ゲオから新しく発売された完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS12」に関心をお持ちではないでしょうか。
インナーイヤー型でありながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、しかも価格が4,000円台という点で、多くの方がその実力に注目しています。
「安いけど、実際の音質はどうなの?」「ノイズキャンセリングの効果は本当に実感できる?」「使い勝手や注意点も知っておきたい」といった疑問を感じているかもしれません。
この記事では、ゲオ「GRSKS-TWS KS12」について、複数のレビューや公式情報を徹底的に分析し、その特徴から実際の音質、メリット・デメリット、そして購入前に知っておくべき注意点まで、あらゆる角度から詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、「GRSKS-TWS KS12」があなたにとって本当に「買い」なのかを、自信を持って判断できるようになるでしょう。
GEO「GRSKS-TWS KS12」レビュー解説:結論から言うと「買い」か?
【総評】カナル型が苦手で、安くノイキャンを試したい人向けの選択肢
結論から言うと、ゲオの「GRSKS-TWS KS12」は、「耳を圧迫するカナル型イヤホンが苦手で、とにかく安価にアクティブノイズキャンセリング機能を試してみたい」という特定のニーズを持つ人にとっては魅力的な選択肢です。
税込4,378円という価格でノイズキャンセリングを体験できる点は最大の強みですが、音質や機能の完成度、質感などは価格相応の部分も見受けられます。
そのため、万人に手放しでおすすめできる製品というよりは、割り切って使うことで価値を発揮するイヤホンと言えるでしょう。
このイヤホンがおすすめな人
「GRSKS-TWS KS12」は、以下のような方に特におすすめできます。
- カナル型の圧迫感が苦手な方
- インナーイヤー型の開放的な装着感が好きな方
- とにかく安くノイズキャンセリング機能を体験してみたい方
- 高音質にはこだわらず、通勤・通学中の騒音を少しでも減らしたい方
- Web会議や通話で使える安価なイヤホンを探している方
このイヤホンをおすすめしない人
一方で、以下のような方には他のイヤホンを検討することをおすすめします。
- 音質を最優先に考えている方
- 強力なノイズキャンセリング効果を求めている方
- 専用アプリで音質や操作をカスタマイズしたい方
- AACなどの高音質コーデックで音楽を楽しみたい方
- デザインや質感の高さを重視する方
GEO「GRSKS-TWS KS12」の評判と口コミを徹底分析
良い評判・口コミで多かった声
利用者からは、特にコストパフォーマンスに関する良い評価が多く見られます。
- この価格でノイズキャンセリングが付いているのはすごい。
- インナーイヤー型なのに、想像していたよりANCが効く。
- 電車の走行音など、低音の騒音が軽減されるのがわかる。
- カナル型が苦手なので、このタイプでノイキャンがあるのは嬉しい。
- 通話時のマイク音声も、相手に問題なく聞こえるレベル。
悪い評判・口コミで多かった声
価格が安い分、機能面や質感に対する厳しい意見も見受けられました。
- 音質は全体的にこもった感じで、クリアさに欠ける。
- ANCをONにしてから効果が出るまで10秒近くかかり、遅すぎる。
- 静かな場所でANCを使うと「サー」というホワイトノイズが気になる。
- ケースや本体のプラスチック感が安っぽい。
- 専用アプリがないのでイコライザー調整ができない。
GRSKS-TWS KS12の5つの特徴とメリット
特徴1:インナーイヤー型なのにANC(アクティブノイズキャンセリング)搭載
