ASUS Vivobook Go 15をレビュー解説!特徴から評判まで

ASUSから登場した「Vivobook Go 15」は、手頃な価格帯でありながら、日常使いには十分なスペックと、一部モデルでは高画質な有機ELディスプレイを搭載していることで注目を集めています。

コストパフォーマンスに優れたノートパソコンを探している方や、初めて自分のPCを持つ学生の方にとって、魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

しかし、実際に購入するとなると、その具体的な性能や使い勝手、メリット・デメリットが気になるところです。

この記事では、ASUS Vivobook Go 15の購入を検討している方に向けて、その特徴からスペック、ベンチマークによる性能評価、そして実際のユーザーからの評判や口コミまで、あらゆる情報を網羅的にレビュー解説していきます。

目次

ASUS Vivobook Go 15をレビュー解説!特徴とスペック

ASUS Vivobook Go 15の主な特徴

ASUS Vivobook Go 15は、手頃な価格と実用的な機能のバランスが取れた、コストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。

その最大の特徴は、7万円台からという魅力的な価格設定にあります。

この価格帯でありながら、Web閲覧やOfficeソフトでの作業といった日常的なタスクを快適にこなせる基本性能を備えています。

また、ディスプレイの選択肢が豊富な点も大きな魅力です。

作業用途に適した非光沢のTFT液晶モデルに加え、映像コンテンツを驚くほど色鮮やかに表示できる有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデルも用意されています。

15.6インチのノートパソコンとしては約1.63kgと比較的軽量で、家の中での持ち運びや、たまに外へ持ち出して使う際にも大きな負担になりません。

さらに、米国国防総省が定める軍用規格「MIL-STD-810H」に準拠したテストをクリアしており、日常的な利用における耐久性も確保されているため、安心して長く使うことができます。

ASUS Vivobook Go 15のスペック詳細

ASUS Vivobook Go 15は、複数のモデルが展開されており、メモリ容量やディスプレイの種類によってスペックが異なります。

購入の際は、ご自身の用途に合った構成を選ぶことが重要です。

以下に、主要なモデルのスペックを一覧表にまとめました。

項目スペック詳細
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUAMD Ryzen 5 7520U モバイル・プロセッサー (4コア/8スレッド)
メモリ8GB または 16GB (LPDDR5-5500) ※オンボードのため増設不可
ストレージ512GB SSD (PCI Express 3.0 x2接続)
ディスプレイ・15.6型ワイドTFTカラー液晶 (非光沢 / 1,920×1,080)
・15.6型 OLED (有機EL) (光沢 / 1,920×1,080)
グラフィックスAMD Radeon グラフィックス (CPU内蔵)
Webカメラ92万画素Webカメラ内蔵 (プライバシーシールド付き)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
BluetoothBluetooth 5.1
インターフェースUSB3.2 (Type-C/Gen1)×1 ※データ転送のみ
USB3.2 (Type-A/Gen1)×1
USB2.0 (Type-A)×1
HDMI出力×1
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
キーボード102キー日本語キーボード (テンキー付き)
バッテリー駆動時間約11.7時間 (JEITA 2.0) ※TFT液晶・42Whモデルの場合
本体サイズ幅360.3mm×奥行き232.5mm×高さ18.5~19.0mm
質量約1.63kg

CPUは全モデル共通で「Ryzen 5 7520U」を搭載しています。

これはRyzen 7000シリーズという新しい型番ですが、内部のアーキテクチャは少し前の「Zen 2」世代である点に注意が必要です。

メモリはマザーボードに直接搭載されているオンボード仕様のため、購入後の増設や交換はできません。

長く快適に使用することを考えると、16GBメモリを搭載したモデルを選択することをおすすめします。

高品質な有機ELディスプレイの魅力

ASUS Vivobook Go 15を選ぶ上で、最も大きな魅力の一つが有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデルの存在です。

このディスプレイは、同価格帯の一般的な液晶ディスプレイとは一線を画す、圧倒的な映像美を提供します。

有機ELは、画素一つひとつが自ら発光する仕組みのため、液晶のようにバックライトを必要としません。

これにより、完全な「黒」を表現することが可能となり、1,000,000:1という非常に高いコントラスト比を実現します。

夜景のシーンや暗い映画などでは、液晶では表現しきれない深い奥行きとリアリティを感じることができるでしょう。

また、色再現性にも優れており、デジタルシネマ規格である「DCI-P3」の色域を100%カバーしています。

これは、Webコンテンツで標準的に使われるsRGBよりも遥かに広い色域であり、写真や動画を本来の色に極めて忠実に表示できることを意味します。

クリエイティブな作業はもちろん、普段見る映像コンテンツもより一層楽しむことができます。

一方で、有機ELディスプレイには注意点もあります。

表面が光沢(グレア)仕上げのため、照明などが映り込みやすいです。

また、画素の配列方式(ペンタイル配列)の特性上、非常に細かい文字を表示した際に、人によっては輪郭に僅かなにじみを感じることがあります。

ASUSはこれらの課題に対し、画面のちらつきを抑える「OLEDフリッカーフリーディミング」といった機能を搭載し、ユーザーの目への負担を軽減する工夫を凝らしています。

