美しいグラフィックと広大なオープンワールドが魅力の『原神』を、より滑らかで快適な映像で楽しみたいと考える方は少なくないでしょう。
その鍵となるのが、高いフレームレート、特に「120fps」でのプレイです。
この記事では、『原神』を120fpsで楽しむための情報を網羅的に解説します。
多くの方が気になるiPhoneやiPad、PS5といったプラットフォームごとの対応機種や最新状況、PC版で120fpsを実現するためのFPS制限解除の方法、そして気になるBANのリスクについても触れていきます。
そもそも原神のFPS上限はいくつなのか、120fpsでプレイすることでどのようなメリットやデメリットがあるのか、そして最適なモニターのHzはどれくらいなのかといった疑問にもお答えします。
「PC版の120fps対応はいつ頃になるのか」といった将来の展望も含め、詳しく見ていきましょう。
原神120fpsの現状と各プラットフォーム対応
原神のFPS上限はいくつですか?

FPSとは、「Frames Per Second」の略称で、1秒間に表示される画像のコマ数を指します。
この数値が高ければ高いほど、ゲーム内の動きが滑らかに見え、キャラクターの操作に対する画面の反応も良くなる傾向にあります。
特に『原神』のような美しい3Dグラフィックと、アクション性の高い戦闘システムを持つゲームにおいては、FPSの高さがプレイの快適性や没入感に大きく影響します。
『原神』におけるFPSの上限は、プレイするプラットフォームによって異なります。
まず、PC版では、ゲーム内の設定で選択できるFPSの上限は、公式には「60fps」となっています。
これが、多くのPCゲーマーがより高いFPSを求める理由の一つです。
次に、モバイル版(iOSおよびAndroid)では、機種の性能や設定によって30fpsまたは60fpsが一般的な上限です。
多くのデバイスでは、バッテリー消費や発熱を抑えるために、プレイヤーが30fpsか60fpsかを選択できるようになっています。
PlayStation 5(PS5)版では、安定した「60fps」での動作が標準となっており、現時点ではこれを超える公式オプションは提供されていません。
一部で「原神のゲームエンジンは最大120fpsまで対応できる潜在能力がある」という情報も見られますが、これはあくまで技術的な最大値の話であり、全てのプラットフォームでユーザーが120fpsを選択できるわけではありません。
各プラットフォームでFPS上限が異なる主な理由としては、ハードウェアの性能差、安定した動作を保証するための最適化の度合い、そして電力消費や発熱といった実用面でのバランスを考慮しているためと考えられます。
開発側は、多くのユーザーが快適にプレイできるラインを見極めて、各プラットフォームのFPS上限を設定しているのです。
原神120fps iphoneでの対応状況

iPhoneにおける『原神』の120fps対応は、他のプラットフォームに先駆けて実現しました。
具体的には、2021年10月頃に配信されたゲームのバージョン2.2アップデートより、一部の高性能なiPhoneモデルで120fpsモードが利用可能となっています。
この120fpsモードを利用できるのは、主にApple独自の「ProMotionテクノロジー」を搭載したディスプレイを持つiPhoneです。
ProMotionディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、これにより120fpsの滑らかな映像表示が可能になります。
代表的な対応機種としては、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max以降のProモデルが挙げられます。
これらの機種では、ゲーム内のグラフィック設定からFPSの項目で「120」を選択できるようになっています。
実際にiPhoneで120fpsを体験すると、キャラクターの動きや戦闘中のエフェクト、世界の景色などが格段に滑らかになり、操作のレスポンスも向上したように感じられるでしょう。
ただし、120fpsでのプレイにはいくつかの注意点が存在します。
最も大きな課題は、デバイスの発熱です。
120fpsという高いフレームレートでゲームを動作させると、iPhoneのプロセッサに大きな負荷がかかり、本体がかなり熱くなることがあります。
長時間のプレイでは、この発熱によってパフォーマンスが低下する「サーマルスロットリング」が発生し、自動的にフレームレートが60fps以下に制限されることも少なくありません。
また、バッテリー消費も60fps時と比較して大幅に増加するため、外出先でのプレイにはモバイルバッテリーがほぼ必須となるでしょう。
