GPD WIN Max 2 2025は、ポータブルゲーミングPCの世界に新たな基準を打ち立てるデバイスとして、多くのガジェット好きから熱い視線を集めています。
最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを心臓部に搭載し、そのコンパクトな筐体からは想像もつかないほどの圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
ゲームはもちろん、動画編集やプログラミングといったクリエイティブな作業まで、あらゆるシーンで活躍が期待される一台です。
この記事では、GPD WIN Max 2 2025の購入を検討している方に向けて、その特徴から詳細なスペック、気になるベンチマークスコア、そして「モンハンワイルズ」のような最新ゲームがどの程度快適に動作するのかまで、あらゆる角度から徹底的にレビュー解説します。
また、おすすめな点だけでなく、購入前に知っておくべき注意点や実際のユーザーからの評判・口コミも交えながら、GPD WIN Max 2 2025の真の価値に迫ります。
gpd win max 2 2025のレビュー解説|特徴とスペック
gpd win max 2 2025の主な特徴
GPD WIN Max 2 2025の最大の特徴は、高性能なミニノートPCと本格的なポータブルゲーミングPCという二つの顔を完璧に両立させている点にあります。
この一台で、ビジネスシーンでの生産性向上から、プライベートでのディープなゲーム体験まで、幅広いニーズに応えることが可能です。
その秘密は、巧妙に設計されたハードウェアに隠されています。
特筆すべきは、マグネットで着脱可能なゲームパッドカバーです。
このカバーを装着すれば、ゲームコントローラー部分が隠れ、スタイリッシュなミニノートPCとしてオフィスでも違和感なく使用できます。
そして、ひとたびカバーを外せば、ホール効果センサーを採用した高精度なジョイスティックやリニアアナログトリガーが現れ、本格的なゲーミングデバイスへと変貌します。
この切り替えが瞬時に行えるため、「仕事の合間に少しだけゲームを」といった使い方もスマートにこなせます。
さらに、約1kgという軽量設計でありながら、CNC加工されたオールメタルボディは高い剛性と高級感を両立しています。
豊富なインターフェースも大きな魅力で、2つのUSB4ポート、eGPU接続用のOCuLinkポート、HDMI 2.1、さらにはフルサイズのSDカードスロットまで備えており、あらゆる周辺機器との接続を可能にします。
まさに、携帯性、デザイン、機能性、拡張性のすべてにおいて妥協のない、究極のオールインワンデバイスと言えるでしょう。
gpd win max 2 2025のスペック詳細
GPD WIN Max 2 2025は、ポータブルデバイスの常識を覆すほどのハイスペックな構成を誇ります。
その性能の中核を担うのが、最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサです。
このCPUは、Zen 5アーキテクチャを採用した12コア/24スレッド仕様で、最大5.1GHzという高クロック動作を実現し、AAAタイトルのような高負荷なゲームから、マルチタスクを要求されるクリエイティブ作業まで、あらゆる処理をスムーズにこなします。
グラフィックス性能においても、内蔵GPUであるAMD Radeon 890Mが大きく貢献しています。
RDNA 3.5アーキテクチャをベースにしたこのGPUは、前世代から大幅に性能が向上しており、多くのゲームをフルHD以上の解像度で快適にプレイすることを可能にします。
これらの性能を最大限に引き出すため、メモリには最大64GBのLPDDR5X-7500MT/s、ストレージには最大4TBのPCIe 4.0対応NVMe SSDが搭載可能です。
大容量かつ高速なメモリとストレージは、ゲームのロード時間短縮や大容量ファイルの取り扱いにおいて、絶大な効果を発揮します。
以下に、主要なスペックをまとめました。
項目 | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (12コア / 24スレッド, 最大5.1 GHz) |
GPU | AMD Radeon™ 890M (16 CU, 2900 MHz) |
メモリ | 32GB / 64GB LPDDR5X (7500 MT/s) |
ストレージ | 1TB / 2TB / 4TB M.2 NVMe 2280 SSD (PCIe 4.0) |
ディスプレイ | 10.1インチ IPS液晶, 2560 × 1600 (WQXGA) |
10点マルチタッチ, 4096段階筆圧感知ペン対応 | |
バッテリー | 67Wh, 100W PD急速充電対応 |
インターフェース | USB4 ×2, OCuLink ×1, USB 3.2 Gen2 Type-A ×2, HDMI 2.1 ×1, SD/microSDカードスロット |
