高音質なモニタースピーカーを探しているけれど、価格は抑えたい。
そんな方に注目されているのが、Edifierの「MR5」です。
スタジオモニターとしての性能と、リスニングスピーカーとしての楽しさを両立し、コストパフォーマンスが高いと評判ですが、実際の音質や使い勝手はどうなのでしょうか。
この記事では、Edifier MR5の実際の評判や口コミを基に、その音質、特徴、価格、そして購入前に知っておきたい注意点まで、専門的な視点から徹底的にレビュー解説します。
最後まで読めば、Edifier MR5があなたにとって「買い」のスピーカーなのか、その答えが明確になるはずです。
結論:Edifier MR5はどんなスピーカー?買うべきかを解説
一言で言うと「4万円以下で手に入る本格3Wayモニタースピーカー」
Edifier MR5は、一言で表すと「4万円以下という価格で、スタジオクオリティのサウンドを実現する本格的な3Wayモニタースピーカー」です。
通常、この価格帯では2Way構成が一般的ですが、MR5は低音域を専門に担当する5インチのウーファーを搭載。
これにより、低音から高音まで分離感と解像度の高い、バランスの取れたサウンドを再生できるのが最大の特徴です。
Edifier MR5はこんな人におすすめ!
Edifier MR5は、特に以下のような方におすすめできます。
- DTM(音楽制作)や動画編集で正確な音のモニタリングをしたいクリエイター
- 予算を抑えつつ、本格的なオーディオ環境を構築したい方
- 映画や音楽を迫力のある高音質で楽しみたい方
- リビングなど、ある程度の広さがある部屋でスピーカーを使いたい方
- プロ仕様のXLR接続や、高音質なワイヤレス接続(LDAC)を利用したい方
逆にこんな人には向かないかも?
一方で、すべての人に最適というわけではありません。
以下のような場合は、他のモデルを検討する方が良いかもしれません。
- スピーカーを設置するデスクのスペースが非常に限られている方
- PCとUSBケーブル1本で手軽に接続したい方
- スリープ状態からの自動復帰など、利便性を最優先する方
- とにかく安価なスピーカーを探している方
Edifier MR5の評判・口コミを徹底調査!
【良い評判】高音質とコストパフォーマンスを絶賛する声が多数
Edifier MR5の口コミで最も多く見られたのは、「価格以上の高音質」とコストパフォーマンスを称賛する声です。
「この価格で3Wayは驚異的」「音の解像度が高く、今まで聞こえなかった音が聞こえる」「タイトで深みのある低音が気持ちいい」といった、音質に関する肯定的な評価が目立ちました。
また、LDAC対応のBluetooth接続についても「ワイヤレスでも十分に高音質で手軽に使える」と好評です。
【悪い評判】本体サイズと重量に関する注意点
肯定的な意見が多い一方で、いくつかの注意点も指摘されています。
最も多かったのが「想像以上に大きくて重い」というサイズに関する意見です。
奥行きが約28cmあり、設置には十分なスペースが必要となるため、購入前に寸法を確認することが不可欠です。
また、「スリープ状態から自動で復帰しないのが少し不便」「入力切替がないため、複数の機器を繋ぎっぱなしにすると音が混ざる」といった、機能面での要望も見受けられました。
人気レビュアーの評価まとめ【YouTube・ブログ】
多くのガジェット系YouTuberやオーディオ専門ブロガーもMR5をレビューしており、その多くが高い評価を与えています。
共通して評価されているポイントは、やはり「4万円以下で実現した3Way構成のサウンド」です。
プロの視点からは、XLRバランス接続に対応している点が「本格的な制作環境にも導入しやすい」と評価されています。
全体として、いくつかの注意点はあるものの、それを補って余りある音質と機能性が、多くのユーザーや専門家から支持されていることがわかります。
Edifier MR5の音質をプロが徹底レビュー!本当にスタジオ級?