このように、iPhoneでの120fps対応は公式に実現されてはいるものの、その性能を安定して引き出し続けるには、デバイスの冷却やバッテリー管理といった工夫が求められます。
それでも、最高の環境で『原神』を楽しみたいiPhoneユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢であると言えます。
原神120fps ipadでの対応状況

iPadにおける『原神』の120fps対応状況は、基本的にiPhoneと同様です。
iPhoneと同じく、Appleの「ProMotionテクノロジー」を搭載したiPad Proモデルで、120fpsモードが公式にサポートされています。
これにより、対応するiPad Proユーザーは、ゲーム内の設定からFPSを「120」に切り替えることで、より滑らかなゲーム体験を享受できます。
例えば、11インチiPad Pro(第3世代以降)や12.9インチiPad Pro(第5世代以降)などが、この120fps対応の恩恵を受けられる代表的なモデルです。
iPadの大画面で120fpsの『原神』をプレイすると、その迫力と没入感は格別です。
広大なテイワットの世界がより美しく、キャラクターたちの細やかな動きも鮮明に捉えることができるでしょう。
戦闘シーンでは、敵の攻撃モーションが見やすくなったり、自身の操作キャラクターのスキルが滑らかに表示されたりすることで、より快適なプレイフィールを得られます。
しかし、iPhoneと同様に、iPadで120fpsモードを利用する際にも注意すべき点があります。
やはり最大の懸念事項は、デバイスの発熱とバッテリー消費の増加です。
iPadはiPhoneよりも本体サイズが大きく、放熱面ではやや有利な部分もありますが、それでも120fpsという高負荷な処理を続けると、本体が熱を持ちやすくなります。
特に夏場や、充電しながらのプレイでは、サーマルスロットリングによるパフォーマンス低下が起こりやすくなるかもしれません。
バッテリー消費に関しても、60fps時と比較して明らかに早くなるため、長時間の連続プレイを想定している場合は、電源環境を確保しておくことが推奨されます。
一部のユーザーからは、冷却ファン付きのタブレットスタンドを使用したり、画質設定を少し調整したりすることで、120fpsをより安定させようとする工夫も見られます。
iPadの大画面と120fpsの組み合わせは、リッチなゲーム体験を求めるプレイヤーにとって魅力的ですが、デバイスへの負荷も考慮し、状況に応じてFPS設定を使い分けるのが賢明と言えるでしょう。
原神120fps ps5での公式対応は?

PlayStation 5(PS5)は、非常に高性能な家庭用ゲーム機であり、多くのタイトルで4K解像度や高フレームレートに対応しています。
PS5本体のシステムソフトウェアも、対応するゲームであれば最大120Hzのリフレッシュレートでの出力をサポートしています。
しかしながら、現時点(2025年5月時点)において、『原神』のPS5版では、残念ながら120fpsモードは公式にはサポートされていません。
PS5版の『原神』は、4K解像度での美しいグラフィックと、60fpsでの安定した滑らかな動作を特徴としており、これが標準のプレイ体験となっています。
過去に、iOS版で120fps対応が発表されたバージョン2.2アップデート(2021年10月頃)の際には、一部でPS5版も同時に120fpsに対応するのではないかという期待がありましたが、実際にはiOSデバイス限定の対応でした。
このため、PS5ユーザーからは120fps対応を望む声が時折聞かれますが、開発元のHoYoverseからPS5版の120fps対応に関する具体的な発表は今のところありません。
なぜPS5ほどの性能を持つマシンで120fpsが提供されないのかについては、いくつかの理由が考えられます。
一つは、開発チームがPS5版においては、4Kという高解像度を維持しつつ、安定して60fpsで動作させることを最優先事項としている可能性です。
120fpsを実現するには、解像度を下げたり、グラフィック設定を調整したりする必要が出てくる場合があり、それを『原神』の美しい世界観と両立させるのが難しいと判断されているのかもしれません。
また、全てのプラットフォームで同じような体験を提供するための開発リソースの配分や、最適化作業の優先順位なども影響している可能性があります。
コミュニティでは、将来的なアップデートでPS5版にも120fpsオプションが追加されることを期待する声もありますが、現時点では不透明な状況です。
PS5で『原神』をプレイする際は、現状では最高の公式体験である4K/60fpsを楽しむということになります。
