「デスクトップで本格的な音質を楽しみたいけど、アンプやDACを揃えるのは面倒…」
「アクティブスピーカーで妥協のない音を手に入れたい」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
AIRPULSE A80は、伝説的スピーカー設計者フィル・ジョーンズが手がけた、DAC・アンプ内蔵のハイレゾ対応アクティブスピーカーです。
この記事では、実際のユーザー評価や専門家のレビューを徹底的に調査し、A80の音質・使い勝手・コストパフォーマンスを詳しく解説します。
競合製品との比較や購入前に知っておくべき注意点まで、購入判断に必要な情報をすべてお伝えします。
AIRPULSE A80の特徴・概要
フィル・ジョーンズ設計による本格派アクティブスピーカー
AIRPULSE A80の最大の特徴は、その設計者にあります。
設計を手がけたフィル・ジョーンズ氏は、1987年に英国のAcoustic Energyを創設し、アビーロード・スタジオにも導入された名機「AE-1」を生み出した伝説的なスピーカーエンジニアです。
ベースプレイヤーとしてプロを目指した経歴もあり、低音の質感には特にこだわりを持つ設計者として知られています。
AIRPULSEブランドは、2004年に設立されたPlatinum Audio Systems社が展開するスピーカーブランドで、現在はEdifier Internationalの傘下にあります。
英国の設計思想と中国の製造技術を組み合わせることで、高品質でありながら手の届きやすい価格帯を実現しています。
A80は、同社のフラッグシップモデル「7001ニアフィールドモニター」のサウンドポリシーを踏襲しながら、より小型でリーズナブルな価格設定を実現したモデルです。
デスクトップオーディオやテレビ用スピーカーとして、本格的なハイファイサウンドを手軽に楽しめる製品として2020年5月に発売されました。
リボンツイーター×アルミコーンウーファーの2ウェイ構成
A80のドライバー構成は、この価格帯では珍しいホーンロード・リボンツイーターと、11.5cmアルミニウム合金コーンウーファーの2ウェイ構成です。
リボンツイーターは、薄いアルミニウム・リボン・ダイヤフラムを磁気回路内で直接駆動する方式で、通常のドームツイーターと比較して高感度・優れた過渡応答・広い周波数特性を実現します。
A80では、このリボンツイーターに専用設計のホーンを組み合わせることで、リスナーに向けて最適化された指向性と高周波特性を作り出しています。
ネオジウム磁石を採用した強力な磁気回路により、音楽のディテールを余すことなく再現する高解像度な高域再生を可能にしています。
ウーファーには、硬質陽極酸化処理を施したアルミニウム合金コーンを採用しています。
このコーンは、Klippelレーザードップラー干渉計を使用した綿密な分析プロセスによって設計されました。
通常のスピーカーよりサイズアップされた直径35mmのボイスコイルは、動作温度が低く電力損失が少ないことが特長です。
フレームには超剛性のマグネシウム合金を採用し、振動板の正確な動作を支えています。
センターキャップが尖った三角錐形状になっているのも特徴的で、これはフィル・ジョーンズ氏の過去の代表作AE-1を彷彿とさせるデザインです。
PCやスマホと繋ぐだけで完結するオールインワン設計
A80が「プラグ&プレイHiFi」と呼ばれる理由は、その優れたオールインワン設計にあります。
右側スピーカーにDAC、デジタルアンプ、各種入力端子がすべて内蔵されており、電源ケーブルと左右スピーカー間の接続ケーブルを繋ぐだけでセットアップが完了します。
従来のオーディオシステムでは、スピーカー、アンプ、DAC、それぞれのケーブルと、複数の機器を揃えて接続する必要がありました。
A80では、PCとUSBケーブル1本で接続するだけで、最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を再生できる環境が整います。
さらに、Bluetooth 5.0にも対応しているため、スマートフォンやタブレットからワイヤレスで音楽を再生することも可能です。
aptXコーデックにも対応しており、Bluetooth接続でも高音質な再生を楽しめます。
光デジタル入力も備えているため、テレビとの接続にも対応し、映画やドラマの視聴にも活用できます。
