Amazonから登場した最新のWi-Fi 7対応メッシュルーター「eero Max 7」。
その圧倒的なスペックと価格の高さから、「実際の性能はどうなのか」「本当に価格に見合う価値があるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、eero Max 7の実際の通信速度、利用者からのリアルな評判・口コミ、そして購入前に知っておくべき注意点まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
専門家の辛口レビューや海外の評価も交えながら、eero Max 7があなたにとって「買い」なのかどうかを判断するための材料をすべて提供します。
【結論】eero Max 7は買うべき?忖度なしのレビューまとめ
先に結論:eero Max 7はこんな人におすすめ!5つのチェックリスト
eero Max 7は、特定のニーズを持つユーザーにとって最高のパフォーマンスを発揮するルーターです。
具体的には、以下の5つの項目に当てはまる方には、購入を強くおすすめできます。
- 10Gbpsなどの高速な光回線を契約している方
- オンラインゲームや8K動画ストリーミングなど、速度と低遅延を最重要視する方
- 多くのスマートホームデバイスを接続し、安定した通信環境を構築したい方
- 複雑な設定は苦手で、スマホアプリで簡単に管理したい方
- ルーターのデザイン性を重視し、インテリアに馴染むものを探している方
これらの条件を満たす場合、eero Max 7の価格は決して高くなく、長期的に見て満足度の高い投資となるでしょう。
逆にeero Max 7の購入をおすすめできない人の特徴とは?
一方で、すべての人にeero Max 7が最適というわけではありません。
以下のような特徴に当てはまる場合、オーバースペックとなり、コストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
- 契約しているインターネット回線が1Gbps以下の方
- Wi-Fiに接続するデバイスの数が少ない、または同時利用が少ない方
- ネットワークの細かいカスタマイズや詳細な設定を自分で行いたい方
- とにかく初期費用を抑えたい方
- 紙の説明書がないと設定に不安を感じる方
もし、ご自身がこちらに当てはまる場合は、eero 7などの下位モデルや、他社のWi-Fi 6/6Eルーターを検討する方が賢明な選択と言えます。
戸田覚氏も辛口評価?総合的なレビュー評価を1分で解説
ITジャーナリストの戸田覚氏は自身のYouTubeチャンネルでeero Max 7をレビューし、総合評価を「52点」としました。
通信速度やデザイン性の高さは評価しつつも、最大のネックとして約9万円という価格設定を挙げています。
ライバル製品と比較して高価である点や、メッシュ環境を構築するとさらにコストがかさむ点を指摘。
また、紙の説明書が付属せず、アプリ中心のセットアップになることが初心者にとってはハードルになる可能性も懸念点としていました。
この評価は、eero Max 7が「性能は高いが、価格とユーザーサポートの面で課題がある」という特徴を的確に表していると言えるでしょう。
eero Max 7の評判と口コミを徹底調査!利用者のリアルな声
【良い評判】「通信速度が速い」「設定が簡単」という口コミが多数
利用者からの肯定的な意見で最も多いのは、やはり通信速度に関するものです。
特に10Gbps回線と組み合わせることで、「有線接続と変わらない速度が無線で出る」「大容量データの転送が瞬時に終わる」といった声が見られます。
また、設定の簡単さも高く評価されています。
専用アプリの指示に従うだけで数分でセットアップが完了するため、「機械が苦手でも迷うことなく接続できた」「アプリのUIが直感的で分かりやすい」という口コミが目立ちました。
【悪い評判】「価格が高すぎる」「接続が不安定になる」との声も
一方で、否定的な評判の中心は、やはりその価格です。
「性能は認めるが、ルーター1台にこの金額は出せない」「メッシュを組むと15万円近くになり、現実的ではない」といった意見が多数を占めています。
また、一部のユーザーからは接続の不安定さを指摘する声も上がっています。
「インターネットに繋がっているはずなのに通信が途切れる」「特定のデバイスだけ繋がりにくくなる」といった問題が報告されており、環境によっては相性問題が発生する可能性も示唆されています。
海外(Reddit)での評価は?日本との違いを比較
海外の掲示板Redditでは、eero Max 7は技術に詳しいユーザー層から活発な議論が交わされています。
多くのユーザーがその高いパフォーマンス、特に2GBのRAMと優れた冷却設計による安定性を評価しています。
Pro 6/6Eモデルと比較して起動時間が大幅に短縮され、応答性が向上したという具体的な報告も多いです。
しかし、日本と同様に価格の高さは議論の的になっています。
また、「スマートホームデバイスの再接続に手間取った」「アプリの機能が限定的で、Webインターフェースがないのが不便」といった、より詳細な使用感に関する不満点も挙げられていました。
実際の通信速度はどれくらい?有線・無線でスピードテスト
Wi-Fi 7接続時の無線(ワイヤレス)速度を実測レビュー
戸田覚氏のレビュー動画では、10Gbps回線の環境下でiPhoneとWi-Fi 7接続した際、非常に高速な通信速度が記録されています。
具体的な数値は測定タイミングによって変動しますが、ダウンロード速度で1700Mbpsを超える場面もあり、4K/8K動画のストリーミングや大容量ファイルのダウンロードも快適に行えるパフォーマンスを示しました。
Wi-Fi 7のポテンシャルを十分に引き出せている結果と言えるでしょう。
10Gbpsポートを使った有線LAN接続の速度は期待通りか?
