オーディオテクニカATH-CKS50TW2レビュー解説!重低音と電池持ち最強

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際、バッテリー持ちの悪さや、迫力不足な低音に悩まされることはありませんか。

特に音楽や動画を一日中楽しみたい方にとって、頻繁な充電は大きなストレスになります。

2024年10月に登場したオーディオテクニカの「ATH-CKS50TW2」は、そんな悩みを一掃する「怪物級のバッテリー」と「圧巻の重低音」を搭載した注目モデルです。

この記事では、オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2のレビュー解説として、実際にどのような進化を遂げたのか、音質や使い勝手を徹底的に深掘りします。

前モデルからの変更点や、少し人を選ぶかもしれない注意点まで、包み隠さず解説しますので、購入前の判断材料としてぜひお役立てください。

目次

オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2とは?特徴と進化点

ATH-CKS50TW2は、オーディオテクニカが誇る重低音モデル「SOLID BASS」シリーズの最新作です。

最大の特徴は、イヤホン単体で業界最高クラスの長時間再生が可能であることと、充電ケースを持ち歩かなくても電源操作ができる「マグネティックスイッチ」という新機能にあります。

前モデルから約3年ぶりのリニューアルとなり、ノイズキャンセリング性能の強化や機能面のブラッシュアップが施され、よりタフで使いやすい一台へと進化しました。

ATH-CKS50TW2の基本スペックと価格・発売日

ATH-CKS50TW2の発売日は2024年10月11日で、市場価格は約23,980円前後となっています。

ドライバーには、重低音再生に特化したφ9mmの「SOLID BASS HD TWSドライバー」を搭載しています。

通信規格はBluetooth 5.3に対応しており、防水・防塵性能はIP55相当と、日常使いからスポーツシーンまで幅広く対応できるタフネスさを備えています。

カラーバリエーションはブラック、ベージュ、グリーンの3色展開で、前作の無骨なイメージから、少し洗練されたデザインへと変化しています。

最大の特徴「マグネティックスイッチ」とは何か?

本機のユニークな新機能である「マグネティックスイッチ」は、左右のイヤホンを合わせることで電源のオンオフができる機能です。

左右のイヤホンに磁石が内蔵されており、くっつけると電源OFF、離すと電源ONという直感的な操作が可能になりました。

これにより、充電ケースに戻さなくても電源管理ができるため、ちょっとした移動時や休憩時に、イヤホンだけをポケットに入れて持ち運ぶ「ケースレス運用」が実現します。

前モデルからの主な進化点と変更点まとめ

前モデルであるATH-CKS50TWと比較すると、機能面で多くの進化が見られます。

まず、ノイズキャンセリング方式が、フィードフォワード式のみから、フィードバック式も組み合わせた「ハイブリッドデジタルノイズキャンセリング」へと強化されました。

また、ワイヤレス充電(Qi)への対応や、急速充電性能の向上(5分充電で90分再生)、通話時のノイズリダクション機能の搭載など、使い勝手が大幅に向上しています。

一方で、対応コーデックに関しては、前作で対応していたaptX AdaptiveやaptXが廃止され、SBC、AAC、LC3という構成に変更されている点は大きな違いと言えます。

ATH-CKS50TW2の音質レビュー:重低音SOLID BASSの実力は?

ATH-CKS50TW2の音質は、シリーズの名に恥じない、深く沈み込むような重低音が最大の特徴です。

単に低音が強いだけでなく、空間表現力にも優れており、ライブ会場にいるような没入感を味わえます。

ここでは、音質の詳細について深掘りしていきます。

圧巻の重低音と中高域のバランスを徹底評価

実際に聴いてみると、バスドラムのキック音やベースラインの厚みが非常に豊かで、体に響くような迫力を感じられます。

しかし、低音一辺倒で音がこもっているわけではありません。

中高域のボーカルや楽器の音もクリアに分離されており、低音の迫力とボーカルの聴きやすさが両立されています。

ロック、EDM、ヒップホップなどのジャンルとの相性は抜群で、ノリよく音楽を楽しみたい方には最適なチューニングと言えるでしょう。

対応コーデックがSBC/AAC/LC3になった影響は?(aptX廃止について)

スペック重視の方にとって気になるのが、高音質コーデックであるaptX系が非対応となり、SBCとAAC(および次世代のLC3)のみとなった点かもしれません。

しかし、実際に聴いてみると、コーデックの違いを感じさせないほどドライバーの性能とチューニングが優秀です。

iPhoneユーザー(AAC接続)はもちろん、Androidユーザーであっても、よほどシビアに聴き比べない限り、音質の劣化を感じることは少ないでしょう。

むしろ、接続安定性やバッテリー効率を優先した設計思想が感じられます。

専用アプリのイコライザー(EQ)で音質はどう変わる?

