PCスピーカーやテレビの音に、物足りなさを感じていませんか。
映画の爆発音や音楽のベースラインにもっと迫力が欲しいけれど、大きなサブウーファーを置くスペースがない、と悩んでいる方も多いかもしれません。
Edifier T5sは、そんな悩みに応える「薄型設計」と「本格的な重低音」を両立させたサブウーファーです。
この記事では、VGP2025金賞を受賞したEdifier T5sの実際の音質、特徴、注意点から、初心者でも迷わない接続・設定方法、そしてお得な価格情報まで、購入を検討するために必要な情報を網羅的にレビュー解説します。
Edifier T5sレビュー:VGP金賞の実力は?「薄型」サブウーファーを徹底解説
まず結論:Edifier T5sは「2万円以下で映画・ゲームのQOLが爆上がりする」最高の選択肢
Edifier T5sをレビューして至った結論は、これが約2万円という価格帯において、映画やゲーム体験の質(QOL)を劇的に向上させる最高の選択肢であるということです。
70Wの十分なパワーと8インチの大口径ウーファーが、これまで聞こえなかった迫力の重低音を鳴らします。
特に設置スペースの問題を解決する「薄型設計」は、他の製品にはない大きな魅力です。
VGP2025金賞受賞が示す「圧倒的なコストパフォーマンス」
Edifier T5sは、国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2025」で金賞を受賞しています。
これは、音質の専門家や販売店が、その性能と品質を客観的に高く評価した証拠です。
約2万円という価格で、DSP(デジタル信号処理)による高音質化や、パワフルな8インチウーファーを搭載した点が、圧倒的なコストパフォーマンスとして認められています。
旧モデルT5との違いは?「薄型・縦置き」に進化したメリット
従来モデルの「Edifier T5」は、一般的なサブウーファーに多い正方形(キューブ型)のデザインでした。
それに対し、このT5sは幅わずか17cmという「薄型・縦置き」デザインに大きく進化しています。
最大のメリットは、その設置性の高さです。
デスクの足元やPC本体の隙間、テレビボードの横など、従来のモデルでは置けなかった狭いスペースにもスマートに設置できます。
開封レビュー:付属品(同梱ケーブル)は十分か?
Edifier T5sには、接続に必要なケーブル類が標準で同梱されています。
具体的には、「電源ケーブル」「RCA – RCA オーディオケーブル(赤・白)」「3.5mm AUX – RCA オーディオケーブル」の3点です。
これにより、PCのヘッドホン端子や、多くのアクティブスピーカー、アンプ類と追加購入なしで接続が可能です。
初めてサブウーファーを導入する方にとっても、ケーブル選びに迷う必要がないのは嬉しいポイントです。
Edifier T5sの音質を徹底レビュー【評判・口コミまとめ】
映画の迫力は?「部屋が揺れる」ほどの重低音を体感
Edifier T5sの真価が最も発揮されるのが映画鑑賞です。
8インチウーファーと70W RMSの出力は、アクションシーンの爆発音や戦闘機の轟音を「部屋が揺れる」と感じるほどの迫力で再生します。
これは単に音が大きいだけでなく、35Hzまでの深い低周波数をしっかりと再現できるためです。
映画館のような臨場感を自宅で手軽に味わえるようになります。
音楽鑑賞での音質は?ベースラインはクリアに聴こえるか
音楽鑑賞においても、Edifier T5sは音の土台をしっかりと支えます。
特にジャズのウッドベースのラインが明瞭になったり、ロックやEDMのキックドラムのアタック感が強まったりと、音楽の深みと躍動感が格段に増します。
筐体には18mm厚の高密度MDF材が使われており、不要な共振を抑制。
その結果、低音がぼやけることなく、輪郭のはっきりしたクリアなベースサウンドを楽しめます。
DSP搭載でメインスピーカーと自然に繋がる?