「GRSKS-TWS KS12」の最大の特徴は、耳を完全に塞がないインナーイヤー型でありながら、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載している点です。
これにより、カナル型の圧迫感が苦手な方でも、周囲の騒音を低減させながら音楽や作業に集中できます。
特に電車の走行音のような低い騒音に対して効果を発揮します。
特徴2:税込4,378円という圧倒的なコストパフォーマンス
AppleのAirPodsなど、ANC搭載のインナーイヤー型イヤホンは高価なモデルが多い中、本機は税込み4,378円という非常に手頃な価格で提供されています。
ノイズキャンセリング機能を気軽に試してみたい初心者の方にとって、この価格設定は大きなメリットと言えるでしょう。
特徴3:クリアな通話を実現するENCマイク機能
通話時に自分の声以外の環境音を低減するENC(Environmental Noise Cancellation)機能も搭載しています。
これにより、周囲が多少騒がしい場所でも、自分の声をクリアに通話相手に届けることが可能です。
リモートワークでのWeb会議など、ビジネスシーンでも実用的な性能を備えています。
特徴4:普段使いに安心な生活防水(IPX4)に対応
IPX4相当の生活防水に対応しているため、運動中の汗や急な雨など、日常生活における水しぶきからイヤホンを守ってくれます。
ただし、充電ケースは防水ではないため、取り扱いには注意が必要です。
特徴5:耳栓代わりにもなるユニークな仕様
本機は、ANCをONにした状態だと、ケースに収納するまで電源が自動でオフになりません。
これは公式にも「仕事や勉強など集中したいときに耳栓として使用することができます」と謳われており、音楽を聴かずに騒音だけを低減する耳栓のような使い方が想定されています。
【実機レビュー】音質・ANC性能・使い勝手を正直に評価
音質は価格相応?ドンシャリ傾向と他製品との比較
音質は「価格相応」というのが多くのレビューでの共通した評価です。
サウンドは低音域と高音域が強調された、いわゆる「ドンシャリ」傾向にあります。
静かな場所で聴くと低音の迫力を感じられますが、中音域にはややモヤがかかったような窮屈な印象があり、全体的なクリアさやヌケ感は物足りなさを感じるかもしれません。
ダイソーや3coinsの格安イヤホンと比較すると解像感や低音の迫力で勝りますが、有線のApple EarPodsと比較すると音の広がりやバランスで明確な差があります。
ANC(ノイズキャンセリング)の効果はどのくらい?効き目の遅延は気になる?
ANCの効果は、インナーイヤー型という構造を考慮すると「想像していたよりも効果が感じられるレベル」です。
電車の走行音や空調の「ごぉー」という低い騒音は、すっと薄くなるのが実感できます。
ただし、ANCをONにしてから実際に効き始めるまでに10秒弱のタイムラグがあり、この点は明確なデメリットです。
また、静かな環境でONにすると「サー」というホワイトノイズが聞こえることがあります。
装着感は快適?耳から落ちやすい?
装着感については、耳の穴に引っ掛けるように装着するため、多少緩い感じがするかもしれません。
しかし、本体が約3.95gと軽量なこともあり、普通に動く分にはスポッと抜けてしまうようなことはなく、安定した装着感が得られます。
カナル型特有の圧迫感がないため、長時間の使用でも疲れにくいでしょう。
マイクの通話品質は実用的か?
ENC機能を搭載したマイクの品質は、実用上問題ないレベルです。
静かな環境でのWeb会議では、声が多少小さいと感じられることはあるものの、話している内容は途切れることなく相手に伝わります。
周囲の音を完全にミュートするわけではありませんが、日常的な通話やオンラインミーティングで十分に活用できる性能です。
動画視聴やゲームでの音ズレ(遅延)は?低遅延モードの効果は?