付属のリモコンでは、電源のON/OFF、音量調整、入力切替がすべて手元で操作でき、一度セッティングが完了すれば日常的にスピーカー背面を操作する必要はありません。
AIRPULSE A80のスペック・仕様
ドライバーユニット・アンプ部の詳細
A80の心臓部とも言えるアンプには、Texas Instruments社のTAS5754 Class-Dアンプを2基搭載しています。
このアンプは、高入力サンプルレートと高出力PWMキャリア周波数を組み合わせた、市場でも数少ないClass-Dアンプです。
最大の特徴は、768kHzという高いPWMキャリア周波数です。
これは一般的なClass-Dアンプの384kHzの2倍にあたり、感度の高いリボンツイーターのドライブに最適化されています。
最大192kHzまでの入力サンプルレートに対応し、信号のサンプルレートを変更することなくデジタル処理が実行されるため、高いS/N比と低歪みを実現しています。
1基のTAS5754はウーファーのL/Rチャンネルにブリッジモードで接続され、もう1基はリボンツイーターのL/Rチャンネルにブリッジモードで接続されています。
このバイアンプ構成により、ツイーターとウーファーをそれぞれ専用アンプで駆動し、より正確な音の再現を可能にしています。
出力は合計100W RMSで、内訳はツイーター10W×2、ウーファー40W×2となっています。
デジタル信号処理にはXMOSコアを搭載しており、上位機種と同等のハイレゾ対応処理を実現しています。
ドライバーユニット詳細
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ツイーター | ホーンロード・リボンツイーター(ネオジウム磁石) |
| ウーファー | 11.5cm アルミニウム合金コーン |
| ボイスコイル径 | 35mm |
| ウーファーフレーム | 超剛性マグネシウム合金 |
| 周波数特性 | 52Hz〜40kHz |
| S/N比 | 90dB(A)以上 |
入出力端子・接続オプション
A80は、多様な機器との接続を想定した豊富な入出力端子を備えています。
デジタル入力としては、USB端子(最大192kHz/24bit対応)と光デジタル端子(TosLink、最大192kHz対応)を搭載。
USB接続ではPCから直接ハイレゾ音源を入力でき、光デジタル入力ではテレビやゲーム機などとの接続が可能です。
アナログ入力は2系統用意されており、「AUX」と「PC」のラベルが付いたRCA端子があります。
これにより、複数のアナログ機器を同時に接続しておくことができます。
レコードプレーヤーを接続する場合は、別途フォノイコライザーを経由する必要があります。
ワイヤレス接続としては、Bluetooth 5.0を搭載しています。
Qualcomm製チップセット(8645)を採用し、aptX、SBC、AACコーデックに対応。
16bit/44.1kHz〜48kHzまでの音源をワイヤレスで再生できます。
出力端子としては、サブウーファー出力を装備しています。
最大出力は1200mVで、マスターボリュームに連動して変化します。
より深い低音が欲しい場合は、同社のサブウーファー「SW8」などを追加することで、低域を拡張できます。
背面には、メインボリュームのほか、高音(TREBLE)と低音(BASS)のレベル調整ダイヤルも装備しています。
それぞれ±3dBの範囲で調整可能で、設置環境や好みに合わせた音質調整ができます。
入出力端子一覧
| 端子種類 | 仕様 |
|---|---|
| USB | Type-B(最大192kHz/24bit) |
| 光デジタル | TosLink(最大192kHz) |
| アナログ入力 | RCA×2系統(AUX、PC) |
| Bluetooth | Ver.5.0(aptX/SBC/AAC対応) |
| サブウーファー出力 | RCA(最大1200mV) |
| スピーカー間接続 | 5ピンDIN専用端子 |
本体サイズ・重量・付属品
A80のキャビネットサイズは、幅140mm×高さ250mm(突起物含む255mm)×奥行220mm(突起物含む240mm)です。
フットプリントはA4用紙の約半分程度で、デスクトップ設置にも対応できるコンパクトさを実現しています。
ただし、奥行きが22〜24cmあるため、デスクトップスピーカーとしてはやや大きめという印象を持つユーザーも少なくありません。