3Way構成がもたらす圧倒的な解像度と分離感
Edifier MR5の音質の核となるのは、高音・中音・低音をそれぞれ独立したドライバーで再生する「3Way構成」です。
1インチのシルクドームツイーター、3.75インチのミッドレンジドライバー、そして底面に配置された5インチのウーファーが、各音域を忠実に再現。
これにより、音が混ざり合うことなく、ボーカル、楽器一つひとつの輪郭がはっきりと感じられる、高い解像度と分離感を実現しています。
迫力がありつつもタイトな低音域の評価
底面に搭載された5インチのペーパーコーンウーファーは、量感がありながらも引き締まった、質の高い低音を再生します。
楽曲の土台をしっかりと支える深みと迫力を持ちつつ、ブーミーにならず、スピード感のあるタイトなサウンドが特徴です。
小音量で再生しても低音が痩せにくいため、夜間のリスニングでもバランスの良いサウンドを楽しめます。
クリアで伸びやかな中高音域の評価
中音域はボーカルや楽器の質感をリアルに描き出し、高音域はシルクドームツイーターによって伸びやかでクリアに再生されます。
特にボーカルの息遣いやアコースティックギターの弦の響きなど、繊細な表現力に優れています。
耳に刺さるような硬さがなく、長時間のリスニングでも疲れにくい、自然な音質です。
モニターモードと音楽モードの音質はどう違う?
MR5には、音の特性を切り替えられる2つのモードが用意されています。
「モニターモード」は、味付けのないフラットな特性で、録音された音源を忠実に再現します。
DTMや動画編集など、分析的に音を聞きたい場合に最適です。
一方、「音楽モード」は低音と高音を適度に持ち上げた、いわゆるドンシャリ傾向のサウンドで、リスニングをより楽しむためのチューニングが施されています。
音楽や映画鑑賞に適しており、用途に応じて最適な音質を選べる点も魅力です。
【メリット】Edifier MR5のおすすめな点は?5つの魅力
魅力①:価格以上のスタジオクオリティサウンド
最大の魅力は、4万円を切る価格でありながら、上位モデルに匹敵するスタジオクオリティのサウンドが手に入ることです。
前述の通り、3Way構成によるバランスの取れたクリアな音質は、この価格帯のスピーカーとしては際立っています。
音楽制作の入門機としてだけでなく、純粋に高音質なリスニング環境を求める方にも、非常に高い満足度を提供します。
魅力②:高級感のあるデザインと質感
オーディオ機器としての性能だけでなく、デザイン性の高さもEdifier MR5の魅力です。
共振を抑えるMDF製のキャビネットは、ブラックとホワイトの2色展開。
ドライバーユニットやボリュームノブ周りにあしらわれたゴールドまたはブロンズ色のアクセントが、高級感を演出しています。
どんな部屋にも馴染みやすく、所有する喜びを感じさせてくれるデザインです。
魅力③:プロ機材にも対応する豊富な接続方法(XLR/TRS/RCA)
背面には多彩な入力端子が備わっており、幅広い機器との接続が可能です。
一般的なRCA入力やAUX入力に加え、オーディオインターフェースやミキサーなどのプロ用機材で使われるXLRバランス接続やTRSバランス接続にも対応。
ノイズに強い高品質な接続が可能で、本格的なDTM環境の構築にも柔軟に対応できます。
魅力④:LDAC対応でワイヤレスでも高音質を実現
Bluetooth 6.0に対応しており、ワイヤレスでの利用も快適です。
特筆すべきは、高音質コーデックであるLDACをサポートしている点です。
LDAC対応のスマートフォンやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と接続すれば、ワイヤレスでありながらハイレゾ相当のきめ細やかなサウンドを楽しむことができます。
魅力⑤:専用アプリ「EDIFIER ConneX」による細かい音響調整
専用スマートフォンアプリ「EDIFIER ConneX」を使えば、手元でさらに細かい音響調整が可能です。