軽量で持ち運びやすいデザイン

ASUS Vivobook Go 15は、15.6インチという大画面を搭載しながら、携帯性にも配慮されたデザインとなっています。

本体の質量は約1.63kg、厚さは最も厚い部分でも19.0mmに抑えられており、このクラスのノートパソコンとしては比較的軽量かつスリムです。

毎日バッグに入れて持ち運ぶには少し重さを感じるかもしれませんが、家の中での部屋移動や、週に数回程度の外出であれば、十分に持ち運び可能な範囲と言えるでしょう。

デザインはシンプルで、天板には「ASUS Vivobook」のロゴがアクセントとして配置されています。

カラーは落ち着いたミックスブラックなどが用意されており、オフィスや学校など、場所を選ばずに使いやすいでしょう。

筐体の素材はプラスチックですが、安っぽさを感じさせない工夫がなされています。

また、ディスプレイを180度まで開くことができる「レイフラットヒンジ」を採用しているのも特徴です。

これにより、テーブルを囲んで複数人で画面を共有したり、対面でのプレゼンテーションを行ったりする際に非常に便利です。

Webカメラには物理的なプライバシーシールドが搭載されており、使用しないときはレンズを確実に覆うことができるため、セキュリティ面でも安心感があります。

ASUS Vivobook Go 15をレビュー解説!性能と評判

ASUS Vivobook Go 15のベンチマーク結果

ASUS Vivobook Go 15の実際の処理性能を、各種ベンチマークソフトのスコアを用いて客観的に見ていきましょう。

これにより、このノートパソコンがどのような作業に向いているのか、より具体的に把握することができます。

CPU性能 (CINEBENCH R23)

CPUの純粋な計算能力を測る「CINEBENCH R23」のスコアは以下の通りです。

  • マルチコア性能: 約5,183
  • シングルコア性能: 約1,173

このスコアは、最新の高性能ノートパソコンと比較すると控えめな数値です。

特にシングルコア性能が低めであるため、一つの処理を高速に行うような作業では、少し物足りなさを感じる可能性があります。

しかし、Webサイトの閲覧、Officeソフトでの書類作成、動画視聴といった一般的な用途においては、十分快適に動作する性能を持っています。

グラフィックス性能 (3DMark Night Raid)

ゲームや映像処理の性能に関わるグラフィックス性能を測る「3DMark Night Raid」のスコアは「約7,787」です。

この数値は、グラフィックス性能としてはエントリークラスに位置づけられます。

そのため、「フォートナイト」や「Apex Legends」といった本格的な3Dゲームを快適にプレイすることは困難です。

ゲーム目的での購入を考えている場合は、ゲーミングPCを選択する必要があります。

ただし、ブラウザゲームや比較的古い2Dゲームであれば、問題なく楽しむことができるでしょう。

ストレージ性能 (CrystalDiskMark)

ストレージには、PCIe 3.0 x2接続のSSDが搭載されています。

CrystalDiskMarkというソフトで読み書き速度を計測した結果、シーケンシャルリード(連続読み込み)は毎秒3500MB前後というスコアが出ています。

これは、最新のPCIe Gen4規格のSSDには及ばないものの、従来のHDD(ハードディスク)やSATA接続のSSDとは比較にならないほど高速です。

これにより、電源を入れてからデスクトップが表示されるまでの時間や、アプリケーションの起動時間が短縮され、日常的な操作をストレスなく行うことができます。

ASUS Vivobook Go 15のおすすめな点

ASUS Vivobook Go 15は、特にコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって、多くの魅力的なポイントを備えています。

最大のおすすめ点は、その価格設定です。

7万円台からという手頃な価格でありながら、日常的な作業を快適にこなすための基本性能をしっかりと押さえています。

特に、16GBのメモリと512GBのSSDを搭載したモデルが8万円台から購入できる点は、他のメーカーの同価格帯製品と比較しても大きなアドバンテージと言えます。

次に、有機ELディスプレイを選択できる点も大きな魅力です。

通常は10万円を超えるような高価格帯のモデルに採用されることが多い有機ELディスプレイを、この価格帯で体験できるのは非常に価値があります。

映画やドラマなどの映像コンテンツを美しい画質で楽しみたい方にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。