eero Max 7の10Gbpsイーサネットポートに有線接続した場合の速度も非常に優秀です。
レビューでは、測定タイミングが良いと7000Mbps(7Gbps)に迫る速度が出ており、10Gbps回線の性能を最大限に活かせることが証明されています。
オンラインゲームのプレイや、NAS(ネットワーク接続ストレージ)との高速なデータ転送など、安定性と最高速度が求められる用途でも全く問題ないパフォーマンスです。
メッシュWi-Fi環境下での速度と安定性をチェック
eero Max 7は単体でも広範囲をカバーしますが、複数台を組み合わせることでメッシュWi-Fiネットワークを構築できます。
メッシュ環境では、AIが最適な通信経路を自動で選択する「TrueMeshテクノロジー」により、家の中を移動しても通信が途切れにくく、常に安定した接続が維持されます。
有線で各ユニットを接続(有線バックホール)すれば、速度の低下を最小限に抑えつつ、家中の隅々まで高速なWi-Fi環境を構築することが可能です。
eero Max 7のスペックと特徴をライバル製品と比較
そもそもWi-Fi 7とは?Wi-Fi 6/6Eとの違いをわかりやすく解説
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は、Wi-Fi 6/6Eに続く最新のWi-Fi規格です。
最大の特徴は、通信速度、遅延、接続安定性が飛躍的に向上した点にあります。
項目 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6E/6 |
---|---|---|
最大通信速度 | 約46Gbps | 約9.6Gbps |
利用周波数帯 | 2.4GHz / 5GHz / 6GHz | 2.4GHz / 5GHz (6Eは6GHzも) |
チャンネル幅 | 最大320MHz | 最大160MHz |
主な新技術 | MLO(マルチリンクオペレーション) | OFDMA |
道路の幅(チャンネル幅)が2倍になり、複数の道路(周波数帯)を同時に走行できる(MLO)ようになったイメージで、これにより大幅な高速化と安定化が実現されました。
スペック一覧表|eero Pro 7や他社ハイエンド機と何が違う?
eero Max 7は、現行のメッシュルーターの中でも最高峰のスペックを誇ります。
下位モデルや他社製品との主な違いは、有線ポートの速度とアンテナ構成にあります。
モデル名 | Wi-Fi規格 | 速度規格 | 有線ポート | アンテナ構成 (2.4/5/6GHz) |
---|---|---|---|---|
eero Max 7 | Wi-Fi 7 | BE17850 | 10Gbps x2, 2.5Gbps x2 | 2×2 / 4×4 / 4×4 |
eero Pro 7 | Wi-Fi 7 | BE9200 | 2.5Gbps x2 | 2×2 / 2×2 / 2×2 |
A社 Flagship | Wi-Fi 7 | BE18000 | 10Gbps x2, 2.5Gbps x2 | 4×4 / 4×4 / 4×4 |
B社 Flagship | Wi-Fi 7 | BE22000 | 10Gbps x2, 1Gbps x4 | 4×4 / 4×4 / 4×4 |
eero Max 7は、特に5GHz帯と6GHz帯のアンテナ数が多く(4×4)、多くのデバイスが同時接続しても速度が落ちにくい設計になっているのが強みです。
10Gbpsポートを2つ搭載!具体的な活用方法とメリット
10Gbpsポートが2つあることで、柔軟なネットワーク構築が可能になります。
一つをインターネット回線(WAN)に接続し、もう一つを高速なNASやゲーミングPC、10Gbps対応のスイッチングハブなどに接続(LAN)することで、家庭内ネットワーク全体の高速化が図れます。
これにより、外部との通信だけでなく、家の中でのデバイス間のデータ転送も超高速になり、作業効率が劇的に向上します。
TrueMeshテクノロジーで通信の安定性は向上する?
eero独自のTrueMeshテクノロジーは、ネットワーク内の通信状況を常に監視し、デバイスごとに最も効率的な通信経路を動的に選択する技術です。
これにより、電子レンジなどの電波干渉を避けたり、デバイスが移動しても最適な接続先にシームレスに切り替えたりすることが可能になります。
結果として、ネットワーク全体の切断が減り、家中で安定したWi-Fi環境を実現できるのが大きなメリットです。
スマートホームハブ機能(Matter/Zigbee/Thread)の実力は?
