NothingのサブブランドであるCMFから、ついに日本市場を強く意識したスマートフォン「CMF Phone 2 Pro」が登場しました。
これまでのCMFシリーズはデザイン性の高さで注目を集めてきましたが、今回はなんとFeliCa(おサイフケータイ)に対応しています。
しかも価格は4万円台という驚きのコストパフォーマンスを実現しており、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となることは間違いありません。
この記事では、実際にCMF Phone 2 Proを購入を検討している方が気になるスペックや使い勝手、そしてメリットだけでなくデメリットまで詳しく解説します。
デザインも機能も諦めたくない、でも価格は抑えたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
CMF Phone 2 Proとは?4万円台でおサイフケータイ対応の注目スマホ
CMF Phone 2 Proは、イギリスのテクノロジーブランドNothingが展開するサブブランド「CMF」から発売された最新スマートフォンです。
最大の特徴は、洗練されたデザインと実用的な機能を両立させながら、4万円台という手に取りやすい価格設定を実現している点にあります。
特に日本市場向けにFeliCa(おサイフケータイ)を搭載したことは大きなニュースであり、日常使いのメイン端末として十分な実力を備えています。
CMF Phone 2 Proの発売日と基本コンセプト
CMF Phone 2 Proは、2025年7月24日に発売されました。
「楽しさも、パワーも」というコンセプトを掲げ、日常のデジタルライフをより豊かにすることを目指して開発されています。
工業製品としての美しさを追求したデザインは健在で、単なる安価なスマートフォンではなく、所有する喜びを感じられる一台に仕上がっています。
先代「CMF Phone 1」からの主な進化点と違い
先代モデルであるCMF Phone 1と比較すると、CMF Phone 2 Proは確実に進化を遂げています。
最も大きな違いは、やはり日本国内での需要が高いFeliCa(おサイフケータイ)への対応です。
また、カメラ性能も強化されており、先代では実質シングルカメラだったものが、広角・超広角・望遠の3眼構成へとパワーアップしました。
さらに、本体の厚みが薄くなり軽量化されているため、携帯性も向上しています。
デザインの特徴|背面パネル交換はできるのか?
CMF Phone 2 Proのデザインは、CMFブランドらしいポップさとインダストリアルな雰囲気が融合しています。
カラーバリエーションはオレンジ、ブラック、ホワイトの3色展開で、特にオレンジは鮮烈な印象を与えます。
背面には特徴的なネジや、右下にアクセサリーを取り付けるための円形のパーツがあり、メカニカルな魅力を放っています。
ただし、先代CMF Phone 1で話題となった「背面パネルを自由に取り外して交換できる機能」は、残念ながら廃止されました。
その代わり、よりスリムで洗練されたボディラインを実現しています。
CMF Phone 2 Proのレビュー|評判から分かるメリット・デメリット
スペック表だけでは分からない、実際の使い勝手や質感について深掘りしていきます。
ユーザーの口コミやレビュー情報を分析すると、CMF Phone 2 Proには明確なメリットがある一方で、購入前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。
これらを理解した上で選ぶことが、満足度の高い買い物につながります。
【メリット】薄型軽量で持ちやすいサイズ感と重量
CMF Phone 2 Proを手に取って最初に感じるのは、その薄さと軽さです。
厚さは約7.8mm、重量は約185gとなっており、6.77インチという大画面サイズを考えると非常に軽量です。
先代モデルよりも薄くなっているためポケットへの収まりも良く、長時間操作していても手が疲れにくい設計になっています。
【メリット】画面は120Hz有機ELで見やすく明るい
ディスプレイには6.77インチのFlexible AMOLED(有機EL)パネルが採用されています。
最大輝度は3000ニトに達し、屋外の直射日光下でも画面が見やすい十分な明るさを確保しています。
また、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、スクロールや画面遷移が非常に滑らかで、価格以上の高級感ある操作体験を提供してくれます。
【メリット】Nothing OSの操作性と独自のUIデザイン
CMF Phone 2 Proには、Android 15をベースにした「Nothing OS」が搭載されています。
このOSは、ドット絵を基調としたユニークなフォントやウィジェットが特徴で、他のAndroidスマホにはない独特の世界観を楽しめます。
見た目の面白さだけでなく、プリインストールアプリが最小限に抑えられており、動作が軽快である点も高く評価されています。
【デメリット】スピーカーはモノラルで音質はいまいち?