また、15.6インチという大画面でありながら、約1.63kgと比較的軽量で、バッテリー駆動時間も公称値で10時間以上と長い点も実用的です。

家の中での持ち運びはもちろん、ACアダプターを持たずに短時間の外出をする際にも安心です。

さらに、キーボードにはテンキーが搭載されているため、数字入力が多い作業を行う方にとっても使いやすい設計となっています。

これらの点から、Vivobook Go 15は、学生のレポート作成やオンライン授業、家庭でのインターネットや動画視聴、あるいは在宅ワーク用のセカンドPCとして、非常にバランスの取れた一台と言えます。

ASUS Vivobook Go 15の注意点

多くのメリットを持つASUS Vivobook Go 15ですが、価格を抑えるための割り切りも存在するため、購入前にはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。

最も重要な点は、CPUの性能です。

搭載されている「Ryzen 5 7520U」は、Web閲覧やOfficeソフトの使用といった日常的なタスクには十分な性能ですが、あくまでエントリークラスのプロセッサーです。

動画編集、RAW現像、プログラミング、そして本格的な3Dゲームといった高い負荷のかかる作業には向いていません。

ご自身の主な用途がこれらの重い作業である場合は、より上位のCPUを搭載したモデルを検討することをおすすめします。

次に、拡張性に関する制限です。

メモリはマザーボードに直接はんだ付けされているオンボード仕様のため、購入後に増設や交換を行うことはできません。

そのため、複数のアプリケーションを同時に使用したり、将来的に長く快適に使いたいと考えるのであれば、初期投資として16GBメモリ搭載モデルを選択することが賢明です。

また、搭載されているUSB Type-Cポートはデータ転送専用であり、USB Power Deliveryによる充電や、映像出力には対応していません。

外出先でスマートフォンの充電器を共用したり、ケーブル1本でモニターに接続したりといった使い方はできないため、注意が必要です。

その他、キーボードにバックライトが搭載されていないため、暗い場所でのタイピングには不便を感じる可能性があります。

また、ボディの素材はプラスチック製であり、高級感を求めるユーザーには物足りなく感じるかもしれません。

これらの点を許容できるかどうかが、購入の判断基準の一つとなるでしょう。

ASUS Vivobook Go 15の評判・口コミ

ASUS Vivobook Go 15は、実際に購入したユーザーから多くの評判や口コミが寄せられており、その多くはコストパフォーマンスの高さを評価するものです。

良い評判・口コミ

楽天市場やAmazonなどのレビューを見ると、「この価格でこのスペックは非常にお買い得」「サクサク動いてストレスがない」「学生のレポート作成やオンライン授業には十分すぎる」といった肯定的な意見が多数を占めています。

特に、初めて自分のノートパソコンを購入する学生や、家庭でのセカンドPCとして導入するユーザーからの満足度が非常に高いようです。

また、有機ELディスプレイ搭載モデルの購入者からは、「画面が驚くほど綺麗で、動画を見るのが楽しくなった」「黒の表現が素晴らしく、映像に没入できる」といった、ディスプレイ品質を絶賛する声が多く見られます。

その他にも、「起動が速い」「ファンが静かで作業に集中できる」「テンキーが付いていて便利」といった、日常的な使い勝手の良さを評価する口コミも目立ちます。

悪い評判・口コミ

一方で、価格相応の点に対する指摘もいくつか見られます。

最も多いのは、キーボードに関する意見で、「打鍵感が少し安っぽい」「タイピング音がチープに感じる」といった、質感を指摘する声があります。

また、性能面では「いくつかのソフトを同時に立ち上げると、さすがにもたつくことがある」というレビューもあり、やはり高負荷なマルチタスクには向いていないことがうかがえます。

機能面では、やはり「USB Type-Cで充電できないのが不便」という口コミが散見されます。

スマートフォンの充電器と共用できない点をデメリットと感じるユーザーは少なくないようです。

ごく少数ですが、「初期不良があった」「サポートの対応が良くなかった」といった報告も見られるため、購入後は速やかに動作確認を行い、万が一の際は保証サービスを利用できるよう準備しておくのが賢明でしょう。

まとめ:ASUS Vivobook Go 15 レビュー解説

  • 7万円台から購入可能な高いコストパフォーマンスを誇るノートPCである
  • 日常的な用途には十分な性能を持つAMD Ryzen 5 7520Uを搭載している
  • 高画質な有機ELディスプレイ搭載モデルを選択できるのが大きな魅力である
  • 15.6インチながら約1.63kgと比較的軽量で、持ち運びにも配慮されている
  • メモリは増設不可のため、購入時に16GBモデルを選ぶことが推奨される
  • USB Type-Cポートはデータ転送のみに対応し、充電や映像出力はできない
  • キーボードにはテンキーが搭載されているが、バックライトは非搭載である
  • バッテリー駆動時間は公称値で10時間以上と長く、外出先でも安心である
  • ユーザーからの評判は、価格と性能のバランスを評価する声が多い
  • 重い作業には向かないが、学生や家庭用PCとして非常にバランスの取れた一台である
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