FYNE AUDIO F5S レビュー解説|元タンノイ技術者が生んだ同軸スピーカーの実力

「10万円台で本格的な同軸スピーカーが欲しい」

「小部屋でも広がりのある音場を楽しみたい」

「設置場所を選ばないコンパクトなスピーカーを探している」——そんな悩みを抱えていませんか?

本記事では、スコットランドの新進メーカーFyne Audioが2025年12月に発売した「F5S」について、独自技術の詳細からスペック、実際のユーザー評価まで徹底解説します。

元タンノイのエンジニアが開発した同軸IsoFlareドライバーの実力、競合製品との違い、購入前に知っておくべき注意点まで、この記事を読めばF5Sがあなたに合うスピーカーかどうか判断できます。

目次

FYNE AUDIO F5Sの特徴・概要

元タンノイ技術者が設立したFyne Audioとは

Fyne Audio(ファイン・オーディオ)は、2017年にスコットランドで設立された比較的新しいスピーカーメーカーです。

しかし、その技術力は決して新興ブランドのものではありません。

創業者のDr.ポール・ミルズをはじめとする中核メンバーは、老舗スピーカーメーカー「タンノイ」で長年にわたり同軸ドライバーの開発に携わってきた熟練エンジニアたちです。

同軸スピーカーとは、ウーファーの中心にツイーターを配置した構造のスピーカーを指します。

高音と低音が同一点から発せられるため、位相特性に優れ、どこで聴いても自然な音像定位が得られるのが最大の特徴です。

タンノイはこの同軸技術で世界的に知られており、Fyne Audioはその技術的DNAを直接受け継いでいます。

設立からわずか8年で、Fyne Audioはエントリーモデルからハイエンドまで幅広いラインナップを展開するまでに成長しました。

スコットランドのグラスゴー近郊ベルズヒルに本拠を置き、上位モデルは現地で手作業による生産を行っています。

F500Sシリーズ最小モデルとしての位置づけ

F5Sは、Fyne Audioの中核シリーズである「F500Sシリーズ」の最新かつ最小モデルとして2025年11月に発表されました。

F500Sシリーズは、2017年のデビュー作「F500」から約8年の進化を経て誕生した新世代モデル群で、ドライバーの刷新や筐体設計の改良が施されています。

シリーズ構成を見ると、ブックシェルフ型のF500S(6インチ)、フロアスタンド型のF501S・F502S、そしてLCRスピーカーのF500S LCRがラインナップされています。

F5Sはその中で唯一の5インチモデルであり、最もコンパクトな選択肢となっています。

価格設定も注目すべきポイントです。

F5Sはペア132,000円(税込)で、上位モデルF500Sの195,800円と比較すると約6万円もリーズナブルです。

それでいて、シリーズ共通の独自技術はすべて搭載されており、Fyne Audioの音作りを手軽に体験できるエントリーポイントとして位置づけられています。

3つの独自技術(IsoFlare・BassTrax・FyneFlute)

F5Sには、Fyne Audioが誇る3つの独自技術がすべて投入されています。

1つ目の「IsoFlare(アイソフレアー)」は、同軸ドライバーの核心となる技術です。

一般的な同軸スピーカーでは、高域の指向性が狭くなりがちという課題があります。

IsoFlareでは、コンプレッション・ツイーターのホーン開口曲面とウーファー・コーンの曲面を複合解析し、高域エネルギーが広角に拡散する最適なカーブを導き出しています。

