Garmin Venu X1は、2025年に登場した注目のスマートウォッチです。
「大画面で高機能なモデルが欲しいけれど、重くて分厚いのは避けたい」「Apple Watch Ultra 2も気になるが、バッテリー持ちやスポーツ機能が物足りない」と感じている方もいるかもしれません。
Venu X1は、まさにそうしたニーズに応えるプレミアムモデルです。
この記事では、Garmin Venu X1の詳しい特徴や機能性を、実際の評判や注意点も交えて徹底的にレビュー解説します。
Venu 3や他社モデルとの違いも比較しながら、その実力に迫ります。
Garmin Venu X1レビュー:結論から言うとどんな時計?
Garmin Venu X1は、ガーミンの技術を結集し、「日常の快適さ」と「本格的なスポーツ機能」をかつてないレベルで両立させたプレミアム・スマートウォッチです。
これまでガーミンが培ってきた高精度なGPS技術や健康モニタリング機能はそのままに、驚くべき薄型・軽量ボディとシリーズ最大のディスプレイを手に入れました。
ガーミン史上「最大・最薄・最軽量」を実現したプレミアムモデル
Venu X1の最大の特徴は、その卓越したデザインとスペックにあります。
ガーミンのスマートウォッチ史上最大となる2インチの鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しながら、厚さはわずか約7.9mm、本体重量は約34g(バンド込み約40g)という驚異的な薄型・軽量設計を実現しています。
これにより、睡眠中や長時間の運動中でも装着しているストレスを感じさせません。
Apple Watch Ultra 2ユーザーにも刺さる「薄型・高機能」の両立
Venu X1は、Apple Watch Ultra 2の購入を検討している層にも強くアピールするモデルです。
Ultra 2も大画面と高機能を特徴としますが、厚み(14.4mm)と重さ(約61.8g)がネックとなる場合があります。
Venu X1は、Ultra 2に匹敵する大画面を持ちながら、厚さと重さはほぼ半分です。
それでいて、ガーミンならではの高度なトレーニング指標、オフライン地図、そして圧倒的なバッテリー持続時間(スマートウォッチモードで最大8日)を提供します。
Venu X1はどんな人におすすめ?(向いている人・いない人の特徴)
Venu X1は、特定のニーズを持つユーザーに最適な選択肢です。
おすすめなのは「日常の装着感(薄さ・軽さ)を絶対に妥協したくない」「ゴルフやランニング、登山など本格的なアクティビティも楽しみたい」「毎日の充電は面倒」という人です。
逆に向いていないのは、「とにかく価格を抑えたい」「心電図(ECG)機能が必須」「Appleのエコシステム(アプリ連携など)を最重視する」という人でしょう。
Venu X1のデザインと装着感のレビュー
Venu X1を実際に手に取ると、スペック以上にその質感と快適さに驚かされます。
ここでは、デザインと装着感に関する具体的な使用感をレビューします。
2インチ大画面(AMOLED)の視認性は? 屋外の日差しの下でも見える?
結論から言うと、視認性は抜群です。
2インチのAMOLEDディスプレイは解像度448×486ピクセルと高精細で、地図の細かい等高線や通知の文字もくっきりと表示されます。
輝度も非常に高く、真夏の日差しの下でのランニングやゴルフのラウンド中でも、ストレスなく時間やデータを確認できました。
驚異の薄さ7.9mm!チタン&サファイアガラスの高級感をチェック
本体の薄さはVenu X1の最大の魅力の一つです。
わずか7.9mmという薄さはYシャツの袖口にも引っかからず、ビジネスシーンでもスマートに着用できます。
ディスプレイには傷に強いサファイアクリスタル(サファイアガラス)を採用し、ケース(リアカバー)にはチタン素材を使用しています。
マットな質感のチタンは高級感があり、軽量性と耐久性を高いレベルで両立させています。
付属ナイロンバンドの着け心地は? 汗で蒸れない?