イコライザー機能で自分好みの音質にカスタマイズできるほか、スピーカーの設置場所に応じて低音域を補正するルーム補正機能も搭載。
これにより、部屋の環境に合わせた最適なサウンドを手軽に構築できます。
【デメリット】購入前に知っておきたいEdifier MR5の注意点
注意点①:想像以上に大きい?設置スペースは要確認
多くのレビューで指摘されている通り、Edifier MR5は一般的なPCスピーカーと比較してかなり大型です。
特に奥行きが約28cm(アクティブスピーカー側)あるため、通常のデスクに置くと圧迫感を感じる場合があります。
購入前には必ずメジャーで設置スペースの寸法を計測し、余裕を持って置けるかを確認することが重要です。
注意点②:USB-DAC機能は非搭載
MR5はUSB端子を搭載しておらず、PCとUSBケーブル1本で接続するUSB-DAC機能には対応していません。
PCの音を高品質で再生するためには、別途オーディオインターフェースやUSB-DACを用意し、RCAやTRS、XLRケーブルで接続する必要があります。
PCとの接続を手軽に済ませたい場合は、この点を考慮する必要があります。
注意点③:スリープからの自動起動ができない
省電力のためのスリープ機能はありますが、音声信号を検知して自動で起動する機能はありません。
スリープ状態から復帰させるには、本体前面のボリュームノブを一度押す必要があります。
この一手間が面倒に感じる可能性がある点は、留意しておきましょう。
注意点④:入力切替はなく全入力がミックスされる仕様
MR5には入力ソースを切り替えるセレクターがありません。
接続されているすべての入力(RCA, XLR, Bluetoothなど)からの音声が同時に再生されるミックス仕様です。
複数の機器を常時接続しておく場合、意図せず他の機器の音が鳴ってしまう可能性があるため、運用には少し工夫が必要になるかもしれません。
Edifier MR5のスペック一覧【仕様を詳しく解説】
Edifier MR5の主な仕様を、分かりやすい表形式でまとめました。
| 項目 | スペック詳細 | 
|---|---|
| スピーカー構成 | 3Wayアクティブスピーカー | 
| ドライバーユニット | ・高音:1インチ シルクドーム ・中音:3.75インチ PPコーン ・低音:5インチ ペーパーコーン | 
| 合計出力(RMS) | 110W (高音:10W×2, 中音:15W×2, 低音:30W×2) | 
| 再生周波数帯域 | 46Hz ~ 40kHz | 
| 最大音圧レベル | 101dB | 
| Bluetoothバージョン | 6.0 | 
| 対応コーデック | LDAC, SBC | 
| 入力端子 | XLRバランス, TRSバランス, RCAアンバランス, AUX (3.5mm) | 
| 出力端子 | ヘッドホン出力 (3.5mm), スピーカーアウト | 
| サイズ (幅×高×奥) | ・アクティブ: 159×264×280mm ・パッシブ: 159×264×257mm | 
| 総重量 | 約10.38kg | 
| 付属品 | 電源ケーブル, スピーカー接続ケーブル, 3.5mm-RCAケーブル, 3.5mm-3.5mmケーブル | 
スピーカー構成と出力(パワー)
高・中・低の3つの帯域を専門のドライバーが担当する3Way構成と、合計110WというパワフルなクラスDアンプが、余裕のあるダイナミックなサウンドを実現します。
接続端子とBluetooth仕様
プロ用のXLR/TRSから一般的なRCA/AUXまで、あらゆるアナログ接続に対応。
さらにBluetooth 6.0と高音質コーデックLDACにより、ワイヤレス環境でも妥協のない音質を提供します。
サイズ・重量・付属品
前述の通り、サイズと重量は購入前に必ず確認が必要です。
必要なオーディオケーブルが一通り付属しているため、開封後すぐに様々な機器と接続して使用を開始できます。
Edifier MR5の価格は?どこで買うのが一番お得?
