「2万円前後で最高のワイヤレスイヤホンを探しているけれど、選択肢が多すぎて決められない…。」そんな悩みを抱えていませんか。
特に、音質もノイズキャンセリング性能も妥協したくない方にとって、製品選びは重要です。
この記事では、中国の大手オーディオブランドEDIFIERが放つ高性能ワイヤレスイヤホン「Edifier NeoBuds S」について、その特徴、スペック、音質、注意点までを複数のレビュー記事や公式サイトの情報をもとに徹底的に解説します。
この記事を読めば、Edifier NeoBuds Sがあなたの求める一台なのかが明確になり、後悔のないイヤホン選びができるようになります。
Edifier NeoBuds Sとは?【基本性能と特徴】
Edifier NeoBuds Sは、非常に高い評価を得た前モデル「NeoBuds Pro」の高性能を継承しつつ、最新のオーディオ技術「Qualcomm Snapdragon Sound」に対応した完全ワイヤレスイヤホンです。
高音質なハイブリッドドライバー構成や最大-42dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)はそのままに、接続性や音質、通話品質をさらに向上させた、2万円クラスのイヤホン市場において最強クラスの性能を誇るモデルと言えるでしょう。
主な特徴は以下の3つです。
- Snapdragon Sound対応で高音質と低遅延を実現
- -42dBの強力なアクティブノイズキャンセリング
- ハイクオリティなハイブリッドドライバー構成
Snapdragon Sound対応で高音質と低遅延を実現
Edifier NeoBuds Sにおける最大の進化点は、Qualcomm社の最新プラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応したことです。
これにより、対応するスマートフォンと接続することで、aptX Adaptiveコーデックで最大24bit/96kHzのハイレゾ音源再生が可能になりました。
これは従来のaptX Adaptive(最大24bit/48kHz)を上回る高音質再生を実現します。
また、通話品質を高める「aptX Voice」技術や、遅延を最小89msに抑えるゲームモードにも対応しており、音楽鑑賞だけでなく、通話やゲームにおいても優れたパフォーマンスを発揮します。
-42dBの強力なアクティブノイズキャンセリング
本製品は、最大-42dBという非常に強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しています。
レビューでは「ほぼ無音状態に近い」と評されるほど効果的に環境ノイズを削減し、電車内やカフェなど騒がしい場所でもクリアなリスニング環境を提供します。
専用アプリ「EDIFIER CONNECT」を使えば、ノイズキャンセリングの強度を「高」「低」から選択したり、周囲の音を取り込む「アンビエントモード」に切り替えたりと、利用シーンに合わせた細やかな設定が可能です。
ハイクオリティなハイブリッドドライバー構成
Edifier NeoBuds Sは、前モデル「NeoBuds Pro」で高い評価を得たドライバー構成を踏襲しています。
具体的には、10mm複合振動板ダイナミックドライバー(DD)と、米Knowles社製のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成です。
デジタルクロスオーバー技術によって各ドライバーの帯域が最適に制御されており、力強い低音から明瞭な高音まで、バランスの取れた高品質なサウンドを実現しています。
Edifier NeoBuds Sのスペックを徹底レビュー
ここでは、Edifier NeoBuds Sの性能を客観的に把握するために、詳細なスペックやデザイン、付属品について解説します。
詳細スペック一覧表
Edifier NeoBuds Sの主な仕様を以下の表にまとめました。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 製品名 | NeoBuds S (ED-NBDS) |
| 形式 | ハイブリッド (BA+ダイナミック) |
| スピーカーサイズ | 10mm (ダイナミック) |
| Bluetoothバージョン | 5.2 |
| 対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP |
