Galaxy S23 FEの購入を検討する際、特に「ゲームがどれくらい快適に動作するのか」は重要なポイントです。
「Snapdragon 8 Gen 1」というハイエンドチップを搭載していますが、2世代前のモデルであるため、「原神」のような重い3Dゲームがスムーズに動くのか、また発熱やバッテリー持ちは悪くないか、具体的な使用感が気になる方も多いでしょう。
この記事では、Galaxy S23 FEのゲーム性能について、各種実機レビューやベンチマークテストの結果を基に、人気ゲームの動作感、発熱、バッテリー消費の実態を徹底的に解説します。
Galaxy S23 FEのゲーム性能は?結論:重いゲームは設定次第、軽いゲームは快適
心臓部「Snapdragon 8 Gen 1」搭載でハイエンド級の処理性能
Galaxy S23 FEは、SoC(チップセット)に「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載しています。
これは、Galaxy S22シリーズなど、2022年のハイエンドモデルに採用されていたチップです。
発売時点(2024年2月)では2世代前のチップとなりますが、その性能は現行のミドルレンジスマートフォン(Galaxy A55など)を遥かに凌駕します。
そのため、日常使いはもちろん、多くのゲームにおいて高い処理性能を発揮します。
Antutuベンチマークスコア(v10)は約120万点台
スマートフォンの総合的な性能を数値化する「Antutu Benchmark (V10)」のスコアでは、Galaxy S23 FEは約120万点から122万点台を記録しています。
この数値は、最新のハイエンドモデル(約150万点以上)には及ばないものの、ミドルレンジモデル(約60万~70万点台)とは大きな差があり、ハイエンド級の性能を持っていることを示しています。
ゲーム性能においても、この高いスコアが快適さの裏付けとなります。
どんなゲーマーにおすすめ?(ライト・ミドル・ヘビー)
Galaxy S23 FEのゲーム性能は、ライトユーザーからミドルユーザーに最も適しています。
モンストやポケモンGO、パズルゲームなどの負荷が軽いゲームは、全くストレスなく快適にプレイ可能です。
一方、原神のような高負荷な3Dゲームを最高画質・高フレームレートで常時安定させたい「ヘビーゲーマー」にとっては、設定の調整が必要となるため、やや物足りなさを感じる可能性があります。
Galaxy S23 FEで「原神」は快適にプレイできる?
動作検証:デフォルト画質「中」ならプレイ可能
結論から言うと、Galaxy S23 FEで「原神」をプレイすること自体は全く問題ありません。
ただし、快適さのレベルは画質設定に大きく左右されます。
デフォルトの画質設定は「中」、フレームレートは「30」に設定されており、この状態であれば比較的スムーズに遊ぶことができます。
最高画質+60fps設定時の平均フレームレート(FPS)は?
複数の実機レビューによれば、画質設定を「最高」かつフレームレートを「60fps」に設定して30分間プレイした場合、平均フレームレート(FPS)は約43.4FPSであったと報告されています。
60fpsを安定して維持することは難しく、特に戦闘シーンやマップの読み込み時にはフレームレートが落ち込み、カクつきを感じる場面があります。
原神を遊ぶなら画質設定の調整が必須
Galaxy S23 FEで原神をより快適に楽しみたい場合、画質設定の調整が必須です。
画質を「中」以下に落とすか、あるいはフレームレートの上限を「30」に固定することで、動作のカクつきを抑え、より安定したプレイが可能になります。
最高画質にこだわらなければ、十分に対応できる性能を持っています。
モンスト、ポケモンGO、PUBGなど他の人気ゲームの動作感
モンスターストライク(モンスト):めっちゃ快適
モンストのような2Dベースのゲームでは、Galaxy S23 FEの性能はオーバースペックとも言えるレベルです。
実機レビューでも「めっちゃ快適」と評価されており、動作が重くなったりカクついたりする場面は一切なく、非常にスムーズに楽しめます。
ポケモンGO:めっちゃ快適
ポケモンGOも同様に「めっちゃ快適」に動作します。
ポケモンの出現時、アイテムの回収、ジムバトルやオンライン対戦など、あらゆるシーンでストレスなくプレイできるでしょう。
GPSの感度も良好との評価です。
PUBGモバイル:グラフィック設定次第で快適に遊べる
PUBGモバイルも快適にプレイ可能なレベルです。
グラフィック設定は「スムーズ」でフレームレート設定「極限」まで選択でき、高画質な「ウルトラHDR」も選べます。
チーム戦などの負荷がかかる場面でも、重さやカクつきを感じることなく遊べたという報告があり、FPS/TPSゲームにも十分対応できます。
ゲーム中の発熱はひどい?Snapdragon 8 Gen 1の懸念点
レビュー結果:思ったより発熱は制御されているとの評価
Snapdragon 8 Gen 1は「発熱しやすい」という懸念がありましたが、Galaxy S23 FEではこの点が比較的うまく制御されているとの評価が多く見られます。
これは、大型のベイパーチャンバー(冷却機構)を搭載している恩恵と考えられます。
ネット検索やSNS、動画視聴といった日常的な使い方で、異常な発熱を感じることは少ないようです。
原神を30分プレイした時の本体温度は?
