1万円以下で高性能なワイヤレスイヤホンを探しているけれど、選択肢が多すぎてどれを選べば良いか分からない。
特に人気の「EarFun Air Pro 4」の派生モデルとして登場した「EarFun Air Pro 4i」について、価格は安いけれど性能はどうなのか、Air Pro 4と比べて何が違うのか、具体的な情報が知りたいと感じていませんか。
この記事を読めば、EarFun Air Pro 4iのリアルな音質、価格を超えたと評判のノイズキャンセリング性能、そして上位モデルであるAir Pro 4との明確な違いまで、すべてを詳細に理解できます。
あなたのイヤホン選びの悩みを解決し、最適な一台を見つけるための判断材料を提供します。
EarFun Air Pro 4iの概要と主な特徴
EarFun Air Pro 4iは、優れたコストパフォーマンスで人気のオーディオブランドEarFunがリリースした完全ワイヤレスイヤホンです。
大ヒットモデル「EarFun Air Pro 4」のコンセプトを踏襲しつつ、一部の機能を絞り込むことで、通常価格7,990円(税込)という、より手頃な価格を実現しています。
最大の特長は、価格を抑えながらもノイズキャンセリング性能をさらに強化した点です。
特に電車やエアコンの動作音といった中低域のノイズ除去能力が向上しており、静寂な環境で音楽やコンテンツに集中できます。
音質の核となるドライバーには、Air Pro 4の10mmからサイズアップした11mmチタンコーティング複合振動板を搭載し、ハイレゾ対応のLDACコーデックもサポートしています。
EarFun Air Pro 4と4iのスペック比較
EarFun Air Pro 4iは、単なる廉価版ではなく、役割が異なる派生モデルと位置づけられています。
ここでは、上位モデルであるAir Pro 4との主な違いをスペック表で比較します。
機能 | EarFun Air Pro 4i | EarFun Air Pro 4 |
---|---|---|
通常価格 | 7,990円 | 9,990円 |
ドライバー | 11mmチタンコーティング複合振動板 | 10mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC, LDAC, aptX Adaptive, aptX Lossless |
ノイズキャンセリング | -50dB (中低域強化) | -50dB (アダプティブANC) |
自動装着検出 | 非対応 | 対応 |
再生時間(ケース込) | 最大40時間 | 最大52時間 |
防水防塵性能 | IP55 | IPX5 |
3Dサウンド | 対応 | 非対応 |
Air Pro 4iは、aptX系コーデックや自動装着検出機能を省略し、再生時間も短くなっている一方で、ドライバーを大口径化し、防塵性能を追加しています。
価格差は2,000円ですが、どちらが優れているというよりは、ユーザーがどの機能を重視するかによって選択肢が変わるモデルと言えるでしょう。
EarFun Air Pro 4iを徹底レビュー|実際の使用感
ここからは、EarFun Air Pro 4iを実際に使用して感じた、デザイン、音質、各機能の性能について詳しくレビューしていきます。
デザインと装着感
充電ケースは、Air Pro 4の長方形から正方形に近い形状へと変更されました。
厚みはわずかに増しましたが、全体的にはコンパクトで持ち運びやすいサイズ感です。
質感はマットで指紋が付きにくく、高級感があります。
イヤホン本体は、Air Pro 4よりもスリムで洗練されたデザインになりました。
装着感は軽快で、Air Pro 4が耳にガシッと固定される感覚だったのに対し、4iは圧迫感が少なく、長時間使用しても疲れにくい印象です。
この軽快なフィット感は、新開発されたイヤーピースも貢献しています。
軸は硬め、傘は柔らかい二重硬度設計により、安定性と快適性を両立させています。
ただし、ホールド力の高さを求めるならAir Pro 4に軍配が上がるかもしれません。
音質:Air Pro 4と比較してどう変わったか
EarFun Air Pro 4iの音質は、Air Pro 4とは異なる方向性でチューニングされています。
11mmチタンコーティングドライバーにより、解像度が高く、特に中音域から高音域にかけての明瞭感が際立っています。
Air Pro 4が量感のあるパワフルな低音を特徴としていたのに対し、4iの低音は少し控えめで、タイトで引き締まったアタック感を重視したサウンドです。
そのため、ボーカルや楽器の輪郭が非常にクリアに聴こえ、言葉の明瞭度も高く感じられます。
重低音の迫力を求めるならAir Pro 4、ボーカルを中心としたバランスの良いクリアなサウンドを好むならAir Pro 4iが適していると言えるでしょう。
また、アプリのイコライザー機能が非常に優秀で、自分好みのサウンドに細かく調整することも可能です。
ノイズキャンセリング性能:価格以上の実力
ノイズキャンセリング性能は、EarFun Air Pro 4iの最大の魅力と言っても過言ではありません。
公称値はAir Pro 4と同じ最大-50dBですが、多くのレビューで「4iの方が強力」だと評価されています。
実際に使用してみると、特に電車内の走行音や飛行機のエンジン音、エアコンの動作音といった中低域の騒音が驚くほど軽減されます。
上位モデルであるAir Pro 4と比較しても、この帯域の除去性能は4iが上回っていると感じるほどです。
1万円以下の価格帯ではトップクラス、 bahkan 2万円クラスの製品に匹敵するほどの静寂を提供してくれます。
通勤・通学や集中して作業したい場面で、その効果を最大限に体感できるでしょう。
外音取り込み機能の実用性