| 対応コーデック | Snapdragon Sound, aptX Adaptive, aptX, AAC, SBC |
| 再生周波数帯域 | 20Hz – 40kHz |
| ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング (最大-42dB) |
| 連続再生時間 (ANC ON) | イヤホン本体:約5.5時間 / ケース併用:約21.5時間 |
| 連続再生時間 (ANC OFF) | イヤホン本体:約6時間 / ケース併用:約25時間 |
| 充電時間 | 本体:約1時間 / ケース:約1時間 |
| 防水規格 | IP54 |
| 重量 | イヤホン本体:約6g (片側) / 充電ケース:約50g |
| 低遅延 | ゲームモード (最小89ms) |
| 通話技術 | aptX Voice + cVc通話ノイズキャンセリング |
| 専用アプリ | EDIFIER CONNECT |
デザインとカラーバリエーション
イヤホン本体および充電ケースのデザインは、前モデル「NeoBuds Pro」を踏襲しており、アンテナ部分が伸びたスティック型です。
耳にフィットしやすい形状で、快適な装着感を提供します。
カラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色が用意されており、好みに合わせて選択可能です。
充電ケースはジーンズのポケットにも収まる一般的なサイズ感で、持ち運びにも便利です。
パッケージ内容と付属品
パッケージは高級感のあるデザインで、以下の内容物が含まれています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピース (XXS/XS/S/M/L/XL/XXL の7サイズ)
- 充電ケーブル (USB Type-C / Type-A)
- 布製ポーチ
- 取扱説明書・保証書
特にイヤーピースが7サイズも付属している点は大きな特徴で、耳の大きさに合わせて最適なフィット感を得られるよう配慮されています。
Edifier NeoBuds Sの価格と購入方法
Edifier NeoBuds Sの価格情報と、どこで購入できるかについて解説します。
定価と現在の市場価格
Edifier NeoBuds Sの発売当初の市場想定価格は19,999円(税込)または22,490円(税込)でした。
2024年現在では、価格.comなどの比較サイトで最安値が16,000円台まで下がっていることもあり、コストパフォーマンスがさらに高まっています。
高性能なワイヤレスイヤホンを、より手頃な価格で手に入れるチャンスと言えるでしょう。
主な販売店と購入時のポイント
本製品は、Amazonや楽天市場のEdifier公式ストア、またはプリンストンダイレクトなどの正規代理店から購入できます。
公式ストアや正規代理店からの購入は、1年間のメーカー保証が付くため安心です。
価格変動があるため、Amazonのセール時や楽天のキャンペーンなどを利用すると、さらにお得に購入できる可能性があります。
Edifier NeoBuds Sの音質を詳細レビュー
Edifier NeoBuds Sの最も重要な要素である音質について、複数のレビューを基に詳しく掘り下げていきます。
全体的な音のバランスと傾向
Edifier NeoBuds Sの音質は、全体的に自然で癖のない「弱ドンシャリ」傾向です。
これは、低音域と高音域がやや強調されつつも、中音域が埋もれることのないバランスの取れたサウンドを意味します。
レビューでは「元気な音でありつつもクセはかなり減っている」「楽しく心地よいリスニングサウンド」と評されており、特定のジャンルに偏らず、様々な音楽を楽しく聴けるチューニングが施されています。
【音域別】高域・中域・低域の評価
高域:
Knowles製BAドライバーにより、明るく明瞭なサウンドを鳴らします。
刺さりや鋭さは抑えられており聴きやすいですが、シンバルの煌めきや伸びやかさもしっかりと表現します。
アプリのEQで少し持ち上げると、BAらしいキラキラ感が増し、解像度の高い音を楽しめます。
中音域:
癖のないニュートラルな音質が特徴です。
特にANCモードをONにすると、非常にクリアで見通しの良い音場でボーカルや楽器の音が明瞭に聴こえます。
音のつながりも滑らかで、ハイブリッド構成特有の不自然さはありません。
低音域:
10mmダイナミックドライバーが、十分な量感と深みのある重低音を鳴らします。
締まりとキレがあり、スピード感のあるロックやEDMも心地よく楽しめます。
解像感も高く、ベースラインの唸りもしっかりと再現してくれます。
専用アプリでのイコライザー設定と音質変化
専用アプリ「EDIFIER CONNECT」には、音質をカスタマイズできる機能が充実しています。
標準で「クラシック」と「ダイナミック」のプリセットが用意されており、手軽に音質の変更が可能です。
- クラシック: 中音域にフォーカスした、よりフラットで聴きやすいバランス。
- ダイナミック: 中低域が強調された、臨場感のあるドンシャリサウンド。
さらに、4バンドのパラメトリックイコライザー(PEQ)機能を使えば、周波数帯、ゲイン、Q幅(尖鋭度)を非常に細かく調整できます。
ドライバーのポテンシャルが高いため、EQで大胆に調整しても音が破綻しにくく、自分好みのサウンドを徹底的に追求できるのが大きな魅力です。
Edifier NeoBuds Sの装着感と操作性
イヤホンの使い勝手を左右する装着感と操作性について解説します。
7サイズのイヤーピースで実現するフィット感
Edifier NeoBuds Sには、極小のXXSサイズから特大のXXLサイズまで、合計7種類ものイヤーピースが付属しています。
これだけ豊富なサイズが揃っているため、ほとんどのユーザーが自分の耳に合った最適なフィット感を見つけることができるでしょう。
適切なサイズのイヤーピースを選ぶことは、音質やノイズキャンセリング性能を最大限に引き出す上で非常に重要です。
接続性とペアリング方法
Bluetooth 5.2と最新チップセットの恩恵により、接続性は非常に良好です。
レビューでは、人が多く電波が飛び交う都心の主要駅構内でも安定した接続が確認されています。
初回のペアリングは、イヤホンをケースから取り出すだけで簡単に行えます。
再ペアリングやリセットも、充電ケースのボタン操作で直感的に実行可能です。
タッチ操作とアプリ「EDIFIER CONNECT」の使い勝手
イヤホン本体の操作は、誤動作を防ぐためにダブルタップやトリプルタップが基本となっています。
再生/停止、曲送り、ANCモードの切り替えなどが割り当てられていますが、より詳細な設定は専用アプリ「EDIFIER CONNECT」で行うことを前提としています。
このアプリでは、タッチ操作の割り当てを自分好みにカスタマイズできるほか、ANCモードの強度調整、イコライザー設定、ゲームモードのON/OFFなど、非常に多機能で詳細な設定が可能です。
アプリの完成度は高く、本製品のポテンシャルを最大限に引き出すために不可欠なツールと言えます。
Edifier NeoBuds Sの注意点とデメリット
多くのメリットがある一方で、購入前に知っておくべき注意点やデメリットも存在します。
LDACコーデックに非対応
Edifier NeoBuds Sは、Snapdragon Sound(aptX Adaptive)に対応する一方で、ソニーが開発した高音質コーデック「LDAC」には対応していません。
前モデルの「NeoBuds Pro」はLDACに対応していたため、XperiaなどLDAC対応のスマートフォンを主に使用しているユーザーにとってはデメリットと感じる可能性があります。
Snapdragon Soundの性能を活かすには対応スマホが必要
本製品の最大の特徴である24bit/96kHzのハイレゾ再生は、イヤホンと再生デバイス(スマートフォンなど)の両方がSnapdragon Soundに対応している必要があります。
非対応のスマートフォンでもaptXやAACで接続できますが、最高の音質を体験するには、Snapdragon Soundに対応した比較的新しいAndroidスマートフォンが必要です。
iPhoneユーザーの場合はAACコーデックでの接続となり、Snapdragon Soundの恩恵は受けられません。
ワイヤレス充電には非対応
Edifier NeoBuds Sの充電ケースは、USB Type-Cケーブルでの有線充電のみに対応しており、Qi(チー)などのワイヤレス充電には対応していません。
後発の「NeoBuds Plus」ではワイヤレス充電に対応しているため、この機能を重視する方にとっては注意が必要です。
ただし、10分間の充電で約1時間再生可能な急速充電に対応しているため、利便性が大きく損なわれるわけではありません。
【徹底比較】NeoBuds Pro / Plus との違いは?