高負荷な「原神」を最高画質・60fps設定で30分間連続プレイした後の本体温度は、実測レビューで約43度から45.2度に達したと報告されています。
確かに熱は持ちますが、同チップを搭載した他の機種と比較すると、発熱制御は優秀な部類に入ると評価されています。
長時間プレイ時のパフォーマンス低下(サーマルスロットリング)の可能性
ただし、高負荷なゲームを長時間プレイし続けると、発熱によって性能が自動的に制限される「サーマルスロットリング」が発生する傾向があります。
原神のレビューでも、本体温度が43度付近に達するとフレームレートの低下が顕著になったとされており、長時間の安定性を求める場合は冷却対策(スマホクーラーの使用など)も視野に入れると良いでしょう。
Galaxy S23 FEのバッテリー持ちは悪い?ゲーム時の消費量を検証
結論:ゲームをするとバッテリー消費は早い(悪いと感じる可能性あり)
Galaxy S23 FEのバッテリー持ちに関しては、「普通」または「やや物足りない」という評価が一般的です。
4,500mAhのバッテリーを搭載していますが、Snapdragon 8 Gen 1の電力効率があまり高くないためか、特にゲームプレイ時のバッテリー消費は早い傾向にあります。
あるレビューでは、16時間の日常使用(ネット、SNS、動画、ゲームなど)後のバッテリー残量は30%でした。
ライトユーザーであれば1日持つ水準ですが、ゲームを長時間プレイするヘビーユーザーには不安が残るかもしれません。
原神(最高画質)を30分プレイした時のバッテリー減少量
バッテリー消費の激しさを示す例として、原神(最高画質+60fps)を30分間プレイしたところ、バッテリーが約17%減少したという実測レビューがあります。
単純計算で約3時間弱でバッテリーが尽きる可能性があり、これは消費がかなり早い部類に入ります。
ゲームをメインで長時間遊ぶ場合は、モバイルバッテリーの携帯が推奨されます。
YouTube視聴時とのバッテリー消費比較
一方、YouTubeの動画視聴(Wi-Fi環境)では、1時間あたり約4%~10%程度のバッテリー減少というレビュー結果があります。
動画視聴などの中程度の負荷と比較しても、原神のような高負荷3Dゲームをプレイする際のバッテリー消費が突出して激しいことがわかります。
口コミ:購入直後は悪いが最適化で改善する?
海外のコミュニティ(Redditなど)では、「購入後1~2週間はバッテリー持ちが悪いが、スマートフォンのAIがユーザーの使用パターンを学習し、最適化が進むとバッテリー持ちが改善した」という口コミも複数見られます。
購入直後のバッテリー性能だけで「悪い」と判断するのは早い可能性もあります。
Galaxy S23 FEのゲーム性能を他機種と比較
【上位モデル】Galaxy S23との違い:Snapdragon 8 Gen 2搭載機との性能差
上位モデルであるGalaxy S23は、より新しく高性能な「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載しています。
Gen 2はGen 1と比較して、純粋な処理性能向上はもちろん、特に「電力効率」と「発熱抑制」が劇的に改善されています。
そのため、ゲームの安定性(フレームレート維持)やバッテリー持ちにおいては、Galaxy S23の方が明確に優れています。
【下位モデル】Galaxy A55などAシリーズとの性能差は大きい?
Galaxy A55 5GのようなミドルレンジのAシリーズと比較した場合、ゲーム性能はGalaxy S23 FEが圧倒的に上です。
Aシリーズに搭載されるExynos 1480などのミドルレンジSoCと、S23 FEのSnapdragon 8 Gen 1とでは、Antutuベンチマークスコアで約2倍近い差があります。
少しでもゲーム性能を重視するのであれば、AシリーズよりもS23 FEを選ぶべきです。
【競合】Pixel 7aやXiaomi 13Tと比べてゲーム性能はどっちが上?
