AnTuTuベンチマークなぜ消えた?削除理由と現在の導入方法

スマートフォンの性能を測る定番アプリとして知られる「AnTuTu Benchmark」。

新しいスマホを買ったときに試したいと思っても、Google Playストアで見つからず困惑した経験はないでしょうか。

なぜ、これほど有名なアプリが公式ストアから消えてしまったのでしょうか。

この記事では、AnTuTuベンチマークがGoogle Playから削除された真相と、その背景にある事情を詳しく解説します。

また、2026年現在でもAndroid端末で利用するための公式ダウンロード手順や、安全に使うための注意点についても網羅しました。

削除の理由を正しく理解し、安全な方法で愛機の性能を測定しましょう。

目次

AnTuTuベンチマークはなぜ消えた?Google Playから削除された理由

AnTuTuベンチマークがGoogle Playストアから姿を消したのは、単なる不具合や一時的な停止ではありません。

そこには、Googleのプラットフォーム運営ポリシーに関わる明確な理由と、アプリ運営元を取り巻く複雑な事情が存在します。

ここでは、削除に至った経緯と具体的な原因について解説します。

2020年3月の一斉削除騒動とCheetah Mobileとの関係

AnTuTuベンチマークおよび関連アプリがGoogle Playストアから一斉に削除されたのは、2020年3月のことです。

この削除措置の背景には、中国の大手モバイルインターネット企業「Cheetah Mobile(チーターモバイル)」の存在があります。

当時、Cheetah MobileはGoogle Playのポリシーに違反する行為を繰り返していたとして、Googleから厳しい取り締まりを受けていました。

AnTuTuはこのCheetah Mobileから出資を受けており、経営幹部にも同社の関係者が名を連ねていたことが確認されています。

この深い資本関係や人的つながりにより、AnTuTuもCheetah Mobileの一部、あるいは密接な関連アカウントであるとGoogleに判断されたことが、削除の直接的なきっかけとなりました。

Googleの「破壊的広告」ポリシー違反と巻き添えBANの真相

Googleが問題視したのは、Cheetah Mobile製のアプリが行っていたとされる「広告詐欺」や「破壊的広告」と呼ばれる挙動です。

破壊的広告とは、ユーザーが意図しないタイミングで全画面広告を表示したり、スマホの操作を妨害したりして、不正に広告収益を得ようとする仕組みのことです。

Googleはユーザー体験を著しく損なうこれらの行為を厳しく禁じており、Cheetah Mobileに関連するアプリをストアから排除する大規模な措置(BAN)を行いました。

その際、AnTuTuベンチマーク自体にそのような悪質な広告実装があったかどうかに関わらず、運営実態がCheetah Mobileと不可分であると見なされました。

その結果、ポリシー違反を犯したパブリッシャーの関連アカウントとして、いわゆる「巻き添え」を受ける形で削除されたのです。

AnTuTu側の主張「我々は独立した運営であり誤解だ」

削除措置に対し、AnTuTu側は即座に声明を発表し、Googleの判断は誤解に基づいていると反論しました。

AnTuTuの主張によると、同社はCheetah Mobileから投資を受けてはいるものの、あくまで独立した運営を行っている別組織であるとしています。

また、Cheetah MobileがAnTuTuのアカウント操作や運営方針に干渉した事実はないとも説明しました。

AnTuTuは設立自体がCheetah Mobileからの投資以前であり、独自の運営実態があることを強調して、Googleに対してアカウントの復旧と再審査を求めました。

しかし、プライバシーポリシーのリンク先や役員構成などの状況証拠から、Google側の判断が覆ることはありませんでした。

【2026年最新】現在もGoogle Playストアには復活していない?

削除から数年が経過した2026年現在においても、AnTuTuベンチマークはGoogle Playストアには復活していません。

Androidユーザーがストアで「AnTuTu」と検索しても、公式のアプリはヒットしない状態が続いています。

GoogleとAnTuTuの間で、コンプライアンスに関する合意や信頼回復に至っていないことがうかがえます。

そのため、Android端末で本アプリを利用したい場合は、Google Playを経由しない別の方法でインストールする必要があります。

この状況は今後も当面続くと考えられ、公式ストア以外からの導入が標準的な利用手段となっています。

AnTuTuベンチマークに危険性はある?インストールしても大丈夫か

Google Playから削除されたアプリを使用することに対して、セキュリティ上の不安を感じる方は多いはずです。

「公式ストアにない=危険なウイルス」と直結するわけではありませんが、リスクを正しく理解しておく必要があります。

ここでは、アプリ自体の安全性と、利用する際に気をつけるべきポイントについて解説します。

アプリ自体にウイルスやマルウェアの危険性はあるのか

結論から言えば、AnTuTuベンチマークのアプリそのものに、端末を破壊したり情報を盗み出したりするウイルス(マルウェア)としての機能が組み込まれているわけではありません。

