SoundLink Micro第2世代レビュー解説!音質や旧型との違い

Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) は、手のひらサイズでありながら迫力のサウンドを実現した最新のBluetoothスピーカーです。

約8年ぶりのリニューアルにより、待望のUSB-C対応やバッテリー寿命の向上など、使い勝手が大きく進化しました。

しかし、購入を検討する中で「第1世代と何が変わったのか」「本当に音質は良いのか」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) のレビュー解説を通じて、スペックの進化や実際の音質、ユーザーの評判を詳しく紐解きます。

メリットだけでなく、購入前に知っておくべき注意点もしっかりとお伝えしますので、ぜひ製品選びの参考にしてください。

目次

Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) とは?特徴と進化点

Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) は、2017年に発売されたロングセラーモデルの後継機として登場した、ボーズ史上最小クラスのポータブルスピーカーです。

初代モデルのデザインやサイズ感を継承しつつ、内部構造や機能面で現代のニーズに合わせた大幅なアップデートが施されています。

ここではまず、本製品の基本的な情報と主な進化点について解説します。

発売日と価格:約8年ぶりのアップデートで何が変わったのか

本製品は、2025年9月25日に日本国内で発売されました。

価格は税込15,400円となっており、前モデルと比較すると若干の値上げが行われています。

しかし、約8年という長い期間を経てのアップデートであり、機能面での強化を考慮すれば納得感のある価格設定と言えるでしょう。

特にバッテリー性能の倍増や最新のBluetooth規格への対応など、長期間愛用できるスペックへと進化しています。

主な特徴:サイズを超えた重低音と「Bose App」対応

最大の特徴は、小型ボディからは想像できないほどのパワフルな重低音です。

新たにパッシブラジエーターを2基搭載し、さらにトランスデューサーを組み合わせることで、歪みの少ないクリアで迫力あるサウンドを実現しています。

また、新たに専用アプリ「Bose App」に対応したことも大きなトピックです。

これにより、スマートフォンから簡単に設定変更やソフトウェアのアップデートが可能になり、より便利に使えるようになりました。

スペック一覧:サイズ・重量・Bluetoothバージョンを確認

基本的なスペックは以下の通りです。

外形寸法は幅10.3cm × 高さ10.3cm × 奥行き4.4cmで、重量は約300gと非常に軽量です。

Bluetoothのバージョンは最新の5.4を採用しており、接続の安定性が向上しています。

また、マルチポイント接続やGoogle Fast Pairにも対応しており、複数のデバイスをスムーズに切り替えて使用することが可能です。

携帯性を損なうことなく、中身が大きく進化していることが数値からも見て取れます。

【レビュー】Bose SoundLink Micro (第2世代) の音質と使用感

実際にBose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) を使用してみると、そのコンパクトな見た目を裏切るサウンドクオリティに驚かされます。

