サムスンのエントリー向けタブレットの新モデル「Galaxy Tab A11+」が登場し、その大幅な進化が話題となっています。
前モデルから処理性能が大きく向上した一方で、価格は抑えられており、コストパフォーマンスに優れた端末を探している方にとっては非常に気になる存在ではないでしょうか。
しかし、実際の使い勝手やゲーム性能、そしてデメリットについてもしっかり把握してから購入を検討したいというのが本音だと思います。
この記事では、Galaxy Tab A11+の実機レビュー解説を通じて、スペックの詳細から実際の使用感、前モデルとの比較までを徹底的に深掘りします。
あなたのライフスタイルに最適な一台となるか、ぜひ判断材料にしてください。
Galaxy Tab A11+のレビュー総評:コスパ最強のエンタメタブレットとなるか?
結論:動画視聴・マルチタスク重視なら「買い」の正統進化モデル
結論から申し上げますと、Galaxy Tab A11+は動画視聴やブラウジング、そして複数のアプリを同時に使うマルチタスクを重視するユーザーにとって、間違いなく「買い」のモデルです。
その理由は、前モデルであるGalaxy Tab A9+から処理性能が飛躍的に向上し、動作のカクつきが大幅に軽減されたからです。
具体的には、プロセッサの刷新によりGPU性能が約83%も向上しており、普段使いにおける快適さが段違いに良くなっています。
また、最大25Wの急速充電への対応やIP52の防滴防塵性能など、実用面での弱点もしっかりと克服されています。
3万円台後半から購入できるタブレットとして、価格以上の満足感を得られる完成度の高い一台と言えるでしょう。
Galaxy Tab A11+がおすすめな人・おすすめしない人の特徴
このタブレットが特におすすめなのは、以下のようなニーズを持つ方々です。
まず、YouTubeやNetflixなどの動画コンテンツを、スマホよりも大きな画面と迫力あるサウンドで楽しみたい方には最適です。
また、3画面分割やSamsung DeX機能を活用して、PCのようにレポート作成や情報収集を行いたい学生やビジネスマンにも強く推奨できます。
さらに、7年間の長期アップデート保証があるため、一つの端末を長く大切に使いたいファミリー層にもぴったりです。
一方で、おすすめできないのは、本格的なイラスト制作をしたい方や、最高画質で重量級の3Dゲームをプレイしたい方です。
Sペンに対応していないため筆圧検知を使った描画はできませんし、ハイエンドモデルほどのグラフィック処理能力はないため、用途によっては上位モデルのGalaxy Tab Sシリーズを検討する必要があります。
良い評判・悪い評判から見るユーザーのリアルな口コミまとめ
市場での評判を見てみると、肯定的な意見として最も多いのが「動作のサクサク感」と「コストパフォーマンスの高さ」です。
特に、メモリが6GBに増量されたことでアプリの切り替えがスムーズになった点や、エントリーモデルながら質感が非常に高い点が高く評価されています。
また、「AI機能が便利」「スピーカーの音が良い」といった声も多く聞かれます。
一方でネガティブな口コミとしては、「指紋認証がないのが不便」という意見が散見されます。
顔認証は搭載されていますが、マスク着用時や暗い場所でのロック解除に手間取るという声があります。
また、「充電器が付属していない」点についても、初めてタブレットを購入するユーザーからは戸惑いの声が上がっています。
Galaxy Tab A11+のスペックとAntutuベンチマーク性能を解説
MediaTek MT8775(Dimensity 7300相当)の実力とは?
Galaxy Tab A11+の心臓部には、MediaTek製の「MT8775」というプロセッサが採用されています。
これは一般的に「Dimensity 7300」に相当する性能を持つチップセットと言われており、ミドルレンジ帯のタブレットとしては非常に強力な処理能力を持っています。
前モデルではSnapdragon 695が搭載されていましたが、今回の変更により、特にグラフィック処理を行うGPUの性能が大幅に強化されました。
これにより、高画質な動画再生や画像の読み込み、ウェブページのスクロールなどがより滑らかに行えるようになっています。
省電力性能にも優れているため、長時間のバッテリー持ちにも貢献している点が特徴です。
Antutuスコアは約68万点!A9+と比較して処理性能はどう変わった?
ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark(Ver.10)」におけるGalaxy Tab A11+の総合スコアは、約68万点を記録しています。
前モデルのGalaxy Tab A9+が約41万点程度であったことを考えると、約1.6倍以上のスコアアップを果たしていることになります。
特に注目すべきはGPUスコアの伸びで、これがゲームプレイ時のフレームレート安定や、操作のレスポンス向上に直結しています。
CPU性能も約26%向上しており、アプリの起動速度やデータ処理の待ち時間が短縮されました。
この数値は、従来のエントリークラスの枠を超え、ミドルハイクラスに迫る性能を持っていることを示しています。
メモリ(RAM)6GB増量による動作のサクサク感と安定性
快適な操作感を支えるもう一つの要因が、メモリ(RAM)の増量です。
前モデルの4GBから6GBへと1.5倍に増えたことで、複数のアプリを同時に開いても動作が重くなりにくくなりました。
Androidタブレットにおいてメモリ容量は非常に重要で、4GBでは少々心許ない場面もありましたが、6GBあればブラウザでタブを多数開いたり、バックグラウンドでSNSを動かしたりしても余裕があります。
さらに、ストレージの一部を仮想メモリとして活用する「RAM Plus」機能も利用できるため、実質的なメモリ容量はさらに拡張可能です。
この余裕が、日々の使用における「サクサク感」を生み出しています。
Galaxy Tab A11+と前モデルGalaxy Tab A9+の違いを徹底比較
スペック比較表:CPU・GPU・バッテリー充電速度の進化点
Galaxy Tab A11+と前モデルA9+の主な違いを比較すると、以下の点が大きく進化しています。
まず、プロセッサ性能です。
前述の通り、CPU性能は約26%、GPU性能は約83%向上しており、処理能力の差は歴然としています。
次に、充電速度です。
A9+は最大15W充電でしたが、A11+は最大25Wの「超急速充電」に対応しました。
これにより、大容量バッテリーの充電待ち時間が大幅に短縮されています。
また、内蔵ストレージも64GBから128GBへと倍増し、microSDカードの最大対応容量も1TBから2TBへと拡張されました。
データの保存容量を気にせず使えるようになった点も大きなメリットです。
ディスプレイ品質比較:11インチ90Hz画面の視認性と発色
ディスプレイに関しては、サイズ(約11インチ)、解像度(1920×1200)、リフレッシュレート(最大90Hz)という基本スペックは前モデルから据え置きとなっています。
パネルも引き続きTFT液晶が採用されています。
しかし、実機での視認性は良好で、発色は自然で目に優しい色合いに調整されています。
90Hzのリフレッシュレートにより、画面のスクロールやアニメーションが滑らかに表示されるため、60Hzのタブレットと比較すると操作の心地よさが違います。
輝度についても屋内での使用には十分な明るさを確保しており、直射日光下でなければ視認性に問題はありません。
有機ELではありませんが、価格帯を考えれば十分満足できる品質と言えます。
最大25W急速充電に対応!充電時間の短縮効果を検証
前モデルの弱点であった充電速度の遅さが、Galaxy Tab A11+では解消されています。
最大25Wの充電に対応したことで、バッテリー残量が少ない状態からのリカバリーが格段に早くなりました。
7040mAhという大容量バッテリーを搭載していますが、25W対応の充電器を使用すれば、約1時間40分程度でフル充電が可能です。
前モデルではフル充電までにかなりの時間を要していたため、この改善は日常の使い勝手に大きく影響します。
朝の身支度の時間や、ちょっとした休憩時間に充電するだけで、数時間の動画視聴に耐えうる電力を確保できるのは非常に便利です。
Galaxy Tab A11+のゲーム性能レビュー:原神やPUBGは快適に動く?