コストダウンの影響を強く感じるのがスピーカー性能です。
CMF Phone 2 Proはステレオスピーカーではなく、本体下部にのみスピーカーを搭載した「モノラルスピーカー」仕様となっています。
横持ちで動画を見たりゲームをしたりする際、片側からしか音が出ないため、臨場感に欠けると感じる場合があります。
また、手でスピーカー穴を塞いでしまいやすく、音がこもってしまうこともあるため、音質にこだわる方はイヤホンや外部スピーカーの利用が推奨されます。
【デメリット】「Essential Key」の誤操作問題とは
本体右側面には、電源ボタンとは別に「Essential Key」という独自の物理ボタンが搭載されています。
このボタンにはスクリーンショット撮影やボイスレコーダーなどの機能を割り当てることができますが、配置が電源ボタンのすぐ下にあるため、誤って押してしまうことが多いという声があります。
慣れるまでは意図しないタイミングで機能が起動してしまうことがあり、ユーザーによってはストレスに感じるかもしれません。
【デメリット】ワイヤレス充電には非対応
CMF Phone 2 Proは、ワイヤレス充電(Qi)には対応していません。
充電はUSB Type-Cケーブルを使用した有線接続のみとなります。
最近のミドルレンジスマホでもワイヤレス充電対応機種が増えてきている中で、ケーブルレスでの充電環境を整えている方にとっては惜しいポイントと言えます。
CMF Phone 2 Proのスペックとベンチマーク性能
スマートフォンの快適さを左右する基本スペックについて詳しく見ていきましょう。
CMF Phone 2 Proは、日常使いにおいてストレスを感じさせない十分な処理能力を持っています。
具体的な数値データを基に、その実力を検証します。
詳細スペック一覧表(サイズ・重さ・CPU・メモリ)
主なスペックは以下の通りです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| サイズ | 約164.0 x 78.0 x 7.8 mm |
| 重さ | 約185g |
| OS | Android 15 (Nothing OS 3.2) |
| CPU | MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G |
| メモリ(RAM) | 8GB (最大16GBまで拡張可能) |
| ストレージ(ROM) | 128GB / 256GB |
| 外部メモリ | microSDXC (最大2TB) |
| バッテリー | 5,000mAh |
| 防水防塵 | IP54 |
特筆すべきはmicroSDカードに対応している点で、写真や動画をたくさん保存したいユーザーにとっては嬉しい仕様です。
AnTuTuベンチマークスコアの実測値と動作感
スマートフォンの処理性能を測る指標となるAnTuTuベンチマークスコアは、約70万点前後を記録しています。
これはミドルレンジ帯としては上位のスコアであり、SNSの閲覧、ウェブ検索、動画視聴といった一般的な用途であれば、非常にサクサクと快適に動作します。
Nothing Phone (2a) と比較しても近い性能を持っており、日常使いで動作の遅さを感じることはほとんどないでしょう。
Dimensity 7300 Pro 5Gはゲームプレイに十分か?
搭載されているチップセット「Dimensity 7300 Pro 5G」は、ゲームプレイにおいても一定の実力を発揮します。
「原神」のような高負荷な3Dゲームでも、画質設定を「低」や「中」に調整すれば、30fps〜45fps程度でプレイ可能です。
ただし、最高画質設定で滑らかに遊びたいといったゲーマー向けの性能ではないため、あくまでカジュアルにゲームを楽しむレベルと捉えておくのが無難です。
バッテリー持ちと33W急速充電の速度検証
バッテリー容量は5,000mAhを搭載しており、電力効率の良いチップセットと相まって、電池持ちは非常に良好です。
一般的な使用頻度であれば、丸一日充電なしでも余裕を持って使えます。
充電速度は最大33Wに対応しており、約1時間強でフル充電が可能です。
超急速充電というわけではありませんが、実用上困らない速度は確保されています。
CMF Phone 2 Proのカメラ性能レビュー
CMF Phone 2 Proは、価格を抑えながらもトリプルカメラを搭載している点が魅力です。
実際にどのような写真が撮れるのか、各レンズの特徴や撮影機能について解説します。
5000万画素の広角・望遠・超広角カメラの作例評価
背面カメラは、5000万画素のメイン(広角)、5000万画素の望遠、800万画素の超広角という3つのレンズで構成されています。
メインカメラにはソニー製のセンサーが採用されており、明るい場所では自然な色味でくっきりとした写真を撮影できます。
一方で、800万画素の超広角カメラは解像度が低いため、細部の描写が甘くなったり、ノイズが目立ったりすることがあります。
光学2倍ズームと最大20倍ズームの実力
この価格帯のスマホとしては珍しく、光学2倍ズームに対応した5000万画素の望遠レンズを搭載しています。
デジタルズームとは異なり、画質劣化の少ない綺麗なズーム写真を撮影できるのは大きな強みです。
最大20倍までのデジタルズームも可能ですが、倍率を上げると画質は粗くなるため、実用的なのは2倍〜4倍程度と考えたほうが良いでしょう。
夜景モードや動画撮影の手ブレ補正は効くのか?
