Anker Nano USB-C ハブ A210Cが、2026年10月6日に国内発売されました。正式名称は「Anker Nano USB-C ハブ(10-in-1, 240Hz, Display)」、価格は税込16,990円です。
前面の小さなディスプレイで給電やデータ転送の状況を見られる点が特徴です。HDMIとDisplayPortも備えますが、最大240Hzの出力には接続条件があり、Macでは外部モニター2台に別々の画面を表示できません。

Anker Nano USB-C ハブ A210Cの発売日と価格
アンカー・ジャパンの10月6日の公式発表によると、同日から国内販売が始まっています。税込価格は16,990円で、カラーはダークグレーとシルバーの2色です。
販売先はAnker公式オンラインストア、直営のAnker Store、Amazon、楽天市場、一部家電量販店など。公式ストアの型番はダークグレーがA210C011、シルバーがA210C041です。色違いを探す際にも、この型番が目印になります。
本体は約130×56×50mm、重さは約370g。ノートPCに直接挿す小型アダプターというより、机に置いて周辺機器をまとめる据え置き型のハブです。PCへの接続ケーブルは約65cmと案内されています。
10月7日午前の公式ページには、初回数量限定の15%OFFクーポンの表示もありました。ただし、16,990円は通常の税込価格です。数量限定の割引は終了し得るため、決済時に表示される金額と適用条件が購入時の価格になります。
ディスプレイで給電・転送速度・温度を確認
A210Cの前面ディスプレイには、各ポートの電力出力やデータ転送速度、本体の温度などを表示できます。ケーブルをつなぐだけでは見えにくかった接続状態を、本体側で確認できる設計です。
アンカー・ジャパンは、接続不良時にエラー文言を表示し、専用アプリやブラウザからも接続状態を確認できると説明しています。USB機器が認識されない場合に状況をつかむ手掛かりにはなりますが、接続先の機器やケーブルに起因する問題まで自動で直るという機能ではありません。
ブラウザからタイマーなどを設定
専用ブラウザサイトでは、ディスプレイで使うポモドーロタイマーのオン・オフなどを設定できます。詳細設定のために必ずアプリをインストールする方式ではなく、ブラウザから扱える選択肢も用意されています。
表示画面の大きさを映像鑑賞用モニターのように捉える製品ではなく、ポートや電源の状態を確認するためのディスプレイです。ハブの状況表示に価値を感じるかが、通常のUSB-Cハブとの選択ポイントになります。
10ポートの構成とデータ転送速度
前面にはUSB-C、SDカード、microSDカードの接続口があり、背面に電源やモニターなどの端子を集めています。頻繁に挿し替えるメディアを前側、常設する配線を後ろ側に置ける構成です。
- 前面USB-C:データ転送、最大10Gbps
- SDカードスロットとmicroSDカードスロット:各1基
- 背面USB-A:最大5Gbpsが2基、最大10Gbpsが1基
- 有線LAN:最大1Gbps
- HDMIとDisplayPort:各1基
- 背面電源用ポート:最大100W入力
前面USB-CとUSB-Aはデータ転送用で、ディスプレイ接続には対応していません。USB-Cの形をした端子でも役割が異なるので、映像はHDMIまたはDisplayPortから出力する構成になります。
10Gbpsという値は対象ポートの規格上の最大値です。接続するSSD、カード、PC側の対応規格によって実際の転送速度は変わります。前面画面に表示される転送速度を、すべての機器で10Gbpsが出る保証と受け取る仕様ではありません。
240Hz・4K出力とMacの2画面制限
Ankerの公式製品ページでは、HDMIとDisplayPortをそれぞれ最大4K・144Hz対応としています。「最大240Hz」と「最大4K」は条件の異なる表記で、4K・240Hzの出力を意味しません。
発売発表には、240Hzでの出力にはノートPCがDisplayPort 1.4に対応していることが条件として記載されています。さらに製品ページでは、2K・240Hzで2画面へ出力する場合、DSC 3:1とDisplayPort 2.1に対応するUSB-Cポートを搭載したノートPCが条件です。
同じ240Hzでも、解像度や接続する画面数によって条件が変わります。ハブだけを買い替えて、PCやモニターの上限を超える映像出力ができるわけではありません。購入前には使う解像度、画面数、PCの映像出力仕様を照合できます。
Macでは外部モニターごとの別画面表示に非対応
対応OSはWindows 10・11とmacOSです。ただし、公式ページはmacOSについて、複数のディスプレイにそれぞれ異なる画面を表示できないと明記しています。
Macで外部モニター2台をそれぞれ独立した作業領域として使いたい場合、このハブの「最大2画面同時出力」だけを根拠に選ぶと用途が合いません。OS対応と、希望する画面拡張への対応は別の確認項目です。
最大80W給電には別売りの電源が必要
A210Cは最大80WでノートPCを充電しながら使えるパススルー給電に対応します。これはハブからPCへ渡せる最大出力で、入力側の最大100Wと同じ値ではありません。
公式発表では、80W出力での急速充電には100W以上に対応した充電器とケーブルを使うよう案内しています。製品ページでも100W以上のUSB-C充電器を推奨しており、充電器と給電用ケーブルは別売りです。
PCにつなぐ本体側のケーブルがあることと、AC充電器や給電用ケーブルが同梱されることは別です。手持ちの電源を使うなら出力を確認し、新規にそろえるならハブ本体以外の費用も購入額に含めると比較しやすくなります。
Anker Nano USB-C ハブ A210Cは、ディスプレイによる状態表示と、多数の配線を机上にまとめる構成を求める人に検討材料の多い新製品です。価格は税込16,990円。選ぶ際の分かれ目は、240Hzの出力条件、Macの画面制限、最大80W給電の3点です。