Edifierの人気のNeoBudsシリーズ。ここでは「NeoBuds S」と、前モデル「NeoBuds Pro」、そして後継・上位モデル「NeoBuds Plus」との違いを比較し、どれを選ぶべきかのポイントを解説します。
Edifier NeoBuds S vs NeoBuds Pro
NeoBuds Sは、NeoBuds Proの直接的な後継・アップグレードモデルと位置づけられています。
最大の違いは対応コーデックで、Proが「LDAC」に対応するのに対し、Sは「Snapdragon Sound (aptX Adaptive)」に対応しています。
装着感については、Sの方が筐体がわずかに小さくなり向上しているとのレビューがあります。
音質面では、SはProの元気なサウンドは継承しつつ、音の抜けが良くなり派手さが軽減され、より聴きやすくなっていると評価されています。
Edifier NeoBuds S vs NeoBuds Plus
NeoBuds Plusは、NeoBuds Sのさらに上位、または機能強化版と言えるモデルです。
音質傾向はSのドンシャリから、よりバランス重視に変化し、ボーカルの艶感が向上したとされています。
機能面での進化が大きく、Sにはない「ワイヤレス充電」に対応し、連続再生時間も大幅に向上(ANC ON時:Sの約5.5時間に対し、Plusは約8時間)しています。
機能性を重視するならPlus、Snapdragon Sound対応スマホで元気なサウンドを楽しみたいならS、という選択になるでしょう。
どのモデルを選ぶべきか?選び方のポイント
3つのモデルの選び方を、以下のポイントでまとめました。
- Edifier NeoBuds Sを選ぶべき人
- Snapdragon Sound対応のAndroidスマホを持っている。
- キレのあるドンシャリサウンドが好き。
- 2万円以下で完成度の高いイヤホンが欲しい。
- Edifier NeoBuds Proを選ぶべき人
- LDAC対応のスマホ(Xperiaなど)がメイン。
- 現在では型落ちとなり、セールなどで安く手に入れたい。
- Edifier NeoBuds Plusを選ぶべき人
- ワイヤレス充電機能が必須。
- 長いバッテリー持続時間を重視する。
- バランスの取れた、ボーカルが聴きやすいサウンドが好き。
まとめ:Edifier NeoBuds Sはこんな人におすすめ
Edifier NeoBuds Sは、高評価を得た前モデルをベースに、Snapdragon Soundという最新技術で正統進化を遂げた、非常に完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンです。
強力なノイズキャンセリング、ハイブリッドドライバーによる高音質、そして細かくカスタマイズできる専用アプリと、2万円クラスの製品に求められる要素を高いレベルで満たしています。
特に「Snapdragon Sound対応のスマートフォンを持っていて、キレの良いドンシャリサウンドと強力なANC性能を両立したい」という方には、他社の数万円クラスの製品と比較しても遜色のない、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。
- Edifier NeoBuds SはNeoBuds Proをベースにした高機能モデルである
- 最大の特徴はQualcomm Snapdragon Soundに対応した点
- 対応スマホと接続時、最大24bit/96kHzのハイレゾ再生が可能
- 最大-42dBの強力なアクティブノイズキャンセリング機能を搭載
- 10mmダイナミックとKnowles製BAのハイブリッドドライバー構成を採用
- 音質は自然で聴きやすく、キレのある弱ドンシャリ傾向
- 専用アプリのイコライザー機能で自分好みの音質に細かく調整できる
- LDACコーデックには非対応という注意点がある
- ワイヤレス充電には対応しておらず、有線充電のみ
- Snapdragon Sound対応スマホを持つユーザーに最もおすすめできる一台である