夜景モード(ナイトモード)も搭載しており、暗い場所でも明るさを確保した撮影が可能です。
ただし、手ブレ補正については強力な補正機能があるわけではないため、歩きながらの動画撮影などでは揺れが気になる場合があります。
定点で撮影する分には問題ありませんが、アクションカメラのような使い方は難しいかもしれません。
日本独自機能の対応状況|おサイフケータイとマイナポータル
日本国内でスマートフォンを快適に使う上で欠かせないのが、独自機能への対応状況です。
CMF Phone 2 Proは、海外ブランドの製品でありながら、日本のユーザーニーズにしっかり応えています。
FeliCa(おサイフケータイ)の搭載位置と使い勝手
CMF Phone 2 Proは、待望のFeliCa(おサイフケータイ)に対応しています。
FeliCaマーク(アンテナ位置)は背面のカメラユニットの横あたりに配置されています。
モバイルSuicaやiD、QUICPayなどの電子決済が利用できるため、通勤や買い物がスマホ一台で完結します。
FeliCaの感度についても実用上問題ないレベルですが、ケースの厚みによっては反応しづらくなる可能性もあるため注意が必要です。
マイナポータルアプリには対応している?(最新情報)
マイナポータルアプリへの対応については、発売当初は非対応でしたが、その後のアップデートや対応機種追加により利用可能になったという情報があります。
Google Playストアからアプリをインストールし、マイナンバーカードの読み取りが可能か確認することをおすすめします。
行政手続きなどでスマホを活用したい方にとっては重要なポイントとなります。
対応バンドはドコモ・au・ソフトバンク・楽天で使えるか
通信バンド(周波数帯)への対応も充実しており、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの国内主要4キャリアの回線で使用可能です。
特に5Gのn79(ドコモ系)にも対応しているとの情報があり、どのキャリアのSIMカードを挿しても安心して通信できます。
eSIMにも対応しているため、物理SIMとeSIMを組み合わせたデュアルSIM運用も容易です。
CMF Phone 2 Proの価格比較と購入方法
コストパフォーマンスの高さが売りのCMF Phone 2 Proですが、どこで購入するのが最もお得なのでしょうか。
販売チャネルごとの価格や特徴を比較します。
128GB・256GBモデルの定価と最安値比較
CMF Phone 2 Proには、ストレージ容量が128GBのモデルと256GBのモデルが存在します。
定価ベースでは、128GBモデルが42,800円前後、256GBモデルが47,800円前後で販売されています。
わずか数千円の差で容量が倍になるため、写真やアプリを多く保存する方は256GBモデルを選ぶのがコストパフォーマンス的におすすめです。
楽天モバイルでの購入特典とキャンペーン情報
楽天モバイルでは、CMF Phone 2 Proを公式に取り扱っており、回線契約とセットで購入することで大幅なポイント還元や割引を受けられる場合があります。
特に他社からの乗り換え(MNP)キャンペーンなどを活用すれば、実質価格をかなり抑えて入手できるチャンスがあります。
楽天モバイルユーザーであれば、楽天市場店や公式サイトでの購入が有力な選択肢となります。
IIJmioやAmazonなどSIMフリー版の販売状況
MVNOのIIJmioでも取り扱いがあり、こちらもMNP限定特価などで非常に安価に販売されることがあります。
また、Amazonや家電量販店のオンラインショップでもSIMフリー版が購入可能です。
Amazonのセール時期などはポイント還元率が高くなることもあるため、普段利用しているショッピングサイトをチェックしてみましょう。
中古市場での価格相場と購入時の注意点
発売から日が浅いため中古市場への流通量はまだ多くありませんが、未使用品や状態の良い中古品が出回り始めています。
中古で購入する場合は、赤ロム(ネットワーク利用制限)の有無や、付属品(特に専用のSIMピンなど)が揃っているかを確認することが重要です。
また、中古品であってもFeliCaのデータが初期化されているかを必ず確認しましょう。
CMF Phone 2 Proにおすすめのケースとアクセサリー
CMF Phone 2 Proは独自の形状をしているため、ケース選びやアクセサリーの活用には少しコツがいります。
本体を保護しながら、その特徴的な機能を活かすためのアイテムを紹介します。
純正ケースとサードパーティ製ケースの選び方
製品には標準で透明なクリアケースが付属しています。
まずはこの付属ケースを使用するのが無難ですが、デザインを楽しみたい場合はサードパーティ製のケースを探すことになります。
ただし、背面右下のアクセサリーポイントを活用したい場合、その部分が開口している専用ケースを選ぶ必要があります。
一般的な汎用ケースでは、せっかくのギミックが隠れてしまう可能性があるため注意しましょう。
背面右下の「アクセサリーポイント」で何ができる?