外音取り込み機能も非常に実用的で、Air Pro 4と同等の高いレベルを維持しています。
マイクで拾った音という若干の機械っぽさはあるものの、音質は自然で、イヤホンを装着したままでも周囲の音をクリアに聞き取ることが可能です。
音楽を停止していれば、レジでの会計や家族との会話も問題なく行えます。
1万円以下のイヤホンでは外音取り込み機能がおまけ程度の場合も少なくありませんが、本機は日常的に安心して使えるクオリティを備えています。
通話品質・マイク性能
6つのマイクとAIによる通話ノイズキャンセリング技術を搭載しており、通話品質も良好です。
騒がしい環境下でも、周囲の雑音を効果的にカットし、自分の声を相手にクリアに届けることができます。
風切り音にも強く、屋外での通話でも音声が破綻しにくいです。
ただし、一部のレビューでは、声が少しこもって聞こえる、あるいは不明瞭に感じるとの指摘もあります。
完璧な品質とは言えないかもしれませんが、日常的な通話やオンライン会議で困ることはなく、価格を考えれば十分な性能と言えます。
アプリの機能と操作性
専用アプリ「EarFun Audio」は、シンプルで直感的に操作でき、機能も非常に豊富です。
イコライザー設定では、多数のプリセットから選んだり、10バンドのカスタムイコライザーで自分だけの音質を作り込んだりできます。
また、タッチ操作のカスタマイズ性が非常に高いのも大きなメリットです。
再生停止、音量調整、曲送り・曲戻しなど、全ての操作を左右のイヤホンに自由に割り当てることができます。
特に、ノイズコントロールの切り替え時に「ノーマルモード」をスキップできる設定は、多くのユーザーから高く評価されています。
ただし、LDACコーデックを有効にしている間は、マルチポイント接続、ゲームモード、シアターモードといった一部の機能が利用できなくなる点には注意が必要です。
バッテリー性能と充電
バッテリー性能は、イヤホン単体で最大9.5時間(ANCオフ時)、充電ケースとの併用で最大40時間の再生が可能です。
上位モデルのAir Pro 4(最大52時間)と比較すると短くなっていますが、日常的な使用でバッテリー切れに悩まされることはまずないでしょう。
また、10分間の充電で約2時間再生できる急速充電にも対応しています。
さらに、この価格帯では珍しく、置くだけで充電できるQiワイヤレス充電に対応している点も大きな魅力です。
ケーブルの抜き差しから解放されるため、日々の充電が非常に快適になります。
EarFun Air Pro 4iのメリット(良い点)
これまでのレビュー内容を踏まえ、EarFun Air Pro 4iの優れた点をまとめます。
- 価格を超えた強力なノイズキャンセリング性能
- バランスが良くクリアな中高音域の音質
- Qiワイヤレス充電に対応した利便性
- カスタマイズ性の高い優秀な専用アプリ
- マルチポイント接続など便利な機能を網羅
- 圧迫感の少ない軽快な装着感
- 7,990円という圧倒的なコストパフォーマンス
EarFun Air Pro 4iのデメリット(気になる点)
一方で、購入前に知っておきたい注意点やデメリットも存在します。
- 自動装着検出機能が搭載されていない
- aptX系コーデックには非対応
- Air Pro 4よりケース込みの再生時間が短い
- LDAC使用中は一部機能(マルチポイントなど)が制限される
- 重低音の迫力はAir Pro 4に劣る
- 楕円形のノズルでイヤーピースの選択肢が限られる
EarFun Air Pro 4iはどんな人におすすめ?
EarFun Air Pro 4iは、以下のような方に特におすすめできるワイヤレスイヤホンです。
- 予算1万円以下で最高のノイキャン性能を求める方
- 通勤・通学など騒がしい環境で音楽に集中したい方
- 重低音よりもボーカルや中高域のクリアさを重視する方
- ワイヤレス充電やマルチポイントなど便利な機能を使いたい方
- 長時間の使用でも疲れにくいイヤホンを探している方
- aptXコーデックや自動装着検出機能は不要だと考える方
逆に、aptX Losslessなどの高音質コーデックを使いたい方や、パワフルな重低音サウンドが好みの方、少しでも長いバッテリー持続時間を求める方は、上位モデルのEarFun Air Pro 4を検討すると良いでしょう。
まとめ:EarFun Air Pro 4i レビューの総括
EarFun Air Pro 4iは、大ヒットモデルAir Pro 4の優れた点を継承しつつ、ノイズキャンセリング性能をさらに強化した、非常にコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンです。
一部の機能は省略されていますが、多くのユーザーにとって重要な音質、ノイキャン性能、そして日常的な利便性において、価格を遥かに超える価値を提供します。
特に静かな環境で音楽を楽しみたい方にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
- EarFun Air Pro 4iは、Air Pro 4の派生モデルで価格は7,990円
- 最大の特長は価格帯トップクラスの強力なノイズキャンセリング性能
- 特に電車やエアコンなどの中低域ノイズ除去能力が向上している
- 音質は11mmドライバー搭載で、バランスが良くクリアな中高音が特徴
- Air Pro 4に比べ低音は控えめで、ボーカルの明瞭度が高い
- 圧迫感の少ない軽快な装着感で長時間の使用に適している
- Qiワイヤレス充電やマルチポイント接続など便利な機能を搭載
- 専用アプリは機能が豊富で、操作のカスタマイズ性が非常に高い
- aptXコーデックや自動装着検出機能は非対応となっている
- 1万円以下でノイキャン性能を最重視するなら最適な選択肢である