Edifier MR5の価格情報(定価・最安値)
Edifier MR5の日本国内でのメーカー希望小売価格は、39,980円(税込)です。
ただし、販売店によっては独自の割引やポイント還元が適用される場合があります。
最安値は常に変動するため、購入を検討する際はAmazonや楽天市場、価格.comなどの比較サイトで最新の価格を確認することをおすすめします。
主な販売店とセール情報まとめ
Edifier MR5は、以下の店舗などで購入できます。
- Amazon (Edifier公式ストア)
- 楽天市場 (Edifier公式ストア)
- Edifier公式サイト
- 一部の家電量販店
特にAmazonでは、発売記念セールやプライムデーなどの大型セール期間中に割引クーポンが発行されることがあります。
公式サイトでもキャンペーンが実施されることがあるため、お得に購入したい場合はこれらの情報をこまめにチェックすると良いでしょう。
中古品はあり?購入時の注意点
発売から時間が経つと、フリマアプリや中古販売店にも商品が出てくる可能性があります。
新品よりも安価に手に入れられるメリットはありますが、保証が受けられない、商品の状態が不明確といったデメリットも存在します。
特にスピーカーは精密機器のため、安心して長く使いたい場合は、正規販売店で新品を購入することをおすすめします。
【徹底比較】Edifier MR5と下位モデル(MR3/MR4)は何が違う?
MR5・MR4・MR3のスペック比較表
Edifierのモニタースピーカー「MRシリーズ」の主な違いを比較表にまとめました。
| 項目 | Edifier MR5 | Edifier MR4 | Edifier MR3 | 
|---|---|---|---|
| 構成 | 3Way | 2Way | 2Way | 
| 合計出力 | 110W | 42W | 36W | 
| ドライバー | 5″低+3.75″中+1″高 | 4″中低+1″高 | 3.5″中低+1″高 | 
| 周波数帯域 | 46Hz~40kHz | 60Hz~20kHz | 52Hz~40kHz | 
| Bluetooth | Ver 6.0 (LDAC) | なし | Ver 5.4 | 
| XLR接続 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 
| 価格帯 | 約4万円 | 約1.7万円 | 約1.5万円 | 
音質・パワーの決定的な違いは3Way構成
MR5と下位モデルの最も大きな違いは、スピーカー構成と出力です。
MR5の3Way構成と110Wという大出力は、MR3/MR4の2Way構成に比べて、特に低音域の深みと再生能力に圧倒的な差を生み出します。
より豊かでスケール感の大きいサウンドを求めるなら、MR5が明確に優位です。
接続端子の違いと選び方
接続の拡張性も大きな違いです。
プロユースを視野に入れるなら、XLRバランス接続に対応しているMR5が唯一の選択肢となります。
また、ワイヤレスで高音質を楽しみたい場合も、LDACに対応するMR5が最適です。
結論:あなたの用途に合うモデルはどれ?
- Edifier MR5がおすすめな人:
 本格的な音質を求めるクリエイターやオーディオファン。
 広い部屋で使いたい、XLR接続やLDACを利用したい人。
- Edifier MR3/MR4がおすすめな人:
 デスク周りなど限られたスペースで使いたい人。
 コストを抑えつつ、PCスピーカーからアップグレードしたい人。
 (Bluetoothが必要ならMR3を選択)
まとめ:Edifier MR5のレビュー解説と評価
- 4万円以下でスタジオ級の音質を実現する高コストパフォーマンスモデルである
- 3Way構成により低音から高音まで解像度の高いサウンドが特徴
- DTMや動画編集から音楽・映画鑑賞まで幅広く対応可能
- プロ用のXLR端子を搭載し本格的な制作環境にも適応する
- 高音質コーデックLDAC対応でワイヤレスでも優れた音質を実現
- 専用アプリでイコライザーやルーム補正などの音響調整が可能である
- 一般的なPCスピーカーより大型なため設置スペースの事前確認が必須
- PCとの接続には別途オーディオインターフェースやDACが必要である
- スリープからの自動起動機能は搭載されていない
- 下位モデルMR3/MR4と比較して音質と拡張性で大きく優位である