eero Max 7は、Wi-Fiルーターとしてだけでなく、スマートホームハブとしても機能します。
最新のスマートホーム共通規格「Matter」に対応しているほか、「Zigbee」や「Thread」といった規格のデバイスも直接接続・管理できます。
これにより、別途専用のハブを用意しなくても、照明、センサー、スマートロックなど様々なスマートデバイスを一元管理できるようになり、スマートホームの構築がよりシンプルになります。
本体のデザイン・サイズ感と発熱は問題ないか?
eero Max 7は、従来のルーターにありがちなアンテナの突起がなく、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
リビングなどに置いてもインテリアを損なわないため、設置場所を選びません。
本体サイズは90 x 184 x 222mmとやや大きめですが、縦置き型のため省スペースです。
また、本体の上部と下部に大きな給排気口を備えており、冷却効率が高く設計されています。
長時間の高負荷な通信でも安定して動作し、海外レビューでも冷却性能は高く評価されています。
eero Max 7の価格は本当に高い?料金とセール情報
1台あたりの価格はいくら?複数台導入時の総額もシミュレーション
eero Max 7のAmazon.co.jpでの通常販売価格は、1台あたり89,800円(税込)です(2025年6月時点)。
メッシュネットワークを構築するために複数台導入する場合、以下のようになります。
- 2台セット:179,600円
- 3台セット:269,400円
ハイエンドモデルとはいえ、家庭用ルーターとしては非常に高価な価格帯です。
ライバル製品と価格を比較!コストパフォーマンスを検証
他社のWi-Fi 7対応ハイエンドルーターも高価ですが、eero Max 7はそれらと比較しても同等か、やや高めの価格設定です。
例えば、同等のポート構成やスペックを持つ他社製品は7万円台から存在します。
ただし、eero Max 7には簡単なセットアップ、洗練されたアプリ、スマートホームハブ機能といった独自の付加価値があります。
これらの要素を重視するかどうかで、コストパフォーマンスの評価は変わってくるでしょう。
Amazonプライム感謝祭などのセールで安くなる?買い時はいつ?
eeroシリーズはAmazon製デバイスのため、プライム感謝祭やブラックフライデーといった大型セールイベントで割引対象になる可能性が非常に高いです。
実際に、過去のセールでは15%以上の割引が適用された実績もあります。
定価での購入に躊躇する場合は、これらの大型セールを待つのが最も賢い買い時と言えるでしょう。
急いでいないのであれば、セール情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
購入前に知っておくべき注意点とデメリット
【最大の注意点】紙の説明書がない!初心者向けの対策は?
eero Max 7には、詳細な紙の説明書が同梱されていません。
セットアップは基本的にスマートフォンアプリの指示に従って進める形式です。
IT機器に慣れている人なら問題ありませんが、初心者の方や、スマホの操作と並行して設定を進めるのが難しいと感じる方には不親切かもしれません。
対策としては、事前にPCなどで公式サイトのヘルプページを開いておくか、YouTubeでセットアップ動画を検索して手順を予習しておくと、スムーズに進められます。
ご自身のネット回線(IPv6 IPoEなど)に対応しているか必ず確認を
日本の多くの光回線で採用されている「IPv6 IPoE」という高速な接続方式に、eeroシリーズは対応しています。
MAP-EやDS-Liteといった主要な方式をサポートしているため、ほとんどの環境で問題なく利用できます。
しかし、ごく一部のプロバイダや特殊な契約では、相性問題が発生する可能性もゼロではありません。
不安な場合は、購入前に契約しているプロバイダの公式サイトで対応ルーター情報を確認するか、サポートに問い合わせておくと確実です。
有料サブスク「eero Plus」は必要?料金と追加機能まとめ
eeroには「eero Plus」という月額または年額の有料サブスクリプションサービスがあります。
料金は年額13,600円で、加入すると以下の機能が利用可能になります。
- 高度なセキュリティ機能(脅威スキャン、広告ブロックなど)
- ペアレンタルコントロール(コンテンツフィルター、利用時間制限)
- VPNサービス(Guardian VPN)
- パスワード管理サービス(1Password)
これらの機能が必要なければ、サブスクリプションに加入しなくてもルーターの基本機能はすべて問題なく使用できます。
まずは無料で試してみて、必要性を感じたら加入を検討するのがよいでしょう。
下位モデル(eero Pro 7, eero 7)との性能差と選び方
eeroシリーズには、Max 7の他に「eero Pro 7」と「eero 7」というWi-Fi 7対応モデルがあります。