削除理由は前述の通り、運営会社のポリシー違反や組織的な関係性によるものであり、アプリの機能自体が有害と認定されたわけではないからです。

世界中のレビュアーや技術者が検証に使用しており、ベンチマークツールとしての動作実績は十分にあります。

ただし、Google Playプロテクト(Googleのセキュリティ審査)を通していないため、インストール時に警告が表示されることがあります。

これは「Googleが安全性を保証していない」という意味であり、直ちにウイルス感染を示すものではありません。

Google Playに残る「偽物アプリ」には要注意(詐欺・アドウェア)

最も注意すべきなのは、Google Playストア内に存在する「AnTuTu」の名を騙った偽物アプリです。

本家が削除された隙を突き、似たようなアイコンや名前(例:「AnTuTu Benchmark Score Checker」など)で公開されているアプリが散見されます。

これらの多くは、ベンチマーク機能を持たず、大量の広告を表示させるだけのアドウエアであったり、不審な課金を誘導したりする詐欺的なアプリです。

「Playストアにあるから安全だろう」と思い込んでこれらをインストールしてしまうと、無用なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

Playストアで検索して出てくるAnTuTu関連アプリは、基本的にすべて偽物か無関係なアプリだと考えて警戒すべきです。

結論:公式サイトからのダウンロードなら基本的には安全

AnTuTuベンチマークを安全に利用するための唯一の解は、「公式サイトから直接ダウンロードすること」です。

開発元が配布しているオリジナルのファイルであれば、改ざんや偽装のリスクを最小限に抑えられます。

もちろん、ストア外アプリ(野良アプリ)をインストールすること自体が、Androidのセキュリティモデルから外れる行為であるため、最終的には自己責任となります。

しかし、適切な手順で公式サイトから入手する限りにおいては、多くのユーザーが問題なく利用しているのが実情です。

むやみに第三者の転載サイトなどを利用せず、必ず公式ソースを利用することが鉄則です。

Google Playにない!Android版AnTuTuを公式からダウンロード・インストールする方法

Google Playからインストールできない以上、ユーザーは自力でアプリのファイルを入手し、手動で導入する必要があります。

この作業は「サイドローディング」と呼ばれ、手順さえ守れば決して難しくはありません。

ここでは、Android端末にAnTuTuを公式から安全にインストールする手順をステップごとに解説します。

必ず「AnTuTu公式サイト」にアクセスすべき理由

ダウンロード先として、必ずAnTuTuの公式サイト(antutu.com)を利用してください。

インターネット上にはAPKファイル(Androidアプリのインストーラー)を配布している非公式サイトが多数存在します。

しかし、それらのサイトで配布されているファイルには、悪意のあるプログラムが混入されているリスクが否定できません。

また、古いバージョンが放置されていることもあり、正確な測定ができない可能性もあります。

セキュリティと信頼性を担保するためには、開発元である公式サイト以外からのダウンロードは避けるべきです。

手順1:公式サイトから2つのAPKファイル(本体・3D)をダウンロードする

まず、スマートフォンのブラウザでAnTuTu公式サイトにアクセスし、「Download」ボタンを探します。

AnTuTuベンチマークを動作させるためには、以下の2つのアプリが必要です。

1つ目は、アプリのベースとなる「AnTuTu Benchmark」本体です。

2つ目は、グラフィック性能を測定するための「AnTuTu 3DBench」というプラグインアプリです。

公式サイトには「Download 3D」といったボタンも用意されているため、本体と合わせて両方のファイルをダウンロードしてください。

近年の高性能なスマホ向けには「Standard」版、低スペック向けには「Lite」版の3Dアプリが用意されている場合がありますが、基本的には標準のものを選びます。

手順2:Androidの設定で「不明なアプリのインストール」を許可する

ダウンロードしたAPKファイルを開こうとすると、Androidのセキュリティ機能によりインストールがブロックされることがあります。

これは「不明なアプリのインストール」として制限されているためです。

警告が表示されたら「設定」ボタンを押し、ブラウザ(Chromeなど)に対して「この提供元のアプリを許可」するスイッチをオンにしてください。

この設定を行うことで、Google Play以外の場所からダウンロードしたアプリをインストールできるようになります。

手順3:本体アプリと3Dプラグインをインストールして起動する

許可設定が完了したら、再度ダウンロードしたAPKファイルをタップしてインストールを進めます。

「AnTuTu Benchmark」本体と「AnTuTu 3DBench」の両方をそれぞれインストールしてください。

2つのインストールが完了したら、ホーム画面に追加された「AnTuTu Benchmark」のアイコンをタップして起動します。

初回起動時には、ストレージへのアクセス権限や電話の発信管理(端末情報の取得用)などの権限許可を求められます。

これらを許可することで、アプリが正常に動作し、ベンチマークテストが可能になります。

iOS版(iPhone)はApp Storeから消えていない?

