REGZA Z890SとZ875Rは、どちらもタイムシフトマシンを搭載した上位クラスのMini LEDテレビです。録画のためだけなら旧型のZ875Rも候補になり、複数のゲーム機やPCを高速入力でつなぎたい人、新しい画面表示機能を使いたい人はZ890Sを選ぶ理由があります。
新旧を比べるときは55・65・75・85型でサイズをそろえてください。Z890Sには43型と50型もありますが、そのサイズの旧世代はZ875RではなくZ870Rです。
Z890SとZ875Rは録画機能より接続条件で差が出る
両機とも地デジの番組をまとめて録り、後から選んで見る使い方ができます。買い替えや新規購入で確認したいのは、同じ録画機能を持つ2台の間に、自分が使う差があるかどうかです。
| 比較する項目 | Z890S | Z875R |
|---|---|---|
| 直接比較できるサイズ | 55・65・75・85型 | 55・65・75・85型 |
| 映像エンジン | レグザエンジンZRα | レグザエンジンZRα |
| 量子ドット | 上記4サイズに搭載 | 上記4サイズに搭載 |
| タイムシフトマシン | 地デジ最大6チャンネル | 地デジ最大6チャンネル |
| 4K120/144Hz入力 | HDMIの4系統 | HDMI1・2 |
| eARC/ARC | HDMI2 | HDMI2 |
| 本体音声出力 | 上記4サイズは70W | 上記4サイズは70W |
| 回転式スタンド | 55・65型 | 55・65型 |
「新型になってタイムシフトマシンが付いた」「旧型は倍速ではない」という違いではありません。Z875Rにも量子ドット、120Hz倍速表示、ゲーム時の144Hz VRR、70Wの内蔵音響があるため、必要機能が満たせるなら販売条件次第で旧型を選べます。
逆に、テレビ本体の価格だけを見てZ875Rを選ぶと、HDMI機器の接続で追加費用が出る場合があります。特にサウンドバー、ゲーム機、PCを同時に接続する人は次の端子差を先に確認してください。
ゲーム機とPCを複数つなぐならZ890Sが組みやすい
Z890Sは4つのHDMI入力すべてで48Gbpsの帯域幅に対応し、4K144Hzまでの対応信号を入力できます。Z875Rも4K120Hz・144Hzに対応しますが、その接続先はHDMI1・2です。
eARCサウンドバーを使うと残る端子数が変わる
両機のeARC/ARC対応はHDMI2だけです。サウンドバーをHDMI2へ接続すると、Z875Rでテレビへ直接つなぐ高速入力用の端子はHDMI1が残ります。
例えば4K120Hz対応ゲーム機と4K144Hz対応PCをつなぎ、サウンドバーも使う構成では、Z890Sの方がテレビ側の配線を組みやすくなります。Z875RのHDMI3・4が空いていても、高速信号を同じ条件で受けられるわけではありません。
HDMI入力付きサウンドバーやAVアンプを経由するなら、その機器が目的の解像度・リフレッシュレート・VRRを通せるかも確認します。eARC対応という表示だけでは、ゲーム機用のHDMI入力や4K144Hzパススルーの存在は分かりません。切り替え器や音響機器を新たに買うなら、その代金も新旧の差額に含めます。
1台のゲーム機だけなら旧型にも必要な機能がある
高速入力を使う機器が1台で、サウンドバーと合わせてHDMI1・2で収まるなら、端子数の差は小さくなります。ゲームの出力が60Hz中心なら、144Hz対応の数字だけを理由に新型へ変更する必要もありません。
4K120Hz・144Hzでは、ウルトラハイスピードHDMIケーブルと対応する出力機器が必要です。144Hzで使える色形式・ビット深度には条件があるため、PCの出力設定と公式の入力信号表を合わせてください。「HDMI2.1だから全機器・全設定で動く」とは保証されていません。
画質の新旧差は65型の輝度とサイズ別の表面処理を見る
メーカーはZ890SのMini LEDバックライトについて、従来比約1.2倍の高輝度化を案内しています。ただし比較対象は65Z875Rと65Z890Sで、全サイズが一律に1.2倍明るいと読む数値ではありません。
55型と65型で反射対策の表記が異なる
Z875Rは共通4サイズに低反射コートと広視野角ワイドアングルシートを採用しています。一方Z890Sの表面処理は、55・85型が低反射コート、65・75型がノングレアパネルです。
そのため「Z890Sは全サイズ同じ低反射コート」と説明したり、55型の店頭印象を65型へそのまま当てはめたりするのは適切ではありません。窓や照明が映る部屋では、購入予定のサイズを、普段見る角度に近い位置で確認する価値があります。
ノングレアと低反射コートは表面処理の違いです。仕様名だけで反射の少なさや黒の見え方を一律に順位付けせず、部屋の明るさ、映り込む光源、視聴位置も含めて比べてください。
画面サイズセレクトは近距離で遊ぶ人の判断材料
Z890Sでは表示する映像を小さくする画面サイズセレクトが案内されています。表示位置も調整できるため、大画面テレビを買いつつ、ゲーム中は近い距離で画面全体を追いたい人の候補になります。