同価格帯の競合機種と比較した場合、Galaxy S23 FEは高いゲーム性能を持っています。
Google Pixel 7a(Tensor G2)と比較すると、Snapdragon 8 Gen 1の方が一般的にピーク時のゲーム性能は高いとされています。
Xiaomi 13T(Dimensity 8200-Ultra)とは同等クラスの性能ですが、ゲームタイトルごとの最適化によってS23 FEが有利になる場面もあります。
ゲームを快適にするGalaxy S23 FEのスペック(ディスプレイ・スピーカー)
6.4インチ大画面・最大120Hz対応ディスプレイのメリット
Galaxy S23 FEは、6.4インチの大画面有機ELディスプレイ(Dynamic AMOLED 2X)を搭載しています。
大画面はゲームの迫力や視認性を高めるだけでなく、リフレッシュレートが最大120Hzに対応している点が大きなメリットです。
120fpsに対応したゲーム(PUBG Mobileなど)では、非常に滑らかで「ぬるぬる」とした映像体験が可能です。
ステレオスピーカーの音質はゲーム向きか?
本機はステレオスピーカーを搭載しており、ゲームの臨場感を高めてくれます。
実機レビューでの音質評価も「良い」とされており、クリアで音の広がりを感じられるサウンドが特徴です。
Dolby Atmos(ドルビーアトモス)にも対応しているため、動画鑑賞やゲーム用の内蔵スピーカーとして十分な品質を備えています。
Galaxy S23 FEはどこで買える?(ドコモ・au)
取り扱いはauとUQモバイル(ドコモでは発売なし)
Galaxy S23 FEの日本国内モデル(SCG24)は、2024年2月9日に発売されました。
国内の携帯キャリアでの正規取り扱いは、auとUQモバイルのみとなっています。
そのため、ドコモやソフトバンクでは新品での販売は行われていません。
新品および中古(白ロム)の価格相場
auにおける新品の販売価格(割引適用前)は88,000円(税込)です。
各種割引プログラムの適用で、実質負担額は変動します。
また、中古品(白ロム)市場では、https://www.google.com/search?q=%E4%BE%A1%E6%A0%BC.comなどの情報によると、5万円台後半から6万円台で取引されているケースが多く見られます(2024年11月時点)。
Galaxy S23 FEはいつまで使える?サポート期間と将来性
OSアップデート・セキュリティアップデートの保証期間
Galaxy S23 FEは、サムスンの充実したアップデート保証の対象機種です。
最大4世代のOSアップデート(発売時がAndroid 14のため、Android 18まで)と、最大5年間(2029年頃まで)のセキュリティアップデートが提供される見込みです。
ソフトウェア面では非常に長く安心して使用できます。
Snapdragon 8 Gen 1で今後数年間ゲームを遊べるか?
Snapdragon 8 Gen 1は2世代前のチップですが、性能の絶対値は依然として高い水準にあります。
今後数年間で登場する多くの新作ゲームも、設定を調整すれば問題なくプレイできる性能を維持できるでしょう。
将来的に登場する超高負荷なゲームで最高画質設定を望むのは厳しくなりますが、ミドルレンジスマホより長くゲームを楽しめる可能性が高いです。
まとめ:Galaxy S23 FEのゲーム性能と評価
- Galaxy S23 FEは2世代前のハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載
- Antutu (v10) スコアは約120万点台で、ミドルレンジを大きく超える性能を持つ
- 軽いゲーム(モンスト・ポケモンGO)は「めっちゃ快適」に動作する
- 重いゲーム「原神」は最高画質60fpsの維持が難しく、設定調整(画質「中」など)が必須
- Snapdragon 8 Gen 1搭載機としては発熱が比較的抑えられているとの評価
- 高負荷ゲーム(原神)を30分プレイすると本体は約43~45度まで発熱する
- バッテリー持ちは「普通」評価だが、ゲーム時の消費は早く「悪い」と感じる可能性あり
- 原神を30分プレイするとバッテリーが約17%減少するという実測データがある
- 上位モデルS23(Gen 2)と比べると、安定性や電力効率で劣る
- 下位モデルA55などAシリーズと比べると、ゲーム性能は圧倒的に高い