Android版がGoogle Playから削除された一方で、iPhoneやiPad向けのiOS版はどうなっているのでしょうか。

実は、OSによってAnTuTuベンチマークの取り扱いは大きく異なっています。

ここでは、iOS版の現状と、なぜAndroid版とは異なる対応が取られているのかについて解説します。

iPhone版は現在もApp Storeから通常通りダウンロード可能

2026年現在、iOS版のAnTuTuベンチマークは日本のApp Storeから問題なくダウンロード可能です。

iPhoneユーザーは、特別な設定や公式サイトへのアクセスをする必要はなく、App Storeで検索して「入手」ボタンを押すだけでインストールできます。

機能面でもAndroid版と同様にアップデートが続けられており、最新のiPhoneの性能を測定することができます。

ただし、アプリ内の広告表示などは中国国内向けの内容になっていることが多く、一部機能が制限されている場合もありますが、ベンチマーク機能は正常に動作します。

なぜAndroid版だけが削除され、iOS版は残っているのか

この違いは、削除の原因となった「ポリシー違反」の判断主体と対象範囲の違いにあります。

Android版が削除されたのは、Googleが自社のプラットフォーム(Google Play)におけるCheetah Mobileへの制裁措置として行ったものです。

一方、AppleのApp StoreはGoogleとは異なる独自の審査基準とポリシーで運営されています。

AnTuTuのアプリ自体がiOS上で不正な挙動やセキュリティ侵害を行っていない限り、Apple側には削除する理由がありません。

Cheetah Mobileの問題は主にAndroidのエコシステム内での広告挙動に関するものであったため、iOS版はその影響を受けずに存続していると考えられます。

AnTuTuベンチマークの使い方と正しい測定のやり方

インストールが無事に完了したら、実際にスマートフォンの性能を測定してみましょう。

AnTuTuは多機能なアプリですが、基本的な使い方はシンプルです。

ここでは、正確なスコアを出すための手順と、表示される数値の意味について解説します。

初期設定と日本語化の手順

アプリを起動すると、英語や中国語のインターフェースが表示されることがありますが、AnTuTuは多言語に対応しています。

通常はシステム言語に合わせて自動的に日本語が表示されることが多いですが、もし異なる言語の場合は設定メニューを確認してください。

トップ画面の右上などにある設定アイコン(歯車マークなど)から「Language」を選択し、「日本語」を選ぶことでメニューを日本語化できます。

正しい日本語表記になることで、各テスト項目の意味や結果の確認がスムーズになります。

ベンチマークテストの実行手順と「AnTuTu 3DBench」の役割

メイン画面の中央にある「今すぐテスト」や「インストールとテスト」といったボタンをタップすると、測定が開始されます。

この時、もし「AnTuTu 3DBench」プラグインがインストールされていない場合、ダウンロードを促すメッセージが表示されます。

3Dグラフィックスの描画テストはデータ容量が大きく負荷も高いため、本体とは別のアプリとして動作する仕組みになっています。

テスト中は、宇宙空間や自然風景などのCG映像が流れたり、ウェブページのスクロールが行われたりします。

測定中はスマホに高い負荷がかかり発熱するため、充電ケーブルを抜き、ケースを外して放熱しやすい状態で放置するのが正確に測るコツです。

スコアの内訳(CPU・GPU・MEM・UX)が示す意味とは

測定が完了すると、総合スコアとともに4つの項目別スコアが表示されます。

  • CPU(演算処理性能): アプリの動作速度や計算処理の速さを示します。数値が高いほど複雑な処理に強くなります。
  • GPU(グラフィック性能): 3Dゲームの描画能力を示します。ゲームを快適に遊びたい人にとって最も重要な数値です。
  • MEM(メモリ・ストレージ): データの読み書き速度やRAMの性能です。アプリの起動やファイルの保存速度に影響します。
  • UX(ユーザー体験): 画像処理やデータセキュリティ、操作のレスポンスなど、実際の使い勝手に関わる総合的な指標です。