これにより、リスニングポイントを外れても音質の劣化が少なく、部屋のどこにいても自然なサウンドを楽しめます。

2つ目の「BassTrax(ベース・トラックス)」は、低音再生に革新をもたらす特許技術です。

キャビネット底面に下向きのバスレフポートを設け、その直下にTractrixプロファイルと呼ばれる亜円錐状のディフューザーを配置しています。

これによりポートから放出された低音エネルギーが水平360度に拡散し、壁際に設置しても低音がこもりにくくなっています。

設置場所の自由度が大幅に高まる、実用性の高い技術です。

3つ目の「FyneFlute(ファインフルート)」は、ウーファーのエッジ部分に施された特殊な溝加工です。

エッジに起因する固有共振を効果的に抑制し、不要な音の色づけを排除します。

これにより、クリアで精緻なトランジェント(過渡応答)が実現されています。

FYNE AUDIO F5Sのスペック・仕様

基本スペックと対応アンプ出力

F5Sの基本スペックは、コンパクトなブックシェルフスピーカーとして非常にバランスの取れた数値を示しています。

周波数特性は55Hz〜38kHzで、5インチユニットとしては十分な低域再生能力を持っています。

55Hzという下限は、一般的なポップスやジャズ、クラシックの大半をカバーできる範囲です。

高域は38kHzまで伸びており、ハイレゾ音源の再生にも対応しています。

感度は87dB(2.83V/1m)で、インピーダンスは8Ωの公称値です。

この組み合わせは、アンプへの負担が軽く、幅広いアンプと組み合わせやすいことを意味します。

推奨アンプ出力は30W〜90Wとされており、エントリークラスのプリメインアンプから中級機まで対応可能です。

真空管アンプのような低出力機でも十分に駆動できる点は、システム構築の選択肢を広げてくれます。

許容入力は45W(RMS)で、一般的な家庭環境での使用には十分な余裕があります。

ただし、大音量での使用を前提とする場合は、上位モデルを検討した方が良いでしょう。

ドライバー構成とキャビネット設計

F5Sのドライバー構成は、125mm(5インチ)のIsoFlareポイントソースドライバーを核としています。

これは同軸構造のユニットで、中央に19mmのマグネシウムドーム・コンプレッション・ツイーター、その周囲に125mmのマルチファイバーペーパーコーン・ウーファーを配置しています。

ツイーターに採用されたマグネシウムは、軽量かつ高剛性という特性を持つ素材です。

高域の固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に追いやることで、滑らかに伸びきった高域特性を実現しています。