キャビネットは厚さ18mmの高硬度MDFで構成されており、叩いてみるとコンクリートのように固く、音も響きません。
角を丸めたフォルムで、表面は木目調のビニールシートで仕上げられています。
カラーバリエーションはWalnut(ウォールナット)、Pinewood(パインウッド)、Electric Blue(限定色)の3種類です。
重量は1台あたり4.8kgで、電源内蔵側が約4.6kg、パッシブ側が約4.25kgとなっています。
2台合計で約9.3kgあるため、移動時には注意が必要です。
電源はスピーカーに内蔵されており、別付けのACアダプターが不要なため、設置や移動時に邪魔になりにくい設計です。
内部配線には、高性能オーディオケーブルメーカーとして知られるTRANSPARENT社製のケーブルを採用しており、背面にはそれを示すラベルが貼られています。
背面のボリュームダイヤルにはアルミ削り出しのノブが使用されており、RCA端子も金メッキ処理が施されるなど、細部にまで高級感のある仕上げとなっています。
付属品一覧
- リモコン(コイン電池付属)
- スピーカー間接続ケーブル(5ピンDIN、3m)
- USBケーブル
- 光デジタルケーブル
- RCAオーディオケーブル
- 3.5mm-RCAオーディオケーブル
- 電源ケーブル
- ウレタン製デスクトップスタンド
- 予備ゴム足×2個
- ユーザーマニュアル(日本語対応)
AIRPULSE A80のおすすめポイント
USB接続だけでハイレゾ環境が完成する手軽さ
A80の最大の魅力は、「買ってすぐに本格的なハイレゾオーディオ環境が完成する」という手軽さです。
従来のオーディオシステムでは、スピーカー、プリメインアンプ、DAC、それぞれの接続ケーブルを個別に選定・購入する必要がありました。
機器同士の相性を考慮しながら組み合わせを検討する作業は、オーディオ初心者にとって大きなハードルとなっていました。
A80では、これらすべてが1つのスピーカーシステムに統合されています。
箱から出して、電源ケーブルと左右スピーカー間のケーブルを接続し、PCとUSBケーブルで繋ぐだけ。
これだけで最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を再生できる環境が整います。
付属品も充実しており、USBケーブル、光デジタルケーブル、RCAケーブルなど、必要なケーブル類がすべて同梱されています。
スピーカー間接続ケーブルは3mの長さがあり、スピーカーを離して設置するレイアウトにも対応できます。
また、付属のリモコンが非常に便利だという評価が多く寄せられています。
電源ON/OFF、音量調整、入力切替がすべて手元で操作でき、背面のボリュームダイヤルはデジタル式で無限に回転するため、マスターボリュームとしてではなく微調整用として機能します。
つまり、リモコンだけでボリュームの最小から最大までコントロールできるため、一度セッティングが完了すれば、日常的にスピーカー背面を触る必要がありません。
価格帯を超えた高解像度サウンドと広いサウンドステージ
A80の音質は、この価格帯のアクティブスピーカーとしては驚くほど高いレベルにあると評価されています。
高域を担当するリボンツイーターは、通常のドームツイーターとは異なる繊細で透明感のある音を奏でます。
ボイスコイルそのものを縦に伸ばして直接駆動するリボン型は、製造コストがかかるため、この価格帯で採用している製品は稀です。
高感度で過渡応答に優れ、音楽の細かなディテールやボーカルの吐息感まで再現する解像感の高さが特徴です。
低域については、設計者フィル・ジョーンズ氏のベースプレイヤーとしての経歴が活きています。
ベースの音階がわかるような情報量豊富な低音で、太い弦を指で弾く感触がリアルに再現されると評価されています。
リズムの切れが良く、うねるようなベースラインを力強く再現するグルーヴ感は、この価格帯のスピーカーとしては出色の出来栄えです。
サウンドステージの広がりも特筆すべき点です。
壁から離したフリースタンディング・セッティングでは、幅と高さと奥行を伴った3次元的な音場が展開され、まるで目の前にステージが現れたかのような臨場感を味わえます。
ボーカルのセンター定位もピシッと決まり、ハイエンドオーディオ的な楽しみ方ができるという声も多く聞かれます。
また、小音量でも音痩せしにくいという特性も魅力です。