標準で付属するナイロン製のクイックリリースバンドは、非常に快適です。
素材が柔らかく、マジックテープ式(面ファスナー式)で無段階にフィット感を調整できるため、手首に完璧にフィットします。
通気性も良好で、汗をかいても蒸れにくく、ランニング後に水洗いしても1〜2時間程度で乾く速乾性も備えています。
シリコンバンドが苦手な人にもおすすめです。
ボタン2つだけの操作性は? Apple Watchユーザーは戸Domingo?
Venu X1の物理ボタンは右側に2つのみです。
ガーミンのFenixやForerunnerシリーズ(5ボタン)に慣れていると最初は戸惑うかもしれませんが、操作はタッチスクリーンと組み合わせて直感的に行えるよう設計されています。
Apple Watchユーザーであれば、タッチ操作がメインである点は共通していますが、ガーミン独自のUIに慣れる時間は少し必要かもしれません。
ただし、アクティビティ中のスタート・ストップはボタンで確実に行えます。
Venu X1の注目すべき機能性:Venu 3やApple Watchとの違いは?
Venu X1は、薄型ボディにガーミンの最先端機能を凝縮しています。
従来のVenuシリーズやApple Watchにはない、際立った機能性を解説します。
【Venu初搭載】オフラインで使える「フルカラー詳細地形図」の実力
Venu X1は、Venuシリーズとして初めて日本詳細地形図をプリインストールしました。
これにより、スマートフォンなしでウォッチ本体にフルカラーの地図を表示し、ナビゲーションが可能です。
登山中のルート確認や、旅先でのランニングでもコースを外れる心配がなく、上位機種であるFenixシリーズに匹敵するアウトドア性能を備えています。
【S70同等】本気の「ゴルフ機能」を徹底解説(コースマップ・高低差)
ゴルフ機能は、ガーミンのゴルフ専用ウォッチ最上位モデル「Approach S70」と同等の機能が搭載されています。
世界中43,000以上のコースマップを内蔵し、グリーンまでの距離、ハザード情報はもちろん、高低差を考慮した「PlaysLike距離」やバーチャルキャディ機能まで対応しています。
大画面でコースが見やすく、スイングを邪魔しない薄さ・軽さは、ゴルファーにとって最強の武器となるでしょう。
意外と便利?内蔵「LEDフラッシュライト」の使い道と明るさ
本体上部にはLEDフラッシュライトが内蔵されています。
これはFenixシリーズなど一部の上位機種に搭載されていた機能で、夜間のランニング時の安全確保や、暗い場所で鍵穴を探す際、登山時のテント内など、日常生活からアウトドアまで幅広く役立ちます。
明るさは4段階で調整でき、赤色ライトモードも搭載しています。
100種類以上のアクティビティと高度なトレーニング指標
ランニング、サイクリング、スイミング、筋トレはもちろん、スキーやウォータースポーツまで、100種類以上のアクティビティに対応しています。
さらに、トレーニングの準備度を示す「トレーニングレディネス」、トレーニングの成果を評価する「トレーニングステータス」、持久力を数値化する「持久力スコア」など、アスリート向けの高度な分析機能も網羅しています。
充実のスマート機能(Suica決済・音楽保存・Bluetooth通話)
Venu X1はスマートウォッチとしての基本機能も万全です。
Suicaに対応しているため、改札の通過やコンビニでの支払いがウォッチだけで完結します。
また、内蔵メモリ(32GB)にSpotifyやAmazon Musicのプレイリストをダウンロードでき、ウォッチとBluetoothイヤホンだけで音楽を聴くことが可能です。
スピーカーとマイクも内蔵し、スマートフォンと連携してのBluetooth通話にも対応しています。
Venu X1の健康管理(ヘルスケア)機能で何がわかる?