無線通信 | Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.3 |
本体サイズ | 約 227 × 160 × 23 mm |
本体重量 | 約 1005g (モデルにより若干の差異あり) |
このように、GPD WIN Max 2 2025は、あらゆる面で妥協のないスペックを実現しており、ユーザーに最高のモバイルコンピューティング体験を提供します。
gpd win max 2 2025のおすすめな点
GPD WIN Max 2 2025は、その卓越した性能と多機能性から、非常に幅広いユーザー層におすすめできるデバイスです。
まず、外出先でも本格的なPCゲームを楽しみたいゲーマーにとって、これ以上ない選択肢と言えます。
最新のAAAタイトルを快適にプレイできる性能を持ちながら、カバンにすっぽり収まる携帯性を実現しています。
さらに、OCuLinkポート経由でGPD G1のようなeGPU(外付けGPU)を接続すれば、グラフィック性能を飛躍的に向上させ、デスクトップPCに匹敵するゲーミング環境を構築することも可能です。
次に、動画編集や3Dレンダリング、イラスト制作などを行うクリエイターにも強くおすすめします。
高性能なCPUとGPU、そして最大64GBという大容量メモリは、Adobe Premiere ProやBlenderといったクリエイティブソフトをスムーズに動作させます。
また、10.1インチの高精細ディスプレイは4096段階の筆圧検知に対応しているため、アクティブスタイラスペンを使えば、本格的なイラスト制作やデザイン作業もこの一台で完結させることができます。
そして、PlayStation 3やNintendo Switchなどのエミュレーターを楽しみたい方にも、GPD WIN Max 2 2025は最高のパートナーとなるでしょう。
CPUがAVX-512命令セットに対応したことで、エミュレーターの動作が大幅に高速化されており、これまで快適な動作が難しかったタイトルもスムーズにプレイできる可能性が広がりました。
このように、GPD WIN Max 2 2025は、ゲーマー、クリエイター、エミュレーター愛好家、さらには高性能なモバイルPCを求めるビジネスパーソンまで、あらゆるユーザーの期待に応えるポテンシャルを秘めた、まさに「万能機」と呼ぶにふさわしい一台です。
gpd win max 2 2025の評判・口コミ
GPD WIN Max 2 2025は、その圧倒的なスペックから多くのユーザーに高く評価されていますが、一方でいくつかの注意点を指摘する声も挙がっています。
ここでは、実際のユーザーから寄せられている評判や口コミを、ポジティブな側面とネガティブな側面の両方から見ていきましょう。
ポジティブな評判・口コミ
多くのユーザーが絶賛しているのは、やはりそのパフォーマンスの高さです。
「このコンパクトなサイズにデスクトップクラスの性能が凝縮されているのは驚異的」「ゲームも仕事もこれ一台で完結するので、荷物が大幅に減った」といった声が多数見られます。
特に、メモリを64GB搭載したモデルは、「VRAM(ビデオメモリ)に潤沢にメモリを割り当てられるため、高解像度テクスチャのゲームでも安定している」と、ヘビーゲーマーから好評です。
また、豊富なインターフェースも評価されています。
「USB4ポートが2つあるおかげで、充電しながら高速な周辺機器を使えるのが便利」「フルサイズのSDカードスロットは、カメラで撮影したデータをすぐに取り込めて重宝する」など、その拡張性の高さが実用面で高く評価されています。
ネガティブな評判・口コミ
一方で、このデバイスは「じゃじゃ馬」な一面も持っています。
多くのレビューで指摘されているのが、ユーザー自身による設定の必要性です。
「購入直後の状態では本来の性能を発揮できず、Windows Updateや各種ドライバの更新、BIOS設定の見直しなど、ある程度自分で調整する必要がある」という意見は、この種のデバイスに共通する特徴と言えるでしょう。
GPD独自の管理アプリ「Motion Assistant」についても、「UIが独特で、直感的に操作しにくい」と感じるユーザーが少なくないようです。
また、液タブなど特定の周辺機器との接続で不安定な挙動が報告されており、相性問題が発生する可能性も考慮しておく必要があります。
これらの評判から、GPD WIN Max 2 2025は、最高の性能を引き出すためにユーザー自身が工夫し、育てていく楽しみを理解できる、PCに詳しい中〜上級者向けのデバイスであると言えるでしょう。
gpd win max 2 2025のレビュー解説|性能と注意点
gpd win max 2 2025のベンチマークスコア
GPD WIN Max 2 2025の真の実力を知る上で、各種ベンチマークテストの結果は最も客観的な指標となります。
搭載されているAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサとRadeon 890M GPUが、旧モデルや競合製品と比較してどれほどのパフォーマンスを発揮するのか、具体的な数値で見ていきましょう。