また、ネオジウムマグネットを採用することで、コンパクトながら強力な磁気回路を構成しています。

ウーファーのマルチファイバーペーパーコーンは、自然な音色と適度な内部損失を両立する伝統的な素材です。

エッジ部分にはFyneFlute加工が施され、シャーシフレームには高剛性アルミニウムダイキャストを採用。

不要な振動を徹底的に排除する設計となっています。

クロスオーバー周波数は1.8kHzに設定されており、2次ローパス・1次ハイパスのネットワーク構成です。

この周波数設定は、ボーカル帯域の上限付近を避けることで、中域の自然なつながりを確保しています。

キャビネットは高剛性MDFで構成され、内部にはドライバーのマグネット後部を支えるクロスブレースを内蔵しています。

この堅牢な構造により箱鳴りを抑え、クリーンで重厚な響きを実現しています。

底面にはBassTraxのディフューザーが分厚い台座と一体化して取り付けられており、従来モデルよりも安定性が向上しています。

外装フィニッシュとサイズ感

F5Sの外形寸法は、高さ285mm×幅174mm×奥行249mm(グリル・端子・台座含む)です。

一般的なブックシェルフスピーカーの中でもコンパクトな部類に入り、デスクトップやサイドボードの上など、限られたスペースにも設置しやすいサイズ感です。

重量は1本あたり4.5kgで、見た目の小ささに反してずっしりとした重みがあります。

これは高剛性キャビネットと金属製シャーシの採用によるもので、不要な振動を抑制するためには必要な質量といえます。

外装フィニッシュは3種類が用意されています。

「ブラックオーク」は突板仕上げの落ち着いた黒木目で、モダンなインテリアに馴染みます。

「ナチュラル・ウォールナット」も突板仕上げで、温かみのある木目が北欧調の部屋にマッチします。

「ピアノグロス・ブラック」はペイント仕上げの光沢ブラックで、高級感を重視する方に適しています。

いずれのカラーも同一価格で提供されているため、純粋に好みで選ぶことができます。

グリルはマグネット着脱式を採用しており、取り外しも簡単です。

IsoFlareドライバーの独特な外観を楽しみたい方はグリルなしで、よりすっきりとした見た目を好む方はグリル装着で使用できます。

FYNE AUDIO F5Sのおすすめポイント

同軸ドライバーによる広大な音場と正確な定位

F5S最大の魅力は、IsoFlare同軸ドライバーがもたらす音場表現の豊かさです。

高音と低音が同一点から発せられるポイントソース設計により、スピーカーの存在を意識させない自然な音場が広がります。

一般的な2ウェイスピーカーでは、ツイーターとウーファーが物理的に離れた位置にあるため、聴取位置によって音のバランスが変化しがちです。

しかしF5Sでは、どの角度から聴いても音像がブレることなく、演奏者の位置が明確に定まります。

オーケストラを聴けば各楽器のポジションが手に取るように分かり、ジャズトリオを聴けばピアノ・ベース・ドラムスの配置が立体的に浮かび上がります。

さらに、IsoFlareの広角指向特性により、厳密なリスニングポジションに縛られることなく音楽を楽しめます。

リビングで家族と一緒に聴く場合や、作業をしながらBGMとして流す場合でも、音質の劣化を最小限に抑えられます。

これは「スイートスポットが広い」と表現される特性で、実生活での使いやすさに直結するメリットです。

小型ながら豊かな低音を実現するBassTrax技術

5インチという小口径ながら、F5Sは予想を超える低音再生能力を持っています。

その秘密がBassTrax技術です。

従来のバスレフスピーカーでは、ポートの向きによって低音エネルギーが特定方向に集中し、壁際に設置すると低音が膨らみすぎる傾向がありました。

BassTraxは下向きポートと360度ディフューザーの組み合わせにより、低音を全方位に均一に拡散させます。

これにより、後面や側面の壁との距離を十分に確保できない環境でも、低音のバランスを保ちやすくなっています。

実際の音質面では、55Hzから再生可能な低域は、エレクトリックベースの基音やグランドピアノの左手低音域をしっかりと支えます。

量感だけでなく、低音の輪郭が明瞭で、ベースラインを追いかけやすい質の高い低音です。

深く沈み込むような超低域こそ得意ではありませんが、音楽の土台として必要十分な低音再生能力を備えています。

プレゼンスコントロールによる音質調整機能

F5Sには、背面にプレゼンスコントロールと呼ばれる音質調整機能が搭載されています。

これは2.5kHz〜5.0kHz帯域のレベルを3段階(標準/+3dB/-3dB)で切り替えられる機能で、この価格帯のスピーカーでは珍しい装備です。

この帯域はボーカルの存在感やアコースティック楽器の倍音成分に関わる重要な周波数域です。

+3dBに設定するとボーカルが前に出てきて、声の明瞭度が向上します。

逆に-3dBに設定すると、高域の張り出しが抑えられ、長時間聴いても疲れにくい音調になります。

部屋の音響特性やアンプの特性、さらには聴く音楽のジャンルに合わせて微調整できるこの機能は、システム全体のチューニングの自由度を高めてくれます。

たとえば、吸音材の少ないライブな部屋では-3dB設定で高域の反射を抑え、デッドな部屋では+3dB設定で明瞭度を確保するといった使い方ができます。

また、背面端子はバイワイヤリングに対応しており、ケーブルにこだわりたいオーディオファンのニーズにも応えています。

FYNE AUDIO F5Sの注意点・デメリット

超低域再生と大音量リスニングの限界

F5Sは万能なスピーカーではなく、いくつかの明確な限界があります。

まず、超低域の再生能力については期待しすぎないことが重要です。

周波数特性の下限は55Hz(-6dB)であり、これは5インチユニットとしては標準的な数値です。

しかし、重低音を重視するEDMや映画のサウンドトラック、オルガン曲などでは、40Hz以下の帯域が不足していると感じる場面があるかもしれません。

そうした用途では、サブウーファーの追加を検討するか、より大口径のモデル(F500SやF501S)を選択する方が満足度は高いでしょう。

また、許容入力45Wという数値は、大音量でのリスニングには向いていないことを示しています。

6畳〜10畳程度の部屋で、近〜中距離で聴く分には十分なパワーですが、広いリビングを大音量で満たしたい場合や、パーティー用途などには力不足です。

F5Sは「静かに音楽と向き合う」スタイルに最適化されたスピーカーと捉えるべきでしょう。

設置環境とエージングによる音質変化

F5Sの実力を引き出すには、適切な設置環境が必要です。

BassTrax技術により壁際設置にも比較的対応しやすいとはいえ、メーカー推奨では後面から50cm以上、側面から1m以上の距離を確保することが望ましいとされています。