ここでは、音質の具体的な評価や、アプリを使った調整機能、操作性などの使用感について詳しくレビューします。

音質評価:パッシブラジエーター2基による重低音とクリアな高音

音質に関しては、Boseらしい豊かで厚みのある低音がしっかりと響きます。

前後に配置された2基のパッシブラジエーターが効果的に機能しており、ベース音やドラムのキックなどが身体に伝わってくるような迫力があります。

一方で、低音ばかりが強調されるわけではなく、中高音域も非常にクリアです。

ボーカルの声が埋もれることなく明瞭に聞こえるため、音楽鑑賞だけでなく、動画視聴やポッドキャストの再生にも適しています。

音量を上げても音が割れにくく、独自のDSP(デジタル信号処理)技術がバランスを自動で最適化してくれる点も優秀です。

イコライザー機能:アプリで好みの音質に調整する方法

第2世代からは「Bose App」を利用して、3バンドのイコライザー調整が可能になりました。

アプリ内の設定画面から「低音」「中音」「高音」のレベルをスライダーで直感的に変更できます。

例えば、夜間の室内で静かに聴きたいときは低音を抑えたり、屋外で迫力を出したいときは低音と高音を強調したりと、シチュエーションに合わせた音作りが可能です。

自分好みのサウンドにカスタマイズできる点は、前モデルにはなかった大きな魅力です。

ステレオモードの評判:2台接続で立体的な音場を作るメリット

本製品を2台用意することで、ステレオモードやパーティーモードを楽しむことができます。

特にステレオモードでは、左右のスピーカーにL/Rチャンネルを割り当てることで、音の広がりと立体感が劇的に向上します。

ユーザーからは「まるでミニ映画館のような臨場感」「音像がはっきりとしてリスニング体験が変わった」といった高い評価が寄せられています。

ペアリング設定もアプリや本体ボタンから簡単に行えるため、予算に余裕があれば2台持ちでの運用も非常におすすめです。

携帯性と操作性:改良されたストラップとボタン配置の評価

本体裏面に装備されたストラップは、第2世代で着脱可能な仕様に変更されました。

リュックのベルトや自転車のハンドルなどに巻き付けて固定できるため、持ち運びの自由度が非常に高いです。

ボタン配置については、前面に音量調整とマルチファンクションボタンがあり、側面に電源とBluetoothボタンが配置されています。

クリック感もしっかりとしており、手袋をしていても操作しやすい設計になっています。

アウトドアシーンでの使い勝手を徹底的に考慮したデザインと言えます。

第1世代と第2世代の違いを徹底比較:買い替える価値はある?