海外レビューサイト「GPDSTORE.NET」で公開されているデータによると、GPD WIN Max 2 2025は、あらゆるテストで目覚ましいスコアを記録しています。
例えば、PCの総合的な性能を測る「PassMark」では、スコア「8,334」を記録。
これは、2世代前のRyzen 7 6800U搭載モデルと比較して約32%、1世代前のRyzen 7 8840U搭載モデルと比較しても約11%の性能向上を意味します。
CPUの純粋な処理能力を測る「Cinebench 2024」では、マルチコアスコアが「893」となっており、これは6800U比で約46%という驚異的な伸びを示しています。
この高いマルチコア性能は、動画エンコードや3Dレンダリングといった、CPUパワーを要求される作業において大きなアドバンテージとなります。
ゲーム性能に直結する3Dグラフィックス性能を測る「3DMark Time Spy」では、旧モデルから最大で45%以上のスコア向上が見られ、内蔵GPUの性能が飛躍的に進化したことがわかります。
以下に、主要なベンチマークスコアの比較をまとめます。
ベンチマーク | GPD WIN Max 2 2025 (HX 370) | GPD WIN Max 2 2023 (7840U/8840U) | GPD WIN Max 2 2022 (6800U) |
---|---|---|---|
PassMark | 8,334 | 約7,500 | 6,313 |
PCMark | 7,292 | 約7,000 | 6,076 |
Cinebench 2024 (Multi) | 893 | 763 | 611 |
3DMark Time Spy | 4,204 | 3,115 | 2,683 |
3DMark Fire Strike | 9,419 | 7,476 | 6,500 |
これらのスコアが示す通り、GPD WIN Max 2 2025は、特に初代6800Uモデルから乗り換える価値のある、大きな性能ジャンプを遂げています。
7840U/8840Uモデルからの向上幅はそれに比べると小さいものの、ゲームや特定のプログラムでは20%以上の性能向上が見られる場面もあり、常に最高のパフォーマンスを求めるユーザーにとっては魅力的なアップグレードと言えるでしょう。
gpd win max 2 2025でモンハンワイルズは快適か
発売が待たれる大作アクションRPG「モンスターハンターワイルズ」をGPD WIN Max 2 2025で快適にプレイできるのか、これは多くのゲーマーが最も気にするポイントの一つでしょう。
結論から言うと、設定を最適化することで、十分に快適なプレイが期待できます。
その根拠として、まず「モンスターハンター:ワールド」よりも要求スペックが高くなると予想される「Cyberpunk 2077」のベンチマーク結果が挙げられます。
GPD WIN Max 2 2025は、このゲームを1080p設定で安定して高いフレームレートを維持できており、これは「モンハンワイルズ」をプレイする上でも十分なポテンシャルを持っていることを示唆しています。
実際に、購入ユーザーのブログ(note.com/hikarinolog)では、「モンハンワイルズ」のベンチマークソフトを動作させた際のレビューが掲載されています。
それによると、メモリ64GBモデルの恩恵でVRAMを潤沢に確保できるため、VRAM不足によるテクスチャの崩壊などが起こりにくく、フレームレートも安定していたとのことです。
ただし、統合型GPUであるため、NVIDIA GeForce RTXシリーズのようなdGPU(専用GPU)を搭載したゲーミングノートPCと比較すると、パフォーマンス面で及ばないのは事実です。
より高い解像度や最高画質設定、安定した高フレームレートを追求するのであれば、OCuLinkポートを活用したeGPU「GPD G1」の接続が非常に有効な選択肢となります。
GPD G1を接続することでグラフィック性能は劇的に向上し、デスクトップPCと遜色ない環境で「モンハンワイルズ」の広大な世界を心ゆくまで堪能できるでしょう。
快適なプレイのためには、購入後すぐにいくつかの設定を行うことが推奨されます。
BIOS設定で「Resizable BAR」を有効化し、VRAMへのアクセス効率を高めることや、AMDのソフトウェア設定で可変グラフィックメモリを増強するといったチューニングを行うことで、パフォーマンスをさらに引き出すことが可能です。
gpd win max 2 2025のいたわり充電機能
GPD WIN Max 2 2025のようなポータブルデバイスを長く愛用するためには、内蔵バッテリーの寿命をいかに延ばすかが重要な課題となります。
そのための有効な機能が「いたわり充電」です。
この機能は、バッテリーを100%まで充電せず、80%や90%など任意の上限で充電を停止させることで、バッテリーへの負荷を軽減し、劣化を遅らせる効果があります。