原神120fps 対応機種のまとめ

これまで各プラットフォームにおける『原神』の120fps対応状況について解説してきましたが、ここで改めて情報を整理し、対応機種をまとめてみましょう。
プラットフォーム | 公式120fps対応状況 | 主な対応機種・条件 | 備考・注意点 |
iPhone | あり | iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max 以降のProMotionディスプレイ搭載モデル | 発熱が大きい、バッテリー消費が激しい、サーマルスロットリングによるFPS低下の可能性あり |
iPad | あり | iPad Pro (11インチ第3世代以降、12.9インチ第5世代以降などProMotionディスプレイ搭載モデル) | iPhone同様、発熱とバッテリー消費に注意が必要。大画面での120fps体験は魅力的 |
Android | 一部限定的 | OnePlus Ace 3 Pro (中国版)など、ごく一部の特定機種でネイティブ120fps対応の報告あり。グローバル版での広範な公式サポートは不明瞭。 | 多くのAndroidハイエンド機は120Hzディスプレイを搭載しているが、原神が120fpsで安定動作するとは限らない。メーカーや地域による差が大きい。 |
PC | なし | ゲーム内設定では最大60fps。非公式ツールを使用することで120fps以上への制限解除が可能。 | 非公式ツールの使用は自己責任。BANのリスクがゼロではなく、高性能なPCパーツが必要。 |
PS5 | なし | 現状、公式には60fpsが上限。 | PS5本体は120Hz出力に対応しているが、原神側が未対応。今後の対応も不明。 |
このように、『原神』で公式に120fpsを体験できるのは、2025年5月現在、主にAppleのProMotionディスプレイを搭載した一部のiPhoneおよびiPad Proモデルに限られています。
これらのiOSデバイスでは、ゲーム設定から120fpsを選択できますが、高い処理負荷による発熱やバッテリー消費の増加といった課題も伴います。
Androidプラットフォームでは、状況はより複雑です。
一部の最新ハイエンド機種、特に中国市場向けのモデルなどで「ネイティブ120fps対応」を謳うものが出てきていますが、これがグローバル版の『原神』でも同様に利用できるかは不透明なことが多いです。
多くのAndroidスマートフォンは120Hz以上のリフレッシュレートを持つディスプレイを搭載していますが、必ずしも『原神』がその性能をフルに活かして120fpsで安定動作するわけではありません。
PC版では、公式には60fpsが上限ですが、有志が開発した非公式ツールを使用することで、この制限を解除し、120fps以上でプレイすることが可能です。
ただし、これには高性能なグラフィックボードやCPUが必要となるほか、利用規約違反によるアカウント停止(BAN)のリスクも考慮しなければなりません。
PS5版については、前述の通り、現時点では120fpsには対応していません。
各プラットフォームで120fpsを目指す際には、公式対応の有無だけでなく、デバイスの発熱、バッテリー消費(モバイルの場合)、必要なPCスペック、そして非公式手段のリスクといった点を総合的に理解しておくことが重要です。
原神120fpsの実現方法と注意点
原神のfps制限解除と設定方法

PC版の『原神』は、ゲーム内の設定ではフレームレートの上限が60fpsに固定されています。
そのため、PCで120fpsやそれ以上のフレームレートを実現するためには、この公式の制限を解除する必要があります。
この制限解除は、有志の開発者によって作成された「FPSアンロッカー」と呼ばれる非公式のサードパーティ製ツールを使用することで可能になります。
代表的なFPSアンロッカーツールとしては、「Genshin FPS Unlocker」や「PowerPaimon」といったものが知られており、これらは主にGitHubなどのプラットフォームで公開されています。
これらのツールを入手する際は、必ず公式サイトや信頼できるリポジトリからダウンロードするように心がけてください。
非公式サイトからのダウンロードは、マルウェアやウイルスに感染するリスクが伴います。
ツールの基本的な使用方法は、概ね以下の通りです。
まず、ダウンロードしたアンロッカーツールを起動します。
初回起動時には、『原神』のゲーム本体(通常は GenshinImpact.exe
)がインストールされているフォルダのパスを指定するよう求められることがあります。
次に重要なのは、ゲームの起動方法です。