Edifier T5sは、この価格帯では珍しくDSP(デジタル信号処理)を搭載しています。
DSPの役割は、ローパスフィルター(特定の周波数より低い音だけを通す機能)などをデジタル制御し、音を正確に処理することです。
これにより、安価なサブウーファーにありがちな「低音だけが別の場所から鳴っている」という違和感を大幅に低減。
メインスピーカーの音とT5sの重低音がシームレスに繋がり、非常に自然な音場を実現しています。
実際の口コミ・評判:「満足」の声と「イマイチ」な声
実際の使用者からは、多くの肯定的な評判が寄せられています。
「2万円以下とは思えない音の迫力」「映画の満足度が爆上がりした」「薄型でデスク下にぴったり収まった」といった、コストパフォーマンスと設置性を称賛する声が多数です。
一方で、「薄型とはいえ高さと奥行きがあり、思ったより大きかった」「設定が難しく、ちょうど良いバランスを見つけるのに苦労した」「付属のRCAケーブルが少し安っぽく感じた」といった注意すべき点も挙げられています。
Edifier T5sのメリット(おすすめな点)
最大の魅力:2万円以下で買える価格と性能のバランス
Edifier T5sの最大のメリットは、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
Amazonなどで約2万円(セール時)という価格ながら、70W RMS出力、8インチウーファー、35Hzまでの低周波数再生、さらにはDSP搭載と、価格以上のスペックを備えています。
オーディオ環境を確実にステップアップさせてくれる、投資対効果の非常に高い製品です。
【スリム設計】幅17cmでデスク下や壁際に置きやすい設置性
幅わずか17cmのスリムな筐体は、他のサブウーファーにはない大きな強みです。
従来の正方形モデルでは設置を諦めていたような、デスクの脇、PCケースと壁の間、テレビボードの横といった限られたスペースに、すっきりと収めることができます。
自動スタンバイ機能が便利すぎ?電源オンオフ不要の快適さ
Edifier T5sは、15分間音声信号の入力がないと自動的にスタンバイモード(消費電力0.5W未満)に移行する機能を搭載しています。
そして、再び音声信号が入力されると自動で復帰します。
これにより、特にデスク下など手の届きにくい場所に設置した場合でも、わざわざ電源をオン・オフする手間が一切かかりません。
この機能は日常的な使い勝手を大きく向上させます。
Edifier製(MR4, G2000)以外とも接続できる汎用性の高さ
Edifier T5sは、同社の人気スピーカーであるMR4やG2000、M60などとの組み合わせはもちろん、他社製のスピーカーやAVアンプとも柔軟に接続できます。
RCA入力(Signal In)とRCA出力(Signal Out)を備えているため、様々なオーディオシステムに組み込むことが可能です。
Edifier T5sの注意点・デメリット
「薄型」だがサイズは大きい?設置スペースの確認方法
「薄型」という言葉に注目しがちですが、高さと奥行きはそれぞれ約40cmあります。
実際の寸法(約 奥行39.9cm x 幅17cm x 高さ40cm)は、薄い「板」のような形状をしています。
購入前には、この幅・高さ・奥行きが収まるスペースが本当にあるか、メジャーなどで正確に確認することが不可欠です。
アパート・マンションでは要注意?近隣への騒音・振動対策
Edifier T5sが生み出すパワフルな重低音は、壁や床を伝わって隣室や階下に響きやすい特性があります。
特にアパートやマンションなどの集合住宅で使用する場合は、近隣への騒音・振動に細心の注意が必要です。
ボリュームを上げすぎないことはもちろん、夜間の使用を控える、床に直接置かずにインシュレーターや防振マットを敷く、といった対策を講じることを推奨します。
サブウーファー初心者が陥る「設定の難しさ」とは
初めてサブウーファーを導入する方にとって、設定が少し難しく感じられる場合があります。
特にT5sはDSPの性能により音が自然に繋がるため、正しく接続できているのに「音が出ているか分かりにくい」と感じることがあります。
背面の「VOLUME(音量)」と「LPF(ローパスフィルター)」の2つのつまみを調整し、メインスピーカーとの音量バランスや、低音を再生し始める周波数帯を適切に設定する作業が必須です。
Edifier T5sの接続方法と設定のコツを解説
接続パターン1:アンプに「サブウーファー出力(SUB OUT)」がある場合
AVアンプや一部のプリメインアンプ(例:Marantz PM6007など)に「SUB OUT」や「LFE」と記載されたサブウーファー専用の出力端子がある場合、接続は最もシンプルです。
付属のRCAケーブル(赤白どちらか1本)を使い、アンプの「SUB OUT」端子と、T5sの「Signal In L/LFE」端子を接続するだけです。
接続パターン2:「サブウーファー出力」がない場合(パススルー接続)
PCや、Edifier MR4のようなアクティブスピーカーの多くは、サブウーファー専用出力を持っていません。
その場合は、T5sのパススルー機能を使います。
まず、PCなどの音源から出たケーブル(3.5mm-RCAなど)をT5sの「Signal In(赤・白)」に接続します。
次に、付属の「RCA – RCAケーブル」を使い、T5sの「Signal Out(赤・白)」から、メインスピーカーの入力端子へ接続します。
RCAケーブルは1本だけでいい?(LFE接続について)
前述の通り、接続パターン1(SUB OUTがある場合)は、アンプ側で既にモノラル信号(LFE)が生成されているため、RCAケーブルは1本だけで問題ありません。
T5s側の「L/LFE」と書かれた入力端子(通常はL側=白)に接続してください。
一方で、接続パターン2(パススルー接続)の場合は、ステレオ信号(赤・白)を扱うため、必ず赤・白の両方のケーブルを「Signal In」と「Signal Out」に接続する必要があります。
初心者向け:ローパスフィルター(LPF)と位相(PHASE)の簡単設定ガイド
LPF(CROSSOVER):
これは「どの周波数から下の低音をT5sに任せるか」を決めるつまみです。
メインスピーカーのスペック(例:70Hzまで再生可能)を確認し、それより少し上(例:80Hz~120Hz)に設定するのが一般的です。
迷ったら、まずつまみを真ん中(約80Hz~100Hz)あたりに合わせ、そこから音楽を聴きながら自然に繋がるポイントを探してみてください。
PHASE(位相):
これは音の波のタイミングを調整するスイッチです。
「0°」と「180°」を切り替え、聴いている位置で低音がより豊かに、またはタイトに聴こえる方を選びます。
これは設置場所や部屋の環境によって変わるため、正解はありません。
実際に両方を試して、好みの方を選択してください。
Edifier T5sの価格は?どこで買うのがお得?