専用アプリ「Connect」を使用することで、音質のカスタマイズが可能です。

プリセットには「Bass Boost」や「Clear Vocal」などが用意されており、好みに合わせて瞬時に音のキャラクターを変更できます。

さらに、5バンドのイコライザーを細かく調整できるため、低音をさらに強調したり、逆に低音を抑えてフラットに近い音質にしたりと、自分好みのサウンドを作ることが可能です。

音質の変化幅が大きいため、デフォルトの音質だけでなく、カスタマイズする楽しさも味わえます。

業界最高クラスのバッテリーと「ケースなし運用」の使い勝手

ATH-CKS50TW2を選ぶ最大の理由とも言えるのが、圧倒的なバッテリー性能です。

他の完全ワイヤレスイヤホンとは一線を画すスタミナ性能について解説します。

イヤホン単体25時間・最大65時間のバッテリー持ちは本当か?

このイヤホンのスタミナは、現行の完全ワイヤレスイヤホンの中でトップクラスです。

ノイズキャンセリングOFF時であれば、イヤホン単体で最大25時間の連続再生が可能です。

ノイズキャンセリングをONにした状態でも最大15時間再生できるため、長時間のフライトや、朝から晩までつけっぱなしで作業をする場合でも、途中で充電切れを起こすことはまずありません。

充電ケースを併用すれば最大65時間も使用できるため、数日間の旅行であれば充電ケーブルを持ち歩く必要すらないレベルです。

ケースを持ち歩かなくてもいい「マグネティックスイッチ」のメリット・デメリット

前述のマグネティックスイッチ機能により、充電ケースを家に置いて、イヤホン本体だけを持ち出して一日中使うという運用が可能です。

メリットは、荷物が減り、ポケットからサッと取り出してすぐに使えるスピード感です。

一方でデメリットや注意点もあります。

イヤホン同士の磁力はそこまで強力ではないため、ポケットの中で強い力が加わると分離してしまい、勝手に電源が入ってしまう可能性があります。

また、ケースがないと紛失のリスクも高まるため、アプリの「置き忘れアラート」機能などを併用することをおすすめします。

充電ケースの仕様とワイヤレス充電・急速充電への対応

充電ケース自体も機能性が向上しています。

新たにQi規格のワイヤレス充電に対応したため、置くだけで手軽に充電が可能です。

また、急速充電機能も強化されており、わずか5分の充電で約90分の再生が可能になりました。

うっかり充電を忘れていた朝でも、身支度をしている間に一日分のバッテリーを確保できるのは大きな魅力です。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の性能評価

バッテリーや重低音だけでなく、機能面もしっかりとトレンドを押さえています。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の実力について見ていきましょう。

進化したハイブリッドノイズキャンセリングの効果は?(電車・カフェ)

前モデルから方式が変更され、ハイブリッドデジタルノイズキャンセリングとなったことで、消音性能は確実に向上しています。

電車内の走行音やエアコンの空調ノイズなど、低周波の騒音はしっかりとカットしてくれます。

ただし、BOSEやソニーの最上位機種のような「無音に近い感覚」とまではいきません。

音楽への没入感を高めるための「自然な静寂」を作り出すタイプであり、圧迫感も少ないため、長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。

ヒアスルー(外音取り込み)とトークスルーの自然さ

外音取り込み機能(ヒアスルー)は非常に優秀で、マイクで拾ったような不自然さが少なく、自然に周囲の音が聞こえます。

また、「トークスルー」機能を使えば、再生中の音量を自動的に下げて人の声を聞き取りやすくしてくれます。

コンビニのレジや、ちょっとした会話の際に、イヤホンを外すことなくスムーズに対応できるため、日常使いでの利便性は非常に高いです。

通話品質とマイク性能:Web会議やテレワークで使えるか?

通話性能に関しても、ノイズリダクション機能により、周囲の雑音を抑えてクリアな音声を相手に届けることができます。

実際に通話テストを行っても、こちらの声がこもったり途切れたりすることは少なく、安定した通話が可能です。

マルチポイント接続にも対応しているため、PCでWeb会議をしつつ、スマホの着信も待機するといった使い方ができ、ビジネス用途でも十分活躍します。

装着感と操作性:物理ボタンと本体サイズについて

毎日使うものだからこそ、装着感や操作性は重要なポイントです。

ATH-CKS50TW2のハードウェア面の特徴について解説します。

本体はデカい?装着感と耳へのフィット感を検証

ATH-CKS50TW2のイヤホン本体は、大容量バッテリーを搭載していることもあり、他のイヤホンと比べるとやや大きめのサイズ感です。

耳の小さな方だと、少し圧迫感を感じたり、耳から飛び出しているように見える可能性があります。

しかし、耳のくぼみにフィットするような形状に設計されており、見た目以上に装着時の安定感は高いです。

イヤーピースも4サイズ付属しているため、自分に合ったサイズを選べば、重さで落ちてくるようなことはありません。

誤操作を防ぐ「物理ボタン」の操作性とキーアサイン

操作系には、タッチセンサーではなく「物理ボタン」が採用されています。

イヤホンの側面に配置された小さなボタンを押すことで操作するため、タッチセンサーにありがちな、髪の毛が触れたり位置を直したりした時の誤操作がありません。

確実なクリック感があり、手袋をしていても操作できる点は大きなメリットです。

また、アプリでボタンの割り当て(キーアサイン)を自由に変更できるため、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。