2026年モデルのダブルウインドウは、放送、HDMI入力、録画番組、ネット動画などを組み合わせる機能として案内されています。ただし何でも自由に同時表示できる保証ではなく、コンテンツや機能ごとの条件があります。普段使うゲームと動画サービスの組み合わせが目的なら、その条件を購入前に照合してください。
タイムシフト録画の費用は両方に必要
タイムシフトマシンは、指定した時間帯の地デジを最大6チャンネルまで録画し、過去番組表から選んで見る機能です。Z890S・Z875Rとも対応しますが、テレビだけを買えば録画を始められるわけではありません。
対応HDDと通常録画用HDDを区別する
タイムシフト用には別売りの対応USB HDDが必要です。テレビのUSB端子にもタイムシフト録画用、増設用、通常録画用、AV周辺機器用の区別があります。
残しておきたい番組を扱う通常録画と、一定期間の番組をためて見返すタイムシフト録画は役割が違います。通常録画も併用するなら、必要なHDD構成と容量を販売店へ伝えたうえで見積もりを取ると、買い足しを見落としにくくなります。
録画できる期間は容量、チャンネル数、毎日の録画時間などで変わります。「何日分録れるか」という他店の説明を、異なる容量のセットへそのまま当てはめないでください。
古いHDDをそのまま引っ越せると考えない
公式の通常録画説明は、HDDを新たに登録すると保存内容が消去されると注意しています。今のテレビで録画した番組を残したい場合は、新しいテレビへ接続・登録する前に、移行方法と対応機器を調べてください。
HDDの型番が接続対応でも、録画済み番組をそのまま再生できるかは別問題です。手元の録画を残すことが購入条件なら、テレビの価格比較より先に解決したい点です。
回転スタンドと設置寸法はサイズごとに確認する
Z890SとZ875Rの55・65型は左右水平15度の回転式スタンドですが、75・85型は対象外です。Z890Sの初期カタログには回転スタンドの訂正案内が出ているため、古い比較表だけで対応を判断しないでください。
| サイズ | Z890Sの幅×高さ×奥行き・質量 | Z875Rの幅×高さ×奥行き・質量 |
|---|---|---|
| 55型 | 122.9×76.9×26.5cm・22.5kg | 122.9×77.0×26.6cm・23.5kg |
| 65型 | 144.8×89.3×29.1cm・31.0kg | 144.8×89.4×29.2cm・31.5kg |
| 75型 | 167.0×102.1×35.0cm・43.5kg | 167.0×102.2×35.1cm・44.0kg |
| 85型 | 189.4×114.8×39.7cm・55.0kg | 189.4×114.9×40.0cm・55.5kg |
寸法と質量はスタンド込みです。新型の方がわずかに小さい項目はありますが、1mm程度の差を理由に、ぎりぎりの棚へ安全に入ると判断しないでください。テレビ台の耐荷重、放熱空間、ケーブルを逃がす空間も必要です。
65型の箱は両機とも幅162.9×高さ108.2×奥行20.3cmです。75型は幅186.4cm、85型は幅209.5cmになるため、階段やエレベーターを通れるか、室内設置まで含む配送かを販売店へ確認します。壁掛けの場合も、同じインチ数だけで旧金具を流用せず、完全な型番と金具の適合・耐荷重を照合してください。
新旧の価格差は設置費と必要品を含めて決める
両シリーズはオープン価格で、ここでは2026年10月4日時点の販売店別実売・在庫を確認していません。安い旧型が必ず残っているとは限らないため、同じサイズ・新品条件で実際の見積もりを比べることになります。
本体、配送、開梱設置、HDD、必要なHDMIケーブル、旧テレビの回収を足した支払総額を比べます。ポイントは現金値引きと分け、保証の窓口や初期不良時の対応も確認してください。展示品と未開封新品の価格差は、同じ購入条件の差額ではありません。
公称の年間消費電力量は65型でZ890Sが143kWh、Z875Rが172kWhです。差は29kWhなので、仮に1kWh当たり31円と置けば年間899円という計算になります。31円は計算例であり、契約単価や実際の電気代ではありません。省電力だけで大きな本体差額を短期間に取り戻せるとは考えず、接続機能や使う年数も合わせて判断してください。
旧型の個別情報を確認する場合は、65Z875Rの購入前情報も参考になります。ほかのグレードまで広げるなら、REGZAテレビの選び方から候補を比較できます。
65型の販売情報(広告)
楽天市場ボタンは掲載商品の販売ページ、AmazonとYahoo!ショッピングは商品名の検索結果へ進みます。比較は同じ65型でそろえ、送料・設置費を含む支払総額と販売店ごとの保証条件を確認してください。
REGZA 65Z890S
REGZA 65Z875R
Z890SとZ875Rは高速入力の台数と購入条件で選ぶ
タイムシフト録画を使い、接続がHDMI1・2で収まるなら、Z875Rも残す価値のある候補です。複数の高速入力機器、新しい表示機能、サイズ別の画面仕様を使いたいならZ890Sの差額を検討できます。
最後は希望サイズの設置条件をそろえ、HDDや配送まで含めた総額で選んでください。新しい年式というだけで決めず、普段の配線と番組の見方が変わるかを基準にすると、自分に必要な差が見えてきます。