YouTubeなどの動画視聴では、通常モードだと口の動きと音声に若干のズレ(遅延)を感じることがあります。
しかし、本機には公式スペックには記載のない「低遅延モード(ゲームモード)」が搭載されています。
右のイヤホンを4回タップすることでこのモードに切り替わり、遅延がほぼ解消されるため、動画やゲームを快適に楽しむことが可能です。
購入前に知るべき注意点とデメリット
注意点1:専用アプリがなくイコライザー等の調整は不可
本機には専用のスマートフォンアプリが用意されていません。
そのため、イコライザーによる音質調整や、タッチ操作のカスタマイズといった機能は一切利用できません。
音質や操作性を自分好みに変更したいユーザーにとっては、大きなマイナスポイントとなります。
注意点2:対応コーデックはSBCのみで高音質コーデックには非対応
対応するBluetoothコーデックは、最も標準的な「SBC」のみです。
iPhoneで使われる「AAC」や、Androidで高音質伝送が可能な「aptX」などには対応していません。
音質にこだわる方にとっては、この点も物足りなさを感じる要因となるでしょう。
注意点3:本体の再生時間が約4.5時間とやや短い
イヤホン本体のみでの連続音楽再生時間は、ANCオフの状態で約4.5時間と、最近の完全ワイヤレスイヤホンとしてはやや短めです。
充電ケースを使えば最大5回の追加充電が可能ですが、長時間の外出や移動の際にはバッテリー残量を気にする必要があるかもしれません。
注意点4:外観の質感は安っぽく指紋が目立ちやすい
イヤホン本体・ケースともに光沢のあるプラスチック製で、見た目は価格相応のチープな印象を受けます。
特に光沢部分は指紋が非常に目立ちやすいため、こまめに拭き取る必要があります。
デザイン性や高級感を求める方には向かないでしょう。
注意点5:人混みなど電波が干渉する場所では途切れることがある
Bluetoothのバージョンは5.4と比較的新しいですが、レビューでは信号機のそばや人混みなど、電波が干渉しやすい場所で音が途切れる現象が報告されています。
接続の安定性は、使用する環境に左右される可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
GRSKS-TWS KS12のスペック(仕様)一覧
公式スペック表まとめ
「GRSKS-TWS KS12」の主なスペックを以下の表にまとめました。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型番 | GRSKS-TWS KS12 |
| イヤホンタイプ | インナーイヤー型 |
| ドライバー | 13mm ダイナミック型 |
| Bluetooth Ver. | 5.4 |
| 対応コーデック | SBC |
| 再生時間(本体) | 約4.5時間(ANC OFF) |
| 通話時間(本体) | 約3時間 |
| 充電時間 | イヤホン:約1.5時間 / ケース:約2時間 |
| 充電ケースでの充電回数 | 最大5回 |
| 防水性能 | IPX4(イヤホン本体のみ) |
| ノイズキャンセリング | ANC(アクティブノイズキャンセリング) |
| 通話用ノイズ低減 | ENC(環境ノイズキャンセレーション) |
| 低遅延モード | あり(非公式) |
| 外音取り込みモード | なし |
| 専用アプリ | なし |
| マルチポイント接続 | 非対応(※レビューで対応の可能性を示唆する声あり) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| イヤホン重量(片耳) | 約3.5g~3.95g(※情報源により差異あり) |
スペックから見る競合製品との違い
スペック面では、4,000円台という価格帯でANCとENCを両方搭載している点が大きな特徴です。
一方で、再生時間の短さや対応コーデックがSBCのみである点は、同価格帯の競合製品(例えばXiaomi Redmi Budsシリーズなど)と比較して見劣りする部分と言えます。
GRSKS-TWS KS12の外観と付属品を写真で紹介
イヤホン本体のデザインと各部の名称
イヤホン本体は、スティック部分がやや太めの、一般的なインナーイヤー型の形状です。
全体的に光沢のあるブラックのプラスチック製で、安っぽさは否めません。
スティックの付け根付近にLEDインジケーター兼タッチセンサーが配置されています。
L/Rの表記がないため、左右の判断は形状で行う必要があります。
充電ケースのデザインとサイズ感
充電ケースは、フタ部分が光沢仕上げ、下半分がマット仕上げのブラックで、丸みを帯びた形状をしています。
フタの光沢部分は指紋が目立ちますが、ケース自体の開閉はスムーズです。
サイズは比較的小さく、重量も約39gと軽いため、携帯性は良好です。
底面には充電用のUSB Type-C端子がついています。
パッケージと付属品の一覧
パッケージ内容は非常にシンプルです。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電用USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書兼保証書(保証期間6ヶ月)
購入時のレシートは、保証を受ける際に必要になるため、取扱説明書と一緒に保管しておきましょう。
GRSKS-TWS KS12の基本的な使い方と操作方法
スマホとのペアリング(接続)方法は?