IP55相当の防水・防塵性能とスポーツ利用の適性

JIS保護等級IP55相当の防水・防塵性能を備えており、雨や汗はもちろん、砂ぼこりにも強い仕様です。

そのため、ランニングやジムでのワークアウト中に汗をかいても安心して使用できます。

使用後に水で軽く洗い流すこともできるため(水道水のみ、完全防水ではないため注意が必要)、常に清潔な状態を保てるのも嬉しいポイントです。

ATH-CKS50TW2と前モデル(CKS50TW)の徹底比較

すでに前モデルを持っている方や、安くなった旧モデルと迷っている方のために、主な違いを比較します。

デザイン・サイズ・重量の違い

デザイン面では、前モデルがややゴツゴツとしたメカニカルな印象だったのに対し、TW2はより滑らかで洗練された形状に変更されました。

ケースの質感も変更されており、TW2は上蓋が半透明のマットな仕上げになっています。

重量に関しては、バッテリー容量を維持しつつも、軽量化の努力が見られ、装着時の負担感は改善傾向にあります。

スペック比較表(Bluetoothバージョン・マルチポイント等)

主なスペックの違いを以下にまとめます。

項目ATH-CKS50TW2 (新)ATH-CKS50TW (旧)
BluetoothVer 5.3Ver 5.2
ノイズキャンセリングハイブリッド式フィードフォワード式
連続再生(単体)最大25時間最大20時間
連続再生(ケース込)最大65時間最大50時間
ワイヤレス充電対応非対応
マルチポイント対応対応
マグネティックスイッチありなし
コーデックSBC, AAC, LC3SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive

旧モデルから買い替えるべきか?

結論として、バッテリー持ちをさらに極めたい方、ワイヤレス充電が必須な方、ノイキャン性能を上げたい方には買い替えをおすすめします。

特に「マグネティックスイッチ」によるケースレス運用に魅力を感じるなら、TW2一択です。

一方で、AndroidユーザーでaptX Adaptiveによる高音質伝送や低遅延に強いこだわりがある場合は、前モデルを使い続けるという選択肢もあり得ます。

ただし、総合的な完成度や使い勝手は間違いなくTW2の方が上です。

ATH-CKS50TW2の評判・口コミまとめ【メリット・デメリット】

SNSやレビューサイトなどで見られる、実際のユーザーの声を分析し、メリットとデメリットをまとめました。

良い口コミ:バッテリー最強・低音が気持ちいい

多くのユーザーが高く評価しているのは、やはりバッテリー性能です。

「充電をいつしたか忘れるレベル」「一日中つけっぱなしでも切れない」といった驚きの声が多く上がっています。

音質に関しても、「低音の迫力がすごい」「ライブ音源が楽しい」と、SOLID BASSシリーズへの期待通りの評価が得られています。

また、物理ボタンの操作性や、マグネティックスイッチの利便性を評価する声も多いです。

悪い口コミ:本体の大きさ・ケースの質感・コーデックへの不満

ネガティブな意見としては、「本体が大きくて耳からはみ出る」「長時間つけると耳が痛くなる」というサイズ感に関するものが散見されます。

また、ケースの上蓋がプラスチック感があり、「値段の割に安っぽく見える」という意見もありました。

スペックに詳しい層からは、やはりaptX系コーデックの廃止を残念がる声も聞かれます。

注意点:購入前に知っておくべき「人を選ぶポイント」

購入前に注意すべき点は「装着感」です。

本体サイズが大きいため、耳が小さい方や、寝ながら使いたい(寝ホン)用途には向きません。

可能であれば、店頭で試着してみることをおすすめします。

また、マグネティックスイッチでの携帯は便利ですが、ポケットの中で外れて勝手に接続されるリスクがあることは理解しておきましょう。

まとめ:オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2 レビュー解説

ATH-CKS50TW2は、圧倒的なバッテリー持ちと重低音という明確な強みを持った、非常に個性的なワイヤレスイヤホンです。

これまでの常識を覆す「ケースなし運用」の提案や、実用的な機能の強化により、音楽をタフに楽しみたいユーザーにとって最高のパートナーとなるでしょう。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • イヤホン単体で25時間、最大65時間の怪物級バッテリーを搭載
  • SOLID BASSシリーズならではの圧巻の重低音とクリアな中高域
  • 左右を合わせるだけで電源操作ができるマグネティックスイッチが便利
  • ノイズキャンセリングはハイブリッド式へ進化し遮音性が向上
  • ワイヤレス充電と急速充電に対応し、日々の使い勝手が大幅改善
  • 誤操作の少ない物理ボタンを採用し、確実な操作が可能
  • 本体サイズは大きめなので、耳が小さい人は装着感に注意が必要
  • コーデックはaptX系が廃止され、SBC・AAC・LC3に対応
  • IP55相当の防水・防塵性能でスポーツやアウトドアでも安心
  • 充電の手間を減らし、一日中音楽に没頭したい人に最適
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