FPS制限を解除してプレイするためには、通常のゲームランチャーからではなく、このアンロッカーツールを通じて『原神』を起動する必要があります。
ツールを起動した状態で、ツール内の指示に従ってゲームを開始します。
ゲームが起動したら、アンロッカーツールのインターフェース上で、目標とするFPS上限値(例えば120fpsや144fpsなど)を設定します。
スライダーや数値入力で調整できるものが一般的です。
これらのFPSアンロッカーは、ゲームが実行中にメモリ上の特定のアドレスに書き込みを行い、FPSの上限値を変更するという仕組みで動作していると推測されます。
ただし、これらのツールはHoYoverseによって公式に認められたものではありません。
使用は完全に自己責任となり、何らかの問題が発生しても公式のサポートは受けられません。
また、ゲームのアップデートによってツールが使用できなくなったり、予期せぬ不具合が発生したりする可能性も常に考慮しておく必要があります。
原神120fpsのメリット・デメリット

『原神』を120fpsでプレイすることには、魅力的なメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
これらを理解した上で、自分にとって120fps化が価値あるものか判断することが大切です。
まず、最大のメリットは、映像の圧倒的な滑らかさです。
フレームレートが60fpsから120fpsに倍増することで、キャラクターの動き、戦闘中のエフェクト、カメラを動かした際の背景の流れなどが格段にスムーズになります。
これにより、テイワットの世界がより生き生きと感じられ、探索や戦闘がより快適で没入感の高いものになるでしょう。
特にアクション要素の強い戦闘では、敵の動きが捉えやすくなったり、キャラクターのスキルがより美しく表示されたりする恩恵があります。
また、操作の応答性が向上する可能性も挙げられます。
フレームレートが高いほど、プレイヤーの入力が画面に反映されるまでの遅延(入力遅延)が理論上はわずかに減少するため、よりダイレクトな操作感を得られることがあります。
さらに、120Hzや144Hzといった高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターを使用している場合、そのモニターの性能を最大限に引き出すことができるのも大きな利点です。
一方で、デメリットも無視できません。
最も大きな点は、ハードウェアへの要求スペックが大幅に上昇することです。
特にPCで120fpsを目指す場合、高性能なグラフィックボード(GPU)やCPUが必要となり、相応のコストがかかります。
モバイルデバイス(iPhoneやiPad)では、公式に対応していても、120fpsでの動作はプロセッサに大きな負荷をかけるため、著しい発熱やバッテリー消費の増加は避けられません。
この発熱により、パフォーマンスが低下するサーマルスロットリングが発生し、結果的に120fpsを維持できなくなることもあります。
PC版で非公式のFPSアンロッカーを使用する場合、ゲームの不安定性や予期せぬ不具合が発生するリスクも考慮しなければなりません。
例えば、特定のギミックが正常に動作しなくなるといった報告も過去にはありました。
そして、最も注意すべきデメリットが、アカウント停止(BAN)のリスクです。
非公式ツールの使用は利用規約に抵触する可能性があるため、この点は次項で詳しく解説します。
このように、120fps化は素晴らしい体験をもたらす可能性がある反面、コストやリスクも伴うことを理解しておく必要があります。
原神120fps pcでのBANリスクについて

PC版『原神』で120fpsを実現するために非公式のFPSアンロッカーを使用する際、多くのプレイヤーが最も懸念するのがアカウント停止(BAN)のリスクでしょう。
この点について、現状と注意点を解説します。
まず、HoYoverse(『原神』の開発・運営会社)の利用規約では、一般的に外部ツールの使用やゲームクライアントの改変を禁止しています。
FPSアンロッカーは、公式に提供されていない外部プログラムに該当するため、その使用は厳密には利用規約に抵触する行為と解釈される可能性があります。
この規約を根拠に、HoYoverseは不正行為を行ったと判断したアカウントに対して、警告や一時的または永久的なアカウント停止措置を講じる権利を有しています。
では、実際にFPSアンロッカーを使用しただけでBANされるのかというと、コミュニティ内での議論や報告は様々です。
多くのユーザーが「FPS制限解除のみを行うツールであれば、長期間使用していてもBANされたことはない」と報告している一方で、「リスクがあるので使用は避けるべきだ」という慎重な意見も根強く存在します。