Venu X1は、日常生活の健康状態を24時間モニタリングするための高度なセンサーと機能を備えています。
睡眠スコアと睡眠コーチで「眠りの質」を可視化
毎日の睡眠を自動でトラッキングし、レム睡眠、深い睡眠、浅い睡眠の各段階を分析します。
その結果を「睡眠スコア」として100点満点で評価し、睡眠の質を向上させるための具体的なアドバイスを「睡眠コーチ」機能が提供します。
薄型・軽量設計のため、睡眠中に装着していても違和感が少ないのが大きな利点です。
体力残量を把握する「Body Battery」とストレスレベル測定
ガーミン独自の「Body Battery」機能は、心拍変動、ストレス、睡眠、活動量などから、体のエネルギー残量を100段階で数値化します。
これにより、「今日は活動的に動ける日か」「休息を優先すべきか」を客観的に判断できます。
また、ストレスレベルもリアルタイムで計測し、高い場合はリラックスを促す呼吸法などを提案してくれます。
皮膚温センサーや呼吸変動のトラッキング
第5世代の最新光学式心拍センサーを搭載し、心拍数や血中酸素トラッキング(スポットチェック対応)に加え、睡眠中の皮膚温の変化や呼吸変動(HRVステータス)もモニタリングします。
これらのデータは、体調の変化や回復の度合いを早期に察知するための重要な指標となります。
購入前に知るべきVenu X1の注意点とデメリット(評判・口コミ)
Venu X1は非常に魅力的なモデルですが、購入前に把握しておくべき注意点や、一部で指摘されているデメリットも存在します。
バッテリー持ちは本当に最大8日間? 実際の使用感(GPS・常時表示)
バッテリーの公称値は、スマートウォッチモードで最大8日間です。
しかし、これはディスプレイの常時表示(AOD)をオフにした場合の値です。
口コミやレビューによれば、常時表示をオンにするとバッテリー持続時間は約2〜3日程度になるようです。
また、GPSモードでは約16時間とされており、ゴルフの1ラウンド(約5時間)で30%〜50%程度消費するという報告があります。
使い方次第でバッテリー持ちは変動しますが、Apple Watch Ultra 2(通常使用約36時間)と比較すれば十分に長持ちです。
Venu 3にはある「ECG(心電図)」機能が非対応
下位モデルにあたるVenu 3には、心電図(ECG)アプリ機能が搭載されていますが、Venu X1ではハードウェアが搭載されておらず、非対応となっています。
この点は、Venu 3からの乗り換えや、ヘルスケア機能を最重視するユーザーにとっては明確なデメリットとなる可能性があります。
マルチバンドGPSは非搭載。精度は問題ない?
Venu X1は、FenixやForerunnerの上位機種に搭載されているマルチバンドGPS(デュアル周波数GPS)には対応していません。
ただし、ガーミンの最新チップセットによるGPS精度は非常に高く、マルチバンド非搭載でも他社のマルチバンド搭載機を凌駕するほどの正確性を持つと評価されています。
高層ビル街や深い谷間など、よほど過酷な環境でなければ、精度に不満を感じることはないでしょう。
価格は高い? コストパフォーマンスをどう考えるか
Venu X1の価格は129,800円(税込)と、スマートウォッチとしては非常に高価格帯です。
Venu 3(約6万円)の2倍以上、Apple Watch Ultra 2(約13万円)と同等です。
ただし、サファイアガラス、チタン素材、オフライン地図、S70同等のゴルフ機能など、ガーミンのフラッグシップ級の機能がこの薄さに凝縮されている点を考慮すると、その価値を認めるユーザーにとっては妥当な価格設定とも言えます。
ネットで見かける初期不良(強制ダウン・接着剤)のウワサは?
発売初期の海外フォーラムや一部のレビューでは、システムが強制的にダウンする(フリーズする)、ディスプレイの端に接着剤のようなものが見える、といった初期不良の報告が少数見られました。
これらは製造上の個体差や初期ロットの問題である可能性が高いです。
万が一不具合が発生した場合は、速やかにガーミンのカスタマーサポートに相談することをおすすめします。
【徹底比較】Venu X1は他の人気モデルと何が違う?
Venu X1の立ち位置を明確にするため、主要な競合モデルと比較します。
vs Venu 3:丸型とスクエア型、機能と価格で選ぶならどっち?