ウーファーの感度が高いため、音量を絞っても低音が不足する感じがほとんどなく、BGM的に小さく鳴らしていても満足度の高い再生が楽しめます。
Bluetooth 5.0対応でワイヤレス再生も高音質
高音質なアクティブスピーカーでありながら、Bluetooth 5.0に対応している点もA80の大きな魅力です。
Qualcomm製の高性能チップセット(8645)を採用し、aptXコーデックにも対応しているため、ワイヤレス接続でも高音質な再生が可能です。
普段はPCとUSB接続でハイレゾ音源を楽しみつつ、PCを起動していない時はスマートフォンからBluetooth経由でBGMを流すといった使い方が手軽にできます。
リモコンで入力ソースをBluetoothに切り替えると、前回ペアリングしていたデバイスに自動的に接続されるため、操作も簡単です。
Bluetooth接続時の音質については、「低音が痩せずリッチな雰囲気で驚くべきレベル」という評価が多く見られます。
配信音楽やYouTubeなどを聞き流す用途にも十分な音質で、「この便利さでこの音に文句を言うほうがおかしい」という声もあります。
aptX非対応のiPhoneでも、AAC接続で十分に高音質な再生が楽しめます。
通信の安定性も優秀で、見通しの良い室内であれば10m程度の距離でも安定した接続が維持されます。
電波がかなり強力で、他の部屋に移動しても接続が保たれるという報告もあります。
AIRPULSE A80の注意点・デメリット
デスクトップ設置にはやや大きめのサイズ感
A80のサイズは幅140mm×奥行220〜240mmで、デスクトップスピーカーとしてはやや大きめです。
一般的なPCスピーカーと比較すると、特に奥行きがあるため、デスクの上に設置するにはそれなりのスペースが必要になります。
幅110cm程度のデスクであればなんとか設置できますが、モニターアームを使用していない場合や、デスク上に他の機器が多い場合は、設置場所の確保に苦労する可能性があります。
デスクトップで使用する場合は、購入前に設置スペースを確認しておくことをおすすめします。
また、2台合計で約9.3kgという重量があるため、頻繁に移動させる用途には向いていません。
ただし、この重量感はキャビネットの剛性の高さの証でもあり、音質面ではプラスに働いています。
本格的なステレオセッティングで使用する場合は、むしろこのサイズが適切です。
スピーカースタンドに載せて、左右と後方の壁から離して設置することで、A80の音場表現力を最大限に引き出すことができます。
光デジタル端子の設計とケーブル互換性の問題
A80の光デジタル端子には、設計上の問題が指摘されています。
端子が凹んだ位置に配置されているため、サードパーティ製の光デジタルケーブル(特に端子部分が太いタイプ)が適合しにくい場合があります。
付属の光デジタルケーブルを使用する分には問題ありませんが、より高品質なケーブルにアップグレードしようとした際に、端子が奥まで挿入できない、または接続が緩くなるといった問題が報告されています。
光デジタルケーブルの接続が緩いと、ケーブルがぐらついて信号が途切れることがあるため、テレビとの接続などで光デジタル入力をメインで使用する予定の方は注意が必要です。
競合製品のTriangle ElaraやKanto YU4などでは、このような問題は報告されていないため、A80固有の設計上の課題と言えます。
対策としては、付属ケーブルをそのまま使用するか、端子部分がスリムなケーブルを選ぶことが挙げられます。
小音量再生時・ウォームアップ時の音質傾向
A80は、ある程度の音量で鳴らした時に真価を発揮するスピーカーという評価があります。
競合製品のQ Acoustics M20と比較した場合、M20は小音量でも低音がもの足りない印象が少なく充実したミッドレンジで音楽を描写するのに対し、A80は音量を上げた時により精彩を放つ傾向があります。
また、「寝起きの悪さ」も指摘されています。
電源投入直後は音がやや硬めで、キツい印象を受けることがあります。
1時間程度ウォームアップすると音にスムーズさが出てくるため、本格的な試聴をする際は、事前に電源を入れて鳴らしておくことをおすすめします。
USB接続をメインで使用している場合、この傾向がより顕著に感じられるという報告もあります。
Bluetooth接続時はA80側でエンコード処理が入るため、この硬さが目立ちにくくなるようです。