背面右下にある円形のパーツは取り外しが可能で、ここに専用のストラップやスタンド、カードホルダーなどを取り付けることができます。
これはCMFブランド独自の遊び心ある機能で、自分好みにスマホをカスタマイズできる楽しさがあります。
ただし、これらのアクセサリーを取り付けるには専用のネジやパーツが必要になるため、対応製品を確認して購入する必要があります。
おすすめの保護フィルムと充電器(付属品に含まれるか)
画面には最初から保護フィルムが貼り付けられており、購入してすぐに使い始めることができます。
ただし、より強固な保護を求める場合はガラスフィルムへの貼り替えを検討しても良いでしょう。
充電器(ACアダプター)は同梱されていないため、33W以上の出力に対応したPD(Power Delivery)対応の充電器を別途用意する必要があります。
CMF Phone 2 Proの初期設定と便利な使い方
購入後、スムーズに使い始めるための設定や、Nothing OSならではの便利な機能について解説します。
開封から初期セットアップまでの手順
開封すると、ウェルカムメッセージと共に端末が現れます。
電源を入れた後は、画面の指示に従って言語設定(日本語)、Wi-Fi接続、Googleアカウントのログインを行います。
Nothing OS特有の設定として、アイコンのデザインを「Nothingスタイル(ドット調)」にするか、標準のAndroidスタイルにするかを選択できます。
統一感のあるおしゃれな画面にしたい場合は、Nothingスタイルを選ぶのがおすすめです。
データ移行の方法とeSIMの設定手順
以前のAndroidスマホやiPhoneからのデータ移行は、セットアップ時のガイダンスに従ってケーブル接続またはワイヤレスで行えます。
eSIMを利用する場合は、Wi-Fi環境下で通信事業者から発行されたQRコードを読み込むことでプロファイルをダウンロードできます。
APN設定(通信設定)は主要キャリアであれば自動で認識されることが多いですが、MVNOなどの場合は手動入力が必要なこともあります。
独自の「Essential Key」の設定と無効化について
誤操作の原因となりがちな側面の「Essential Key」ですが、設定メニューから挙動をカスタマイズ可能です。
「設定」内の「システム」や「ジェスチャー」等の項目から、ボタンを押した時のアクションを変更したり、長押し時の機能を割り当てたりできます。
誤操作がどうしても気になる場合は、機能を割り当てない(無効化する)設定にしておくとストレスなく使用できます。
【総評】CMF Phone 2 Proは買うべき?おすすめな人・しない人
最後に、CMF Phone 2 Proの総合評価として、どのようなユーザーに最適なのかをまとめます。
4万円台という価格を考えれば非常に完成度の高い端末ですが、用途によっては向き不向きがあります。
Nothing Phone (2a) やPixel aシリーズとの比較
ライバルとなるのは、同じNothingブランドの「Nothing Phone (2a)」や、Googleの「Pixel a」シリーズです。
Nothing Phone (2a) と比較すると、CMF Phone 2 Proは背面LED(Glyph)がない代わりに価格が安く、FeliCaに対応している点は同等です。
Pixelシリーズと比較すると、カメラ性能やAI機能ではPixelに軍配が上がりますが、デザインの個性や人とは違うスマホを持ちたいという欲求はCMFが満たしてくれます。
デザインとコスパ重視なら間違いなく買いの理由
結論として、CMF Phone 2 Proは「デザイン、FeliCa、価格」の3拍子が揃った稀有なスマートフォンです。
日常使いに十分なスペックを持ちながら、所有欲を満たしてくれるデザイン性は他にはない魅力です。
モノラルスピーカーやワイヤレス充電非対応といった弱点はありますが、それらを許容できるのであれば、間違いなく「買い」の一台と言えるでしょう。
まとめ:CMF Phone 2 Proの完全ガイド
- 日本市場向けにFeliCa(おサイフケータイ)を搭載した高コスパスマホ。
- 価格は4万円台からと手頃で、デザイン性の高さが最大の魅力。
- ディスプレイは120Hz対応の有機ELで、明るく滑らかな表示が可能。
- SoCはDimensity 7300 Pro 5Gを搭載し、AnTuTu約70万点の性能。
- 普段使いの動作はサクサクだが、重い3Dゲームには不向き。
- カメラは5000万画素の広角・望遠を含む3眼構成で実用的。
- スピーカーはモノラル仕様のため、音質重視ならイヤホン推奨。
- 独自ボタン「Essential Key」は便利だが誤操作に注意が必要。
- バッテリー持ちは良好で、最大33Wの急速充電に対応している。
- デザインと実用性のバランスが良く、人とは違うスマホを求める人に最適。
