果オフ等)を行うことで動作を多少改善できる
  • 中古市場では数千円程度と非常に安価に購入可能
  • メイン端末としての使用は処理能力不足のため推奨されない
  • 子供用タブレットやキッチン用、特定の情報表示端末としての活用が最適
  • 性能に不満がある場合はiPad mini(第4世代)以降の中古モデルを検討すべき
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