電源投入直後は音量を控えめにして使用し、ウォームアップ後に通常の音量で楽しむという使い方が推奨されています。
AIRPULSE A80の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
A80に対するユーザー評価は総じて高く、価格.comのレビューでは5点満点を獲得しています。
特に評価されているポイントを以下にまとめます。
音質に関する評価
「超繊細で耳触りの良い高域は、さすがリボンツイーター」という声が多く、リボンツイーターならではの透明感のある高域再現が高く評価されています。
ハイレゾ音源ならではの空気感が濃く感じられ、ボーカルの吐息感や楽器の余韻まで繊細に描写されるという評価です。
低域についても「ベースの音階がわかるような情報量の豊富さ」「太い弦を指で弾いている感触がリアル」と評価されています。
フィル・ジョーンズ氏がベースプレイヤーであることもあり、リズム楽器の再現には特に定評があります。
「厚み、重みのある音像が奥行のある音場に展開する、高級感漂うディープな音質」という評価もあり、この価格帯とは思えない音の実在感を評価する声が多く見られます。
使い勝手に関する評価
「買ってすぐにPCとUSB接続してハイレゾ環境が完成する手軽さ」が高く評価されています。
アンプやDACを別途用意する必要がなく、セッティングは電源と左右スピーカーを繋ぐだけで完了するシンプルさが好評です。
リモコンの使い勝手も評価が高く、「手元で電源ON/OFFからボリューム調整までできて便利すぎる」という声があります。
入力切替もリモコンで行えるため、複数の機器を接続している場合でも快適に操作できます。
コストパフォーマンスに関する評価
「約8万円でこの音質はお買い得」「アンプ込み8万円前後で入手できるのは驚き」という評価が多数を占めています。
同価格帯でパッシブスピーカーとアンプを組み合わせても、この音質は実現できないという評価です。
リボンツイーター搭載、TRANSPARENT社製内部配線、アルミ削り出しのボリュームノブなど、細部にまでこだわった作りに対して「この価格帯で信じられない仕様」という評価もあります。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入前に確認しておくべき注意点についても多くの報告があります。
サイズに関する注意点
「デスクトップスピーカーとしてはやや大きい」という意見が多く見られます。
幅14cm×奥行24cmの設置スペースが必要で、特に奥行きが長いため、デスクの上に置くには十分なスペースの確保が必要です。
デスクトップで使用する場合は、スピーカースタンドを使用して設置するユーザーも多いようです。
音質傾向に関する注意点
「リスニング用としては低域の量感が控えめ」という評価があります。
ただし、背面のBASSツマミで調整可能なため、好みに合わせた調整ができます。
壁際に設置する場合は、反射の影響で低音が増すため、逆にBASSを下げる調整が必要になることもあります。
「繊細さはあまりないので、クラシックはいまいち」という評価もあります。
一方で「ジャズ系がとても合う」「ロック調の曲でもベースやドラムスを力強く鳴らす」という評価もあり、音楽ジャンルによって相性があるようです。
接続に関する注意点
「Windows PCとの接続には別途ドライバーのインストールが必要」という点は事前に知っておくべきです。
ドライバーはAIRPULSE公式サイトからダウンロードできますが、ZIPファイルがWindows標準の解凍機能で開けない場合があり、7-Zip等の解凍ソフトが必要になることがあります。
Macの場合は追加ドライバーは不要です。
「ヘッドホンアンプ非搭載で、出力がスピーカーのみ」という点も注意が必要です。
音が出せない時間帯にヘッドホンで聴きたい場合は、別途ヘッドホンアンプを用意するか、PCのヘッドホン出力を使用する必要があります。
音楽ジャンル別の相性と向き不向き
A80の音質傾向について、音楽ジャンル別の相性が報告されています。
相性が良いジャンル
ジャズは特に相性が良いと評価されています。
厚みと重みのある音像が、ウッドベースやピアノの響きを豊かに再現します。
ブラスセクションの輝きも、リボンツイーターならではの繊細さで表現されます。
ロックやポップスも好評です。
「ベースのリズム感が良い」「ドラムスの力強い鳴り方が迫力満点」という評価があり、リズム楽器の再現力の高さが活きています。