これら4つの合計が「総合スコア」となり、スマホの性能ランクを決める基準となります。

測定だけでなく「バッテリー劣化」や「偽造端末チェック」も可能

AnTuTuにはベンチマーク以外にも便利な機能が搭載されています。

「バッテリーテスト」では、充電の推移や温度変化をモニタリングでき、バッテリーの健康状態を確認する手がかりになります。

また、詳細なスペック情報を表示する機能を使えば、その端末がメーカー公称通りの部品を搭載しているかを確認できます。

これにより、中古市場などで出回っている「偽造スマホ(見た目だけ高級機に似せた低性能機)」を見抜くツールとしても重宝されています。

AnTuTuベンチマークスコアの目安とランキング

測定されたスコアが良いのか悪いのか、数字だけでは判断しづらいものです。

スマホの性能は年々向上しており、スコアの基準も変化し続けています。

2026年時点でのスコア目安と、自分の端末の立ち位置を確認する方法を紹介します。

【2026年版】スコアで見るスマホ性能の目安(エントリー〜ハイエンド)

AnTuTuベンチマーク(Ver11基準)におけるスコアの目安は以下の通りです。

  • 300万点以上(フラッグシップ): 最新の最高級モデル。重い3Dゲームも最高設定で余裕で動作します(例:Snapdragon 8 Elite搭載機など)。
  • 200万〜300万点(ハイエンド): 非常に高性能。ほとんどの用途で不満を感じることはありません。
  • 100万〜200万点(ミドルハイ): コスパに優れた高性能機。日常使いからゲームまで快適にこなせます。
  • 50万〜100万点(ミドルレンジ): 一般的な普及帯モデル。SNSや動画視聴、軽いゲームなら問題ありません。
  • 50万点未満(エントリー): 電話やメールなどの基本機能向け。ゲームやマルチタスクには不向きです。

数年前は100万点を超えれば最高峰でしたが、2026年現在ではミドルクラスの基準になりつつあります。

自分のスマホの順位は?最新ランキングの確認方法

アプリ内の下部メニューにある「ランキング」タブをタップすると、世界中のユーザーから集計された最新のスコアランキングを閲覧できます。

「Android Performance」や「iOS Performance」などのカテゴリごとに、スコアが高い順に機種名が並んでいます。

自分の端末がランキングのどのあたりに位置しているかを確認することで、現行機種の中での相対的な性能レベルを把握できます。

また、これから新しいスマホを購入する際に、狙っている機種の実力がどの程度かを調べるためのデータベースとしても非常に有用です。

スコアが低い・測定できない場合に確認すべきポイント

もし想定よりもスコアが極端に低かったり、テスト中にアプリが落ちてしまったりする場合は、以下の点を確認してください。

  • 省電力モード: バッテリー節約機能がオンになっていると、性能が制限されスコアが下がります。
  • バックグラウンドアプリ: 他のアプリが起動したままだとメモリ不足になります。すべて終了させてから測定しましょう。
  • 端末の温度: スマホが熱くなっていると、故障を防ぐために性能を落とす機能(サーマルスロットリング)が働きます。冷ましてから再測定してください。
  • 「Lite」版の使用: 低スペックな端末で標準の3Dテストを行うと処理落ちします。その場合は「3DBench Lite」を使用してください。

まとめ:AnTuTuベンチマーク なぜ消えた

  • AnTuTuが消えた理由は、親会社Cheetah Mobileの広告ポリシー違反による巻き添え削除である。
  • 2020年の削除以降、2026年現在もGoogle Playストアには復活していない。
  • AnTuTu側は独立性を主張しているが、Googleの判断は覆っていない。
  • アプリ自体にウイルスなどの危険性はないが、Google Playの保護外となるため導入は自己責任となる。
  • Google Playにある「AnTuTu」を名乗るアプリは偽物や詐欺の可能性が高いためインストールしてはいけない。
  • Android版を利用するには、必ず公式サイトからAPKファイルを直接ダウンロードする必要がある。
  • 導入には「本体アプリ」と「3Dプラグイン」の2つをインストールし、権限設定を行う必要がある。
  • iOS版はAppleの審査基準が異なるため、現在もApp Storeから通常通りダウンロードできる。
  • 2026年現在のハイエンド基準はスコア200万〜300万点以上が目安となっている。
  • 正しい手順で導入すれば、端末性能の測定や偽造端末のチェックに有用なツールとして活用できる。
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