Venu 3は丸型デザインで、価格はVenu X1の約半額です。
Venu 3の強みは、ECG(心電図)機能と、より長いバッテリー持続時間(最大14日)です。
一方、Venu X1の強みは、スクエア型の大画面、圧倒的な薄さ・軽さ、プレミアム素材(チタン・サファイア)、オフライン地図、高度なゴルフ機能、LEDライトです。
日常の健康管理とコストパフォーマンス重視ならVenu 3、アクティビティ(特にゴルフ・アウトドア)と装着感・高級感を重視するならVenu X1がおすすめです。
vs Apple Watch Ultra 2:薄さ・バッテリー・機能性の違いを比較
Apple Watch Ultra 2は、iOSとの完璧な親和性、豊富なアプリ、ダイビングコンピュータ機能などが強みです。
一方、Venu X1は、Ultra 2のほぼ半分の薄さ(7.9mm vs 14.4mm)と軽さ、圧倒的なバッテリー持ち(最大8日 vs 約36時間)、詳細なトレーニング分析、本格的なゴルフ機能、オフライン地図で優れています。
iPhoneユーザーであっても、スポーツとバッテリー持ちを優先するならVenu X1は有力な選択肢となります。
vs Approach S70:ゴルフ機能が同じならどちらを選ぶべき?
ゴルフ機能は両者ほぼ同等です。
Approach S70はゴルフに特化しており、丸型デザインが特徴です。
Venu X1は、S70のゴルフ機能に加えて、LEDライト、より高度なランニング・登山向けトレーニング指標、そして圧倒的に薄いスクエア型デザインを備えています。
ゴルフ専用機として割り切るならS70、ゴルフもランニングも登山も、そして日常使いもすべて1台でスマートにこなしたいならVenu X1が最適です。
Garmin Venu X1のスペックと価格一覧
Garmin Venu X1の主な仕様と価格を一覧表にまとめます。
Venu X1 詳細スペック表(サイズ、重量、ディスプレイ、防水性能など)
以下に、Venu X1の主要なスペックを示します。
| 項目 | スペック |
| ディスプレイ | 2.0インチ AMOLED |
| 解像度 | 448 × 486 ピクセル |
| レンズ素材 | サファイアクリスタル |
| ケース素材 | チタン(リアカバー) |
| サイズ | 41.0 × 46.0 × 7.9 mm |
| 重量 | 34 g(本体のみ) / 40g(バンド含む) |
| バンド | ナイロン(クイックリリース) |
| 防水性能 | 5 ATM(50m防水) |
| バッテリー稼働時間 | スマートウォッチモード:最大8日 常時表示モード:最大2日 GPSモード:最大16時間 |
| 内蔵メモリ | 32 GB |
| 衛星測位 | GPS / GLONASS / GALILEO / みちびき(補完信号) |
| 主なセンサー | 第5世代光学式心拍計、血中酸素トラッキング、皮膚温センサー、気圧高度計、コンパス |
| 主な機能 | 地図(日本詳細地形図)、ゴルフ機能(S70同等)、LEDライト、Suica、音楽保存、Bluetooth通話 |
| 健康管理 | 睡眠スコア、Body Battery、ストレスレベル、HRVステータス |
| ECG(心電図) | 非対応 |
| マルチバンドGPS | 非対応 |
価格はいくら? カラーバリエーション(Black/Moss)は?
Garmin Venu X1の日本国内での販売価格は、129,800円(税込)です。
カラーバリエーションは「Black(ブラック)」と「Moss(モス)」の2色が展開されています。
まとめ:Garmin Venu X1 レビュー解説
- Garmin Venu X1はガーミン史上最大(2インチAMOLED)と最薄(7.9mm)を両立
- 重量は約40gと非常に軽量で、睡眠中やスポーツ時の装着感が抜群
- 素材はサファイアガラスとチタンを採用し、高級感と耐久性を備える
- Venuシリーズ初のオフラインフルカラー地図機能を搭載
- ゴルフ機能は最上位モデル「Approach S70」と同等レベル
- LEDフラッシュライトを内蔵し、夜間や暗所での利便性が高い
- Suica、音楽保存、Bluetooth通話などスマート機能も充実
- バッテリーは最大8日間持続(常時表示オフ時)
- Venu 3に搭載されているECG(心電図)機能は非対応
- 価格は129,800円(税込)で、Apple Watch Ultra 2と同価格帯