エレキギターのディストーションサウンドも、聴きづらくなる一歩手前でうまく鳴らすとされています。
電子音楽やEDMについても「メリハリのある重低音を楽しめる」という評価があります。
低域の伸びはサイズなりですが、量感とスピード感のバランスが良いと評価されています。
相性がやや難しいジャンル
クラシック音楽、特に大編成のオーケストラについては「広いホールに響く音のスケール感はややコンパクトになる」「ややタイトな低音に感じる面もある」という評価があります。
ただし「低音楽器のテンポ感やスピード感がよく出て、テンションの高い演奏になる」というポジティブな評価もあり、好みが分かれるところです。
室内楽やソロピアノなど、繊細さを重視する音楽については「繊細さはあまりない」という評価もあります。
よりウォームで柔らかい音調を好む場合は、競合製品のQ Acoustics M20の方が向いている可能性があります。
AIRPULSE A80と競合製品の比較
上位モデルAIRPULSE A100との違い
AIRPULSE A100 BT5.0は、A80の上位モデルとして位置づけられています。
価格差は約2〜3万円で、A100は実売10〜11万円程度です。
最大の違いはウーファーのサイズです。
A80が11.5cm(4.5インチ)なのに対し、A100は12.7cm(5インチ)のウーファーを搭載しています。
この差により、A100はより低域が豊かで、スケール感のある音を実現しています。
音質傾向も若干異なります。
A80は「音色が豊かで音がクッキリ」する傾向があるのに対し、A100は「ピアノブラック仕上げの雑味の無い感じの出音」と評価されています。
A80の方がより濃い音調で、A100はより整った印象という違いがあります。
サイズはA100の方が一回り大きくなります。
A80は幅140mm×奥行220mmですが、A100は幅160mm×奥行255mmです。
デスクトップ使用を想定している場合はA80の方が扱いやすく、リビングでのテレビ用スピーカーなど、ある程度スペースに余裕がある環境ではA100が適しています。
中域の表現力についてはA100がやや優位という評価もありますが、デスクトップでのニアフィールド試聴であればA80でも十分という意見も多く見られます。
予算と設置スペースに応じて選択するのが良いでしょう。
Q Acoustics M20・ELAC DCB41との比較
同価格帯の競合製品として、Q Acoustics M20とELAC Debut ConneX DCB41が挙げられます。
Q Acoustics M20との比較
M20はペア約95,000〜99,900円で、A80とほぼ同価格帯です。
設計はドイツ人エンジニアのカールハインツ・フィンクが担当しており、英国ブランドならではの「音楽的な」サウンドが特徴です。
サイズはM20の方が一回り大きく(幅170mm×高さ279mm×奥行296mm)、特に奥行きが長いため、デスクトップ使用には向いていません。
12.5cmのパルプコーンウーファーとソフトドームツイーターを搭載しています。
音質傾向は大きく異なります。
M20は「中低域が充実した大人の音」「音楽ファン向け」と評価されるのに対し、A80は「より鮮烈でワイドレンジ」「オーディオファン向け」という評価です。
M20は小音量でも低音が痩せにくく、A80は音量を上げた時に精彩を放つ傾向があります。
ボーカル再生はM20が特に優秀で、中域のリニアリティに優れるため声の表情が豊かです。
一方、解像感と澄明さはA80が優位で、リボンツイーターならではの繊細な高域表現が魅力です。
ELAC Debut ConneX DCB41との比較
DCB41は実売約73,000円で、A80より1万円以上安価です。
4インチのコアキシャルユニットを採用しており、コンパクトなサイズが特徴です。
DCB41の最大の特徴はHDMI ARC対応で、テレビとの接続が非常に簡単です。
A80は光デジタル入力でテレビと接続する必要がありますが、DCB41はHDMIケーブル1本で接続でき、テレビのリモコンで音量操作も可能です。
音質面では、A80のリボンツイーターによる高域の繊細さが優位です。
DCB41はDSPで音を積極的に調整する傾向があり、好みが分かれるところです。
純粋な音質重視ならA80、テレビとの連携を重視するならDCB41という選び方になります。