特に重要なのがスピーカースタンドの選択です。

F5Sはデスクトップ使用も想定されていますが、本来の音場表現を楽しむには、耳の高さにツイーターを合わせた専用スタンドへの設置が理想的です。

また、BassTraxのディフューザーが底面にあるため、スタンドの天板形状によっては低音の拡散に影響が出る可能性があります。

天板がスピーカー底面より小さいスタンドを選ぶと良いでしょう。

エージング(慣らし運転)についても考慮が必要です。

新品状態では音が硬く、高域にキツさを感じるという報告があります。

50〜100時間程度の使用で音がほぐれてくるとされており、購入直後の印象で判断しないことが大切です。

ジャンパープレート交換の検討が必要

F5Sに限らず、Fyne Audioのスピーカー全般に共通する注意点として、付属のジャンパープレートの品質が挙げられます。

バイワイヤリング端子を持つスピーカーでは、シングルワイヤリング時に高域端子と低域端子をつなぐジャンパーが必要ですが、付属品は必要最低限の品質であることが多いです。

ユーザーの間では、付属ジャンパープレートを市販のジャンパーケーブルに交換することで、音質が改善されたという報告が多く見られます。

特に高域のキツさが軽減され、より自然な音調になるとされています。

数千円程度の投資で効果が得られるため、購入時に一緒に検討しておくと良いでしょう。

あるいは、高品質なスピーカーケーブルでバイワイヤリング接続を行うのも一つの解決策です。

バイワイヤリング対応のケーブルを用意する必要がありますが、ジャンパーを介さない分、より純度の高い信号伝送が期待できます。

FYNE AUDIO F5Sの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

F5Sを実際に使用しているユーザーからは、多くの肯定的な評価が寄せられています。

最も多く挙げられるのが「サイズからは想像できない音の広がり」という点です。

コンパクトな筐体にもかかわらず、スピーカーの存在を感じさせない広大な音場が展開されることに驚くユーザーが多いようです。

「スピーカーが消えて音楽だけが部屋に漂う」という表現も見られ、IsoFlare同軸ドライバーの効果が高く評価されています。

低音再生についても「小型なのにベースラインがしっかり聴こえる」「ピアノの左手が痩せない」といった声が多く、BassTrax技術の恩恵を実感しているユーザーが目立ちます。