原神・鳴潮など重量級ゲームの実機プレイにおけるフレームレート計測結果
GPU性能が向上したとはいえ、Galaxy Tab A11+で「原神」や「鳴潮」といった重量級の3Dアクションゲームを最高画質でプレイするのは厳しいのが現実です。
実際にプレイしてみると、画質設定を「最低」または「低」に落とし、フレームレートを30fpsに設定することで、ようやく安定して遊べるレベルになります。
高負荷なシーンやエフェクトが重なる戦闘場面では、フレームレートが低下しカクつきが見られることもあります。
これらのゲームについては、「最高画質での没入感」を求めるのではなく、「デイリークエストの消化」や「サブ機としての運用」と割り切る必要があります。
快適に遊びたい場合は、画質設定の妥協が必須となります。
PUBGモバイルなどのFPSゲームでの動作と操作性
一方で、「PUBGモバイル」や「Call of Duty Mobile」といったFPS/TPSゲームについては、比較的快適にプレイ可能です。
画質設定を調整(例えば「スムーズ」設定など)すれば、高フレームレートを維持して遊ぶことができます。
実際にPUBGモバイルをプレイしたところ、平均して約60fps近くで安定動作することを確認できました。
11インチの大画面は索敵がしやすく、タッチレスポンスも悪くないため、カジュアルに楽しむ分には十分な性能を持っています。
競技性の高いプレイを求めるのであればさらに上位のモデルが推奨されますが、友人とのマルチプレイを楽しむ程度であれば不満を感じることは少ないでしょう。
長時間プレイ時の発熱とバッテリー持ちの評価
ゲームを長時間プレイした際の発熱については、非常に優秀なコントロールを見せています。
本体サイズが大きく放熱面積が広いためか、特定の箇所が極端に熱くなることはなく、ほんのり温かくなる程度に収まっています。
これにより、熱による性能低下(サーマルスロットリング)が起きにくく、安定したパフォーマンスが持続します。
バッテリー持ちに関しても、省電力性の高いチップセットのおかげで良好です。
高負荷なゲームを1時間プレイしてもバッテリー減少率は15〜18%程度に留まっており、外出先でも安心してゲームを楽しめるスタミナを備えています。
Galaxy Tab A11+独自のメリットと便利機能の使い勝手
3画面分割マルチタスクとSamsung DeXでPCライクな作業環境を実現
Galaxy Tab A11+の最大の魅力の一つは、大画面を最大限に活かせるマルチタスク機能です。
最大3つのアプリを同時に画面分割して表示できるため、動画を見ながらWeb検索をし、さらにメモを取るといった作業が1画面で完結します。
さらに、「Samsung DeX」モードを起動すると、UIがPCのデスクトップのような形式に切り替わります。
アプリをウィンドウとして表示し、タスクバーを使って切り替えができるため、Bluetoothキーボードとマウスを接続すれば、まるでノートPCのように作業ができます。
メモリ増量のおかげでこれらの動作もスムーズであり、生産性を高めるツールとして非常に優秀です。
AIアシスタント「Gemini」標準搭載と「かこって検索」の活用法
最新のGalaxyタブレットとして、GoogleのAIアシスタント「Gemini」が標準搭載されています。
サイドボタンを長押しするだけでGeminiを呼び出し、情報の検索や文章の要約、アイデア出しの壁打ちなどが即座に行えます。
また、話題の「かこって検索」にも対応しています。
動画や画像を見ていて気になった部分を指やペンで丸く囲むだけで、アプリを切り替えることなく瞬時に検索結果が表示されます。
この機能は特に動画視聴中やSNS閲覧中に便利で、情報の取得スピードを劇的に向上させてくれます。
エントリーモデルでありながら、最新のAI体験を享受できる点は大きなメリットです。
IP52防塵防滴対応!キッチンやアウトドアでの耐久性
Galaxy Tab Aシリーズとしては珍しく、IP52相当の防塵防滴性能を備えています。
これは完全防水ではありませんが、多少の雨や水しぶき程度であれば耐えられるレベルです。
これにより、キッチンでレシピ動画を見ながら料理をしたり、キャンプなどのアウトドアシーンで電子書籍を読んだりする際の安心感が大きく向上しました。
前モデルでは水濡れに対する公式な保護がなかったため、使用シーンが限られていましたが、A11+ではよりアクティブに、様々な場所へ持ち出して使えるようになっています。
Dolby Atmos対応クアッドスピーカーとイヤホンジャックの音質評価
エンタメ性能を支える音響面も充実しています。
本体の左右(横持ち時)に計4つのスピーカーを搭載しており、Dolby Atmosに対応した立体的なサウンドを楽しめます。
音質はクリアで広がりがあり、映画のセリフや音楽のボーカルも明瞭に聞き取ることができます。
タブレット単体でも十分な迫力でコンテンツを楽しめるでしょう。
さらに、最近の機種では省略されがちな3.5mmイヤホンジャックもしっかり搭載されています。
遅延を気にする音ゲーマーや、有線ヘッドホンで高音質を楽しみたいユーザーにとっては、変換アダプタなしで直接接続できる非常に嬉しい仕様です。
購入前に知っておくべきGalaxy Tab A11+の注意点とデメリット
Sペン(スタイラスペン)非対応:イラスト用途には不向きな理由
購入前に最も注意すべき点は、Galaxy Tab A11+はSamsung純正のスタイラスペン「Sペン」に対応していないことです。