初めて使用する際は、以下の手順でスマートフォンとペアリングします。
- 充電ケースのふたを開け、イヤホンを取り出します。
- 接続したいスマートフォンのBluetooth設定をONにします。
- デバイスリストから「KS12」を選択し、タップします。
- イヤホンから「Connected」という音声が聞こえ、接続が完了します。
一度ペアリングすれば、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に接続されます。
タッチセンサーの操作方法一覧(再生/停止・音量・曲送りなど)
操作はイヤホン本体のタッチセンサーで行います。
| 操作 | アクション |
|---|---|
| 再生/一時停止 | LまたはRを1回タップ |
| 音量を上げる | Rを2回タップ |
| 音量を下げる | Lを2回タップ |
| 次の曲へ | Rを2秒長押し |
| 前の曲へ | Lを2秒長押し |
| 電話に出る/切る | LまたはRを1回タップ |
| 着信拒否 | LまたはRを2秒長押し |
| 音声アシスタント起動 | Lを3回タップ |
| NCモード切替 | Rを3回タップ |
| 低遅延モード切替 | Rを4回タップ |
ANC(ノイズキャンセリング)モードの切り替え方
ANCモードの切り替えは、右イヤホンを3回タップすることで行います。
レビューによると、タップしてから実際にANCが効き始めるまでに10秒程度の時間がかかります。
また、一部のレビューではモードの切り替わりが「ANCモード」→「ゲームモード」→「ミュージックモード」→「ANCオフ」という複雑な順序であるとの指摘もありました。
電源のオン・オフと充電方法
イヤホンはケースから取り出すと自動で電源がONになり、ケースに収納するとOFFになります。
ただし、ANCモードがONの場合は、ケースに収納するまで自動で電源は切れません。
充電は、付属のUSB Type-Cケーブルで充電ケースを充電します。
ケースが満充電の状態であれば、イヤホン本体を最大5回まで充電することが可能です。
GRSKS-TWS KS12の価格と購入できる場所は?
価格はいくら?(税込・税抜)
「GRSKS-TWS KS12」の価格は、税抜3,980円、税込4,378円です。
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンとしては、市場でもトップクラスの低価格設定となっています。
購入可能な店舗(ゲオショップ・ゲオオンラインストア)
このイヤホンはゲオ限定商品のため、購入できる場所は以下の通りです。
- 全国のゲオショップ(一部取り扱いのない店舗あり)
- ゲオ公式ECサイト「ゲオオンラインストア」
お近くの店舗での在庫状況については、事前に各店舗へ確認することをおすすめします。
【比較】他のおすすめイヤホンとの違いは?
【同価格帯】Redmi Buds 6 Liteとの比較
カナル型でも問題ない場合、より安価なXiaomiの「Redmi Buds 6 Lite」(税込2,480円)が強力な競合相手となります。
「Redmi Buds 6 Lite」は、ANC機能に加え、専用アプリによる音質調整にも対応しており、全体的な完成度や満足度は「GRSKS-TWS KS12」を上回るという評価が多いです。
カナル型の装着感が苦手かどうかで、どちらを選ぶかが決まるでしょう。
【インナーイヤー型】Apple AirPodsとの比較
同じインナーイヤー型でANCを搭載した代表格であるAppleの「AirPods」シリーズと比較すると、価格が約1/7という圧倒的な安さが際立ちます。
もちろん、ANCの性能、音質、他デバイスとの連携のスムーズさなど、あらゆる面でAirPodsが優れています。
「GRSKS-TWS KS12」は、あくまで低価格でANC搭載インナーイヤー型を体験するための入門機と位置づけるのが適切です。
【格安】ダイソー・3coins製品との比較
1,000円台で購入できるダイソーや3coinsのインナーイヤー型イヤホンと比較すると、「GRSKS-TWS KS12」は音の解像感や低音の迫力で明確に勝っています。
また、ANC機能の有無が最も大きな違いです。
数千円の予算を追加してでも騒音を低減したい場合には、「GRSKS-TWS KS12」が有力な選択肢となります。
まとめ:GEO GRSKS-TWS KS12 レビュー解説
- インナーイヤー型でアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載
- 税込4,378円という非常に手頃な価格設定が最大の魅力
- ANCの効果は実感できるが、効き始めに約10秒の遅延がある
- 音質は価格相応のドンシャリ傾向で、中音域にこもりを感じることがある
- カナル型の圧迫感が苦手なユーザー向けの選択肢である
- 専用アプリはなく、音質や操作のカスタマイズは不可
- 対応するBluetoothコーデックはSBCのみ
- 通話時に周囲の騒音を低減するENC機能を搭載
- 非公式ながら低遅延モードがあり、動画視聴やゲームにも対応可能
- 完成度を求めるなら、同価格帯のカナル型イヤホンも視野に入れるべき