第1世代をすでに持っている方にとって、買い替えるべきかどうかは悩みどころでしょう。

結論から言えば、使い勝手や基本性能は大きく向上しており、特にバッテリーや充電端子に不満がある場合は買い替えの価値が十分にあります。

ここでは、新旧モデルの具体的な違いを比較解説します。

バッテリー性能の進化:最大6時間から12時間へ倍増した実力

最も実用的な進化点は、バッテリー持続時間が最大12時間へと倍増したことです。

第1世代の最大6時間では、一日中外出して使用するには心許ない場面もありましたが、12時間あればキャンプやハイキングでも充電切れを気にせず使い続けられます。

頻繁に充電する手間が減るため、日常使いにおけるストレスも大幅に軽減されます。

充電端子の変更:Micro-USBから待望のUSB-Cへ

充電ポートがこれまでのMicro-USBから、現在の主流であるUSB-C端子に変更されました。

スマートフォンやタブレット、ノートPCなどと同じケーブルを共有できるため、持ち運ぶケーブルの種類を減らすことができます。

特にAndroidユーザーや最新のiPhoneユーザーにとっては、充電環境が統一されるメリットは非常に大きいです。

耐久性の向上:IPX7(防水)からIP67(防塵・防水)への進化

耐久性能においては、防水のみのIPX7から、防塵性能も加わったIP67へとグレードアップしました。

これにより、水辺での使用だけでなく、砂浜や埃っぽいアウトドア環境でも安心して使えるようになっています。

ソフトシリコンで覆われたボディは傷や衝撃にも強く、タフな環境下での信頼性がさらに高まりました。

通話機能(マイク)の廃止:ハンズフリー通話が必要な人は注意

重要な変更点として、第2世代では内蔵マイクが廃止されました。

そのため、第1世代で可能だったスピーカーフォン機能(ハンズフリー通話)や、Siri・Googleアシスタントへの音声入力は行えません。

音楽再生に特化した仕様となっており、Web会議や通話用途での利用を考えている方は注意が必要です。

通話機能を重視する場合は、あえて第1世代を選ぶか、別のモデルを検討する必要があります。

Bluetoothコーデック:aptX Adaptive対応で接続安定性が向上

対応コーデックについては、標準のSBC、AACに加えて、新たにaptX Adaptiveに対応しました。

対応するAndroid端末などと接続すれば、より高音質かつ低遅延での再生が可能になります。

また、Snapdragon Sound認証も取得しており、接続の安定性も向上しています。

混雑した電波環境でも音が途切れにくく、動画視聴時の音ズレも軽減されるなど、ワイヤレス性能の底上げが図られています。

Bose SoundLink Micro (第2世代) のメリット・おすすめな点

Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) には、他のスピーカーにはない独自の強みがあります。

ここでは、特にこの製品を選ぶ理由となるメリットやおすすめのポイントを挙げます。

アウトドア最強のタフさ:水没しても浮く設計と防塵性能

このスピーカーは、万が一水の中に落としても沈まずにプカプカと浮く設計になっています。

川遊びやプールサイドで使用中に誤って水没させてしまっても、すぐに回収できるため紛失のリスクが低いです。

加えてIP67の防塵防水性能を持っているため、泥汚れなどが付着してもそのまま水洗いすることができます。

ラフに扱えるタフさは、アウトドア好きにとって最強のパートナーとなります。

進化したストラップ:取り外し可能なマジックテープ式の利便性

第2世代のストラップはマジックテープ式になり、取り外しや位置調整が容易になりました。

第1世代では固定式でしたが、構造が見直されたことで、より太いパイプやベルトにも取り付けやすくなっています。

テントのポールに吊るしたり、バックパックのショルダーストラップに固定したりと、設置場所を選ばず音楽を楽しめるのは大きなメリットです。

SimpleSync対応:Boseのサウンドバーと連携して楽しむ方法

Bose独自の技術である「SimpleSync」に対応しており、対応するBose製のスマートサウンドバーと連携させることができます。

例えば、リビングのテレビの音をサウンドバーから流しつつ、同時にキッチンに置いたSoundLink Microからも同じ音を流すといった使い方が可能です。

自宅のオーディオ環境を拡張するサテライトスピーカーとしても活用できる点は、Boseエコシステムならではの魅力です。

購入前に知っておくべき注意点・デメリット

優れた製品ですが、購入後に後悔しないために知っておくべき注意点もいくつか存在します。

仕様変更や構造上の特徴について、事前に確認しておきましょう。

内蔵マイク非搭載:SiriやGoogleアシスタント、通話は不可

前述の通り、本製品にはマイクが搭載されていません。

そのため、スマートフォンにかかってきた電話をスピーカーで受けたり、音声アシスタントを呼び出したりすることはできません。

あくまで「音楽を聴くこと」に特化したデバイスであると割り切る必要があります。

電源ボタンの位置:充電端子付近の配置に対するユーザーの反応

電源ボタンが本体側面の下部、充電端子の近くに配置されています。

本体を置いた状態だとボタンが見えにくく、手探りで操作する必要があるため、一部のユーザーからは「押しにくい」「位置が分かりにくい」という声も聞かれます。

慣れれば問題ない範囲ですが、頻繁に電源をオンオフする場合には少し手間に感じるかもしれません。

自立の安定性:縦置きがしにくい形状について

本体は薄型の形状をしており、背面が平らになっているため、基本的には「寝かせて置く」または「吊るす」使い方が想定されています。

側面を使って縦置きすることも不可能ではありませんが、安定感がなく転がりやすいため推奨されません。

机の上で使う際は、音を上方向(天井方向)に放射する形になるため、自分に向けて音を飛ばしたい場合は、何かに立てかけるなどの工夫が必要です。

ユーザーの評判・口コミまとめ

実際に購入したユーザーからはどのような評価を得ているのでしょうか。

ネット上のレビューや口コミから、良い意見と悪い意見を抜粋して紹介します。

良い口コミ:低音の迫力とバッテリー持ちへの高評価

多くのユーザーが称賛しているのは、やはり「サイズ感からは想像できない低音の迫力」です。

「小さいのにしっかりとBoseの音がする」「ベース音が心地よい」といった声が多く見られます。

また、バッテリー持ちの良さについても、「キャンプで一晩中使っても切れなかった」「充電回数が減って楽になった」と高く評価されています。

USB-C対応になったことへの喜びの声も多数上がっており、使い勝手の向上が好意的に受け入れられています。

悪い口コミ:価格設定や通話機能削除に対する意見

一方で、ネガティブな意見としては「価格が高い」という点が挙げられます。

1万5千円を超える価格設定は、他社の同サイズのエントリーモデルと比較すると割高に感じる人もいるようです。

また、第1世代からの買い替えユーザーからは、「マイクがなくなったのが残念」「通話に使っていたのに不便になった」という機能削減に対する不満の声も一部で見受けられました。

競合製品(JBL Clip 5等)との比較・評判の違い

よく比較対象となるJBL Clip 5などの競合製品と比べると、音質の傾向に違いがあります。

JBLは明るく元気なサウンドでボーカルが前に出る傾向があるのに対し、Boseは低音が豊かで落ち着いたリッチなサウンドという評価が一般的です。

また、Boseはアプリでのイコライザー調整ができる点が強みとされています。

コスパやカラビナ一体型の利便性を取るならJBL、音質の深みやアプリ連携を重視するならBose、といった選び分けがされています。

まとめ:Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) レビュー解説

  • Bose SoundLink Micro Portable Speaker (第2世代) は2025年9月発売の最新モデル
  • 第1世代と比較してバッテリー持続時間が6時間から12時間へと倍増した
  • 充電端子がMicro-USBからUSB-Cに変更され利便性が向上した
  • 防水性能に加え防塵性能も備えたIP67準拠となり耐久性がアップした
  • パッシブラジエーター2基によるサイズを超えた重低音が最大の特徴である
  • 専用アプリ「Bose App」に対応しイコライザー調整が可能になった
  • 内蔵マイクは廃止されたためハンズフリー通話や音声アシスタントは利用できない
  • ステレオモードに対応しており2台接続することで臨場感ある再生ができる
  • 水に浮く設計と改良されたストラップによりアウトドアでの適性が非常に高い
  • 通話機能よりも音質とタフさを重視するユーザーに最適なスピーカーである
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