ディスプレイ自体にデジタイザー(筆圧などを検知する層)が搭載されていないため、後からSペンを購入しても使えません。
市販の静電容量式タッチペンを使えば「指の代わり」としての操作や簡単なメモ書きは可能ですが、筆圧検知やパームリジェクション(手を置いても反応しない機能)といった高度な機能は利用できません。
そのため、本格的なイラスト制作や、紙のノートのような書き心地を求める学習用途には不向きです。
そうした用途を想定している場合は、Sペン対応のGalaxy Tab S9 FEなどを検討する必要があります。
指紋認証は非搭載:顔認証の精度と暗所での使い勝手
生体認証は「顔認証」のみとなっており、指紋認証センサーは搭載されていません。
顔認証の精度自体は悪くなく、画面を見るだけですぐにロック解除されますが、カメラを使用する仕組み上、暗い場所では認識しづらくなることがあります。
また、マスクを着用している場合や、タブレットを机に置いたままロック解除したい場合など、指紋認証があれば便利だったと感じるシーンはあるでしょう。
セキュリティコードやパターンの入力が必要になる場面も想定しておく必要があります。
付属品に充電器(ACアダプタ)は無し:別途用意すべきアイテム
最近のスマートフォンのトレンドと同様に、Galaxy Tab A11+のパッケージには充電器(ACアダプタ)が同梱されていません。
付属品はUSB Type-Cケーブル(C to C)とSIMピン、クイックスタートガイドのみです。
本機のメリットである「最大25Wの急速充電」を活かすためには、25W以上の出力に対応したUSB PD(Power Delivery)対応の充電器を別途用意する必要があります。
手持ちの古い充電器では充電速度が遅くなる可能性があるため、購入時に合わせてチェックすることをおすすめします。
有線での映像出力(HDMI)には非対応な点に注意
搭載されているUSB Type-Cポートの規格はUSB 2.0であり、DisplayPort Alt Mode(映像出力機能)には対応していません。
そのため、USB-C to HDMIケーブルなどを使って、テレビや外部モニターに有線で画面を映し出すことはできません。
大画面で映像を楽しみたい場合は、Chromecastなどの無線ミラーリング機能(Smart View)を使用する必要があります。
DeX機能を使ってデスクトップPCのように使いたい場合も、外部モニターへの有線出力はできないため、あくまでタブレットの画面上での操作がメインとなります。
Galaxy Tab A11+の価格・発売日とお得に購入する方法
Wi-Fiモデルと5Gモデルの国内定価と発売日一覧
Galaxy Tab A11+の国内発売日は、Wi-Fiモデルが2025年11月28日、5Gモデルが2025年12月12日です。
通常価格は以下の通りです。
- Wi-Fiモデル(6GB/128GB): 39,600円(税込)
- 5Gモデル(6GB/128GB): 47,300円(税込)
5GモデルはSIMフリー仕様となっており、nanoSIMカードを挿入することでWi-Fi環境がない場所でも通信が可能です。
7年間の長期OSアップデート保証がもたらすコスパの高さ
このタブレットのコストパフォーマンスを語る上で外せないのが、驚異的なサポート期間です。
Galaxy Tab A11+は、セキュリティアップデートが最長7年間(2032年11月30日まで)、OSアップデートも最大7世代まで保証されるとアナウンスされています。
エントリーモデルでこれほど長期のサポートが約束されている製品は極めて稀です。
一度購入すれば、最新のOS機能とセキュリティ状態で長期間使い続けられるため、年単位で見た場合のコストパフォーマンスは圧倒的に高いと言えます。
キャンペーンやブラックフライデーを活用した最安値購入ガイド
発売記念キャンペーンやブラックフライデーセールを活用することで、さらにお得に購入可能です。
例えば、発売直後のキャンペーンでは、Wi-Fiモデルが37,620円、5Gモデルが42,570円まで割引される施策が行われています。
また、Amazonや楽天市場、家電量販店などのECサイトでもポイント還元を含めた実質価格での競争が行われています。
購入を検討する際は、Samsungオンラインショップのキャンペーン情報だけでなく、各ECサイトのセール情報も比較することで、最安値で手に入れることができるでしょう。
まとめ:Galaxy Tab A11+ レビュー解説の総括
- Galaxy Tab A11+は前モデルから処理性能が大幅に進化した高コスパタブレットである
- 動画視聴やブラウジング、マルチタスク作業が非常に快適に行える
- Antutuスコアは約68万点で、ミドルレンジに匹敵する性能を持つ
- メモリが6GBに増量され、複数のアプリを同時に動かしても安定している
- 最大25Wの急速充電に対応し、充電待ち時間が短縮された
- IP52の防滴防塵に対応し、キッチンやアウトドアでも安心して使える
- 7年間の長期アップデート保証があり、長く使い続けられる安心感がある
- Sペン非対応のため、イラスト制作などのクリエイティブ用途には不向きである
- 指紋認証がなく、顔認証のみである点はセキュリティ面での留意点となる
- 充電器が同梱されていないため、急速充電対応のアダプタを別途用意する必要がある