現状では、FPSアンロッカーの使用「のみ」を直接的な理由として大規模なBANが行われたという確証のある報告は、比較的少ないようです。
ツール開発者自身も、自身のツールについて「FPS解除機能のみの使用であれば、現時点ではBANの報告はない」としつつも、必ず「使用は自己責任でお願いします」という免責事項を付記しています。
これは、HoYoverseの方針が将来的に変更される可能性や、ツールの使用方法、あるいは他の要因との組み合わせによってはリスクが高まる可能性を否定できないためです。
なぜ現状、FPS制限解除に対して比較的寛容(あるいは黙認)なように見えるのかについては、いくつかの推測ができます。
一つは、『原神』が基本的にはPvE(プレイヤー対環境)中心のゲームであり、FPSの上昇が他のプレイヤーに対する直接的な不公平なアドバンテージには繋がりにくいという点です。
ダメージ値を改変するチートや、自動でアイテムを収集するBOTなどとは性質が異なります。
また、PCゲーマーの間では高フレームレートでのプレイは一般的な要求であり、これに対して厳格な措置を取りすぎるとコミュニティの反発を招く可能性も考慮しているのかもしれません。
しかしながら、重要なのは、リスクがゼロではないということです。
HoYoverseがこれらのツールを検知する技術を持っている可能性は高く、いつでも方針を変更して取り締まりを強化する可能性はあります。
したがって、FPSアンロッカーを使用するかどうかの最終的な判断は、プレイヤー自身に委ねられます。
120fpsという快適なプレイ環境の魅力と、潜在的なアカウント停止のリスクを天秤にかけ、慎重に検討する必要があります。
少しでも不安を感じる場合は、公式の60fpsの範囲でプレイするのが最も安全な選択と言えるでしょう。
原神はモニターの何Hzに対応していますか?

『原神』をより滑らかな映像で楽しむためには、ゲーム側のフレームレート(FPS)だけでなく、PCモニター側のリフレッシュレート(Hz)も非常に重要になります。
まず、モニターのリフレッシュレート(Hz:ヘルツ)とは、モニターが1秒間に画面の表示を何回更新できるかを示す数値です。
例えば、60Hzのモニターは1秒間に60回、120Hzのモニターは1秒間に120回画面を更新します。
一方で、ゲームのフレームレート(FPS)は、ゲームが1秒間に何枚の画像(フレーム)を描画しているかを示す数値です。
この二つの数値の関係性が、実際にプレイヤーが見る映像の滑らかさに直結します。
結論から言うと、『原神』自体が特定のモニターのHzに「対応する」というよりは、「プレイヤーが『原神』で実現したいFPSに対して、モニターが十分なリフレッシュレートを持っているか」が重要になります。
例えば、ゲームが120fpsで動作していても、使用しているモニターが60Hzの場合、実際に画面に表示されるのは1秒間に60コマまでとなり、120fpsの滑らかさを完全に体験することはできません。
(ただし、入力遅延の面では60Hzモニターでも高FPSの恩恵がわずかにあるとも言われます。)
逆に、120Hzや144Hzといった高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使用していても、ゲーム側のFPSが60fpsしか出ていなければ、モニターの性能を活かしきれません。
つまり、『原神』で120fpsの恩恵を最大限に受けるためには、少なくとも120Hz以上のリフレッシュレートに対応したモニターが必要不可欠です。
現在市販されているゲーミングモニターには、60Hz、120Hz、144Hz、165Hz、240Hz、さらには360Hzといった様々なリフレッシュレートの製品があります。
『原神』で120fpsを目指すのであれば、120Hzまたは144Hzのモニターが一つの目安となるでしょう。
高リフレッシュレートモニターを選ぶ際には、解像度(フルHD、WQHD、4Kなど)や応答速度、パネルの種類(IPS、VA、TNなど)、そしてG-SyncやFreeSyncといった可変リフレッシュレート技術(VRR)への対応も考慮すると、より快適なゲーム環境を構築できます。
VRR技術は、モニターのリフレッシュレートをゲームのFPSに動的に同期させることで、画面のチラつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を抑え、よりスムーズな表示を実現するものです。
『原神』をPCでプレイする場合、これらのモニター設定を適切に行うことで、高FPSのメリットをより一層引き出すことができるでしょう。
原神120fps pc版はいつ頃対応?