Amazon・楽天・公式サイトの価格を比較
Edifier T5sの価格は、販売チャネルによって若干異なります。
Amazonでは通常約20,800円で販売されており、タイムセールの対象になることもあります。
楽天市場では約21,800円(送料無料・ポイント還元あり)が相場です。
Edifier公式サイトでは定価21,980円ですが、独自の割引クーポンが発行され、17,000円台で購入できるケースもあります。
セールやクーポンでお得に購入する方法
最もお得に購入するには、タイミングが重要です。
Amazonのプライムデーやブラックフライデーなどの大型セールを待つか、Edifier公式サイトで発行される割引クーポンをチェックするのが良いでしょう。
価格変動を比較し、最も条件の良いショップで購入することをおすすめします。
Edifier T5sのスペック(仕様)一覧表
主要スペック(出力、周波数特性、サイズ、重量)
Edifier T5sの主な仕様を以下にまとめます。
| 項目 | スペック | 
| 定格出力 (RMS) | 70W | 
| ピーク出力 | 140W | 
| ドライバーユニット | 8インチ ロングストロークウーファー | 
| 再生周波数帯域 | 35Hz~115Hz | 
| S/N比 | ≧85dB(A) | 
| キャビネット | 18mm厚 MDF | 
| 外形寸法 | 39.9cm (奥行) x 17cm (幅) x 40cm (高さ) | 
| 重量 | 約10.38kg | 
入出力端子と調整機能(ボリューム、LPF、フェーズ)
背面のコントロールパネルには、以下の端子と調整機能が備わっています。
- 入出力端子:
- RCA入力 (Signal In) L/R
- RCA出力 (Signal Out) L/R
 
- 調整機能:
- VOLUME (音量調整)
- LPF (ローパスフィルター調整 / 30Hz – 160Hz)
- PHASE (位相切替スイッチ / 0° , 180°)
- 電源スイッチ
 
まとめ:Edifier T5sのレビュー解説
Edifier T5sは、特に映画やゲームの音響を手軽にアップグレードしたい方にとって、非常に満足度の高い製品です。
その特徴とおすすめな点を以下にまとめます。
映画・ゲームの迫力を手軽に強化したい人
70Wのパワーと8インチウーファーがもたらす重低音は、映像体験の臨場感を劇的に変えます。
2万円以下という価格でこの迫力を手に入れられるのは、T5sの最大の強みです。
設置スペースが限られている人
幅わずか17cmのスリム設計は、デスク下やテレビ横など、従来のサブウーファーが置けなかった狭い場所への設置を可能にします。
デザインも木目調でインテリアに馴染みやすいです。
初めてサブウーファーを導入する人
DSPによる自然な音の繋がり、自動スタンバイ機能の利便性、そして何よりも高いコストパフォーマンスは、初めてサブウーファーを導入する方にも最適です。
設定に少し試行錯誤は必要ですが、それを乗り越えた先の音響体験は格別です。
- Edifier T5sはVGP2025金賞を受賞したサブウーファーである
- 約2万円という価格で70W出力と8インチウーファーを搭載しコスパが高い
- 最大の特徴は幅17cmのスリムな縦置きデザインである
- 映画やゲームの鑑賞時に「部屋が揺れる」ほどの迫力ある重低音を再生する
- DSP搭載によりメインスピーカーと自然に音が繋がりやすい
- 15分無信号で自動スタンバイモードに移行する機能が便利である
- 接続はアンプのSUB OUTから接続する方法とパススルー接続する方法がある
- LPF(ローパスフィルター)とPHASE(位相)の調整が音質設定の鍵である
- 薄型だが高さと奥行きは約40cmあり、設置スペースの確認は必須である
- 重低音は振動が伝わりやすいため集合住宅では音量や設置に配慮が必要である