特に6畳程度の小部屋での使用では「過不足ない低音」と評価されており、サイズと性能のバランスに満足している様子がうかがえます。

仕上げの品質も好評です。

「10万円台とは思えない質感」「突板の木目が美しい」といった評価があり、所有する喜びを感じられるプロダクトとして認識されています。

プレゼンスコントロールやバイワイヤリング端子など、この価格帯では省略されがちな機能が搭載されている点も、コストパフォーマンスの高さとして評価されています。

アンプとの相性の良さも特筆されており、「真空管アンプでも十分に鳴る」「プリメインアンプのエントリー機でも実力を発揮する」という報告があります。

8Ω・87dBというスペックが、システム構築の自由度を高めていることがうかがえます。

購入前に確認すべき注意点

一方で、購入前に知っておくべき注意点も報告されています。

高域の特性については意見が分かれる傾向があります。

「明瞭で抜けが良い」と評価するユーザーがいる一方で、「やや明るすぎる」「ソースによってはキツく感じる」という声もあります。

マグネシウムドームツイーターの特性として高域が伸びやかである反面、録音やアンプとの組み合わせによっては刺激的に感じる可能性があります。

プレゼンスコントロールを-3dB設定にすることで改善できる場合もありますが、根本的にウォームな音調を好む方は事前に試聴することをおすすめします。

エージングの必要性についても複数の報告があります。

「箱から出してすぐは硬い音」「100時間くらい鳴らしてようやく本領発揮」といった声があり、購入直後の印象だけで評価を決めないことが重要です。

同シリーズの上位モデルF500Sとの比較では、「低音の量感と余裕はF500Sが上」「大きな部屋ではF500Sの方が適している」という意見が見られます。

設置スペースや部屋の広さに応じて、適切なモデルを選択することが大切です。

競合製品との比較評価

同価格帯の競合製品と比較した評価も参考になります。

KEF Q350との比較では、「定位の良さはF5Sが上」「Q350はより落ち着いた音調」という傾向が報告されています。

同じ同軸ドライバーを採用する両者ですが、F5Sの方がより積極的で前に出てくる音、Q350の方が控えめで聴き疲れしにくい音と評されることが多いようです。

DALI製品との比較では、「B&WとDALIの中間的な音」という評価が見られます。

DALIのような温かみのある音調とは異なり、F5Sはよりニュートラルで解像度を重視した傾向があるとされています。

Wharfedale製品との比較では、「F5Sの方が正確でタイト」「Wharfedaleの方が厚みがあり音楽的」という評価があります。

分析的に音楽を聴きたい方にはF5S、リラックスして音楽に浸りたい方にはWharfedaleが向いているという傾向が見て取れます。

総じて、F5Sは「同軸ならではの定位の良さ」と「価格以上の質感」で独自のポジションを確立していると言えます。

まとめ:FYNE AUDIO F5Sはこんな人におすすめ

F5Sが最適なユーザー像

F5Sは、以下のようなユーザーに最適なスピーカーです。

まず、「音場表現を重視する方」にとってF5Sは理想的な選択肢です。

IsoFlare同軸ドライバーが生み出す広大な音場と正確な定位は、オーケストラやジャズ、室内楽などアコースティック音楽を愛好する方に特に響くでしょう。

「コンパクトなシステムを組みたい方」にもおすすめです。

6畳〜10畳程度の部屋で、デスクトップや小型スタンドに設置して使用するスタイルに最適化されています。

マンションやワンルームなど、大型スピーカーを置けない環境でも本格的なオーディオを楽しめます。

「設置の自由度を求める方」にもBassTrax技術がメリットをもたらします。

壁際設置でも低音バランスを保ちやすく、インテリアとの兼ね合いで設置場所に制約がある方でも使いやすいスピーカーです。

購入前のチェックポイント

購入を検討する際は、以下の点を確認することをおすすめします。

試聴機会がある販売店では、必ず実際の音を確認してください。

特に高域の明るさが自分の好みに合うかどうかは、実際に聴いてみないと分かりません。

可能であれば、普段聴いている音源を持参して試聴するとより正確な判断ができます。

設置環境についても事前に検討しておきましょう。

適切なスピーカースタンドの用意、後面・側面からの距離の確保、そしてジャンパーケーブルの交換を視野に入れた予算計画が望ましいです。

また、上位モデルF500Sとの比較検討も有益です。

約6万円の価格差で6インチユニットが手に入るため、部屋の広さや低音の好みによってはF500Sの方が満足度が高い場合もあります。

総合評価と購入判断のアドバイス

F5Sの総合評価

  • 元タンノイ技術者が開発した本格的な同軸スピーカーを10万円台で入手できる
  • IsoFlare同軸ドライバーによる広大な音場と正確な定位が最大の魅力
  • BassTrax技術により、5インチながら豊かな低音再生と設置の自由度を両立
  • プレゼンスコントロールやバイワイヤリング端子など、上位機種並みの機能を搭載
  • 仕上げの質感が価格以上で、所有満足度が高い
  • 8Ω・87dBのスペックにより、幅広いアンプと組み合わせやすい
  • 超低域や大音量再生には限界があり、用途を見極めて選択する必要がある
  • 高域がやや明るめのため、ウォームな音調を好む方は事前試聴が推奨される
  • エージングに時間がかかるため、購入直後の印象で判断しないことが重要
  • ジャンパープレートの交換で音質改善が期待できるため、追加投資を視野に入れると良い

F5Sは、「同軸スピーカーの魅力を手頃な価格で体験したい」「小部屋で本格的なオーディオを楽しみたい」という方にとって、非常に魅力的な選択肢です。

元タンノイのエンジニアが培った技術と、新興メーカーならではのコストパフォーマンスの高さが融合した、注目すべきスピーカーと言えるでしょう。

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