価格帯別おすすめの選び方
A80を含む同価格帯のアクティブスピーカーは、それぞれ特徴が異なります。
用途と好みに応じた選び方の指針をまとめます。
A80がおすすめの方
- デスクトップでハイレゾ音源を高解像度で楽しみたい方
- リボンツイーターの繊細な高域表現を求める方
- ジャズやロックなど、リズム楽器の表現を重視する方
- Bluetooth接続も頻繁に使用する方
Q Acoustics M20がおすすめの方
- 小音量でも満足できる音質を求める方
- ボーカル中心の音楽を楽しむ方
- 設置スペースに余裕があり、本格的なステレオセッティングを想定している方
- クラシック音楽を中心に聴く方
ELAC DCB41がおすすめの方
- テレビ用スピーカーとして使用したい方(HDMI ARC対応)
- よりコンパクトなサイズを求める方
- 予算を抑えたい方
A100がおすすめの方
- A80の音は気に入ったが、もう少し低域の量感が欲しい方
- リビングなど、ある程度広い空間で使用する方
- 予算に余裕がある方
まとめ:AIRPULSE A80
総合評価とコストパフォーマンス
AIRPULSE A80は、伝説的スピーカー設計者フィル・ジョーンズが手がけた、DAC・アンプ内蔵のハイレゾ対応アクティブスピーカーです。
リボンツイーターとアルミコーンウーファーによる2ウェイ構成、Texas InstrumentsのClass-Dアンプによるバイアンプ駆動、最大192kHz/24bit対応のUSB入力など、この価格帯では異例とも言える本格的な仕様を備えています。
音質は、リボンツイーターならではの繊細で透明感のある高域と、リズム楽器の表現に優れた締まりのある低域が特徴です。
サウンドステージの広がりも優秀で、ニアフィールドでもハイエンドオーディオ的な楽しみ方ができます。
コストパフォーマンスは非常に高く、同価格帯でパッシブスピーカーとアンプを組み合わせても実現できない音質レベルです。
「アンプ込み8万円台でこの音質は驚き」という評価が多く、オーディオ初心者からマニアまで幅広い層に支持されています。
こんな人におすすめ・おすすめしない人
おすすめの方
- デスクトップで本格的なハイファイサウンドを手軽に楽しみたい方
- アンプやDACの選定に悩みたくない方
- リボンツイーターの繊細な高域表現を求める方
- ジャズ、ロック、ポップスなど幅広いジャンルを楽しむ方
- PCとUSB接続でハイレゾ音源を楽しみたい方
- スマホからBluetooth接続で手軽に音楽を楽しみたい方
おすすめしない方
- デスクの設置スペースが限られている方(幅14cm×奥行24cm必要)
- 小音量での再生がメインの方(M20の方が向いている)
- クラシック音楽中心で繊細な表現を重視する方
- テレビとの連携を重視する方(HDMI ARC対応のDCB41の方が便利)
- ヘッドホン出力が必要な方(A80には非搭載)
購入時のチェックポイント
- 設置スペースの確認:幅14cm×奥行24cmの設置面積が必要。デスクトップ使用の場合は事前にスペースを確保できるか確認
- Windows PCの場合はドライバーが必要:公式サイトからダウンロード。Macは不要
- 光デジタル接続を予定している場合:付属ケーブルを使用するか、端子部分がスリムなケーブルを選択
- カラーバリエーション:Walnut、Pinewood、Electric Blue(限定色)から選択可能
- 価格の確認:実売86,000円〜95,000円程度。ショップにより価格差あり
AIRPULSE A80 総合評価まとめ
- リボンツイーター搭載で、この価格帯では異例の繊細な高域表現を実現
- フィル・ジョーンズ設計による、リズム楽器の表現に優れた締まりのある低音
- USB接続だけでハイレゾ環境が完成するオールインワン設計
- Bluetooth 5.0対応(aptX)で、ワイヤレス再生も高音質
- 付属リモコンで電源・音量・入力切替がすべて操作可能
- TRANSPARENT社製内部配線など、細部にまでこだわった高品質な作り
- デスクトップスピーカーとしてはやや大きめ(幅14cm×奥行24cm)
- 小音量再生時は競合製品のM20がやや優位
- Windows PCではドライバーのインストールが必要
- 総合評価:同価格帯のアクティブスピーカーとして最高クラスのコストパフォーマンス。デスクトップでの本格的なハイファイ入門に最適な1台