PC版『原神』における120fpsの公式対応については、多くのプレイヤーが長らく待ち望んでいるテーマの一つです。
しかし、2025年5月現在のところ、HoYoverseからPC版の120fps公式対応に関する具体的な発表やロードマップは示されていません。
前述の通り、iOS版では2021年のバージョン2.2アップデートで一部機種が120fpsに公式対応しました。
この動きがあったため、PCプラットフォームにおいても同様の対応がなされるのではないかという期待が高まりましたが、残念ながらPC版には適用されませんでした。
なぜ高性能なゲーミングPCが普及しているにも関わらず、PC版での公式120fps対応が見送られているのか、その理由についてはいくつかの推測がなされています。
一つは、PCハードウェアの多様性です。
PCはユーザーごとにCPU、GPU、メモリなどの構成が大きく異なるため、広範な環境で安定した120fps体験を提供するための最適化作業が、比較的均一なハードウェアであるiOSデバイスやコンソール機に比べて格段に複雑になるという点が考えられます。
また、開発リソースの優先順位の問題も挙げられます。
HoYoverseは『原神』以外にも複数のプロジェクトを抱えており、限られたリソースの中で、新コンテンツの開発や他プラットフォームのサポート、アンチチート対策などに注力している結果、PC版の120fps対応の優先度が相対的に高くないのかもしれません。
さらに、非公式のFPSアンロッカーが存在し、一部のユーザーはそれを利用している現状を開発側が認識している可能性も否定できません。
これが公式対応を遅らせる一因になっているとは断言できませんが、要因の一つとして考えられなくもありません。
コミュニティでは、公式フォーラムやSNSを通じて、PC版の120fps対応を要望する声が継続的に上がっています。
しかし、長期間にわたり公式な動きがないことから、今後の対応についてもあまり楽観視できないという見方も増えつつあります。
もし将来的にPC版が120fpsに公式対応されるとすれば、それは多くのPCプレイヤーにとって朗報となるでしょう。
それまでは、PCで120fpsを体験したいプレイヤーは、非公式ツールを利用するという選択肢を、リスクを理解した上で検討するか、公式の60fpsでプレイを続けるかを選ぶことになります。
HoYoverseの今後の発表に注目しつつ、プレイヤーとしては自身の環境やプレイスタイルに合った方法で『原神』を楽しんでいくことが大切です。
まとめ:原神120fpsで快適プレイを目指すための重要ポイント
- 『原神』の公式FPS上限はプラットフォームにより異なり、PC版は60fpsである
- iPhoneおよびiPadの一部ProMotion対応機種では公式に120fps設定が可能
- PS5版『原神』は現時点で120fpsに公式対応していない
- Android版での120fps対応は一部のハイエンド機種に限定され、状況は流動的である
- PC版で120fpsを実現するには非公式ツールによるFPS制限解除が必要
- 120fps化の主なメリットは映像の滑らかさ向上と操作応答性の改善である
- デメリットとしてデバイス負荷増大(発熱、バッテリー消費)やPCでのBANリスクがある
- PCでの非公式ツール使用は利用規約違反となる可能性があり自己責任となる
- 120fpsの滑らかさを体感するには120Hz以上の高リフレッシュレートモニターが推奨される
- PC版『原神』の120fps公式対応は現時点では未定である