モデル名 | eero Max 7 | eero Pro 7 | eero 7 |
---|---|---|---|
価格(1台) | 89,800円 | 44,800円 | 19,800円 |
バンド数 | トライバンド | トライバンド | デュアルバンド |
有線ポート | 10G x2, 2.5G x2 | 2.5G x2 | 2.5G x2 |
推奨環境 | 10Gbps回線、ゲーマー | 1Gbps超の回線、多デバイス | 1Gbps回線、一般的な家庭 |
10Gbps回線を契約しておらず、有線ポートの速度にこだわらないのであれば、eero Pro 7やeero 7でも十分にWi-Fi 7の恩恵を受けられます。
ご自身の回線速度と予算に合わせて最適なモデルを選ぶことが重要です。
設定は本当に簡単?eero Max 7のセットアップ方法と使い方
開封から接続完了まで!初期設定の手順を3ステップで解説
eero Max 7のセットアップは非常にシンプルです。
- アプリのダウンロードと準備: スマートフォンに「eero」アプリをダウンロードし、アカウントを作成します。
- ケーブルの接続: eero Max 7本体に電源アダプターと、モデム(またはONU)からのLANケーブルを接続します。本体に電源ボタンはなく、接続すると自動で起動します。
- アプリでの設定: アプリを起動し、画面の指示に従って新しいデバイスを追加します。アプリがBluetoothでeeroを検出し、設置場所やWi-Fiの名前・パスワードを設定すれば、数分でセットアップは完了です。
専用アプリでできること一覧|便利な機能と使い方
eeroアプリでは、初期設定以外にも様々な管理機能を利用できます。
- 接続デバイスの確認: 現在ネットワークに接続されているデバイスを一覧で確認し、不明な接続がないかチェックできます。
- ゲストWi-Fiの設定: 来客用に一時的なWi-Fiネットワークを簡単に作成・共有できます。
- 通信量のアクティビティ確認: 週単位でのダウンロード・アップロードデータ量を確認できます。
- Wi-Fiパスワードの変更: アプリからいつでも簡単にWi-Fiのパスワードを変更できます。
Echoデバイスを中継器にする「eeroビルトイン」の設定方法
対応するAmazon Echoデバイス(第4世代以降など)をお持ちの場合、「eeroビルトイン」という機能を使って、そのEchoデバイスをメッシュWi-Fiの中継器(エクステンダー)として利用できます。
設定はeeroアプリからAmazonアカウントをリンクし、「eeroビルトイン」を有効にするだけです。
これにより、追加コストなしでWi-Fiのカバー範囲を手軽に拡張できます。
eero Max 7に関するよくある質問(Q&A)
過去のeeroモデルと混ぜてメッシュを組むことはできる?
はい、eero Max 7は過去のすべてのeeroデバイスと互換性があり、同じネットワーク内で組み合わせてメッシュを構築することが可能です。
ただし、ネットワーク全体のパフォーマンスは最も性能の低いデバイスに影響される可能性があるため、最高の性能を引き出すには、同世代のモデルで統一することが推奨されています。
接続できるデバイスの推奨台数は何台まで?
eero Max 7は、1台あたり約250台のデバイスとの同時接続をサポートしています。
一般的な家庭環境はもちろん、多数のスマートホームデバイスやIoT機器を運用する環境でも、余裕をもって対応できるキャパシティを備えています。
保証期間とサポート体制(問い合わせ先)は?
eero Max 7には3年間の限定保証が付いています。
製品に関する疑問やトラブルが発生した場合は、日本国内のカスタマーサポートを利用できます。
問い合わせはフリーダイヤル(0120-984-213)またはメール(support@eero.com)で受け付けており、日本語でのサポートが受けられるため安心です。
まとめ:Amazon eero Max 7 レビューの総括
- eero Max 7は10Gbps回線などの高速環境で真価を発揮するハイエンドルーターである
- Wi-Fi 7対応で無線速度は非常に高速、有線10Gbpsポートも2基搭載する
- 設定は専用アプリで非常に簡単、デザイン性も高く評価されている
- 最大のデメリットは価格であり、1台約9万円と非常に高価である
- 専門家からは価格と紙説明書の不在を理由に辛口な評価も受けている
- 利用者からは速度と設定の簡単さを評価する声が多い一方、価格への不満も根強い
- スマートホームハブ機能を内蔵し、MatterやZigbeeデバイスを直接管理可能だ
- 購入の最適なタイミングはAmazonの大型セール時である可能性が高い
- 自身の回線速度や利用目的を考慮し、オーバースペックにならないか判断が必要だ
- サポートは日本語対応で3年保証が付帯しており、アフターサービスは充実している