特に、ACアダプターに接続したまま長時間使用することが多い場合に、その真価を発揮します。
GPD WIN Max 2 2025の公式な仕様表には「いたわり充電」という名称での記載は直接ありませんが、GPD製品は伝統的にBIOSや専用ユーティリティソフト「MotionAssistant」で充電に関する詳細な設定が可能です。
これにより、実質的に「いたわり充電」と同様の機能を実現できます。
BIOSでの設定
多くのGPDデバイスでは、PC起動時に特定のキー(多くは「Del」キー)を連打することでBIOS画面に入ることができます。
その中の「Advanced」や「Power」といった項目に、バッテリーの充電上限(Charge Limit)を設定するオプションが含まれている場合があります。
ここで数値を「80」などに設定すれば、バッテリー残量が80%に達した時点で充電が自動的に停止します。
MotionAssistantでの設定
Windows上で動作する「MotionAssistant」からも、同様の設定が行える可能性があります。
ソフトウェア上から手軽に充電設定を変更できるため、使用状況に応じて「外出前は100%まで充電し、自宅で据え置き使用する際は80%に制限する」といった柔軟な運用が可能になります。
この機能を活用することで、GPD WIN Max 2 2025の心臓部であるバッテリーを長期間健全な状態に保ち、デバイス全体の寿命を延ばすことにつながります。
ただし、充電上限を設定すると1回あたりの最大駆動時間は短くなるため、ご自身のライフスタイルに合わせて最適な設定を見つけることが大切です。
gpd win max 2 2025購入前の注意点
GPD WIN Max 2 2025は、比類なき性能と多機能性を備えた魅力的なデバイスですが、購入を決める前にいくつか知っておくべき注意点が存在します。
これらを理解しておくことで、購入後の「こんなはずではなかった」という事態を避けることができます。
第一に、このデバイスは「万人向けの完成品」というよりは、「ユーザーが育てていく自作PC」に近い側面を持っている点です。
最高のパフォーマンスを引き出すためには、Windows Updateの適用、AMDの最新ドライバへの更新、BIOS設定の最適化、専用ユーティリティ「MotionAssistant」でのTDP(消費電力)調整など、ユーザー自身によるある程度の知識と作業が必要になります。
PCのセットアップやカスタマイズに慣れていない方にとっては、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
第二に、周辺機器との相性問題が発生する可能性があることです。
あるユーザーレビューでは、USB-Cポート経由での特定の液晶タブレットとの接続が不安定であったと報告されています。
すべての機器との完璧な動作が保証されているわけではないため、特に専門的な機材を接続して使用する予定がある場合は、事前に情報を収集することが賢明です。
第三に、高性能ゆえの発熱とファン音です。
AAAタイトルを高設定でプレイするなど、高い負荷をかけると、冷却ファンはそれなりの音量で回転し、本体も温かくなります。
冷却システムは強力ですが、静音性を最優先する方や、膝の上で長時間作業する方は、この点を考慮に入れる必要があります。
最後に、保証とサポート体制の確認です。
GPD製品は国内正規代理店(天空など)を通じて購入することで、1年間のメーカー保証と国内での修理サポートを受けることができます。
価格が安いからといって海外のショップから直接購入すると、故障時のやり取りが煩雑になったり、サポートが受けられなかったりするリスクがあるため、安心して長く使いたい場合は国内正規版の購入を強く推奨します。
これらの注意点を理解した上で、そのポテンシャルに魅力を感じるのであれば、GPD WIN Max 2 2025はあなたのデジタルライフを間違いなく豊かにしてくれるでしょう。
まとめ:GPD WIN Max 2 2025 レビュー解説
- GPD WIN Max 2 2025はAMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載し圧倒的な性能を誇る
- ゲームと仕事を1台で両立できるハイブリッドなUMPCである
- 着脱式カバーでゲーミングPCとノートPCのモードを瞬時に切り替え可能
- ベンチマークスコアは旧モデルから大幅に向上し、高い実力を証明している
- 豊富なインターフェース(USB4, OCuLink等)により優れた拡張性を持つ
- eGPUを接続すればデスクトップ級のグラフィック性能も実現できる
- 最大64GBの大容量メモリはクリエイティブ作業や重いゲームで非常に有利
- 最高の性能を引き出すにはユーザー自身による初期設定や調整が求められる
- 高負荷時には相応の発熱とファン音が発生する可能性がある
- 安心して使用するためには保証が手厚い国内正規代理店からの購入が推奨される